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2005年11月08日 (火) | 編集 |
舞台女優の本田美奈子さんが亡くなった。
私とは同世代。
つい先日も同級生が亡くなったばかりだったので、なんともやりきれない。
人間、若かろうが年寄りだろうが、何時何が起こるのかわからないものだ。
たぶん、私の世代にとっての本田美奈子とは、歌の上手かったアイドルだろうし、最近の舞台での活躍を知る人にとっては日本でトップクラスのミュージカル女優だろう。
だが、彼女に生涯にただ一本の映画主演作がある事は、おそらくファンの人ですら忘れているに違いない。
1987年の「パッセンジャー 過ぎ去りし日々」はある意味で奇妙な映画だった。
当時(まあ今でも若干)は辛うじて映画が娯楽の王様としての権威を保っており、アイドルが一流のハクをつけるために映画が作られた時代。
アイドル映画なんて言う言葉もあった。
「パッセンジャー」もそんな流れの中で作られた作品でもあるのだが、監督の和泉聖治はまあいいとして、プロデューサーが何故か「宇宙戦艦ヤマト」の西崎義展。
今は銃刀法違反で塀の中にいる彼の、これはただ一つの実写プロデュース作品であり、劇中では彼の私物のクルーザー「ヤマト号」も見られる。どうでもいいけど。
物語も、バイクレーサーの兄(三田村邦彦!)とロック歌手の妹がそれぞれのフィールドで世界を目指し、それにライバルの妨害や陰謀が絡む。
生と死、愛と友情と裏切りが交錯するドロドロの愛憎劇!彩るのはロックンロール!
はっきり言って、当時でも「こんな古臭いベタベタな話、誰が観るんだ」と思ったくらいだった。
と言いつつ観てる私はいったい・・・(爆
バブル前夜の80年代にあっても、あまりにもストレートというか、まるで日活アクション映画並みのプログラムピクチュアを目指したような映画だったのだ。
完成した映画はそれなりの大作としての扱いを受け、実際のところ思ったよりは観られた。
勿論ベタベタなストーリー(原作も西崎氏・・・)は閉口物だし、唯一最大のウリである本田美奈子も、ライブシーンはともかく、演技は下手だった。
和泉聖治の職人演出で辛うじて持っているという感じであったが。
時代錯誤なスピリッツを持った「パッセンジャー」は80年代には到底受け入れられず、大コケ。
本田美奈子は二度と映画に出なかったし、西崎義展も実写からは撤退した。
それから長い年月が経った頃、ある舞台で久々に本田美奈子を観た。
正直言って「パッセンジャー」の頃が想像も出来ないくらい、良い舞台女優になっていた。
感心すると共に、これだけ表現力を磨いたのなら、いつかまた映画をやらないかな~と思ったのを覚えている。
それは永遠に叶わなくなった訳だ。
ワイドショーの追悼番組でも、アイドル、舞台女優というフレーズはあっても、映画女優としての彼女に触れていたものは皆無。(当たり前だが)
だけどバブル前夜の邦画界に、徒花の様に咲いた一人の映画女優がいた事は、たぶんごく少数の人が覚えている。
私は特に彼女の熱烈なファンという訳ではないけど、追悼番組で聞いた歌声は、心が洗われるようで、とても綺麗だった。
CDでも買って、何か合うお酒を飲みながら、聞いてみようと思う。
心より、ご冥福をお祈りします。
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私とは同世代。
つい先日も同級生が亡くなったばかりだったので、なんともやりきれない。
人間、若かろうが年寄りだろうが、何時何が起こるのかわからないものだ。
たぶん、私の世代にとっての本田美奈子とは、歌の上手かったアイドルだろうし、最近の舞台での活躍を知る人にとっては日本でトップクラスのミュージカル女優だろう。
だが、彼女に生涯にただ一本の映画主演作がある事は、おそらくファンの人ですら忘れているに違いない。
1987年の「パッセンジャー 過ぎ去りし日々」はある意味で奇妙な映画だった。
当時(まあ今でも若干)は辛うじて映画が娯楽の王様としての権威を保っており、アイドルが一流のハクをつけるために映画が作られた時代。
アイドル映画なんて言う言葉もあった。
「パッセンジャー」もそんな流れの中で作られた作品でもあるのだが、監督の和泉聖治はまあいいとして、プロデューサーが何故か「宇宙戦艦ヤマト」の西崎義展。
今は銃刀法違反で塀の中にいる彼の、これはただ一つの実写プロデュース作品であり、劇中では彼の私物のクルーザー「ヤマト号」も見られる。どうでもいいけど。
物語も、バイクレーサーの兄(三田村邦彦!)とロック歌手の妹がそれぞれのフィールドで世界を目指し、それにライバルの妨害や陰謀が絡む。
生と死、愛と友情と裏切りが交錯するドロドロの愛憎劇!彩るのはロックンロール!
はっきり言って、当時でも「こんな古臭いベタベタな話、誰が観るんだ」と思ったくらいだった。
と言いつつ観てる私はいったい・・・(爆
バブル前夜の80年代にあっても、あまりにもストレートというか、まるで日活アクション映画並みのプログラムピクチュアを目指したような映画だったのだ。
完成した映画はそれなりの大作としての扱いを受け、実際のところ思ったよりは観られた。
勿論ベタベタなストーリー(原作も西崎氏・・・)は閉口物だし、唯一最大のウリである本田美奈子も、ライブシーンはともかく、演技は下手だった。
和泉聖治の職人演出で辛うじて持っているという感じであったが。
時代錯誤なスピリッツを持った「パッセンジャー」は80年代には到底受け入れられず、大コケ。
本田美奈子は二度と映画に出なかったし、西崎義展も実写からは撤退した。
それから長い年月が経った頃、ある舞台で久々に本田美奈子を観た。
正直言って「パッセンジャー」の頃が想像も出来ないくらい、良い舞台女優になっていた。
感心すると共に、これだけ表現力を磨いたのなら、いつかまた映画をやらないかな~と思ったのを覚えている。
それは永遠に叶わなくなった訳だ。
ワイドショーの追悼番組でも、アイドル、舞台女優というフレーズはあっても、映画女優としての彼女に触れていたものは皆無。(当たり前だが)
だけどバブル前夜の邦画界に、徒花の様に咲いた一人の映画女優がいた事は、たぶんごく少数の人が覚えている。
私は特に彼女の熱烈なファンという訳ではないけど、追悼番組で聞いた歌声は、心が洗われるようで、とても綺麗だった。
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心より、ご冥福をお祈りします。

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