FC2ブログ
酒を呑んで映画を観る時間が一番幸せ・・・と思うので、酒と映画をテーマに日記を書いていきます。 映画の評価額は幾らまでなら納得して出せるかで、レイトショー価格1200円から+-が基準で、1800円が満点です。ネット配信オンリーの作品は★5つが満点。
■ お知らせ
※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係な物や当方が不適切と判断したTB・コメントも削除いたします。
■TITLE INDEX
タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
■ ツイッターアカウント
noraneko285でつぶやいてます。ブログで書いてない映画の話なども。
■ FILMARKSアカウント
noraneko285ツイッターでつぶやいた全作品をアーカイブしています。
ジム・ヘンソンのこと / ストーリーテラー
2005年10月31日 (月) | 編集 |
「コープス・ブライド」の丁寧に作りこまれたファンタジーワールドに浸りながら、一人の偉大な映像作家の事を思い出していた。
彼の名はジム・ヘンソン

今から15年ほど前だったろうか、当時留学生だった私は、アメリカ人の学友からショッキングなニュースを聞いた。
「ジム・ヘンソンが死んだ!」
「ええっ!いつ!?」
その日、アメリカ中がヘンソンの死を嘆き、悲しんだ。
ヘンソンは、日本では一般には「セサミストリートのカエルの声の人」という程度の認識でしかなく、むしろパートナーのフランク・オズの方がSWのヨーダ役などで知られているかもしれない。
だがジム・ヘンソンことジェームス・マーリィ・ヘンソンは、アメリカ人にとって偉大な文化的アイコンである。
彼の早すぎる死去の時、殆どあらゆる週刊誌は表紙で微笑む故人の写真と追悼記事で埋まった。
日本で手塚治虫が死去した時を思い浮かべていただければ判るだろうか。

勿論その中心的な功績はセサミストリートによる物なのだが、その認知度は日本の比ではなく、一言でいってある世代までのアメリカ人は、ほぼ全て「セサミストリートで育った」幼少期を持つ、といっても過言ではないのだ。
セサミストリートの成功によって、テレビ番組の添え物に過ぎなかったパペットという表現方法は、一つの独立したジャンルとなり、多くのフォローワーを世界中に生み出した。
また彼の元からは多くの優れクリエイターが巣立った。
だがヘンソンが凄いのは、セサミの成功で得た信用と経済力でパペットの新たな地平を切り開こうとした事だ。

そうして生まれたのが、登場人物全てがリアルなパペットで表現された「ダーククリスタル」であり、人間とパペットの共演による「ラビリンス/魔王の迷宮」だ。
ヘンソン自身がセサミストリートとそのパペット達を愛していたのは間違いの無いところだが、ヌイグルミショー然としたセサミを離れたこうした映画は、明るく楽しげなセサミストリートとは対照的に、かなり暗く、退廃的な芸術性の漂うファンタジー世界だった。
ある意味でマニアックかつストイックな作りのせいか、セサミ系以外のヘンソンのパペット映画は残念ながら興行的にはあまり成功しなかったが、技術的にも芸術的にも非常にアグレッシブな挑戦だった。

そんな彼の作品の中で、もっとも詩的な美しさに溢れている傑作が、1988年に放送されたテレビシリーズ「ストーリーテラー」だ。
欧州の民話を、「ラビリンス」で確立した人間の俳優とパペットの共演で表現した物で、いわば実写版の「まんが日本昔話」だ。
物語は良く知られた物が多く、「美女と野獣」や「シンデレラ」の様にディズニーアニメで映画化された物語も含まれている。
だが、無理やりハッピーエンドにするので「民話を殺す」と言われたディズニーと違い、「ストーリーテラー」はかなり民話の原型に近く、実際に観てみると「元々はこんな話だったのか」と驚くかもしれない。
(まあ、ディズニーの民話改変に関してはまたの機会に触れてみたい。)
「まんが日本昔話」が民話の世界を表現するのに、切り絵や影絵アニメーションなど様々な手法を駆使していたのと同じく、「ストーリーテラー」もまた影絵の手法や物語を絵画調の世界にに閉じ込めるなど工夫を凝らしており、それが不思議と物語に詩情を加える効果をはたしている。
「ストーリーテラー」の第一シーズンは全九話で、ヘンソンは「心のない巨人」「兵士と死に神」の二編を自身で監督している。
このうち特に「心のない巨人」は、ある意味で”ストーリーテラー”ヘンソンの真骨頂とも言うべき傑作。
ヘンソン自身は、何れ世界中の民話をこのシリーズで取り上げていきたいと語っており、日本の昔話も収集していたという。
彼の死後、プロデューサーとしてのみ参加した「ストーリーテラー/ギリシャ編」が放送されたが、残念ながら最初のシリーズほどのクオリティは持ち合わせておらず、シリーズはヘンソンの死と共に打ち止めとなってしまった。
何とも残念な話だが、セサミストリートでしかヘンソンを知らない人には、是非この「ストーリー・テラー」の美しさを知ってもらいたいものである。
ランキングバナー 
記事が気に入ったらクリックしてね
人気ブログ検索 <br />- ブログフリーク
こちらもクリック!

も一回お願い!




【送料無料!】セサミストリートキャディバッグ SS-009 キャスコ
セサミでゴルフ!


セサミストリート 卓上週めくり 2006年カレンダー【GOODS MART】

今でも愛されています


ヘンソンの世界。ストーリテラーはうちの家宝です。

スポンサーサイト