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テキサス・チェーンソー ビギニング・・・・・評価額1200円
2006年11月14日 (火) | 編集 |
1974年に発表された、トビー・フーパー監督「悪魔のいけにえ」は、ニューシネマ・ホラーとも言うべき異色作で、後のホラー映画に大きな影響を与えた。
テキサスのギラギラとした太陽と乾燥した空気の中、従来のホラー的なムード演出を一切廃したリアリズム重視の演出(低予算の裏返しでもあるのだが)は、チェーンソーの爆音と共に、ホラー映画の歴史に新しい可能性を確かに切り開いた。
フーパーは12年後の86年に、続編「悪魔のいけにえ2」を発表。
82年の「ポルターガイスト」以来、ハリウッドメジャーでの仕事が続いていたフーパーだが、よほど窮屈な思いをしていたのか、古巣に戻って爆発的なテンションの演出を見せる。
一作目の焼き直しではあるものの、これはこれでぶっ飛んだ作品になっていた。
その後、「悪魔のいけにえ3/レザーフェイスの逆襲」「悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス」の2本が作られるが、フーパーは関わっていない。
時は流れて2003年、ホラーマニアのマイケル・ベイが、フーパーを共同プロデューサーに迎え、「悪魔のいけにえ」は「テキサス・チェーンソー」としてリメイクされる。
そして今回の「テキサス・チェーンソー ビギニング」では、第一作の公開から32年を経て、あのカリバニズム一家の秘密が明かされると言う。

1969年、テキサスの田舎町で食肉工場が閉鎖され、唯一の職場を失った街の住人は散り散りとなる。
ただ、土地に強い執着をもつヒューイット家だけはそこに残る事を決断する。
ヒューイット家の養子であり、変形顔面異常症のトーマス・ヒューイット(アンドリュー・ブリニアースキー)は、閉鎖された食肉工場で工場長を殴り殺してしまう。
保安官がトーマスを逮捕しようとするが、ヒューイット家の家長であるホイトは保安官を殺害、その遺体を一家の食材にしてしまう。
ホイトは自ら保安官に成りすまし、一家の食卓に上る「獲物」狩りを始める。
同じ頃、ベトナム帰還兵で再出征するエリック(マット・ボーマー)と、その弟で入隊を控えたディーン(テイラー・ハンドリー)の兄弟は、それぞれの恋人であるクリッシー(ジョルダーナ・ブリュースター)とベイリー(ディオラ・ベアード)を伴って、入隊前の自動車旅行でテキサスを通りかかっていた。
彼らは、自分達の行く先に、人食い一家が待ち受けていることをまだ知らない・・・


「ビギニング」というタイトルから、あのレザーフェイスや一家の過去が明かされるのだと思っていたが、その辺はオープニングのタイトルバックであっさり描かれるだけ。
とりあえず、レザーフェイスの生い立ちはわかったけど、はっきり言ってタイトルに偽りありだ。
以降の展開は、今までのシリーズと全く同じと言っていい。
例によって、若者達のグループがあのヒューイット家におびき寄せられ、一人また一人と彼らの「食卓」に上がってゆく。
一応、物語の中で、ホイトが保安官を装うようになった理由や、最初にレザーフェイスがチェーンソーを使うシーンも描かれているが、それを強調して見せるような演出にはなっておらず、話の中であっさりと流れていってしまうので、あまり印象に残らない。

基本的に2003年版の「テキサス・チェーンソー」にそのまま繋がる構成で、キャストも共通。
インチキ保安官のホイトを演じるR・リー・アーメイが、相変わらずハイテンションな演技で、客を不快感で包み込む。
保安官の衣装を身に付けてご満悦のホイトに、「女は制服の男が好きだ」なんて台詞をしたり顔で言わせる辺り、彼の出世作である「フルメタル・ジャケット」のハーマン軍曹役を暗に匂わせて判る人には笑える。
ちなみにアーメイは本物の元海兵隊軍曹で指導教官まで勤め、その制服姿のリアリズムからキューブリックが彼をキャスティングしたのは有名な話。
その他の彼の出演作も軍人・警官といった制服役が圧倒的に多い。
一応、レザーフェイスを演じるアンドリュー・ブリニアースキーも前作からの続投なのだが、喋らないし、顔もマスクで隠しているから、物語を支配するホイトの独断場だ。
彼らの獲物である若者達は、それなりに一人一人のキャラクターはしっかりとしているのだが、やはり存在感で悪役には敵わない。
妙に印象に残るのは、今回結構ひどい目に会うオデブの隣人を演じるキャシー・ラムキン。
この人も前作からの続投組みで、こう言う細かい部分でシリーズ物としての世界観をしっかりとした物にしているのは、なかなか上手い。
そう言えばナレーションのジョン・ラロクェットも、74年のオリジナルからのレギュラーだ。

「テキサス・チェーンソー ビギニング」は、これ単体として観れば、なかなか良く出来た作品だと思う。
ただ、毎度毎度やっている事は同じだし、今回の場合はなにせ「ビギニング」なので、ラストも初めから決まっている。
そういう意味で、シリーズを通して観ている目には、「あ~、いつもの通りだなあ・・・」という作品で、ホイトのキャラクターなどの細かい遊びにニヤリとさせられる部分はあるにしろ、物語的に新しい面白さは無かった。
むしろ、今までのシリーズを全く知らない人の方が、新鮮で楽しめるのではないだろうか。

しかし、どうせ前日譚をやるのなら、そっちをメインにした方が面白かった気がする。
「悪魔のいけにえ」は、トビー・フーパーが1966年に起こったテキサスタワー乱射事件と実在の殺人鬼エド・ゲインのキャラクターに触発されて作った事は良く知られているが、実際の事件とエド・ゲインの人生を追った本などを読むと、もの凄く面白い。
いっそのこと、ホイトやレザーフェイスのそれぞれの過去を描き込み、それと食肉工場が閉鎖され、彼らが人間狩りを始める話を交互に描いたら本当の意味での「ビギニング」になったのではないだろうか。
ちなみにエド・ゲインは「悪魔のいけにえ」のほかにも、映画史上に残る二本の作品に大きな影響を与えている。
「サイコ」「羊たちの沈黙」である。
「悪魔のいけにえ」を含めたこれらの作品が与えた影響を考えると、エド・ゲインの物語こそ、現代アメリカの恐怖映画の原点なのかもしれない。

さて、テキサスはワインやビールもそれなりにあるのだが、この映画にはやはり喉が焼けるようなきついのが合うだろう。
テキサスの名を冠したバーボン、「イエロー・ローズ・オブ・テキサス」をチョイス。
もっとも名前はテキサスだけど、作ってるのはケンタッキー・リザーヴ・ディスティリングというケンタッキー州の会社。
220年という歴史ある蒸留所で、この酒は「テキサスの黄色いバラ」という南北戦争当時の流行歌から名付けられた。
南部の酒らしく、強いわりにはとても飲みやすく、もたれない。
ヒューイット家の面々と違って、テキサス美人なら旅の途中でいくらでも会いたい。

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