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ゲゲゲの鬼太郎・・・・・評価額800円
2007年05月04日 (金) | 編集 |
「忍者ハットリくん ザ・ムービー」のチームが二匹目の泥鰌を狙って立ち上げた企画だというので、観る前から大体ノリはわかっていたし、正直内容にはあまり期待せずにコスプレショーのつもりで観にいった。
結果的に漫画のコスプレとしてはまあまあ満足。
しかし、やっぱりそれだけで1時間40分は持たないんだな~。

ゲゲゲの鬼太郎(ウエンツ瑛士)の元へ、人間の少年健太(内田流果)から手紙が届く。
健太は、お父さんの晴彦(利重剛)とお姉さんの実花(井上真央)と共に団地で暮らしているが、そこにテーマパークの建設計画が始まってから、悪い妖怪がたくさん出るのだという。
人間界にやってきた鬼太郎は、早速人を驚かせていた妖怪たちを追い払うが、それは人間の儲け話に乗っかったねずみ男(大泉洋)の仕業だった。
鬼太郎にせっかくのチャンスをつぶされたねずみ男は、化け狐一族が守っていた恐るべき力を持つ妖怪石を、偶然手にいれるのだが、その価値を知らずに人間の質屋に売り飛ばしてしまう。
そして石の魔力に魅入られたのは、健太のお父さんの晴彦だった・・・・


ビジュアルは安いなりに結構がんばっていたと思うし、バラエティノリも判っていればそれほど気にならない。
妖怪キャラなんて予想以上に良く出来ている物もあった。
そういう意味での興味はまずまず満たしてくれるのだが、このお話のゆるさは一体何だ?
はじめから終わりまで辻褄の合わない事ばかりで、はっきり言って面白くない。
いくら子供向けと言っても、これはないだろう。

もうこんな当たり前の事は何度も書くのも嫌なのだが、「子供向けに作る」という事は「適当に作る」のとは断じて違う。
古今東西の優れた子供向け映画、いや映画だけではない、漫画だって絵本だって、良いと言われている物はしっかりとしたわかりやすい物語を持っているものだ。
むしろ子供向けの方が、整合性を重視して作らないと飽きられてしまう。
物語がちゃんとつながっていて、キャラクターに感情移入が出来るから、飽きっぽい子供たちの興味を最後までつなぎとめることが出来るのだ。
そりゃハリウッド映画の様に、お金と工夫を凝らした見せ場をつるべ打ち出来るなら、多少の物語の破綻は帳消しに出来るかもしれない。
しかし、残念ながら「鬼太郎」はハリウッド映画ではないのだ。

映画版「鬼太郎」は森がテーマパークとして切り開かれ、子供たちが鬼太郎を呼び寄せる手紙を送るところから始まる。
「ああ、テーマの部分にエコを持ってきたのね、まあありきたりだけど、現代から妖怪にアプローチするには悪くないかな」と思っていたのに、このテーマパークの話はその後まったく出てこない。
鬼太郎を呼んだ少年のお父さんも、話の流れからはテーマパーク反対運動で疲れ果てているのかと思いきや、ただのリストラオヤジだったし。
いつの間にか話は化け狐の守ってきた妖怪石の争奪戦に摩り替わるのだが、肝心の妖怪石はたまに光るだけで、いったい何がそんなに凄いのかまったく描写されない。
妖怪石を狙って妖怪世界を統一するとか言っている化け狐も、そもそも元々自分らが守ってきた石なのだから、盗られる前に統一すりゃ良かったじゃん。
後半唐突に現れる化け狐のボスキャラ、天狐さまも、一体今まで何してたの?と言いたくなるような強引さ。
極めつけは妖怪を信じていなかった少女と鬼太郎の淡い恋・・・て、思いっきり感情の入らないお約束通りのセリフだけでしか表現されていないけど。
つーか、鬼太郎の存在価値薄っ!

要するに脚本が、矛盾だらけでデタラメなのだ。
子供向けだから、バラエティノリだから、話はこんな程度で良いと思ったのだろうか?
映画が始まって30分もしないうちから、観客の子供たちはぺちゃくちゃしゃべり始め、終いには場内を駆け回っていた。
後ろの席で観ていた親子連れの小学生くらいの子供は、いちいちその場面の感想を言葉にしてくれるのだが、彼の発した言葉は、「しょぼっ」「ありえね」「わかんね」「もういいよ」というとても正直なものだった(笑
この小学生にも失笑されるような酷い代物を書いたのは羽原大介
正直言って、とても「パッチギ!」を書いたのと同一人物の仕事とは思えない。
お話の辻褄を合わせるという最低限の事すら出来てないんだけど、プロの脚本家がクレジットに名前を出す仕事としてこれでいいの?
これは「ゆるさを狙って作っている」というレベルではないと思う。
本木克英の演出も、出来の悪い脚本に引きずられる様にボロボロで、何の工夫もセンスも無い。 

一匹目の泥鰌である「忍者ハットリくん ザ・ムービー」は、腰砕けのクライマックスは別としても、こんな矛盾だらけの内容ではなかったし、ゆるいなりにセンスと遊び心があってそれなりに面白かった。
このあたりは、作り手の原作への思い入れの差があるのかも知れないが、それがこの出来に対するエクスキューズになるとは思えない。

結局見所としては妖怪キャラだけという事になるのだが、おなじみのネズミ男や猫娘、砂かけ婆、こなき爺といったあたりは役者の個性をそのまんま生かした仕上がりでなかなか笑える。
特にハットリくん繋がりの田中麗奈の猫娘は、他のキャストが凝ったメイクでキャラを作っているのに、一人だけメイクなし(笑
素顔で妖怪を演じられるのも凄いが、一応演技派女優なのにかなり恥ずかしい猫ダンスまで見せてくれる。
めちゃめちゃイメージどおりの大泉洋のねずみ男と共に本編の白眉だ。
残念なのは、「蟲師」のオダギリジョーとの劇似ぶりが話題になってしまったウエンツ瑛士が、やはりどうしても鬼太郎には見えなかった事。
やはり鬼太郎は「汚いガキ」じゃないとね。

映画版「ゲゲゲの鬼太郎」は、漫画のコスプレショーとしてはそれなりに成功しているが、大人の、いや子供の鑑賞にも堪える映画になってない。
「鬼太郎」の実写化は、二十年位前にフジテレビでやっていたバラエティノリの二時間ドラマ、「月曜ドラマランド」でもやったことがあるが、ぶっちゃけ今回のよりは面白かった記憶がある。
あの時はねずみ男を竹中直人が怪演してたっけ。

今回は、水木しげるの故郷でそのものずばり「鬼太郎焼酎」なるものが売られているので、迷いなし。
米と芋のセットで、私も水木ファンとして呑んでみた。
まあ正直なところ、味に妖怪を感じさせるものは何にもないのだけど、普通においしいので好きな人なら水木ラベル目当てに買ってしまっても良いと思う。
映画と違ってごくごくまっとうな作りのお酒だ。

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