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ウルトラヴァイオレット・・・・・評価額1250円
2006年06月29日 (木) | 編集 |
ザ・B級。

「リベリオン」でSFファンの喝采を浴びたカート・ウィマー監督の最新作は、一言でいってバカ全開。
前作は低予算の中にも様式美と格調を感じさせた力作だったが、今回は格調の「か」の字も無い。
徹底的にミラ・ジョヴォヴィッチの華麗なアクションを楽しむためのバカ映画である。

近未来。
人工の変異ウィルスによって吸血鬼・ファージと化した新人類が発生。
人間の政府はファージを制圧するために独裁による恐怖政治を敷くが、弾圧に抵抗するファージとの間に果てしない抗争が勃発する。
夫を弾圧で失ったファージのヴァイオレット(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、ファージを皆殺しにする事のできる人間側の新兵器を奪取する命令を受け、一人敵地に乗り込む。
独裁者ダクサス(ニック・チンランド)の軍隊との戦いの末に、兵器を奪ったヴァイオレットだったが、そのケースの中に入っていたのは、兵器ではなく人間の男の子だった・・・・


二つの種族が対立する世界というのは、脚本家がみんなテレパシーでつながってるのかと思うくらい、最近流行の設定だ。
まあこれ自体は昔からある世界観だし、子連れ女の逃亡アクションという設定も、「グロリア」以来の定番で、特に物語に新鮮味は無い。
というか、この作品の場合まともな物語自体が無い(笑
カート・ウィマーという人は、シナリオライターとしては結構緻密な仕事をしていたりするのだが、自分の監督作品になると思いっきり趣味に走るというか、B級趣味が炸裂する。
それでも初監督の「リベリオン」は、物語こそ典型的なビッグブラザー物ではあったが、低予算のSFアクションにしては珍しいほどに、キャラクターの背景がかなり丹念に描きこまれ、主演のクリスチャン・ベールの好演もあって、ある種の風格すら感じさせる出来だった。
第二作となるこの「ウルトラヴァイオレット」は、前作からビッグブラザー的な世界観こそ多少引き継いでいるものの、作品の作りはまるで正反対だ。

この作品の唯一絶対の存在価値。
それは主演のミラ・ジョヴォヴィッチの圧倒的な存在感と、アクションである。
ウィマーが「リベリオン」で作り出した、ガンアクションとマーシャルアーツを組み合わせた独自の格闘技「ガンカタ」は今回も健在。
ただ本来の銃によるアクションはそれほど多くなく、肉体や剣によるバリエーションを披露している。
まあ銃を使わないなら「ガン」カタでは無いような気もするが、今回はひたすら敵の弾を避け続ける事で、敵を同士討ちさせてしまうという間抜けなんだか凄いんだか判らないような技もあって、これはこれで面白い。

全体に画の作りはアメコミ+日本のアニメ+特撮戦隊物といった感じで、特に今回は中国系スタッフが大挙参加しているせいか、妙にアジアっぽい。
オープニングのファージの襲撃シーンなんて、キャラの見得の切り方が殆んど「パワーレンジャー」か香港映画だし、ヴァイオレットが身に着けている重力コントロールベルト(?)は仮面ライダーを思わせる。

この未来世界とアクションを表現するCGは、現代の作品としてはかなりラフ。
はっきり言ってショボイ。
だがキャラクターの顔にまでCG風の画像処理が施されているので、作品の世界に目が慣れてしまうと気にならなくなる。
この漫画チックな映像が始めから意図した物なのか、それとも時間と金がなくて後から全体をショボイCGにあわせて画像処理したのかは判らないが、いずれにしても統一感はとれている。

まあそんな訳で、アクションを観ている限り相当面白い。
が、いくらなんでも話が適当過ぎじゃないか。
物語自体はありきたりかつ単純なのに、なぜこれほど判り難い語りをするのか。
特に人間とファージ双方から追われる少年の扱いなど、誰が観ても混乱するだろう。
ギミック好きのヲタク監督に共通する悪い癖だが、ディティールの設定に懲りすぎていて、本筋が妙に判りにくくなってしまっている。
凝るのは良いが、本来設定というのは物語の裏にあるものだから、複雑すぎる設定を上手く物語上で表現できないと単に判らない話になってしまう。
最近の作品で言うと、ちょうどチェン・カイコー監督「PROMISEプロミス/無極」が同じドツボに嵌っていた。
まあカイコーの場合、限りなく真面目に作ったのが結果的にバカ映画になってしまったという感じだったが、ウィマーの場合ははじめから狙っているから、感情を全部台詞で喋っちゃったりするベタさ加減はまだ許せる。
しかしお話に関しては、もう少しやり方があったんじゃないかと思う。

「ウルトラヴァイオレット」は、絵に描いたようなB級、愛すべきバカ映画であって、始めからそのつもりならかなり楽しめると思うが、間違っても「リベリオン」を期待してはいけない。
この作品でカート・ウィマーがやりたかったのは、カッコいい女ヒーローを使って思いつく限りのアクションをやってみる事で、それ以上でも以下でもない。
「リベリオン」ほどの作り手としての思い入れは、この作品からは感じる事はできない。

この映画で残る物といえば、ひたすらカッコいいヴァイオレットの姿のみ。
では鑑賞後もヴァイオレットで締めくくろう。
マスネ社の、その名も「ウォッカ・ア・ラ・ヴァイオレット」を。
実際にヴァイオレットの香りが楽しめるフレーバード・ウォッカで、ボトルのデザインも中々素敵だ。
味わいは軽やかで、まるでミラの身のこなしの様?

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