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※noraneko285でつぶやいてます。ブログで書いてない映画の話なども。
※noraneko285ツイッターでつぶやいた全作品をアーカイブしています。
2017年09月02日 (土) | 編集 |
絶対に、守り抜く。
ゾンビ映画の歴史を塗り替える大傑作だ。
韓国全土を襲う感染爆発の中、ザック・スナイダー系の走るゾンビを乗せた、ソウル発プサン行きの高速列車・KTXが突っ走る。
細長い列車の構造を最大限生かしたサスペンスは、文句なしにスリリング。
しかし本作を特別な作品足らしめているのは、ヨン・サンホ監督の過去の作品と同様、圧倒的な密度を持つ人間ドラマだ。
極限状態でカリカチュアされた登場人物たちは、人間の心の様々な面を剥き出しにする。
冷徹な父・ソグと心優しい娘・スアンの二人を軸に、社会の様々な階層の人びとの織りなす生死をかけた悲喜こもごものドラマは、一瞬たりとも目が離せない。
ダジャレ系邦題に躊躇している人は、騙されたと思って是非観に行ってほしい!
※ラストに触れています。
ソウルでファンド・マネージャーとして働くソグ(コン・ユ)は、娘のスアン(キム・スアン)の誕生日に、彼女をプサンに住む別居中の妻の元にを送り届けるため、早朝ソウル駅からKTXに乗車する。
直前に駅周囲では何か騒ぎが起こっていたが、先を急ぐソグは気に留めなかった。
列車には、身重のソギョン(チョン・ユミ)とその夫サンファ(マ・ドンソク)、試合に向かう高校球児のヨングク(チェ・ウシク)と彼女のジニ(アン・ソヒ)、バス会社の重役ヨンソク(キム・ウィソン)など多くの人が乗っていた。
ところが、出発直前に謎のウィルスに感染した女性が乗り込み、乗務員に襲いかかると、襲われた者も次々と発症し、車内はパニックに陥る。
実はこの時、韓国全土で人間をゾンビ化させる謎のウィルスによる、パンデミックが起こっていたのだ。
どこにも逃げ場のない、300キロで走る列車の中、人々は生き残るために戦い始めるのだが・・・
たぶん、それなりに映画に詳しい人でも、「ヨン・サンホって誰?」というくらいの認知度だろう。
この人は元々アニメーション畑の人で、しかも人間の心の奥底にあるダークな部分を好んで描く異色の映画作家なのである。
本国でも知る人ぞ知るという存在だし、日本では「花開くコリア・アニメーション」など、一部の映画祭でしか紹介されたことがない。
韓国の長編アニメーションとして、初めてカンヌ映画祭のオフィシャルセレクションとなった、長編デビュー作「豚の王」では、絶対的な学園ヒエラルキーに支配され、忠実な犬たちと太らされる豚どもに分けられた子供たちを描いた。
彼らは「世界」の縮図であり、世界の理を知ってしまった人間たちは、自分の心に巣食う怪物から永遠に逃れる事が出来ない。
続く「我は神なり」で描いたのは、ダムに沈む村を舞台に、住人の心を弄ぶ悪徳牧師と、一人真実に気づいた嫌われ者の粗野な男の闘い。
人間がいかに簡単に惑わされて、レッテルを信じ込んでしまうのか、信仰をモチーフにした物語は、予定調和を全て拒絶して、この世界の現実を突きつける。
私は人間の顔をここまでリアルに、しかも醜く描く作家を他に知らない。
アニメーションによるカリカチュア表現が、人間の最もえぐい闇の部分をくっきりと浮き彫りにさせるのである。
人間の負の面を描く、異端のアニメーション作家という立ち位置だったヨン・サンホが、実写のゾンビ映画を監督することになるには、以下のような流れがあったようだ。
まず彼の長編第三作として、2014年にアニメーション映画「ソウル・ステーション/パンデミック」が作られる。
この作品の完成を受けて、その娯楽映画としてのポテンシャルに着目したプロデュースチームが、実写で続編を作ることを決定。
「ソウル・ステーション/パンデミック」を寝かせたまま本作の制作を進め、2016年の夏に動員数1150万人という爆発的な大ヒットを記録し、その一ヶ月後に先に完成していた前日譚「ソウル・ステーション/パンデミック」を公開した。
大人向けアニメーション市場が極めて小さい韓国では、「ソウル・ステーション/パンデミック」単体では大ヒットは望めない。
ならば、リスクをおかしても実写作品を先行させ、相乗効果で一気に2本分の回収を狙うという考え方だろうが、完成した作品を2年も公開延期しておけるというのが凄い。
製作委員会方式の日本では、投資家の余程の理解が得られないと難しい戦略だ。
実写になったことで、表現としてはむしろマイルドになったが、その人間ドラマのディープさはまさにヨン・サンホ。
ドラマの中心となるソグのキャラクターが、最初は非共感キャラクターなのが上手い。
ファンドマネージャーをしている彼は、基本的に世界を自己中心的に見ていて、自分さえ助かれば他はどうなっても良いと思っている。
だから他の乗客が避難し終わる前にドアを閉めようとするし、軍隊が列車を隔離しようとしているという情報を得ると、顧客の軍人に手を回して自分と娘だけ例外にしてもらおうとする。
対照的なのが、そんな父を見て育った娘のスアン。
心優しい彼女は、父の行動に逐一素朴な疑問を呈することで、ソグに自分がやっていることが人間としていかに間違ったているかを悟らせ、罪悪感を感じさせる。
やがてゾンビパニックの中、ソグのキャラクターはいけ好かないエリート金融マンから、自分の命を顧みず、必死に娘を守ろうとする勇気ある父親像に徐々に変わってゆき、観客もいつしか彼にどっぷりと感情移入。
物語の中で、図らずもソグと共闘することになる、屈強なマッチョマンのサンファ、高校球児のヨングクにも、絶対に守りたい人がいる。
連結部で各車両が仕切られた、細長い列車の構造を生かし、物語の中盤で三人の男たちと女性たちを、列車内で離れ離れにしたことで、親子、夫婦、恋人同士、極限状態で互いを思いやるそれぞれの愛が、物語を推進する強力なエナジーとなった。
境遇の異なる人々が密室の列車に乗り合わせ、ソンビ襲来という未曾有の危機に立ち向かう筋立ては、グランドホテル方式のお手本のような仕上がりで、いわば陸上版の「タイタニック」の趣だ。
本作はゾンビ映画の範疇に入るが、人体破壊などのいわゆるスプラッタ描写は抑えられ、観客にそれほどハードなホラー耐性を求めない。
アメリカでも日本でも、観客を選ぶマニアなカテゴリと言う認識のゾンビ映画が、韓国で国民の1/4を動員するパワフルな興行となったのは、この作品がゾンビ映画である以上に、優れたファミリー映画として受け入れられたからだろう。
実際本作を家族や恋人同士で観たら、横にいる人が愛おしくてたまらなくなると思う。
もちろん、過去のアニメーション作品と共通するヨン・サンホならではの暗喩性、風刺性もしっかりと感じられる。
TVドラマの「ウォーキング・デッド」シリーズや、日本の「アイアムアヒーロー」もそうだったが、このカテゴリの中には物語が展開するうちに、「ゾンビも恐いけど、結局人間にとって一番の脅威は人間だよね」という方向に行く作品があるが、本作もその一つにして最も良く出来た一本だ。
人間の愛を前面に出しながら、いわば改心しないバージョンのソグ、事件を通してどんどんエゴの塊化してしまう、ある人物の徹底的なクズっぷりは素晴らしい。
社会的には立派な地位にあるこの人物と、対になるようにホームレスのキャラクターが出てくるのだが、この二人は「我は神なり」の牧師と主人公と同じように、人の見かけと本性の善悪のギャップを端的に表すキャラクター。
人間がゾンビ化するということも、本作においては本性を隠す仮面を取り払うという暗喩であるかもしれない。
また物語の行き先が、なぜプサンなのかも、おそらく韓国ならではの意味がある。
ソウルから始まり瞬く間に韓国全土に広まる感染爆発、しかしプサンは初期防衛に成功した安全地帯とされるが、これは朝鮮戦争初期の構図そのものだ。
1950年6月25日、突如南侵を開始した北朝鮮軍によって、戦争に備えていなかった韓国軍は総崩れとなり、ほぼ全土で敗走。
半島の南東に追い詰められた韓国軍と国連軍が、遂に北朝鮮の侵攻を止め、その後の反撃の契機となったのが"釜山橋頭堡の戦い"だ。
つまりプサンという地は、滅亡の危機の時に、韓国にとって文字通りに最後の砦となった忘れえぬ街なのである。
もちろん戦争から60年以上たって作られた本作は、北朝鮮の脅威をそのまま比喩しているという訳ではないと思う。
韓国人自らが危機の原因を作り出し、家族や友達だった者に喰われるゾンビパニックは、朝鮮戦争の恐怖の記憶を韓国社会の原点として深層に配し、理念対立による深刻な社会分断や、人間の本質を見ない格差社会の風刺として見るべきであろう。
しかし、この映画を観て改めて驚かされたのは、列車の中をゾンビが走り回り、乗務員や乗客が喰われるという話でありながら、正式にKORAIL(韓国鉄道公社)の協力を取り付けていること。
日本では国鉄時代の「新幹線大爆破」も、近年の「藁の盾」もJRの協力が得られず、ミニチュア撮影や台湾ロケを余儀なくされていることを考えると、映画撮影に対するパブリックの柔軟性は韓国の方がはるかに上の様だ。
「アイアムアヒーロー」も韓国で撮影されていたし、やはり韓国は日本映画にとっても重要なリソースになってゆくだろう。
物議を醸した「新感染 ファイナル・エクスプレス」という邦題は、個人的には嫌いじゃないが、本作の持つ重厚なドラマ性を考えると、やはり内容を的確に表してるとは言い難い。
おそらくこの邦題で、大味かつおバカな大作をイメージしてしまっている人も多いと思うが、本作は誰もが予想し得ない終末の世界で、人間の中にある究極の悪と、究極の善の戦いを描いたエポックメイキングな傑作である。
運命の旅の終わりで、生と死を別つトンネルに、スアンが父のために練習した「アロハ・オエ」の歌声が静かに響く。
これは、ハワイ王国最後の女王リリウオカラニが作詞したと伝えられる、愛する人との別れの場面を描いた歌。
希望と絶望が混じり合い、切ない想いが伝わる、映画史に残るであろう素晴らしいラストだった。
こんなにも恐ろしくて悲しく、美しい映画はめったに無い。
現時点での、私的ムービー・オブ・ザ・イヤーだ。
ゾンビ映画には、そのまんま「ゾンビ」をチョイス。
ホワイトラム30ml、ゴールドラム30ml、ダークラム30ml、アプリコットブランデー15ml、オレンジジュース 20ml、パイナップルジュース 20ml、レモンジュース 10ml、グレナデンシロップ 10mlをシェイクして、このカクテルが名前の元になった氷を入れたゾンビグラスに注ぐ。
複数のラムを使っているのは、あえて酔いを深めるため。
オリジナルレシピではさらに多く、5種類ものラムを混ぜていたという危険なカクテルだ。
口当たりはフルーティーでフレッシュだが、飲んでいるうちにいつの間にか酩酊し、ゾンビと化してしまう。
ところで、本作の公開後には前日譚の「ソウル・ステーション/パンデミック」と旧作の「我は神なり」の正式公開が決まっているが、残念ながら長編デビュー作の「豚の王」は抜け落ちたままだ。
恐ろしく陰鬱な作品だが、ヨン・サンホという作家を理解する上で、「豚の王」は欠かせないので、ぜひこちらも正式公開を望みたい。
できれば短編作品も含んだ特集上映など、どこかやらないかね。
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ゾンビ映画の歴史を塗り替える大傑作だ。
韓国全土を襲う感染爆発の中、ザック・スナイダー系の走るゾンビを乗せた、ソウル発プサン行きの高速列車・KTXが突っ走る。
細長い列車の構造を最大限生かしたサスペンスは、文句なしにスリリング。
しかし本作を特別な作品足らしめているのは、ヨン・サンホ監督の過去の作品と同様、圧倒的な密度を持つ人間ドラマだ。
極限状態でカリカチュアされた登場人物たちは、人間の心の様々な面を剥き出しにする。
冷徹な父・ソグと心優しい娘・スアンの二人を軸に、社会の様々な階層の人びとの織りなす生死をかけた悲喜こもごものドラマは、一瞬たりとも目が離せない。
ダジャレ系邦題に躊躇している人は、騙されたと思って是非観に行ってほしい!
※ラストに触れています。
ソウルでファンド・マネージャーとして働くソグ(コン・ユ)は、娘のスアン(キム・スアン)の誕生日に、彼女をプサンに住む別居中の妻の元にを送り届けるため、早朝ソウル駅からKTXに乗車する。
直前に駅周囲では何か騒ぎが起こっていたが、先を急ぐソグは気に留めなかった。
列車には、身重のソギョン(チョン・ユミ)とその夫サンファ(マ・ドンソク)、試合に向かう高校球児のヨングク(チェ・ウシク)と彼女のジニ(アン・ソヒ)、バス会社の重役ヨンソク(キム・ウィソン)など多くの人が乗っていた。
ところが、出発直前に謎のウィルスに感染した女性が乗り込み、乗務員に襲いかかると、襲われた者も次々と発症し、車内はパニックに陥る。
実はこの時、韓国全土で人間をゾンビ化させる謎のウィルスによる、パンデミックが起こっていたのだ。
どこにも逃げ場のない、300キロで走る列車の中、人々は生き残るために戦い始めるのだが・・・
たぶん、それなりに映画に詳しい人でも、「ヨン・サンホって誰?」というくらいの認知度だろう。
この人は元々アニメーション畑の人で、しかも人間の心の奥底にあるダークな部分を好んで描く異色の映画作家なのである。
本国でも知る人ぞ知るという存在だし、日本では「花開くコリア・アニメーション」など、一部の映画祭でしか紹介されたことがない。
韓国の長編アニメーションとして、初めてカンヌ映画祭のオフィシャルセレクションとなった、長編デビュー作「豚の王」では、絶対的な学園ヒエラルキーに支配され、忠実な犬たちと太らされる豚どもに分けられた子供たちを描いた。
彼らは「世界」の縮図であり、世界の理を知ってしまった人間たちは、自分の心に巣食う怪物から永遠に逃れる事が出来ない。
続く「我は神なり」で描いたのは、ダムに沈む村を舞台に、住人の心を弄ぶ悪徳牧師と、一人真実に気づいた嫌われ者の粗野な男の闘い。
人間がいかに簡単に惑わされて、レッテルを信じ込んでしまうのか、信仰をモチーフにした物語は、予定調和を全て拒絶して、この世界の現実を突きつける。
私は人間の顔をここまでリアルに、しかも醜く描く作家を他に知らない。
アニメーションによるカリカチュア表現が、人間の最もえぐい闇の部分をくっきりと浮き彫りにさせるのである。
人間の負の面を描く、異端のアニメーション作家という立ち位置だったヨン・サンホが、実写のゾンビ映画を監督することになるには、以下のような流れがあったようだ。
まず彼の長編第三作として、2014年にアニメーション映画「ソウル・ステーション/パンデミック」が作られる。
この作品の完成を受けて、その娯楽映画としてのポテンシャルに着目したプロデュースチームが、実写で続編を作ることを決定。
「ソウル・ステーション/パンデミック」を寝かせたまま本作の制作を進め、2016年の夏に動員数1150万人という爆発的な大ヒットを記録し、その一ヶ月後に先に完成していた前日譚「ソウル・ステーション/パンデミック」を公開した。
大人向けアニメーション市場が極めて小さい韓国では、「ソウル・ステーション/パンデミック」単体では大ヒットは望めない。
ならば、リスクをおかしても実写作品を先行させ、相乗効果で一気に2本分の回収を狙うという考え方だろうが、完成した作品を2年も公開延期しておけるというのが凄い。
製作委員会方式の日本では、投資家の余程の理解が得られないと難しい戦略だ。
実写になったことで、表現としてはむしろマイルドになったが、その人間ドラマのディープさはまさにヨン・サンホ。
ドラマの中心となるソグのキャラクターが、最初は非共感キャラクターなのが上手い。
ファンドマネージャーをしている彼は、基本的に世界を自己中心的に見ていて、自分さえ助かれば他はどうなっても良いと思っている。
だから他の乗客が避難し終わる前にドアを閉めようとするし、軍隊が列車を隔離しようとしているという情報を得ると、顧客の軍人に手を回して自分と娘だけ例外にしてもらおうとする。
対照的なのが、そんな父を見て育った娘のスアン。
心優しい彼女は、父の行動に逐一素朴な疑問を呈することで、ソグに自分がやっていることが人間としていかに間違ったているかを悟らせ、罪悪感を感じさせる。
やがてゾンビパニックの中、ソグのキャラクターはいけ好かないエリート金融マンから、自分の命を顧みず、必死に娘を守ろうとする勇気ある父親像に徐々に変わってゆき、観客もいつしか彼にどっぷりと感情移入。
物語の中で、図らずもソグと共闘することになる、屈強なマッチョマンのサンファ、高校球児のヨングクにも、絶対に守りたい人がいる。
連結部で各車両が仕切られた、細長い列車の構造を生かし、物語の中盤で三人の男たちと女性たちを、列車内で離れ離れにしたことで、親子、夫婦、恋人同士、極限状態で互いを思いやるそれぞれの愛が、物語を推進する強力なエナジーとなった。
境遇の異なる人々が密室の列車に乗り合わせ、ソンビ襲来という未曾有の危機に立ち向かう筋立ては、グランドホテル方式のお手本のような仕上がりで、いわば陸上版の「タイタニック」の趣だ。
本作はゾンビ映画の範疇に入るが、人体破壊などのいわゆるスプラッタ描写は抑えられ、観客にそれほどハードなホラー耐性を求めない。
アメリカでも日本でも、観客を選ぶマニアなカテゴリと言う認識のゾンビ映画が、韓国で国民の1/4を動員するパワフルな興行となったのは、この作品がゾンビ映画である以上に、優れたファミリー映画として受け入れられたからだろう。
実際本作を家族や恋人同士で観たら、横にいる人が愛おしくてたまらなくなると思う。
もちろん、過去のアニメーション作品と共通するヨン・サンホならではの暗喩性、風刺性もしっかりと感じられる。
TVドラマの「ウォーキング・デッド」シリーズや、日本の「アイアムアヒーロー」もそうだったが、このカテゴリの中には物語が展開するうちに、「ゾンビも恐いけど、結局人間にとって一番の脅威は人間だよね」という方向に行く作品があるが、本作もその一つにして最も良く出来た一本だ。
人間の愛を前面に出しながら、いわば改心しないバージョンのソグ、事件を通してどんどんエゴの塊化してしまう、ある人物の徹底的なクズっぷりは素晴らしい。
社会的には立派な地位にあるこの人物と、対になるようにホームレスのキャラクターが出てくるのだが、この二人は「我は神なり」の牧師と主人公と同じように、人の見かけと本性の善悪のギャップを端的に表すキャラクター。
人間がゾンビ化するということも、本作においては本性を隠す仮面を取り払うという暗喩であるかもしれない。
また物語の行き先が、なぜプサンなのかも、おそらく韓国ならではの意味がある。
ソウルから始まり瞬く間に韓国全土に広まる感染爆発、しかしプサンは初期防衛に成功した安全地帯とされるが、これは朝鮮戦争初期の構図そのものだ。
1950年6月25日、突如南侵を開始した北朝鮮軍によって、戦争に備えていなかった韓国軍は総崩れとなり、ほぼ全土で敗走。
半島の南東に追い詰められた韓国軍と国連軍が、遂に北朝鮮の侵攻を止め、その後の反撃の契機となったのが"釜山橋頭堡の戦い"だ。
つまりプサンという地は、滅亡の危機の時に、韓国にとって文字通りに最後の砦となった忘れえぬ街なのである。
もちろん戦争から60年以上たって作られた本作は、北朝鮮の脅威をそのまま比喩しているという訳ではないと思う。
韓国人自らが危機の原因を作り出し、家族や友達だった者に喰われるゾンビパニックは、朝鮮戦争の恐怖の記憶を韓国社会の原点として深層に配し、理念対立による深刻な社会分断や、人間の本質を見ない格差社会の風刺として見るべきであろう。
しかし、この映画を観て改めて驚かされたのは、列車の中をゾンビが走り回り、乗務員や乗客が喰われるという話でありながら、正式にKORAIL(韓国鉄道公社)の協力を取り付けていること。
日本では国鉄時代の「新幹線大爆破」も、近年の「藁の盾」もJRの協力が得られず、ミニチュア撮影や台湾ロケを余儀なくされていることを考えると、映画撮影に対するパブリックの柔軟性は韓国の方がはるかに上の様だ。
「アイアムアヒーロー」も韓国で撮影されていたし、やはり韓国は日本映画にとっても重要なリソースになってゆくだろう。
物議を醸した「新感染 ファイナル・エクスプレス」という邦題は、個人的には嫌いじゃないが、本作の持つ重厚なドラマ性を考えると、やはり内容を的確に表してるとは言い難い。
おそらくこの邦題で、大味かつおバカな大作をイメージしてしまっている人も多いと思うが、本作は誰もが予想し得ない終末の世界で、人間の中にある究極の悪と、究極の善の戦いを描いたエポックメイキングな傑作である。
運命の旅の終わりで、生と死を別つトンネルに、スアンが父のために練習した「アロハ・オエ」の歌声が静かに響く。
これは、ハワイ王国最後の女王リリウオカラニが作詞したと伝えられる、愛する人との別れの場面を描いた歌。
希望と絶望が混じり合い、切ない想いが伝わる、映画史に残るであろう素晴らしいラストだった。
こんなにも恐ろしくて悲しく、美しい映画はめったに無い。
現時点での、私的ムービー・オブ・ザ・イヤーだ。
ゾンビ映画には、そのまんま「ゾンビ」をチョイス。
ホワイトラム30ml、ゴールドラム30ml、ダークラム30ml、アプリコットブランデー15ml、オレンジジュース 20ml、パイナップルジュース 20ml、レモンジュース 10ml、グレナデンシロップ 10mlをシェイクして、このカクテルが名前の元になった氷を入れたゾンビグラスに注ぐ。
複数のラムを使っているのは、あえて酔いを深めるため。
オリジナルレシピではさらに多く、5種類ものラムを混ぜていたという危険なカクテルだ。
口当たりはフルーティーでフレッシュだが、飲んでいるうちにいつの間にか酩酊し、ゾンビと化してしまう。
ところで、本作の公開後には前日譚の「ソウル・ステーション/パンデミック」と旧作の「我は神なり」の正式公開が決まっているが、残念ながら長編デビュー作の「豚の王」は抜け落ちたままだ。
恐ろしく陰鬱な作品だが、ヨン・サンホという作家を理解する上で、「豚の王」は欠かせないので、ぜひこちらも正式公開を望みたい。
できれば短編作品も含んだ特集上映など、どこかやらないかね。

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この記事へのコメント
釜山の歴史、勉強になりました。
日本で作るとしたらどこになるんでしょうね。
それにしても人間ドラマが重厚なのでビックリしました。
日本で作るとしたらどこになるんでしょうね。
それにしても人間ドラマが重厚なのでビックリしました。
>bossyさん
日本で作るとなると、どこですかね。
ゾンビと電気で事情は違いますが、「サバイバルファミリー」は東京を脱出して鹿児島を目指しましたね。
とりあえず、本州から離れることを考えると、新幹線なら福岡でしょうか。
ヨン・サンホの映画はアニメーションもすごいヘビーです。
今後二本公開になるのでオススメです。
日本で作るとなると、どこですかね。
ゾンビと電気で事情は違いますが、「サバイバルファミリー」は東京を脱出して鹿児島を目指しましたね。
とりあえず、本州から離れることを考えると、新幹線なら福岡でしょうか。
ヨン・サンホの映画はアニメーションもすごいヘビーです。
今後二本公開になるのでオススメです。
2017/09/07(木) 22:18:58 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
いやはや、まさかゾンビ映画で感涙しちゃうなんて、ビックリでしたよ。
でも大切な女たちを守ろうとした男たちの姿は涙なしでは見れませんでしたね。
これは少なくとも今年の10本には入れちゃうでしょうなぁ~。
でも大切な女たちを守ろうとした男たちの姿は涙なしでは見れませんでしたね。
これは少なくとも今年の10本には入れちゃうでしょうなぁ~。
>にゃむばななさん
ゾンビ映画のフォーマットを使った、陸の「タイタニック」という感じでしたね。
普段ゾンビ映画を観ないような人たちが絶賛してるのも面白いです。
韓国映画ならではの強い風刺性も含めて、娯楽映画要素全部入りのものすごい傑作でした。
ゾンビ映画のフォーマットを使った、陸の「タイタニック」という感じでしたね。
普段ゾンビ映画を観ないような人たちが絶賛してるのも面白いです。
韓国映画ならではの強い風刺性も含めて、娯楽映画要素全部入りのものすごい傑作でした。
2017/09/12(火) 21:15:23 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
こんにちは。
うっかりトラックバックを2発送ってしまいました。1つは削除いただければ幸いです。
ノラネコさんが先のコメントで『サバイバルファミリー』に言及されていますけど、国を問わず、災厄が降りかかったときは都会から地方へ向かう構図なのが面白いですね。
都会は人工物の塊だから限界が見えてるけれど、地方にはまだ人間の叡智を超えたものがあって守ってくれる……という信仰みたいなものが、息づいている気がします。
うっかりトラックバックを2発送ってしまいました。1つは削除いただければ幸いです。
ノラネコさんが先のコメントで『サバイバルファミリー』に言及されていますけど、国を問わず、災厄が降りかかったときは都会から地方へ向かう構図なのが面白いですね。
都会は人工物の塊だから限界が見えてるけれど、地方にはまだ人間の叡智を超えたものがあって守ってくれる……という信仰みたいなものが、息づいている気がします。
>ナドレックさん
都会はシステムで動いてますから、システムが壊れるとどうにもならない。
特に東京みたいなところは、何かあったら救助を待つしかないかなと思います。
でも、田舎は頑張れば自給自足できそうだし、何より自然の恩恵を直接受けられますものね。
私も東京が滅びたら実家を目指そうと思います。
都会はシステムで動いてますから、システムが壊れるとどうにもならない。
特に東京みたいなところは、何かあったら救助を待つしかないかなと思います。
でも、田舎は頑張れば自給自足できそうだし、何より自然の恩恵を直接受けられますものね。
私も東京が滅びたら実家を目指そうと思います。
2017/09/14(木) 22:38:37 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
初めまして。ノラネコ様の感想でこの映画の存在を知り鑑賞して参りました。
先に感想を拝見し、映画「ミスト」のような展開になっても驚かないよう身構えていたためラストシーンは逆に意外でもありました(笑)。
個人的には更に精神の深淵に踏み込む内容にする事も可能だったのではと感じたものの、本作は観客目線を忘れる事無く強力なバランス感覚でアクションエンターテインメント部分にも全力投球しており、文字通りのマンパワーでハリウッド大作に挑戦しようとする心意気には甚く感心しました。日本の映画関係者もこの映画を見て大いに悔しがってくれれば邦画の未来に良い影響を与えるのではと考えます。
先に感想を拝見し、映画「ミスト」のような展開になっても驚かないよう身構えていたためラストシーンは逆に意外でもありました(笑)。
個人的には更に精神の深淵に踏み込む内容にする事も可能だったのではと感じたものの、本作は観客目線を忘れる事無く強力なバランス感覚でアクションエンターテインメント部分にも全力投球しており、文字通りのマンパワーでハリウッド大作に挑戦しようとする心意気には甚く感心しました。日本の映画関係者もこの映画を見て大いに悔しがってくれれば邦画の未来に良い影響を与えるのではと考えます。
こんばんはー、ちょいお久しぶりです!
>アメリカでも日本でも、観客を選ぶマニアなカテゴリと言う認識のゾンビ映画が、韓国で国民の1/4を動員するパワフルな興行となったのは、この作品がゾンビ映画である以上に、優れたファミリー映画
そうそう、まさにこの映画が大衆に受けたのはそこですよね。
私は常々、ホラーやゾンビ映画、もっと多くの人に見て欲しいと思ってるんですが。なかなか厳しく 笑
邦題は私は全然ダメダメだと思います。
>アメリカでも日本でも、観客を選ぶマニアなカテゴリと言う認識のゾンビ映画が、韓国で国民の1/4を動員するパワフルな興行となったのは、この作品がゾンビ映画である以上に、優れたファミリー映画
そうそう、まさにこの映画が大衆に受けたのはそこですよね。
私は常々、ホラーやゾンビ映画、もっと多くの人に見て欲しいと思ってるんですが。なかなか厳しく 笑
邦題は私は全然ダメダメだと思います。
>pianolaさん
確かに 韓国映画は容赦ないですからね。
「ミスト」級のトラウマものでもおかしくなかったですが、本作に関してはこういうラストで良かったと思います。
>精神の深淵に踏み込む内容
という点では、今年は「哭声/コクソン」というもう一つの大傑作がありました。
もしご覧になっていなければ、絶対のお勧めです。
>migさん
いらっしゃいませ!
日本でも口コミでファミリー客が結構きてるみたいです。
私、自分も含めてゾンビ映画でこんなに人が泣いてるのは初めて見ました。
泣ける映画=良い映画ではないですが、少なくとも人に勧めやすいんですよね。
邦題はともかくw、ゾンビ映画苦手な人にもアピールする作品なのだと思います。
確かに 韓国映画は容赦ないですからね。
「ミスト」級のトラウマものでもおかしくなかったですが、本作に関してはこういうラストで良かったと思います。
>精神の深淵に踏み込む内容
という点では、今年は「哭声/コクソン」というもう一つの大傑作がありました。
もしご覧になっていなければ、絶対のお勧めです。
>migさん
いらっしゃいませ!
日本でも口コミでファミリー客が結構きてるみたいです。
私、自分も含めてゾンビ映画でこんなに人が泣いてるのは初めて見ました。
泣ける映画=良い映画ではないですが、少なくとも人に勧めやすいんですよね。
邦題はともかくw、ゾンビ映画苦手な人にもアピールする作品なのだと思います。
「ミスト」、「ブラジル」は思い出したくもないトラウマ映画として大好きな作品です。「哭声/コクソン」、早速Amazonで注文させて頂きました。
日頃から絶妙な感想で楽しませて頂いているお礼として私からも一本映画を紹介させて頂きます。題名は、
「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」
作り手の膨大な熱量を巧みな構成と品格の高い語り口が支える全ての映画ファンに薦めたいけれどすこし恥ずかしいライトノベル原作のアニメ映画です。
日頃から絶妙な感想で楽しませて頂いているお礼として私からも一本映画を紹介させて頂きます。題名は、
「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」
作り手の膨大な熱量を巧みな構成と品格の高い語り口が支える全ての映画ファンに薦めたいけれどすこし恥ずかしいライトノベル原作のアニメ映画です。
>pianolaさん
「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」はTVシリーズを観てないので、そのうち円盤が出てからでいいやと思ってました。
映画単体で成立してるのなら観ようかな。しかしもう映画館だいぶ減っちゃてますね・・・
「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」はTVシリーズを観てないので、そのうち円盤が出てからでいいやと思ってました。
映画単体で成立してるのなら観ようかな。しかしもう映画館だいぶ減っちゃてますね・・・
ウェルメイドで品が有り制御された強いパッションがクライマックスのアクションシーンで花火のように炸裂する映画「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」は、何より泣ける映画として見事に作り込まれていて、本年度No.1映画候補の超大穴として広く知られて欲しい作品です。
さて同作は「ゼロ」というタイトルの通り、TVアニメ版を見ていない方でもギリギリ何とか理解出来る内容となっております。
さて同作は「ゼロ」というタイトルの通り、TVアニメ版を見ていない方でもギリギリ何とか理解出来る内容となっております。
このレビューのおかげで観ることができました。
2017/10/17(火) 21:39:52 | URL | ウォーナー #-[ 編集]
>ウォーナーさん
ありがとうございます!
そう言っていただけると嬉しいです。
ありがとうございます!
そう言っていただけると嬉しいです。
2017/10/19(木) 23:05:09 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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邦題はダサいけど、内容はイイ。
2017/09/03(日) 00:29:50 | だらだら無気力ブログ!
プサンまで、必ず送り届ける…
詳細レビューはφ(.. )
https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201709010000/
新感染 ファイナル・エクスプレス (竹書房文庫) [ 藤原友代 ]価格:810円(税込、送料無料) (2017/8/26時点)
2017/09/03(日) 05:55:01 | 日々“是”精進! ver.F
評価:★★★【3点】(10)
…だから走るゾンビはダメだって^^;
2017/09/03(日) 10:25:06 | 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~
ソウルからプサンへと向けて走る高速鉄道KTXの車内で繰り広げられる壮絶なゾンビ・パニックを描き、本国韓国のみならず世界中で大きな話題を集めたノンストップ・サバイバル・アクション。謎の感染爆発に直面した登場人物たちによる、愛する者を守るための決死のサバイ...
2017/09/03(日) 15:05:06 | パピとママ映画のblog
韓国。 証券会社のファンドマネージャーをしている男ソグは、幼い娘スアンを別れて暮らす妻の元へ送り届けようと、朝5時30分ソウル発プサン行の特急列車KTX101号に乗り込む。 発車直前、人間を凶暴化させる謎のウイルスに感染した女が12号車に駆け込み、居合わせた者たちに噛み付いた。 被害は瞬く間に列車内へ広がっていく…。 感染パニック。
2017/09/03(日) 21:35:52 | 象のロケット
新感染 ファイナル・エクスプレス@神楽座
2017/09/04(月) 13:58:50 | あーうぃ だにぇっと
☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10)
9月1日(金) 109シネマズHAT神戸 シアター9にて 10:40の回を鑑賞。 2D:字幕版。
2017/09/05(火) 11:44:17 | みはいる・BのB
新宿ピカデリーにて鑑賞した映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、ざっくりまとめるなら“ゾンビ”דパンデミック”ד家族愛”というところかな。
2017/09/06(水) 10:41:00 | マチルダベイビー!
新しくて最後の特急?
2017/09/06(水) 14:49:07 | ネタバレ映画館
ゾンビだらけのエクスプレス。大切な命は何があっても、絶対に守り抜け!
何て気持ちのいいゾンビ映画なんだ!一切の中弛みもなく、ノンストップで最初から最後まで突っ切ってくれるこの清々しさに加え、命を賭けた男たちの泣きのドラマ。ギレルモ・デル・トロが「傑作!...
2017/09/09(土) 23:40:21 | こねたみっくす
【ネタバレ注意】
いやもう、面白いったらない。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、パンデミックの恐怖とノンストップアクションが組み合わさった、見事としかいいようのない娯楽作だ。
あえてジャンル分けをするならば、本作はゾンビ映画になるのだが、あまりにも面白い要素がいっぱいで、もはやジャンルなんてどうでもいいほどだ。
疾走する高速列車を舞台にした本作は、暴走列車を...
2017/09/10(日) 16:04:13 | 映画のブログ
コン・ユ&マ・ドンソクからメッセージ!『新感染 ファイナル・エクスプレス』予告編
☆・・・私は、どうにも、大陸・半島の良くない点が嫌いで、それが良い点よりも勝っているので、基本、大陸・半島関係のものを映画に限らず避けている。 が、もちろん、楽しいものは...
2017/09/13(水) 10:03:21 | 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
大韓民国緊急災難警報令が出る中、
車内にも感染した乗客からゾンビが大量発生。
列車はプサンに向けてノンストップで走り続ける...
【個人評価:★★☆ (2.5P)】 (劇場鑑賞)
英題:Train to Busan
2017/09/13(水) 22:38:41 | cinema-days 映画な日々
何処を取れども超満点な韓国製ゾンビ映画!
『新感染 ファイナル・エクスプレス』
~あらすじ~
別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに侵された女性も乗ってくる。そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に...
2017/09/22(金) 00:03:17 | シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ
映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、多くのアイディアを詰め込んで、新しい
2017/09/22(金) 23:45:18 | 大江戸時夫の東京温度
どこまで行くか、まだ行くか、と観ていて満腹のエクスプレス。
2017/09/27(水) 07:12:41 | 或る日の出来事
絶賛の嵐。とにかく面白いと評判。これはぜひとも見なくっちゃ。ということで先週の「ベイビー・ドライバー」につづいて妻と見てきました。ハラハラドキドキの映画が苦手な妻が「見たいわこれ」と言い出したのは意外。
一匹の鹿が、クルマにひかれたのによみがえるオープニング。そう、これは韓国初のゾンビ映画なの。釜山行き(原題)の新幹線に乗りこむ父娘。父親は仕事中毒で娘のことをあまりかまってやれない。しかも...
2017/10/17(火) 21:06:35 | 事務職員へのこの1冊
韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を新宿ピカデリーで見ました。
(1)公開されてからかなり時間が立ちますが(注1)、評判が大層高いので映画館に行ってきました。
本作(注2)の冒頭では、高速道路の料金所の出口で車を停めさせて、防疫の作業員が車に...
2017/10/21(土) 06:24:52 | 映画的・絵画的・音楽的
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