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アンダーワールド・エボリュ-ション・・・・・評価額1450円
2006年05月01日 (月) | 編集 |
昔はヒット作の続編というと、内容的にも興行的にも精々一作目の80%程度という法則があった。
勿論「ゴッドファーザー」のような例外や、「007」シリーズの様な一話完結物では続編にもいい作品はあったのだけど、全体に続編というと所謂「二匹目の鰌」を狙って、終わった話に無理やり続きをくっ付けた様な物が多かったからだ。
しかし近年になって、初めからシリーズ化を想定した作品の良質な続編が量産されるようになって、もはやこの法則は過去の物になった。
特に「スパイダーマン」「X-マン」の様なアメコミヒーロー系の場合、一作目は世界観やキャラの紹介で費やされる時間が長い分、ヒーローが本領発揮し内面描写の余裕も出てくる2作目の方が、圧倒的に面白いという新たな法則が生まれたと言っても良いと思う。
ヴァンパイア処刑人、セリーンを主人公とした「アンダーワールド」シリーズはアメコミ原作ではないが、レン・ワイズマン監督の創造した作品世界は極めてアメコミチックであるためか、見事にこの法則に当てはまった。
一作目の「アンダーワールド」は複雑な人物関係や設定の説明について行くのが忙しく、娯楽映画としてはやや中途半端だったが、「エボリューション」はタイトル通りに進化しているのだ。

ヴァンパイア一族の処刑人セリーン(ケイト・ベッキンセール)は、長老であるビクターが自分の親の仇である事を知り、彼を殺す。
ライカン(狼男)族だけではなく、身内からも追われる身となったセリーンは、唯一の味方であるヴァンパイアとライカンの混血種のマイケル(スコット・スピードマン)と共に逃亡する。
一方、復活したヴァンパイアの祖マーカスは、数百年前に幽閉された双子の兄弟であり、ライカンの祖であるウィリアムを解放し、二人で世界を支配しようと企む。
ウィリアムの幽閉場所を設計した者が、セリ-ンの父であり、彼女の記憶こそがウィリアムの幽閉地への地図である事を知ったマーコスは、執拗にセリ-ンを追跡するのだった・・・


2003年の「アンダーワールド」の完全な続編。
前作の終ったところから物語が始まるので、前作を観てないとたぶん訳がわからないだろう。
必ず観賞後にストーリーを覚えている状態で観に行くこと。
正直言って私はうろ覚えだったので、始まってから15分くらいは目の前のストーリーを追いながら旧作を思い出すのに苦労した。

基本的には前作同様「女ブレイド」
「マトリックス」以来の、レザー系ファッションを纏ったお洒落なキャラクターによるスピーディーなアクションを、古典的なモンスター映画の設定と組み合わせた物だ。(実際にはマトリックスよりブレイドの一作目の方が先なんだけど)
お話的には何の関係もないのだけど、本シリーズと「ブレイド」シリーズは同じ原作者による物なのかと錯覚するほど、基本的な世界観や雰囲気が良く似ている。
進化した「アンダーワールド」を差別化しているのは、ブルーを基調としたモノトーンに近い色調の画面と、都会的なブレイドとは間逆の秘境ムードの舞台設定か。

主演のケイト・ベッキンセールとワイズマン監督は、前作の完成後に結婚している。
だからという訳ではないだろうが、この作品では彼女をとても魅力的に撮っている。
ベッキンセールの抜ける様な白い肌が黒髪とレザーファッションに映え、スタイル抜群の彼女が長い手足を振り回すアクションは実に格好良い。
この映画はベッキンセール以外に殆ど女性キャラが登場せず、対照的に男性キャラはどちらかと言うとむさ苦しいタイプが並ぶから、必然的に彼女の美しさが際立つと言う寸法だ。
「キャットウーマン」や「エレクトラ」など、女ヒーロー物が軒並み苦戦する中、このシリーズが気を吐いているのは、キャラクターと役者の絶妙なマッチングにプラスして、夫婦愛という見えないパワーがあるからかもしれない(マヂで)。

「アンダーワールド・エボリューション」は、ホリディシーズンに遊園地やお化け屋敷のノリで観に行くのにぴったりだ。
この映画は画面に写っている物が全てであり、観た人が想像力を働かせたり、物語の中に深い意味を見出したりする事は殆ど出来ない。
正直言って脚本は少々仕上がりが荒く、判りにくい部分もあるので、もう少しエピソードの流れを整理した方がより観易くなるとは思うが、元々テーマ性の強い話ではないので、決定的な欠点にはなっていない。
まあその分、世界はしっかりと作られえており、106分間飽きさせない工夫は十分に凝らされている。

ぶっちゃけ観終って残る物は何も無い。
最近のヒーロー物は、2作目ともなると主人公の苦悩や内面の葛藤を描いて、中々深みがあったりする物だが、この作品はそんな暇を全く与えず、ひたすら生き残りのための戦いで引っ張る。
戦いに関係ないシーンは、僅かにセリーンとマイケルのベッドシーンが箸休めとしてあるくらいで、徹底的にアクション+ちょいエロ
ある意味、純娯楽映画として潔い。
ホラーアクション系のエンタメで、ついでに美女も観賞したいなら、チョイスして損はしない映画だと思う。
アクションシーンはマトリックスの様にCGをCGとして際立たせたユニークな物ではなく、スピード感と動きのアイディアで見せる古典的な物で、中々迫力がある。
前作でも思ったが、表面的なビジュアルはいかにもマトリックス以降のスタイリッシュアクション調を纏ってはいるが、ワイズマン監督の映画的な記憶は80年代のジェットコースタームービーの様だ。
この作品では前半のトラックを使ったチェイスシーンや、クライマックスの墜落したヘリの前でのアクションシーンに「レイダース/失われたアーク」へのオマージュを見ることができる。
勿論そのまんまパクってる訳ではなく、設定を生かしてアレンジされているのだが、映画ファンならニヤリとさせられる所だ。

この映画の後には、セリ-ンをイメージしたクールなお酒を飲みたい。
ダークな冬の夜の様な、澄んだトーンにはウォッカの三大銘柄の一つ、モスコフスカヤの「クリスタル」がぴったりだろう。
このお酒はかなり辛口で、スッキリして飲みやすい。
余計な事はせず、キンキンに冷やしてストレートで。
美女は素のままでも美女なのだ。

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