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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト・・・・・評価額1500円
2006年07月16日 (日) | 編集 |
「パイレーツ・オブ・カリビアンの失われた宝箱/エピソード2/海底海賊の逆襲」
この二作目になって、シリーズとしての全貌が明らかになってきた感じだ。
ゴア・ヴァービンスキー監督とプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーのコンビは、共にジョージ・ルーカスの手による7、80年代を代表する偉大な二つのシリーズ、「スター・ウォーズ」(の旧シリーズ)と「インディアナ・ジョーンズ」を、21世紀に再生しようとしている様だ。
特に、この二作目のプロットは、ほとんど「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」再構成版と言っても良い。
ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」の世界観に、「スター・ウォーズ」の物語と「インディ」の秘境冒険アクションをプラス。
それが映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界だ。

物語は、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)が結婚式で逮捕されるところから始まる。
罪状は海賊ジャック・スパロー(ジョニー・デップ)を逃がした事。
腹黒い提督は、ウィルにスパローと交渉し、彼の持っている不思議な「コンパス」を持ち帰ればエリザベスを助けると持ちかける。
ウィルはスパローとブラックパール号を探す旅に出る。
一方のスパローは、深海からの影に怯えていた。
13年前に、スパローはブラックパールを手に入れるために、幽霊船「フライングダッチマン」のデイヴィ・ジョーンズと、自分の魂を売る契約を交わした。
その契約が切れる時が来たのだ。
もし捕まれば、スパローはフライングダッチマンに100年間繋がれてしまう。
唯一逃れる方法は、海のどこかに隠されている、ジョーンズの心臓が入った箱「デッドマンズ・チェスト」を手に入れる事・・・・


第一作からその匂いはしていたのだが、二作目となってますます主役の三人の相関関係は「スター・ウォーズ」に似てきた。
勿論ジャック・スパローはハン・ソロで、ウィルはルーク、エリザベスはレイアだ。
本来は脇であったスパローが、ウィルを押しのけて完全に主役になってしまっているあたりも、微妙な三角関係を匂わせるのも同じだし、何時ウィルとエリザベスが実は姉弟だって言い出すかドキドキしてしまった(笑
デイヴィ・ジョーンズとスパローの関係はそのまま、ジャバ・ザ・ハットとハン・ソロだし、
他にも物語を構成する要素は、殆ど「スター・ウォーズ」の旧シリーズにそのルーツを観る事が出来る。

元々「スター・ウォーズ」自体が、嘗てのハリウッド冒険映画の再生であり、その中には確実にエロール・フリンなどの「海賊映画」も入っていただろう。
「インディ」も、同じくハリウッド初期の連続活劇や、ハロルド・ロイドバスター・キートンのスラップスティックコメディの再生であった。
どちらも、既に「古臭い」と思われていたジャンルを新しい舞台、新しい技法を駆使して、新鮮な娯楽として蘇らせたのだ。
その意味で、「パイレーツ・オブ・カリビアン」は古きハリウッドの、再々生版と言えるかもしれない。
もっとも「海賊映画」というジャンル自体、80年代の「パイレーツ・ムービー」、90年代の「カットスロート・アイランド」と大コケが続き、既に観客に見捨てられた古いジャンルと思われていたのだから、このシリーズにルーカスの借り物として以上の価値があるのも間違いないのだが。

物語が「サガ」の形をとってきた以上、これ単体では映画として機能していない。
キャラクターの関係一つとっても、前作を観ていないと全く判らないだろうし、物語自体も元ネタの「帝国の逆襲」と同じく、完結していない。
この第二作はあくまでも三部作の途中、正確に言えば第一作は完結していたから、これは第二部の前編なのだ。(もっとも、最近プロデューサーのブラッカイマーは6部まで作ると言っているらしい。まんまSWやん!)
逆に言えば、単体の映画としてはこの作品は欠点だらけだ。
「帝国の逆襲」自体が洗練された物語の流れを持っているとは言いがたかったのだが、要素要素を継接ぎしたこの作品のストーリーラインはもっと破綻している。
いくつものストーリーの流れが異なる場所で同時進行するのだが、整理不足も甚だしく、物語もキャラクターの感情の流れもぶつ切り。
おかげでメインキャラクターの誰にも感情移入が出来ず、感情を描こうとするシーンになると激しく中ダレを感じてしまう始末。
ヴァービンスキー監督の演出も、物語の破綻を勢いで押し流すほどのキレはない。
基本的に、前作が気に入って、キャラクターにも思い入れがある観客に向けた作品なので、映画自体が観客の脳内補完に依存してしまっている部分がある。
上映時間は二時間半もあるのだが、とりあえず大風呂敷を広げて、いろんなおもちゃをぶちまけたという印象で終ってしまう。
ここまで広げた物語をどう収束させるのかは、とりあえず次のお楽しみというところか。

しかし、欠点だらけにも関わらず、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」は魅力的だ。
それはジョニー・デップ演じる、ジャック・スパローという不世出のキャラクターの魅力を別とすれば、この映画の世界全体が、観客の無邪気な映画的記憶を呼び覚ます、装置の様な役割をしているからだろう。
前記した「スター・ウォーズ」と「インディ」は勿論、それらが再生させた古きハリウッド映画、またそれらに触発された80年代のジャッキー・チェンのアクション映画。
いや、さらに子供の頃にディズニーランドの「カリブの海賊」で、想像力の扉を開かれ、海賊気分で脳内トリップした思い出まで見事に呼び起こしているかもしれない。
だから「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界は、新作でありながらどこか懐かしく、観る者の冒険心を刺激する。
多少中ダレがあって、ストーリーが破綻していても、この冒険の続きを観たい!と思わせる力があるのだ。
それはたぶん、この映画の作り手自身が、自分達の映画的記憶で大いに楽しんでいるからに他ならないと思う。
工夫を凝らした冒険アクションの数々はハラハラドキドキというよりも、ワクワクする楽しさに溢れている。
ある意味で、とても幸せな映画である。

さて、この映画にあわせるお酒はもうこれしかない。
この映画でも重要な小道具として登場する、海賊の酒といえばラム。
カリブに浮かぶ、米領プエルトリコ産のロンリコをチョイス。
こちらはプエルトリコではもっとも古い、150年の歴史を持つ蒸留所。
ロンとはスペイン語でラムの事で、ロンリコとは豊穣のラムというような意味らしい。
海賊気分を満喫できるが、強いので飲みすぎには注意。

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