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ナチョ・リブレ 覆面の神様・・・・・評価額1150円
2006年11月09日 (木) | 編集 |
私くらいの年齢の人には、メキシコプロレスと言えばやっぱり「千の顔を持つ男」ミルマスカラスが断トツに有名だろう。
メキシコ人はたぶん世界で一番プロレス(ルチャリブレ)が好きな国民で、田舎の小さな街を旅しても、外国では誰も知らないようなレスラー(ルチャドール)の載った安っぽいチラシがそこらじゅうに貼ってあるし、週末ともなればあちこちのTV局でルチャの番組をやっている。
そんなルチャドールたちの中でも、カソリックの神父でありながら、孤児院の運営資金を稼ぐために自らルチャのマットに立ち、戦い続けた「暴風神父」フライトルメンタの事は、日本のテレビでも紹介されたから知っている人も多いだろう。
これはそんな嘘のような本当の話をベースにした、ハリウッド製メキシコ映画(?)とも言うべき妙なアクションコメディだ。

修道院で育ったナチョは(ジャック・ブラック)は、親の無い子供たちのために食事係をしているが、味の評判はイマイチ。
かといって僧としての仕事も半人前。
あるとき、修道院の学校に新任の先生としてシスター・エンカルナシオン(アナ・デ・ラ・レグエラ)が赴任してくる。
一目惚れしたナチョは、料理係としてやる気を出すが、教会用の食材をやたら身のこなしの軽い痩せた男(ヘクター・ヒメネス)に奪い取られてしまう。
子供たちに、エンカルナシオンに作るための食材が無い。
そんな時、「新人ルチャドール募集!」のポスターがナチョの目に留まる・・・


実はちょっと前から楽しみにしていた作品だった。
フライトルメンタの物語は、日本語で紹介しているサイトもたくさんあるから、知らない人は一度検索して欲しいが、まるで少年漫画のストーリーそのまんま。
札付きの不良少年が苦学の末神父となり、やがて恵まれない子供たちのために、素性をかくした覆面のルチャドールとなる。
しかも弱い(笑
この実に面白そうな実話がベースで、主演はキャリアのピークを迎えつつあるジャック・ブラック、そして「バス男/ナポレオン・ダイナマイト」でブレイクしたジャレッド・ヘスが監督とくれば、期待しない方がおかしい。
きっと抱腹絶倒で、最後にはちょっとホロリとさせてくれるような作品になるんじゃないかと思った。
しかし、完成した作品は、何か・・・今ひとつ面白くない。
いや、笑えない訳ではないのだが、「アハハ・・ハ・・・・」という感じで笑が続かない。
ショープロレスで寸止めの技をかけられているみたいというか、全ての笑いがもうちょっと間が欲しいと言うか、もっと観たいところでカットが変わってしまうと言うか、とにかく突き抜けないのだ。

一言でいってゆるい
この作品の製作はキッズムービー専門のニッケルオデオン。
本来が子供向けの企画だったからなのかも知れないが、物語、キャラクター、アクション、ギャグ全てが中途半端に終わってしまっている印象だ。
「ナチョリブレ」の第一の失敗は、恐らくジャック・ブラックという強烈な個性を持つ主演俳優を得て、状況からではなく、ナチョというキャラクターから物語を再構成しようとした事。
フライトルメンタの実話がベースとは言っても、実際にはほんの触り程度。
ジャック・ブラックのナチョはダメ修道士で、どちらかと言うと虚栄心からルチャを目指し、孤児院の資金は結果的にそうなったと言う展開。
なので、物語に切実感が無い。
ドラマチックな実話があるのに、キャラを中心に物語を再構成しようとして、結果的に面白くない方向に改悪してしまった。

勿論キャラを中心にしても、それによって物語が生きればよかったのだが、それも上手くいっているとは思えない。
たぶん狙いとしては、同じジャック・ブラック主演の「スクール・オブ・ロック」あたりなのだろうが、中途半端にギャグのシチュエーションを羅列した結果、全体がぶつ切りになってしまっていて、流れが生まれていない。
致命的なのは、ナチョが次第にルチャに本気になって、プロを目指すために強くなり、最後には本物のルチャドールと対決するまでになるのだが、肝心の「強くなる過程」が全く無いのだ。
それまではまともに勝ったことすら無かったのに、荒野で野宿していただけで突然強くなっているのだから、説得力もカタルシスも無い。
いくらコメディといっても、スポコン物に主人公の特訓はお約束でしょう!

あと、ジャック・ブラックの顔見せのためだろうが、ナチョが覆面ルチャドールという設定が殆んど生かされていないのも気になった。
自分が修道士だという事を隠して試合をして、顔を出したら秘密がバレてしまうという所で盛り上がるのに、あれじゃマスクマンの意味が無い。

「ナチョ・リブレ 覆面の神様」は、もともとのモデルの話がいわば少年漫画的スポコンコメディの定番の構造を持つ稀有な実話なのに、映画ではその定番をあえてぶち壊している。
その結果として、さらに面白い物が出来れば良かったのだが、結果的にはコメディとしてもアクションとしても、空回りした作品になってしまっている。

ただ、まあ全くつまらないかというとそうでもない。
前記したようにギャグそのものは、それなりに笑えるし、ジャック・ブラックを始めとしたキャラクターは楽しい。
特にヒロインのシスター・エンカルナシオンを演じたアナ・デ・ラ・レグエラはビックリするくらい綺麗な人で、思わず見とれてしまった。
メキシコのテレビを中心に活動していた女優らしいが、これだけのキャラクターをハリウッドが放っておくはずがない。
とりあえず、この映画の一番の見所は彼女と言っておこう。
今後が楽しみである。

ちなみに本物のフライトルメンタは、還暦近くまでルチャのマットに立ち続けたが、現在では彼の孤児院で育った子供が後を次いで、二代目フライトルメンタとして活躍しているらしい。
映画より、こっちの方がドラマチックで良い話ではないか。

今回はこのハリウッドとメキシコがごちゃ混ぜになった変な映画に、やはりごちゃ混ぜの変なお酒を付け合せよう。
メキシコといえばテキーラ。
そのテキーラとレモンで作るカクテル酒「テキーラスラマ」をチョイス。
どう見てもメキシコの酒に見えるのだが、ボトルで売られている物は何故か原産国オーストラリア(笑
ちなみにラベルのおっさんは、このカクテルの発案者の子孫だそうな。
発案者本人じゃなくて、何で子孫?前歯金歯だし・・・
まあお味の方は、ラベルの暑苦しさとは対照的に熱い国らしいスッキリした良いお酒なんだけど。

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