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ナイト・ウォッチ NOCHNOI DOZOR・・・・・評価額600円
2006年04月07日 (金) | 編集 |
MTV育ちで、カッコいい映像を作る事にしか興味が無い人が映画を作るとこうなる。
「ロシア版マトリックス」「全米大ヒット」などコピーは凄いけど、中身は全く新味の無いB級映画だ。
正直言って、終わるまでにこんなに何度も時計を見た映画は久しぶりだった。

1000年の昔、人間以上の力を持つミュータントである「異種」たちは、光と闇の部族に分かれ激しい戦争を繰り広げた。
戦いを続ければどちらも滅びると悟った光の王ゲッサー(ウラジミール・メニショフ)と闇の王ザヴロン(ヴィクトル・ヴェルズビツキー)は、互いに監視する事を条件に休戦協定を結んだ。
光の一族の戦士達は「ナイトウォッチ」として闇の一族を監視し、闇の一族は「ディウォッチ」として光の一族の行動を監視していた。
時は流れて1992年。
モスクワに住む平凡な若者アントン(コンスタンチン・ハベンスキー)は、他の男に逃げた妻を取り戻すため、闇の一族の魔女に呪いを依頼する。
その現場にナイトウォッチ達が踏み込み、協定違反の魔女を逮捕した事から、アントンの中の異種の能力が覚醒する。
12年後。
光の一族のナイトウォッチとなったアントンは、協定違反をして人間の少年を襲った闇の一族のバンパイアを殺してしまう。
死者が出た事から二つの部族の間には不穏な空気が流れ、そこへ伝説の「呪いの渦」を持つ女が出現し、千年前の協定は危機に瀕するのだが・・・


とりあえず、話がさっぱり盛り上がらない。
二つの種族が人知れず対立してるという設定自体「アンダーワールド」とか「ブレイド」とかのハリウッド製バンパイア映画の定番なんだけど、これはそれに「ロード・オブ・ザ・リング」「コンスタンティン」やその他色々のファンタジー映画の要素をごちゃ混ぜにしてる。
光と闇の一族、呪いの渦を巻き起こす女、予言された超異種、発電所の爆発、飛行機事故、と要素だけはテンコモリなのだが、これらがまったくと言っていいほど「物語」を形作らない。
そもそも異種に生まれた者が何で光か闇を選ばなければいけないのか判らないし、登場人物の行動原理もそれぞれ唐突で全く意味不明だ。
発電所や飛行機のエピソードは、単に画を派手にしたいという以外に存在する意義が無い。
要するにこの映画は、パズルのピースをカッコいい映像で描いただけで、誰もパズル全体を完成させようとしていないのだ。
ぶっちゃけブツ切りの映像を詰め込んだ、2時間の予告編を見てるような気分だった。

まあそれでも凄いアクションを見せてくれたら、B級はB級なりの存在価値があるというものだが、この映画はその点でも全く期待はずれ。
そもそもこの映画にアクションらしいアクションシーンは無い。
主人公は妙に虚弱体質で、あっという間に敵にナイフで刺され、前半から既にボロボロ。
途中から出てきた女の相棒は、何かの罪でフクロウにされてたらしいが、単に出てきただけで何もしない。
主人公とチームを組んでるらしい他のナイトウォッチ達は、どうやら動物に変身したり、予言したりと色々な特殊能力を持ってるらしいけど、それを使う描写はほとんど無い。
結局アクションと言えるのは冒頭のチャンバラシーンくらいで、あとはMTV風の細かいカット割りの映像を延々見せられるだけなのだ。
正直、目が疲れる。

あえてこの映画の価値を探せば、やはりスタイリッシュな映像という事になる。
英語字幕のビジュアル表現にまで拘った映像に関しては、確かに一見の価値があるし、VFXクルーは低予算で非常にクオリティの高い仕事をしている。
またハリウッド製ダークファンタジーとは一線を画す、彩度の低いザラついた質感の(ロシアらしい?)カメラも見所と言えば見所だ。
だが、素晴らしい映像も、映画全体の破綻に比べれば焼け石に水。
ティムール・ペクマンペトフ監督はCM出身の俊英らしいが、画の斬新さだけで持たせられるのは精々ビデオクリップ1本分の時間であることを知るべきだ。
ひたすら映像に頼り、物語を語ることを拒否しているという点では邦画の「キャシャーン」を思わせるが、少なくともあっちにはテーマがあったし、(いかに青臭くて底が浅かろうと)作者の想いは伝わってきた。
残念ながら、この映画から作者の訴えたい何かを感じることは出来なかった。
元々シリーズ化前提の企画みたいだけど、正直言ってこの出来では次を劇場で観たいとは思わない。
よほどの高評価が伝わってくれば観るかもしれないけど、たぶん劇場はスルーしてビデオ観賞で十分だろう。

そんなわけで、映画には相当不満が残る。
もっとも観終わってクレジットが終わる頃までには、全く余韻など忘れて晩御飯の事を考えていたから、付け合せは迷わない(笑
今日は行きつけの居酒屋さんで、美味しいお料理と共に「天狗舞 純米吟醸」をいただいて、気分を直した。
石川は車多酒造の歴史ある名酒。
最高の日本酒の一つである。
次はこの酒くらい満足できる映画を観たいものだ。

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日本酒を長期保存した酒。少々お高いが、ある意味究極の味です。


原作本です。


こちらはロシア製ファンタジーの古典。



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