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サウンド・オブ・サンダー・・・・・評価額900円
2006年04月03日 (月) | 編集 |
観る前から期待してはいけない映画なのは判っていた。
何しろ昨年の全米公開時は、800館強という決して多いとは言えないスクリーンで公開されたのだが、僅か2週間で60館ほどに・・・
事実上の打ち切りのうえに、批評的には袋叩きにあってる作品なのだ。
それでもこの作品を観に行ったのは、敬愛するレイ・ブラットベリ「いかずちの音」を原作にしているという事と、監督がピーター・ハイアムズであったからだ。
古くは「カプリコン1」「アウトランド」、最近(もう十年前だけど)では「レリック」など、一応メジャーなんだけど、B級テイスト溢れる小品で楽しませてくれた職人監督ハイアムスへの、一片の信頼が劇場へ向かわせたのだ。

西暦2055年。
タイムトラベルを実現したタイムサファリ社は、金持ち相手に6000万年前の白亜紀で恐竜狩りをさせるツアーを組んで大儲けしていた。
絶滅動物の再生を夢見る動物学者のトラビス(エドワード・バーンズ)は、自分の研究も兼ねてツアーガイドをしている。
だがタイムサファリの事業に、もともとのタイムトラベルの開発者であったソニア(キャサリン・マコーミック)は強く反対していた。
タイムトラベルは歴史を変え、人類を滅ぼす可能性すらあるという。
しかしタイムサファリ社長のハットン(ベン・キングズレー)は、そんな意見を一笑にふす。
タイムトラベルは周到に計画・監視され、決して現代からの物を過去へ持ち込まず、逆に過去の物を現代に持ち込む事もしない。
狩猟の対象になる恐竜も、もともとその場所で自然死するはずの恐竜を撃つので、歴史への干渉は防げるはずだった。
だが有る日、ちょっとした銃の故障からツアーが恐竜に襲われ、メンバーがパニックになる事故が起こる。
トラビスの気転で何とか事なきを得て、全員が無事に現在に帰ることが出来たのだが、その日から何かが変わり始める。
植物の異常な繁殖、冬なのに真夏の太陽、奇妙な肉食昆虫の出現。
次第に歴史の変動は大きくなり、やがて街は謎の人食い生物が跋扈するジャングルと変貌する。
原因を調べるトラビスたちは、あの事故の日にメンバーの誰かが白亜紀の世界から1.3gの「何か」を持ち帰ってしまった事を突き止める。
トラビスとソニアは、その「何か」の正体を究明し、歴史を元に戻そうとするのだが・・・・


予告編から大体予測はしていたけど、この映画妙にチープだ。
BoxofficeMojoによると直接製作費だけで8000万ドルに及ぶ大作なのだが、一体どこにそんなにお金がかかっているのか判らない。
不思議に思ってちょっと調べてみると、この映画は2002年に撮影開始されたが、製作元のフランチャイズ・ピクチャーズが経営破綻し、何度も制作が中断した結果、公開までに3年もかかっている。
まあありがちな話だが、どうやら途中でお金を使い果たしてしまったらしい。
そう思ってみると、明らかにシーンが足りなくて、後から追加撮影して辻褄を合わせたような所が何箇所かある。
美術も最初に作ったであろう、タイムマシンの基地みたいなセットはそれなりによく出来ているのだが、後半に行くに従ってどんどんハリボテ感が強くなり、暗闇や蔦で誤魔化してるのがアリアリ(笑
バンクカット(再利用カット)はやたら多いし、CGのデータの使いまわしもかなり目立つ。
画に関して言えば完全にB級であり、正直なところ日本でそれなりの大作扱いで公開されたのがむしろ不思議だ。
いきなりビデオ屋の棚に並んでいても決しておかしくない仕上がりである。

ブラットベリの「いかずちの音」は、過去へ行って狩猟して、帰ってくるまでで終わっている短編なので、原作はあくまでもアイディアという程度。
キーになる部分は使っているが、事実上オリジナルの物語だろう。
ただし、そのオリジナルの部分は決して上出来とは言えない。
全体のプロットは「ジュラシックパーク」の焼き直しだ。
最新科学をビジネスに利用しようとした企業が、ちょっとした人災で大きな危機を招く。
男女二人組みの科学者は、自分たちの知識を駆使してなんとか危機を食い止めようと奮闘するのだが、彼らの行く手には凶暴な生物たちが待ち構えている。

まあ時間旅行とバイオテクノロジーという違いはあれど、基本的な話の流れはほぼ同じ。
そういえば「ジュラシックパーク」もこれも、物語のベースにはカオス理論のバタフライエフェクトを使っていた。
ただし、同じような話でも、最終的な出来には松竹梅越乃寒梅くらいの差があるのだが。
特にスリリングなサバイバルの途中に、「歴史が元に戻れば死んだ仲間も帰ってくる」みたいなセルフネタバレを平然と言わせてるのは如何なものか。
こんな事言われたら、登場人物がクリーチャーにさらわれようが喰われようが、どうせ最後は皆助かるんだし・・・と思ってしまって緊張感が全く無くなってしまったではないか。
ハイアムズほどのベテランが、そのくらい考えなかったんだろうかと理解に苦しむ。

まあ批判すれば幾らでも出来そうだが、それでも私はこの映画を結構楽しんだ。
ぶっちゃけ面白いかつまらないかと言われたら、凄く面白いとは言いにくい。
脚本は穴だらけだし、映画としての仕上げは荒いし、この映画のたどった悲惨な運命が伺い知れるような出来ではあるのだが、それでも何とかお客さんに楽しんでもらえる物を作ろうとしたスタッフの思いは伝わってくる。
あと基本的に、私は妙な生物が出てくるクリーチャー映画が大好きなのだ。
ハイアムズ監督では「レリック」の巨大ヤモリも良かったけど、この映画のなんだか「アフターマン」に出てきそうな「別の進化の種」はそれだけでワクワクしてしまった。
そんな訳で、客観的にみると決して高評価は出来ないのだが、ある種のダメ映画に愛着を感じる層には、確実にアピールする物を持っていると言っておこう。
あえて劇場まで出かけるのはお勧めは出来ないけど、ビデオ屋の棚の片隅で見かけたら、ちょっと借りてみて損は無いと思う。

さて、今回はバタフライの名を冠したワイン、ドイツのモーゼルは「ツィリケン・バタフライ・リースリング」を。
映画がチープだったので、こちらは軽めながらも香り豊かなリッチな味。
物足りなさを十分に補ってくれるだろう。

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