2005年10月22日 (土) | 編集 |
世間ではヨン様ヨン様とうるさいが、これは中々しっとりした良い映画だった。
妻が不倫相手と事故を起こし、その結果不倫相手の妻と出会い、ダブル不倫するという、往年の大映ドラマ、いや韓国ドラマあたりならグッチャグッチャの怨念ドラマになりそうな設定である。
もっともホ・ジノの映画だからそんな風に劇的に物語が展開したりはしない。
図らずも出会ってしまった夫と、妻の不倫相手の連れ合いが、病院での介護を通じて少しずつ感情を通じ合わせてゆく様が淡々と描かれる。
日常を丁寧に描いて、その中で登場人物の感情の機微を描くというホ・ジノのスタイルは変わっていないが、「八月のクリスマス」→「春の日は過ぎ行く」→「四月の雪」と来て、若干作為的になってきている嫌いがある。
一例を上げると、前半主人公二人が偶然顔を合わせる描写があまりにも多すぎる。
いくら二人が病院とホテルという狭い範囲にいるという設定にしても、同じような出会いの描写ばかり繰り返されるといかにも「作ってます」という感じに見えちゃうんだけどな。
まあ後半になると物語の展開もスムーズになって、段々と世界に入っていけるので気にはならなくなるんだけど。
しかしこの映画でもっとも素晴らしく、見ごたえがあるのは実はヨン様である。
この作品では優しそうで平凡な夫を演じながら、スターのオーラで作品全体を引っ張っている。
前作のスキャンダルもそうだが、この人しっかりとした演技力を持ったカメレオンアクターである。
嘘だと思ったらスキャンダルと見比べればよい。
まるっきり別人にしか見えない。
甘ったるい作られた笑顔の奥には、演技者としての鋭い目がある。
伊達に酸いも甘いも噛み分けたオバサマ達を熱狂させている訳ではないのだ。
というか、正直オバサマたちの選球眼は相当鋭いと思わされた二時間だった。
私の値踏みは・・・1500円かな。レイトショーだったんで十分元は取れました。
こんな地味ながら匠の技を堪能した後は、やはり日本酒。
本日は「あさ開 純米酒」を付け合せてみる。
強い個性は無いが、優しいテイストの飲みやすい酒で、あっさりと喉を通ってゆくので、後味が殆ど残らない。
個人的にはもう少しコクが欲しいが、知らず知らずに量を飲んで気づいた時にはほろ酔い気分。
淡々としたホ・ジノの映画には、淡く繊細なこちらがあうだろう。
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小瓶でも買えます。日本酒は開栓すると味が変化するので、一度に沢山飲まない人にオススメ

「四月の雪」2006年度の公式カレンダー
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もっともホ・ジノの映画だからそんな風に劇的に物語が展開したりはしない。
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日常を丁寧に描いて、その中で登場人物の感情の機微を描くというホ・ジノのスタイルは変わっていないが、「八月のクリスマス」→「春の日は過ぎ行く」→「四月の雪」と来て、若干作為的になってきている嫌いがある。
一例を上げると、前半主人公二人が偶然顔を合わせる描写があまりにも多すぎる。
いくら二人が病院とホテルという狭い範囲にいるという設定にしても、同じような出会いの描写ばかり繰り返されるといかにも「作ってます」という感じに見えちゃうんだけどな。
まあ後半になると物語の展開もスムーズになって、段々と世界に入っていけるので気にはならなくなるんだけど。
しかしこの映画でもっとも素晴らしく、見ごたえがあるのは実はヨン様である。
この作品では優しそうで平凡な夫を演じながら、スターのオーラで作品全体を引っ張っている。
前作のスキャンダルもそうだが、この人しっかりとした演技力を持ったカメレオンアクターである。
嘘だと思ったらスキャンダルと見比べればよい。
まるっきり別人にしか見えない。
甘ったるい作られた笑顔の奥には、演技者としての鋭い目がある。
伊達に酸いも甘いも噛み分けたオバサマ達を熱狂させている訳ではないのだ。
というか、正直オバサマたちの選球眼は相当鋭いと思わされた二時間だった。
私の値踏みは・・・1500円かな。レイトショーだったんで十分元は取れました。
こんな地味ながら匠の技を堪能した後は、やはり日本酒。
本日は「あさ開 純米酒」を付け合せてみる。
強い個性は無いが、優しいテイストの飲みやすい酒で、あっさりと喉を通ってゆくので、後味が殆ど残らない。
個人的にはもう少しコクが欲しいが、知らず知らずに量を飲んで気づいた時にはほろ酔い気分。
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