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<title>ノラネコの呑んで観るシネマ</title>
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<description>酒を呑んで映画を観る時間が一番幸せ･･･と思うので、酒と映画をテーマに日記を書いていきます。  映画の評価額は幾らまでなら納得して出せるかで、レイトショー価格1200円から+-が基準で、1800円が満点です。</description>
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<title>Disney's クリスマス・キャロル・・・・・評価額1600円</title>
<description> 「Disney's クリスマス・キャロル」は、デジタルアニメーション映画の世界で、独自のスタイルを追求しているロバート・ゼメキス監督による最新作。ホリデーシーズンの定番中の定番、ディケンズの「クリスマス・キャロル」の映画化である。ジム・キャリーが主人公のスクルージを始め複数のキャラクターを演じるなど、やはりクリスマスを題材にトム・ハンクスが一人五役を演じた2004年の「ポーラー・エクスプレス」を彷彿とさせる。2
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<![CDATA[ <span style="color:#339900"><strong>「Disney's クリスマス・キャロル」</strong></span>は、デジタルアニメーション映画の世界で、独自のスタイルを追求している<span style="color:#ff00cc"><strong>ロバート・ゼメキス監督</strong></span>による最新作。<br />ホリデーシーズンの定番中の定番、<span style="color:#cc6600"><strong>ディケンズ</strong></span>の「クリスマス・キャロル」の映画化である。<br /><span style="color:#0000ff"><strong>ジム・キャリー</strong></span>が主人公のスクルージを始め複数のキャラクターを演じるなど、やはりクリスマスを題材にトム・ハンクスが一人五役を演じた2004年の<span style="color:#cc0099"><strong>「ポーラー・エクスプレス」</strong></span>を彷彿とさせる。<br />2億ドルの巨費を投じた映像の出来栄えも素晴らしく、見た目も美味しい<span style="color:#ff9900"><strong>豪華なクリスマスケーキ</strong></span>の様に、ビジュアルと物語の両面で老若男女が楽しめる良作と言える。<br /><br /><span style="color:#3300ff">凍てつく氷の様な心を持つエベネーザ・スクルージ（ジム・キャリー）は、ロンドンの下町に事務所を構え、書記のボブ・クラチット（ゲイリー・オールドマン）を薄給で雇い、強欲な商売で利益を上げ続けている。<br />愛情には無縁で金が全ての人生を送っているスクルージは、人々が訳も無く幸せそうに振舞うクリスマスが大嫌い。<br />甥っ子からのディナーへの招待も、恵まれない人々への寄付の願いも全て断ってしまう。<br />ところがイブの夜、彼の元へ嘗てのビジネスパートナーであるマーレイの幽霊がやってきて、これからスクルージの元に三人の精霊がやってくると告げる。<br />それは過去・現在・未来のクリスマスの精霊だというのだが・・・</span><br /><br />クリスマスを題材にした文学は数多いが、1843年にイギリスで出版された「クリスマス・キャロル」はその中でも<span style="color:#ff33cc"><strong>最も有名な作品</strong></span>と言って良いだろう。<br />映画やテレビなどで映像化された回数も数知れず、何と記録に残る最初の映像化は、映画の黎明期である<span style="color:#339900"><strong>1901年</strong></span>にまで遡るのだ。<br />キリスト教圏はもちろんのこと、日本人でも一度くらいは何らかの形で観た事、読んだ事のある物語なのではないかと思う。<br />まあ日本で言えば師走の定番<span style="color:#3300ff"><strong>「忠臣蔵」</strong></span>に匹敵するくらい、あまりにも有名な小説であり、今回の映画化も物語的には原作にかなり忠実な作りで、特に奇を衒って脚色された部分は無い。<br />お話その物は面白さの保障がついているような物なので、映画としての興味はやはり定番の物語を<span style="color:#ff9900"><strong>どのように映像化しているか</strong></span>という点になるだろうが、ロバート・ゼメキスは彼独自のデジタルアニメーションのスタイルをさらに進化させ、非常にゴージャスな新しい「クリスマス・キャロル」を作り出している。<br /><br />現在のデジタルアニメーション、特に3DCGはピクサーに代表される<span style="color:#cc0099"><strong>漫画チックなカリカチュア</strong></span>を追及したキャラクターアニメーションと、実写映画のVFXに代表される徹底的な<span style="color:#669900"><strong>リアリズム</strong></span>にほぼ<span style="color:#cc6600"><strong>二極化</strong></span>しているが、ゼメキスは「ポーラー・エクスプレス」以来、そのどちらでも無い<span style="color:#3300cc"><strong>第三の道</strong></span>を歩んでいる様に思う。<br />簡単に言えば、フルCGによる<span style="color:#ff00cc"><strong>現実にはあり得ないロケーションとカメラワーク</strong></span>と、実写俳優による<span style="color:#ff9900"><strong>ハイレベルな演技力</strong></span>の融合である。<br />ピクサー作品などの場合、キャラクターの演技はアニメーターによって手付けされるが、こちらでは<span style="color:#3300ff"><strong>パフォーマンスキャプチャ</strong></span>という技術によって、細かな表情までもコピーされた俳優の演技がCGキャラクターに移し変えられる。<br />これにより、超一級の俳優の演技をそのままCGワールドに取り込む事が可能となり、本作でも<span style="color:#669900"><strong>ジム・キャリー</strong></span>が少年から老人までの各年代のスクルージと、過去・現在・未来のクリスマスの精霊を全て一人で演じている他、<span style="color:#cc6600"><strong>ゲイリー・オールドマン</strong></span>やゼメキス作品では御馴染みの<span style="color:#ff33ff"><strong>ロビン・ライト・ペン</strong></span>らがそのパワフルな演技をデジタルキャラクターに提供している。<br />もちろん手付けによるアニメーションにもパフォーマンスキャプチャとは違った良さがあるし、演出的な考え方も異なってくると思うが、ピクサー型アニメーションがディズニー出身のジョン・ラセラーらによって、<span style="color:#6600ff"><strong>セルアニメの延長線上</strong></span>で発展してきたのに対し、こちらは実写出身のゼメキスが<span style="color:#ff9900"><strong>実写の延長上</strong></span>に作り上げてきたスタイルと言えるかもしれない。<br />またゼメキスはCGというツールを、テーマをストレートに語れる<span style="color:#339900"><strong>寓話的、神話的な世界</strong></span>を作り上げるのに向いていると考えているフシがあり、実写の考え方をベースとしながらも異世界感を感じさせる画作りも彼の作品の独自性を際立たせている。<br /><br />その映像は、とにかく贅沢だ。<br />フルCG作品でも、実は引きの背景などはアナログな<span style="color:#cc3399"><strong>マットペインティグ</strong></span>で処理している作品が多いのだが、これは一体どこまで作りこんでいるのか。<br />19世紀中ごろのロンドンを再現したビジュアルは見事で、特にスクルージの帰路にあわせてカメラが<span style="color:#3300ff"><strong>ワンカット</strong></span>でロンドン中を縦横無尽に駆け抜けるシーンは圧巻。<br />これを作るだけでも、どれだけの<span style="color:#ff9900"><strong>マン＆マシンパワー</strong></span>が必要になったのかを想像すると、なるほど2億ドルという巨額のバジェットも納得である。<br />演出的には立体上映に早くから取り組んできたゼメキスらしく、全体に<span style="color:#cc6633"><strong>立体である事を強く意識した演出</strong></span>がなされており、立体感そのものも「ポーラーエクスプレス」<a href="http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-191.html" target="_blank" title="「ベオウルフ／呪われし勇者」"><span style="color:#ff00cc"><strong><u>「ベオウルフ／呪われし勇者」</u></strong></span></a>からさらに進化が感じられ、観賞するなら3D立体上映版をお勧めする。<br />最近の映画に立体上映の作品が多いのは、どちらかというと海賊版防止のためであるので、立体版があっても演出的必然を感じない作品も少なくないが、これは間違いなくプラス料金を出しても立体版の方が楽しめるだろう。<br /><br /><span style="color:#669900"><strong>「Disney's クリスマス・キャロル」</strong></span>は、誰もが知っている物語を、美しく神秘的な映像で再現したホリデーシーズンに相応しい<span style="color:#3300ff"><strong>豪華なファミリー映画</strong></span>である。<br />ディケンズの原作は、娯楽小説としても非常に良く出来ているが、なによりも良きキリスト教精神を表した優れた寓話で、<span style="color:#ff9900"><strong>普遍的なテーマ性</strong></span>を持つ。<br />産業革命による資本主義の無秩序な拡大によって、急激に持てる者と持たざる者の間の格差が広まっていた当時のイギリス社会に、クリスマスの寓話を通して<span style="color:#cc00cc"><strong>慈善と友愛の精神</strong></span>を訴えた物語は、出版されてから160年以上を経た現在も、その存在意義は薄れるどころかむしろ高まっているように思える。<br />貧富の差が無く<span style="color:#666699"><strong>「世界一成功した社会主義国」</strong></span>と言われていたのも今は昔、いつの間にかOECD加盟国中で、国民の貧困率がワースト４位にまでなってしまった格差社会日本においても、この作品の提示するテーマ十分な説得力を持つだろう。<br />はたして、この国にいる沢山の<span style="color:#cc6600"><strong>「スクルージ」</strong></span>の元に、クリスマスの精霊はやってくるのだろうか。<br /><br />今回はクリスマスに飲みたい華やかな酒。<br />カリフォルニアはアンダーソンヴァレー産のスパークリング<span style="color:#339900"><strong>「シャッフェンベルガー・ブリュット／カリフォルニアスパークリング」</strong></span>をチョイス。<br />ホワイトハウスのディナーでもしばしば提供される、アメリカを代表するスパークリングの一つであり、相対的に値段は高めだが、同程度のシャンパーニュに比べれば遥にコストパフォーマンスは高い。<br />はじける泡と余韻のある複雑でフルーティなテイストは、クリスマスの夜を盛り上げてくれるだろう。<br /><br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/banner_01.gif" alt="ランキングバナー" border="0"></A>　<br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315">記事が気に入ったらクリックしてね</A><br /><a href="http://blog.rankingnet.com/74/ranklink.cgi?id=noraneko"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/bnet8015.gif" alt="" border="0"></a><br /><A HREF="http://blog.rankingnet.com/74/ranklink.cgi?id=noraneko">こちらもお願い</A><br /><br /><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0b3297fa.22a1fb8e.0b3297fb.3b70e0e1/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fenoteca%2f056700912300%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fenoteca%2fi%2f10001114%2f" target="_blank"><img src="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_gold%2fenoteca%2fshohin_images%2f056700912300.jpg%3f_ex%3d80x80&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_gold%2fenoteca%2fshohin_images%2f056700912300.jpg%3f_ex%3d64x64" border="0"></a><br /><br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=noraneko22-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B001AHAH32&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe> ]]>
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<dc:date>2009-11-20T23:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>ノラネコ</dc:creator>
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<title>きみに微笑む雨・・・・・評価額1550円</title>
<description> 「八月のクリスマス」の、ホ・ジノ監督によるラブストーリー。主演は「私の頭の中の消しゴム」でブレイクし、最近では「グッド・バッド・ウィアード」のガンマン役も記憶に新しいチョン・ウソン。中国は四川省の美しい古都・成都を舞台にした、韓国人男性と中国人女性の恋は、お互いを深く思いやる繊細な距離感が絶妙だ。建設機械メーカーに勤めるドンハ（チョン・ウソン）は、出張で四川省成都へやって来る。唐代の詩聖、杜甫を記
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<![CDATA[ <span style="color:#3300ff"><strong>「八月のクリスマス」</strong></span>の、<span style="color:#ff9900"><strong>ホ・ジノ監督</strong></span>によるラブストーリー。<br />主演は<a href="http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-11.html" target="_blank" title="「私の頭の中の消しゴム」"><span style="color:#cc00cc"><strong><u>「私の頭の中の消しゴム」</u></strong></span></a>でブレイクし、最近では<a href="http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-326.html" target="_blank" title="「グッド・バッド・ウィアード」"><span style="color:#339900"><strong>「グッド・バッド・ウィアード」</strong></span></a>のガンマン役も記憶に新しい<span style="color:#336699"><strong>チョン・ウソン</strong></span>。<br />中国は四川省の美しい古都・成都を舞台にした、韓国人男性と中国人女性の恋は、お互いを深く思いやる<span style="color:#cc6600"><strong>繊細な距離感</strong></span>が絶妙だ。<br /><br /><span style="color:#3300ff">建設機械メーカーに勤めるドンハ（チョン・ウソン）は、出張で四川省成都へやって来る。<br />唐代の詩聖、杜甫を記念する杜甫草堂を訪れたドンハは、そこで懐かしい顔を見つける。<br />外国人観光客に草堂をガイドしていたのは、ドンハがアメリカに留学していた時代の思い出の女性メイ（カオ・ユアンユアン）だった。<br />十年ぶりに出会った二人は、再会を祝して乾杯し、嘗ての淡い恋心を蘇らせてゆく。<br />だが、お互いの知らない長い歳月は、二人の間に簡単には越えられない壁を作っていた・・・</span><br /><br />ホ・ジノと言えば、惹かれあう男女の心の機微を、深い<span style="color:#ff9900"><strong>映画的言語</strong></span>で感じさせてくれる名手だが、今回はなんとも設定が上手い。<br />身も蓋も無い言い方をすれば、これは中年にさしかかろうとする嘗て<span style="color:#66cc00"><strong>友達以上恋人未満</strong></span>だった男女が再会し、若き日の焼けぼっくりに火がついたという、何と言う事はない話だ。<br />だが、彼らが国籍の違う<span style="color:#ff00cc"><strong>元留学生同士</strong></span>で、二人の間の会話は互いにとって母国語でない英語。<br />東洋人が英語で演じるラブストーリーというのも新鮮だが、英語で会話することで、二人の間に<span style="color:#3300ff"><strong>微妙な距離感</strong></span>が作られ、互いの本心にダイレクトにたどり着けない恋愛のスリルみたいなものが増幅されて表現されている。<br />二人の過去の関係が過剰に説明されず、<span style="color:#cc6600"><strong>適度な曖昧さ</strong></span>を保っているのも良い。<br />結果先の展開が読みにくく、物語を想像力で楽しむ余地が残されている。<br /><br />舞台となる成都の美しいロケーション、物語のアクセントとして巧みに組み込まれた<span style="color:#3333ff"><strong>唐代の詩聖・杜甫</strong></span>の詩の使い方も印象的。<br />主人公のドンハは元詩人志望という設定があり、本作の原題<span style="color:#cc00cc"><strong>「好雨時節」</strong></span>は、劇中でも紹介される杜甫の詩「春夜喜節」の一節「好雨知時節　当春乃発生」からとられている。<br /><span style="color:#339900"><strong> 「良い雨は降るべき時を知り、春に降り万物を蘇生させる」</strong></span>という意味だが、映画を通してこの詩を解釈すると少し意味深。<br />なぜなら、この物語は単に昔の恋が蘇るだけではなく、深く傷ついた一つの心が、優しい涙雨によって再生する物語でもあるのだ。<br />それは四川省を一年前に襲った<span style="color:#ff33cc"><strong>大地震</strong></span>にまつわる話で、静かな物語はここで大きく動く事になる。<br />ネタバレになるので詳しくは書かないが、本作は舞台装置と物語の関係性が非常に細かく考えられており、全体にホ・ジノの<span style="color:#ff9900"><strong>ストーリーテラーとしての技術</strong></span>が大きく進化してる事を感じさせる。<br /><br />主人公の二人を演じる<span style="color:#cc6600"><strong>チョン・ウソン</strong></span>と<span style="color:#3333ff"><strong>カオ・ユアンユアン</strong></span>は、過ぎ去った青春への渇望と、お互いの領域へ今一歩踏み出せないもどかしさを感じさせて好演。<br />チョン・ウソンは今までの<span style="color:#cc33cc"><strong>ナルシスティックな役柄</strong></span>と比べると、ずいぶんと落ち着いたキャラクターだが、本作では役者として演技の幅を見せる。<br />メイを演じるカオ・ユアンユアンは私にとっては初めて見る役者さんだが、とてもキュートな人で芝居も上手く、思わずファンになってしまった。<br />映画は殆どこの二人が出ずっぱりなのだが、ドンハの会社の成都支社長を演じる<span style="color:#669900"><strong>キム・サンホ</strong></span>がコミックリリーフとしてオイシイところを持ってゆく。<br /><br /><span style="color:#ff33ff"><strong>「きみに微笑む雨」</strong></span>は映画的な詩情もあり、何よりもホ・ジノのテクニックが光る、良く出来たラブストーリーだと思う。<br />スローで繊細な独自のタッチを残しながら、凝った設定と巧みなストーリーテリングのロジックによって適度な抑揚を作り、観る者を飽きさせない。<br />観客は2時間の間、ゆったりとした時間の流れの中で、<span style="color:#6600ff"><strong>美しい物語</strong></span>に浸ることが出来る。<br />ただ私はホ・ジノがテクニックと引き換えに、「八月のクリスマス」で見せた<span style="color:#ff9900"><strong>鮮烈な輝き</strong></span>を少しずつ失っている様にも思う。<br />物語の巧みさと完成度の高さは、別の言葉で言えば作家ホ・ジノの中で<span style="color:#00cc00"><strong>「良き物」</strong></span>として完成し、作品を観た観客の反応までをも予測したような<span style="color:#cc6600"><strong>予定調和の世界</strong></span>ともいえる。<br />ここには「八月のクリスマス」の頃の様な、作者の作為を感じさせない愚直なまでのストレートさ、ストーリーの枠を超えて魂を揺さぶられる様な、<span style="color:#cc33cc"><strong>静かに燃える情念</strong></span>は見えない。<br />特に物語がメイの抱える影の部分に踏み込む終盤は、良くも悪くも物語から曖昧さが取り払われ、<span style="color:#3333cc"><strong>観客の欲しがるインフォメーション</strong></span>を全て描写してしまうのだ。<br />例えば、以前のホ・ジノならば、明確にイメージを固定する様な、この映画のラストは撮らなかっただろう。<br />ドンハからの手紙が届き、メイの傍らにそれまでの物語の中で印象的なモチーフとして言葉だけで語られていた<span style="color:#ffcc00"><strong>黄色い自転車</strong></span>の現物が置いてあれば、それでもう十分だったはず。<br />この映画のラストが「観客の観たい物」である事は間違いないだろうが、あまりにも判りやすく作られたオチに、<span style="color:#669900"><strong>ややテレビ的</strong></span>な印象を持ってしまったのも、また事実なのである。<br /><br />今回は、四川省のスピリッツ<span style="color:#cc6600"><strong>「五粮醇」</strong></span>をチョイス。<br />その名の通り、こうりゃん、もち米、うるち米、とうもろこし、小麦の五種類の原料から作られる蒸留酒で、４５度と結構強い。<br />そのわりに印象はマイルドなので杯が進み、いつの間にか相当な量を飲んで酔っ払ってしまう。<br />内面のパワーを優しい外観で隠した<span style="color:#ff66cc"><strong>四川美人</strong></span>の様なお酒だ。<br /><br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/banner_01.gif" alt="ランキングバナー" border="0"></A>　<br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315">記事が気に入ったらクリックしてね</A><br /><a href="http://blog.rankingnet.com/74/ranklink.cgi?id=noraneko"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/bnet8015.gif" alt="" border="0"></a><br /><A HREF="http://blog.rankingnet.com/74/ranklink.cgi?id=noraneko">こちらもお願い</A><br /><br /><a 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<dc:creator>ノラネコ</dc:creator>
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<title>マイケル・ジャクソン　THIS IS  IT・・・・・評価額1600円</title>
<description> “KING OF POP”の置き土産。今年の６月に急逝したマイケル・ジャクソンが、その最後のステージとして準備していた7月のロンドン公演「THIS IS  IT」のメイキング・ドキュメンタリー。「ハイスクール・ミュージカル」シリーズで知られるケニー・オルテガ監督が、舞台監督として自ら演出していた幻のステージを、100時間に及ぶ記録映像と本来ステージの背景で使われる予定だった3D版「スリラー」などの新作ミュージックビデオをミック
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<![CDATA[ <span style="color:#3300cc"><strong>“KING OF POP”</strong></span>の置き土産。<br />今年の６月に急逝した<span style="color:#ff6600"><strong>マイケル・ジャクソン</strong></span>が、その最後のステージとして準備していた7月のロンドン公演<span style="color:#cc00cc"><strong>「THIS IS  IT」</strong></span>のメイキング・ドキュメンタリー。<br />「ハイスクール・ミュージカル」シリーズで知られる<span style="color:#cc6600"><strong>ケニー・オルテガ監督</strong></span>が、舞台監督として自ら演出していた幻のステージを、100時間に及ぶ記録映像と本来ステージの背景で使われる予定だった<span style="color:#ff00ff"><strong>3D版「スリラー」</strong></span>などの新作ミュージックビデオをミックスして構成している。<br />スターの死による特需を当て込んだあざとい急造品と侮る無かれ。<br />これはマイケル・ジャクソンという稀代のアーティストの知られざる一面を見せてくれ、尚且つ<span style="color:#669900"><strong>一流の物作りの面白さ</strong></span>を十分に体感させてくれる、熱いドキュメンタリーの秀作である。<br /><br />MJの全盛期に十代を過ごした私の世代にとって、彼はやはり比類なきスーパースター。<br />中学校の昼休みには、皆競って<span style="color:#6600ff"><strong>ムーンウォークの真似</strong></span>をしたものだったし、ビデオが普及しだした当時、初めて買ったPVも<span style="color:#ff3300"><strong>「スリラー」</strong></span>だった。<br /><span style="color:#cc33ff"><strong>ジョン・ランディス</strong></span>が監督し、モンスター造形が<span style="color:#ff33cc"><strong>リック・ベイカー</strong></span>という<span style="color:#ff9900"><strong>「狼男アメリカン」</strong></span>のコンビが手がけた「スリラー」は、ドラマ仕立てPVのパイオニアであり、短編映画としても秀逸な事から多くの映画ファンが注目した最初のPVだったと思う。<br />これ以降多くの作品が作られ、PVは<span style="color:#cc6600"><strong>一大映像産業</strong></span>にまでなったが、インパクトという点で「スリラー」を越える作品というのは未だにお目にかかっていない。<br /><br />25年ぶりに3D映像として再現された、新しい「スリラー」の映像をバックに、激しいダンスを見せるMJは、実にエネルギッシュで格好良く、とても<span style="color:#669900"><strong>数日後に死んでしまうような人</strong></span>には見えない・・・。<br />おそらく、この作品に描かれるMJの姿は、多くの観客にとって<span style="color:#cc0099"><strong>新鮮な驚き</strong></span>をもたらしてくれるだろう<br />90年代の後半以降はスキャンダラスな話題ばかりで、<span style="color:#6633cc"><strong>傲慢でバブリーな奇人</strong></span>というイメージが定着してしまったMJだが、ここにいるのは物作りに真摯で、スタッフ一人一人にプロフェッショナルとして敬意を持って接する<span style="color:#ff6600"><strong>控えめなスーパースター</strong></span>だ。<br />ダンサーもミュージシャンも裏方のスタッフも、MJという偉大なアーティストと仕事をするのをとてもエキサイティングに感じ、心底彼とステージを作り上げるというプロセスを楽しんでいる様に見えるし、MJもまた彼らを信頼している様に見える。<br /><br />もちろん、<span style="color:#ff00cc"><strong>見せたくない部分</strong></span>は意図的に除いてあるのかもしれないが、その事が作品の評価を低める事は無いと思う。<br />これはジャーナリスティックな第三者視点で撮られた作品ではなく、あくまでも作り手側のメイキングであり、結果的に<span style="color:#ff9900"><strong>MJの追悼作品</strong></span>である。<br />この作品に妙に社会派ぶった<span style="color:#6600ff"><strong>批判的視点</strong></span>などファンは求めていないし、そんなものは過去の報道に散々出尽くしている。<br />ここで楽しむべきは<span style="color:#669900"><strong>誰もが知っているヒット曲の数々</strong></span>と、今や幻となったMJの<span style="color:#cc6600"><strong>ラスト・パフォーマンス</strong></span>、そしてファンを楽しませるために、途方もないお金と手間のかかった<span style="color:#cc00ff"><strong>物作りのプロセス</strong></span>だ。<br />ステージの全体像は、MJと舞台監督のケニー・オルテガが話し合いながら構成している感じだが、MJからスタッフへの指示が非常に<span style="color:#ff33cc"><strong>具体的でわかりやすい</strong></span>のも興味深い。<br />物作りの現場において、イメージするものを的確に説明する能力は非常に重要だ。<br />まあ考えてみれば、これほど規模の大きなプロジェクトをあいまいなまま進めたら収拾がつかなくなってしまうだろうし、逆に言えば創造のイメージを具体的に示せる人だからこそ、これだけの成功を収める事が出来たと言えるだろう。<br />スタッフの立場から観たら、要求水準は高いが<span style="color:#6600ff"><strong>非常に仕事のしやすい人</strong></span>だったのではないだろうか。<br /><br />それにしても、この作品を観ていると、永遠に未完のままとなったロンドンでの<span style="color:#339900"><strong>「THIS IS  IT」</strong></span>が観たくてたまらなくなる。<br />凝ったステージセットに観客を驚かせる様々なギミック。<br />3D版「スリラー」を始め、ステージの背景様に作られた映像の数だけでも膨大で、下手なハリウッド映画顔負けの製作費かかっていそうだ。<br />超一流のスタッフたちが作り上げる、<span style="color:#ff9900"><strong>壮大なイリュージョンの世界</strong></span>に目を奪われ、リハーサルでこれなのだから、一体完成形は<span style="color:#cc00cc"><strong>どれだけスゴイのだろう</strong></span>とワクワクする。<br />本編が存在しないメイキングというと、テリー・ギリアムの「ドン・キホーテを殺した男」のメイキング、<span style="color:#3333ff"><strong>「ロスト・イン・ラ・マンチャ」</strong></span>が有名だが、少なくともまだギリアムは生きているし、失敗に終った映画も<span style="color:#339933"><strong>彼の中の通過点</strong></span>として楽しむ事が出来る。<br />だが、MJがアーティストとしての長い旅路の終わりに用意した、「THIS IS  IT」の、どんなにファンが願ったとしても、本編を観る事はもはや<span style="color:#cc6600"><strong>永遠に適わない</strong></span>という切なさは、過去に体験した事の無い感慨だった。<br />まあ救いとしては、このステージに打ち込んできた多くのスタッフ、ダンサー、ミュージシャンらの仕事が、本来あるべき形とは違うとは言え、日の目を見た事だろう。<br /><span style="color:#ff33cc"><strong>彼らの情熱</strong></span>が、こうして多くの人の心に届いた事は喜ばしい。<br /><br /><span style="color:#ff9900"><strong>「マイケル・ジャクソン　THIS IS  IT」</strong></span>は、時代を駆け抜けた稀代のスーパースターからの素敵な、しかし<span style="color:#cc3399"><strong>少しだけ罪作りなラストプレゼント</strong></span>である。<br />MJファンにも、そうでない人にもテレビ画面ではなく、ライブ感のある映画館で観る事を強くお勧めする。<br />あっという間の2時間であった。<br /><br />今回は環境問題に危機感を持っていたMJが喜びそうなワイン、モーレル・ヴドーの<span style="color:#3333ff"><strong>「リヴィング・アース・シャルドネ2007」</strong></span>をチョイス。<br />オーガニック栽培の葡萄を使った、地球と体に優しい一本である。<br />非常にスッキリとした飲みやすいワインで、今宵は<span style="color:#336600"><strong>「アース・ソング」</strong></span>を聞きながらこれを飲んで彼を追悼したい。<br /><br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/banner_01.gif" alt="ランキングバナー" border="0"></A>　<br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315">記事が気に入ったらクリックしてね</A><br /><a href="http://blog.rankingnet.com/74/ranklink.cgi?id=noraneko"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/bnet8015.gif" alt="" border="0"></a><br /><A 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<dc:subject>映画</dc:subject>
<dc:date>2009-11-12T22:54:26+09:00</dc:date>
<dc:creator>ノラネコ</dc:creator>
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<title>スペル・・・・・評価額1650円</title>
<description> 猫ちゃんはやめてぇ～！・・・いやはや、自らの映画的記憶の故郷へと回帰したサム・ライミの、何と楽しげな事か。冒頭の一昔前のユニバーサル映画のマークから、怪しげな悪魔祓い、「Drag me to hell」といういかにもなタイトルまでの一連の流れで、もうこの映画の狙いは明確だ。リアルに怖がろうなんて思ってはいけない。これは大音響でびっくりさせ、悪趣味なやり過ぎ描写が笑いを誘う、古典的なB級ホラーの現代版、あるいはパロ
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<![CDATA[ <span style="color:#0000ff"><strong>猫ちゃんはやめてぇ～！</strong></span><br />・・・いやはや、自らの映画的記憶の故郷へと回帰した<span style="color:#ff00cc"><strong>サム・ライミ</strong></span>の、何と楽しげな事か。<br />冒頭の一昔前のユニバーサル映画のマークから、怪しげな悪魔祓い、<span style="color:#ff9900"><strong>「Drag me to hell」</strong></span>といういかにもなタイトルまでの一連の流れで、もうこの映画の狙いは明確だ。<br />リアルに怖がろうなんて思ってはいけない。<br />これは大音響でびっくりさせ、悪趣味なやり過ぎ描写が笑いを誘う、<span style="color:#339900"><strong>古典的なB級ホラー</strong></span>の現代版、あるいはパロディと言っても良いだろう。<br />さすがに出世作<span style="color:#cc6600"><strong>「死霊のはらわた」</strong></span>ほどどぎつい描写はないが、おそらくライミが子供の頃に親しんだのであろう6、70年代コミックホラー調のテイストはテンポも快調で、遊園地の<span style="color:#cc0099"><strong>ファンハウス</strong></span>のノリで一時間半楽しめば良い。<br /><br /><span style="color:#0000ff">クリスティン・ブラウン（アリソン・ローマン）は、昇進を間近に控えた銀行の融資担当者。<br />ある日彼女は、ジプシーの老婆、ガーナッシュ婦人（ローナ・レイヴァー）からの住宅ローンの返済猶予の願いを却下する。<br />怒ったガーナッシュ婦人は、駐車場でクリスティンを襲撃し、彼女のボタンを奪うと不気味な呪文をつぶやく。<br />するとその日から、彼女の周囲には怪奇現象が続発する様になる。<br />クリスティンを霊視した霊媒のラム・ジャス（ディリープ・ラオ）は、彼女には強力な魔神ラミアの呪いがかけられており、三日後に魂を奪われるという・・・</span><br /><br />実にライミらしい話である。<br />主人公のクリスティンは、一言で言えば<span style="color:#339900"><strong>「良い人」</strong></span>だ。<br />真面目でコンプレックスを抱え、小さな幸せを何とか掴もうと努力もしている。<br />だがそんな彼女が、ただ一度だけ<span style="color:#ff9900"><strong>無慈悲な選択</strong></span>をしてしまったばかりに、地獄へ続く恐怖の三日間に叩き落される事になる。<br />不条理な話ではあるものの、ホラー映画的には実に<span style="color:#cc6600"><strong>王道の展開</strong></span>である。<br />確か「死霊のはらわた」の一作目が日本公開されたときだと思うのだが、ライミの考えるホラー映画の三か条みたいなものが雑誌に紹介されていた。<br />そのうちの二つは忘れてしまったが、最後の一つは確か<span style="color:#ff00cc"><strong>「善良な人は罰せられねばならない」</strong></span>だったような。<br />「３」で製作費がついに２億5千万ドルを越えた<a href="http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-139.html" target="_blank" title="「スパイダーマン3」"><span style="color:#006666"><strong><u>「スパイダーマン」</u></strong></span></a>の様な超大作を作り続けるのに疲れたのか、製作費3千万ドル程度の小品である本作は、色々な意味で原点回帰であり、<span style="color:#3333ff"><strong>「健全なサム・ライミ」</strong></span>なのだろう。<br /><br />クリスティンを演じる<span style="color:#339900"><strong>アリソン・ローマン</strong></span>が良い。<br />奇麗な人なんだけど、どこか<span style="color:#cc6600"><strong>田舎っぽいイモ姉ちゃん</strong></span>の雰囲気があって、農家出身で昔太っていたというコンプレックスのある役にフィットしている。<br />元々この手の映画の主役というのは、メジャーの超大作の主役を張るにはちょっと・・・というくらいの容姿の人がちょうど良いもので、彼女は正にぴったり。<br />落ち込んで<span style="color:#cc00cc"><strong>アイスクリームをバケツ食い</strong></span>する女なんていう古典的でステキなギャグが似合う女優なんて、なかなかお目にかかれるものではない。<br />叫びっぷりも良く、たぶんローマンにはホラーのオファーが殺到するだろう。<br /><span style="color:#6600cc"><strong>新スクリーミング・クィーン</strong></span>の誕生である。<br />彼女と、ローナ・レイヴァー扮する怪人ならぬ<span style="color:#ff9900"><strong>「怪婆」</strong></span>、ガーナッシュ婦人の駐車場バトルは正にライミ節が炸裂したイタ可笑しい見せ場になっている。<br />蹴られようが、ダッシュボードに激突しようが、顔面にホチキス喰らってもなお襲ってくる最強婆さんとの戦いは、殆ど懐かしの<span style="color:#339900"><strong>死霊VSアッシュ</strong></span>の戦いの様だったよ（笑<br /><br /><span style="color:#ff33ff"><strong>日本映画の影響</strong></span>が見られるのも、Jホラーにも早くから着目し、「呪怨」のハリウッド版をプロデュースしたりしているホラーオタクのライミならでは。<br />この作品のアイディア自体はかなり以前に考えられていたらしいが、呪いに三日間という<span style="color:#6633cc"><strong>タイムリミット</strong></span>を設定した事、そして終盤に判明する<span style="color:#cc6600"><strong>呪いを解く方法</strong></span>と、それを知った主人公の葛藤の元ネタは、まず違いなく<span style="color:#ff9900"><strong>「リング」</strong></span>からの発想だろう。<br />ラミアの影に襲われるあたりは<span style="color:#669900"><strong>「スウィートホーム」</strong></span>か。（まあ影が襲って来る映画は他にもあったけど）<br />古今東西のホラー映画が、ライミの映画的記憶の中に、ごった煮的に表現されているのもこの映画の魅力で、この人は心底こういう映画が好きなんだというのが伝わってくる。<br /><br />もっとも、個人的には大好きな作品だが、映画そのものは結構観る人を選ぶと思う。<br />勿論、単に暇つぶし目的の人がこの映画を観ても普通に面白いとは思うのだが、真に楽しめるのはかなり<span style="color:#ff33cc"><strong>古典的なホラー映画を観込んでいるマニア</strong></span>。<br />これは決してストレートなホラー映画ではないし、<span style="color:#ff9900"><strong>ロッテントマト</strong></span>などでの高評価はB級ホラーを良く知ってる人たちがマニアックに評価しているからだろう。<br />全米興行収入が4千万ドルと、評価のわりに平凡な結果なのが作品の性格を物語っていると思う。<br />その意味で、古典映画のファンの少ない日本では、なお更海外ほどの評価を得ることは難しいだろう。<br />熱烈な映画マニア、というか<span style="color:#3300ff"><strong>ホラーマニア</strong></span>にこそお勧めの一本だ。<br /><br />久々の古巣がよほど楽しかったのか、ライミの次回作は自主映画から数えて通算5作目となる<span style="color:#669900"><strong>「死霊のはらわた」のリメイク</strong></span>だという。<br />当初は監督しないと伝えられていたが、結局自身でメガホンを取る様だ。<br />どうやらアッシュは出てこない、<span style="color:#cc6600"><strong>旧作とは違った物語</strong></span>となるらしいが、2010年の公開を楽しみに待ちたい。<br /><br />しかしこの<span style="color:#cc00cc"><strong>全く意味不明の酷い邦題</strong></span>は何とかならなかったのか。<br />そもそもどこから<span style="color:#3300ff"><strong>「スペル」</strong></span>って発想したのよ？（苦笑<br />こんな邦題を考えるのもどうかしてるが、これでOKになってしまうのも信じがたい。<br />今の日本でこの手の作品のマーケットは期待できないにしても、もうちょっと宣伝で作品の魅力を伝えて欲しかった。<br /><br />今回はラベルのイラストがライミの映画に出てきそうな、コンパスボックス社のスコッチウィスキー<span style="color:#339900"><strong>「ピートモンスター」</strong></span>をチョイス。<br />ピートの怪物が作り上げる<span style="color:#ff9900"><strong>美味しいウィスキー</strong></span>。<br />スモーキー＆スパイシーながら、柔かいフルーティーさもあり、こちらは飲み手を選ばない良質な酒である。<br /><br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/banner_01.gif" alt="ランキングバナー" border="0"></A>　<br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315">記事が気に入ったらクリックしてね</A><br /><a 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<dc:subject>映画</dc:subject>
<dc:date>2009-11-07T21:45:08+09:00</dc:date>
<dc:creator>ノラネコ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<item rdf:about="http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-339.html">
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<title>母なる証明・・・・・評価額1750円</title>
<description> 凄みのある映画だ。デビュー以来、一作ごとに全く異なったジャンルの作品に挑み続けている、ポン･ジュノ監督の長編第四作はナント「母物」である。ここに描かれるのは究極の母性愛。とは言っても、描くテーマに対して斜めから切り込む達人であるポン・ジュノが、普通の人情物を撮るわけもなく、これは人間の心の奥底に秘められた、ドロドロとした情愛の爆発を観賞するような、シニカルで鮮烈な人間ドラマだ。韓国の田舎町に住む青
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<![CDATA[ 凄みのある映画だ。<br />デビュー以来、一作ごとに全く異なったジャンルの作品に挑み続けている、<span style="color:#339900"><strong>ポン･ジュノ監督</strong></span>の長編第四作はナント<span style="color:#ff00cc"><strong>「母物」</strong></span>である。<br />ここに描かれるのは<span style="color:#cc6600"><strong>究極の母性愛</strong></span>。<br />とは言っても、描くテーマに対して斜めから切り込む達人であるポン・ジュノが、普通の人情物を撮るわけもなく、これは人間の心の奥底に秘められた、ドロドロとした情愛の爆発を観賞するような、<span style="color:#ff9900"><strong>シニカルで鮮烈な人間ドラマ</strong></span>だ。<br /><br /><span style="color:#0000ff">韓国の田舎町に住む青年トジュン（ウォンビン）は、漢方薬店で働く母親（キム・ヘジャ）と二人暮し。<br />ある夜、街で女子高生が殺されるという事件が起こり、たまたまその夜に被害者と接触していたトジュンは容疑者として逮捕されてしまう。<br />母の必死の訴えにも関わらず、警察はトジュンを犯人と断定し捜査を打ち切り、弁護士も匙を投げる。<br />誰も頼りにならないと考えた母親は、自ら事件を捜査し、真犯人を見つけようとするのだが・・・。</span><br /><br />冒頭、いきなり映し出されるのは、ナゼか<span style="color:#339900"><strong>枯野で踊るおばさん</strong></span>（母親）。<br />切迫した感情を抑えつけるかの様な、張り詰めた表情で、涙を流しながら舞うその姿はなかなかにシュールで、<span style="color:#ff9900"><strong>一体これはどんな映画なのか</strong></span>、戸惑いと共に観客の興味を惹きつける。<br /><br />物語は非常にシンプルだ。<br />軽い知的障害があるらしい、青年トジュンが殺人事件の犯人として逮捕される。<br />トジュンは<span style="color:#cc0099"><strong>“小鹿の様な純粋な目”</strong></span>を持った青年で、物を良く覚えられず、警察は曖昧な状況証拠からトジュンを犯人と決め付けて、捜査を終了してしまう。<br />知的障害者が犯人に仕立てられるというのは、大傑作<span style="color:#cc6600"><strong>「殺人の追憶」</strong></span>でも見られた展開だが、相変わらず韓国の警察はろくな組織に描かれていない。<br />これはポン･ジュノの作品に限らないので、たぶん軍事独裁政権時代以来の権力組織に対する不信感みたいな物が、韓国社会の中で未だに払拭されていないのだろう。<br /><br /><span style="color:#6600ff"><strong>「身内の無実を信じる者が、たった一人で真犯人を探す」</strong></span>という物語の筋立ては、ミステリ物の王道の一つとも言うべき物で、特に目新しいものはない。<br />だがこの作品において犯人探しは、重要ではあるが物語を構成するモチーフの一つに過ぎない。<br />母親がトジュンのために必死になればなるほど、二人の間にある異様なまでに強固なつながりが鮮明となり、そこに浮かび上がる<span style="color:#ff33cc"><strong>「母なるものの愛とは一体何か」</strong></span>というクエッションが本作のメインテーマと言って良い。<br />主人公の母親を演じるのは大ベテランの<span style="color:#669900"><strong>キム・ヘジャ</strong></span>。<br />韓国では誰もが<span style="color:#ff9900"><strong>「お母さん女優」</strong></span>というと彼女をイメージするという。<br />このキャラクターに特定の役名がなく、単に<span style="color:#3333cc"><strong>「母親」</strong></span>とされているのも、全ての母性のメタファーであるという事だろう。<br /><br />映画は、死んだ女子高生の交友関係から、彼女の死の真相に迫る母親の姿をテンポ良く描いてゆく。<br />綿密なコンテを描き、徹底的に映像をプランニングして構成するポン･ジュノのスタイルは今回も健在で、細部まで計算された映像の作りこみは殆ど<span style="color:#cc6600"><strong>アニメーション</strong></span>の様だ。<br />キャラクターの<span style="color:#cc3399"><strong>クローズアップ</strong></span>を多用し、まるで彼らの深層意識にカメラで切り込もうとするかの様な緊張感あふれる演出は見事。<br />浮かび上がるのは、共依存を通り越して、殆ど一体となってしまった一組の母子の姿だ。<br />やがて過剰とも思われる愛情の根底には、ある<span style="color:#339900"><strong>トラウマ</strong></span>があることが明かされ、母親自身が自らの愛にすがり付く後半になると、映画は全く予想もしなかった意外な展開を見せる。<br /><br />実は私は2年半ほど前に、韓国の映画関係者からポン･ジュノが次回作の準備中で、それは韓国の国民的お母さん女優を主人公としたサスペンスであるという話を聞いていた。<br />どうやらシナリオを読んだらしい彼に「どんな内容？」と聞くと、<span style="color:#3300ff"><strong>「う～ん、鬼子母神みたいな話かな」</strong></span>という答え。<br />映画の前半は、なぜこれが鬼子母神なんだろうと不思議だったが、なるほど後半の展開は確かに鬼子母神の説話を思い起こさせる。<br />母親の愛情というのは、一般に<span style="color:#ff00cc"><strong>美しい無償の愛</strong></span>の象徴の様に思われている。<br />だが、本当にそれだけなのか。<br />本作に描かれる母親の愛情は、おそらく本人にとっては純粋なものなのだろう。<br />だがポン・ジュノはその裏側に、過去の罪の意識を覆い隠すために、母親の中で異常に成長してしまった<span style="color:#ff9900"><strong>怪物の様な感情</strong></span>としての愛を描き、近親相姦的すら匂わせる。<br />そして最終的に、母親はトジュンを救うために、周囲を死と偽りの連鎖に巻き込んでしまうのだから、<br />周りから観れば彼女の愛は<span style="color:#6600cc"><strong>狂気</strong></span>そのものだ。<br /><br /><span style="color:#339900"><strong>「母なる証明」</strong></span>は、人間を突き動かすもっとも強い感情である<span style="color:#cc33cc"><strong>愛とは何か</strong></span>についての強烈で切ない物語だ。<br />ポン･ジュノは、一組の孤独な母子を通して、愛情という言葉に対して世間一般が抱いている<span style="color:#cc6600"><strong>ステロタイプ</strong></span>を破壊し、その本質を描き出そうとしたのかもしれない。<br />そう思うと、物語が進むにつれて明らかになってくる、被害者の<span style="color:#336699"><strong>女子高生の素顔</strong></span>も興味深い。<br />何年も殺人事件が起こっていない、田舎の小さな街。<br />住人の殆どが知り合いの様なこの街で、彼女が売っていたのも、別種の「愛」である事に、この作品の<span style="color:#ff9933"><strong>アイロニー</strong></span>がある。<br />母が守った無垢なる魂であるトジュンが、はたして<span style="color:#339900"><strong>本当に何も覚えていないのか</strong></span>、彼の側からの愛をどう解釈するか、作者がキャラクターへの説明的な描写をあえて避けている事もあり、こちらもまた観る者を悩ませるのである。<br />冒頭の感情を押し殺した様な踊りと見事にリンクする、ラストの<span style="color:#ff00cc"><strong>狂乱の舞</strong></span>は、まるで全てを悟り、しかしそれでも生きていかねばならない母の心の悲痛な叫びの様に感じた。<br />果たして彼女は、辛い事や悲しい事を忘れさせてくれるツボを上手く刺せたのだろうか？<br /><br />本作は文句なしの傑作だが、ポン・ジュノ作品の持つシニカルで見方によっては<span style="color:#cc6600"><strong>冷徹な視線</strong></span>は、ある程度好みが分かれるだろう。<br />例えばイーストウッド映画の場合、どんなに痛々しくて切ない物語でも、最後には人間の心の温かさや信念の強さが<span style="color:#6600ff"><strong>ポジティブな印象</strong></span>として心に残る。<br />対してポン･ジュノの映画では、人間の心や行為に対して、半ば諦めの様な達観した境地を感じる。<br />この突き放した視線は、どちらかというと<span style="color:#ff9900"><strong>藤子・F・不二雄</strong></span>の大人向け漫画に近い。<br />どんなに愚かな行為をして、どんなに悲惨に傷ついても、未来が美しいものでなかったとしても、結局人間はそれを抱えたまま生きるしかないという人間観は、人によっては<span style="color:#009900"><strong>痛々しくて耐えられない</strong></span>と思うかもしれない。<br /><br />今回は、母に飲んでもらいたい韓国の酒<span style="color:#cc0099"><strong>「百歳酒」</strong></span>をチョイス。<br />もち米をベースに漢方薬に使われる様々なハーブを配合した発酵酒。<br />漢方の香りが気になる人には気になるだろうが、甘めで非常にあっさりとしていて飲みやすい。<br />実は韓国ではかなり厳密に<span style="color:#cc3300"><strong>酒と食べ物の取り合わせ</strong></span>が決まっていて、韓国人が日本に来ると絶対にありえないような組み合わせを韓国料理店などで見てびっくりするのだそうな。<br />まあマッコリとチヂミを雨の日に食べるというのは有名だが、この百歳酒には辛いコルベンイやチゲなどが合うらしい。<br />個人的には漢方つながりでサムゲタンなども良い感じではと思う。<br />そう言えば韓国のサムゲタン屋で百歳酒を見たような？<br />ちなみに、百歳酒と韓国焼酎を半々で割ると、<span style="color:#6633ff"><strong>五十歳酒</strong></span>になるという（笑<br /><br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/banner_01.gif" alt="ランキングバナー" border="0"></A>　<br /><A HREF="http://blog.with2.net/link.php?174315">記事が気に入ったらクリックしてね</A><br /><a href="http://blog.rankingnet.com/74/ranklink.cgi?id=noraneko"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/n/o/r/noraneko22/bnet8015.gif" alt="" border="0"></a><br /><A HREF="http://blog.rankingnet.com/74/ranklink.cgi?id=noraneko">こちらもお願い</A><br /><br /><a 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<dc:date>2009-10-31T22:54:07+09:00</dc:date>
<dc:creator>ノラネコ</dc:creator>
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