FC2ブログ
酒を呑んで映画を観る時間が一番幸せ・・・と思うので、酒と映画をテーマに日記を書いていきます。 映画の評価額は幾らまでなら納得して出せるかで、レイトショー価格1200円から+-が基準で、1800円が満点です。ネット配信オンリーの作品は★5つが満点。
■ お知らせ
※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係な物や当方が不適切と判断したTB・コメントも削除いたします。
■TITLE INDEX
タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
■ ツイッターアカウント
noraneko285でつぶやいてます。ブログで書いてない映画の話なども。
■ FILMARKSアカウント
noraneko285ツイッターでつぶやいた全作品をアーカイブしています。
M.i.Ⅲ(ミッション・インポッシブル3)・・・・・評価額1500円
2006年07月04日 (火) | 編集 |
J.J.エイブラムスって誰?
96年に第一作が公開されたトム様プロモーション映画の第三作。
このシリーズは一作目がブライアン・デ・パルマ、二作目がジョン・ウーと、当代切っての個性派監督を起用してきたが、今回は何故か知らない人。
調べてみると、TVドラマの「LOST」などで注目を集めた人物のようだ。
癖のある作家監督との共同作業に嫌気がさしたのか、それとも映像が派手過ぎると自分が霞んでしまうと思ったのか、シリーズのプロデューサーを兼ねるトム・クルーズの胸の内は判らない。
エイブラムスに決まるまでには紆余曲折あったようだが、いずれにしてもいきなり地味な人選になった感は否めない。
アメリカでの評を観ても、これはあんまり期待できないかなあと思っていたのだが、実際に観てみるとこれがなかなか良く出来た娯楽映画だった。

IMF(インポッシブル・ミッション・フォース)エージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、現場を引退し教官としての任務についている。
医師のジュリア(ミッシェル・モナハン)とも結婚したばかり。
ある日、自分の教え子であるエージェント・ファリス(ケリー・ラッセル)が、武器商人であるダビアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)の手に落ちたので、救出して欲しいという依頼を受ける。
ドイツに飛んだハント達は、ファリスの救出に成功するが、頭に埋め込まれた小型時限爆弾によって、ファリスは殺されてしまう。
教え子を殺されたハントは、パーティに出席するためにバチカンを訪れたダビアンを拉致。
ダビアンが「ラビットフット」という謎の武器の取引を計画している事を知る。
アメリカに到着してダビアンを護送するハント達だったが、そこにファリスが秘密裏にハントに送った通信が解読されて届く。
そこにはIMFのブラッセル局長(ローレンス・フィッシュバーン)こそが、ダビアンと通じている裏切り者だと告げられていた・・・・


冒頭から緊迫感が持続する。
映画は、捕らえられたイーサン・ハントが、妻を人質にとられて脅迫されているシーンから幕を開ける。
一度主人公が苦境に陥った状態を見せてから、時間を溯って物語を展開する手法だ。
観客としては、クライマックスの一歩手前を既に観てる訳だから、一体何時・何故主人公があんな状態に陥るのだろうと言う興味で物語りに入り込む。
斬新ではないが、巧い導入だ。

力の入った数々のアクションシーンも迫力満点。
エイブラムスのアクション演出には、ジョン・ウーの様なけれん味は無いが、割るべきところでカットを割り、動かすべきところで人間やカメラをしっかりと動かす、いわば教科書通りの正しいアクション。
映像的なメリハリには乏しいが、下手にCGCGしたあり得ない動きや、やたらカット割りが細かくて何が起こっているのかも判らないような、今風演出よりずっと良い。
トム・クルーズの体を張ったアクションも映える。
特に中盤の、橋の上での攻防戦は、空vs地上を中心した立体的な大アクションで非常に見応えがある。
また上海の街中での、追っ手との激しいカーチェイス中に、時間までに電話しなければ妻が殺されてしまうのに、電波が届かないというサスペンスを加えて、二つのスリルの相乗効果で盛り上げるなど、小技の効かせ具合もなかなか見事だ。

物語の味付けで言えば、今回はイーサン・ハントのキャラクターも、引退し結婚した元スパイという前二作とは違った設定となっている。
「守るべき者」を持ってしまった、非情の世界の男という志向なのだが、この辺りは昨年からすっかり恋愛モードになってしまったトム本人とかぶって微笑ましい。
この恋愛感情を含めたキャラクターの心情は、多少ベタながらしっかりと手抜きなしで描かれていて、これが良い意味で作品の重みとなっている。
キャラクターの感情が描かれていない作品は、どんなに描写が凄くても、無機質な印象になってしまうが、イーサン・ハントはじめ「M.i.Ⅲ」のキャラクターには血が通っている。

しかし手放しで絶賛も出来ない。
派手なアクションと、力技の展開でグングン進めていくが、全体を通してみるとトム達が何をやっているのか今ひとつ良く判らない。
今回のミッションは人質と引き換えに「ラビットフット」という謎のアイテムを奪取する事と、組織内の裏切り者との対決という二つの要素があるのだが、このどちらもが曖昧なまま物語が推移してしまう。
主人公が自分でも何かわからない物(この映画の場合「ラビットフット」。元ネタはヒッチね)に振り回されると言うのは、サスペンス映画には良くある展開ではあるが、それならもう少し悪役をビシッと立てておくべきだった。
お話の前半は武器商人のダビアンという明確な悪役がいるのだが、話が進むにつれてダビアンはそれほど重要ではなく、組織内の裏切り者の方がどちらかと言うとボスキャラだという展開になる。
ところがこのキャラクターがあんまり悪役らしい悪役でないので、肝心のクライマックスが締らない。
そこまでが派手だっただけに、身内でドタバタしてるうちに地味に終ってしまった印象だ。

それに、よく考えると悪役達の行動原理にも矛盾が沢山。
観ているうちは展開の早さで誤魔化されたが、後から考えるとサスペンス物としての脚本は結構荒い。
ハントから聞き出そうとしてた事は、無線を聞いていたなら既に知ってるはずだし、確かめるだけなら、わざわざリスクを犯してまであんな行動に出る必要は無かったはず。
大体ハントが誘いに乗らなかったら、どうやってラビットフットを手に入れるつもりだったのだろうか。
この辺りの矛盾の多さも、全体としての満足感をスポイルする要因となっていると思う。
誰が本当の敵か判らないというところでサスペンスを盛り上げているので、やむを得ない部分はあるのだが、今回はミッション中身自体が明確でなく、うやむやのまま力技で進められてしまった感がある。
せっかくダビアンという中々魅力的な悪役を用意したのだから、物語をもう少し整理して、ハントとダビアンの心理戦を含む戦いに絞ればもっとすっきりとしたと思う。

まあ突っ込みどころは残るものの、手間とお金のたっぷり掛かった大作である。
何だかんだ言っても、トム・クルーズにはお金を出しても良いスターの華があるし、しっかりと払った分は楽しませてくれる。
夏休みに涼を取りながら観る娯楽としては、十分な出来だと思う。

映画の後はスッキリしたビールが合うだろう。
スペインのビール、「クルーズカンポ」と洒落てみる。
強い特徴は無いが、メキシコビールに似た感じで、ライトで飲みやすい中にも適度に引っかかるコクがある。
スペイン料理屋でピンチョスでもつまみに軽く酔っ払おう。

ランキングバナー 
記事が気に入ったらクリックしてね
人気ブログ検索 <br />- ブログフリーク
こちらもクリック!

も一回お願い!

クルーズカンポ







スポンサーサイト