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ダイ・ハード4.0・・・・・評価額1550円
2007年06月26日 (火) | 編集 |
ハリウッドのアクション映画の歴史を紐解くと、何年かに一度それまでの常識を覆すような傑作が生まれている。
80年代以降なら「レイダース/失われたアーク」「スピード」「マトリックス」と言ったあたりが、それにあたるだろう。
1988年に公開された「ダイ・ハード」もその一つ、というかこの第一作はアクション映画史上の最高傑作と行っても過言ではないかもしれない。
当時テレビの人気スターだったブルース・ウィリスは、この作品で一気にハリウッドの頂点に駆け上がり、新進監督のジョン・マクティアナンもアクションの巨匠の名声を手にいれた。
あれから早19年、第3作の「ダイ・ハード3」からも12年。
ハゲ隠しに剃りあげた頭を光らせながら、ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事、久々の登場である。

独立記念日の前夜。
NY市警のジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)はニュージャージの大学に通う娘ルーシーの元を訪ねていた。
ところがデートに割って入られたルーシーは激怒し、マクレーンはけんもほろろに追い返されてしまう。
その頃、ワシントンにあるFBIのサイバー犯罪部が、何者かにハッキングされると言う事件が起こる。
FBIはブラックリストに載っているハッカーを片っ端から拘束するという荒療治に出るのだが、マクレーンにもNJに住むマット(ジャスティン・ロング)というハッカーを逮捕するようにという命令が下る。
しかし、マットのアパートに向かったマクレーンを待っていたのは、マットを暗殺しようとする謎の武装グループだった。
その頃、全米の生命線ともいうべきネットワークシステムが次々と何者かに乗っ取られ始める。
金融、通信、交通、全てをコンピューターネットワークに頼った社会は一瞬で機能を失ってしまう・・・


「ダイ・ハード」の第一作は、映画の構造に幾つかの特徴があった。
一つは、主人公が外界から隔絶された状況で危機に陥り、圧倒的不利な状況であること。
二番目に、単純に暴れるだけのアクションに留まらず、絶対不利の状況を様々な機転と知略で逆転させてゆく知的な一面を持っていた事。
そして最後は、主人公が一見したところどう見ても強そうにない、しょぼくれたオヤジであることだ。
当時はシュワ知事やスタローンら、絶対死にそうもない筋肉男たちの全盛期で、彼らとは対照的に頼りなさそうなルックスで高所恐怖症のマクレーン刑事が、裸足でボロボロになりながらも戦い続ける姿に、観客は喝采を送ったものだ。
このシリーズがだんだんと勢いを失っていったのも、回を重ねるごとにマクレーンがどんどんスーパーヒーローになってしまい、本来の面白さを失ってしまった事が大きな要因だと思う。

さて、監督に「アンダーワールド」シリーズの若手レン・ワイズマンを迎えて、復活したこの「ダイ・ハード4.0」はどうか。
残念ながらキャラクターから言うと、やはり第一作が持っていた、見た目ショボイけど「私、本気出したら凄いんです」という意外性は無い。
マクレーンは殆ど超人的なスーパーヒーローとして描かれており、バディとなるマットがヒョロヒョロのオタク青年なので、なおさらヒーローっぽさが強調される。
ただ今回は観客もマクレーンも、一般のオッサンがヒーローへと変貌する歴史を経験しているという前提で描いているので、例えば「ダイ・ハード3」の唐突な超人化で感じた様な違和感は無い。
物語的にはアナログ・マッチョな初老オヤジ=マクレーンとデジタル・ひ弱なオタク青年=マットで対照的なバディを組ませ、頭脳と暴力を兼ね備えた「敵」と対峙させるのが基本構造で、孤立無援のマクレーンたちと外部の協力者との連携や、途中で犯人が活用する「人質」の設定などは、第一作を思わせる。
さすがに殆ど完璧な物語構造を持つ第一作には及ばないが、今回もそれなりにきちんと複線が張られていて、物語重視というシリーズの伝統が生きているのは嬉しいポイント。
第一作のような新鮮さは無いが、20年近い歴史を踏まえて作られた本作は、これはこれでシリーズのツボをしっかりと押さえている。

今回の敵は、インターネットを発明した国、合衆国のコンピューターシステムを乗っ取って全てを破壊しようとするサイバーテロリスト
毎回手を代え品を代え様々なテロリストが登場するこのシリーズだが、やはり21世紀にはこれをもって来たかという感じだ。
もっともパネル上で表現できてしまうサイバーテロだけでは盛り上がらない事この上ないので、重要な拠点はやはり実働部隊が出なければならない設定にして、アクションとしての見せ場は確保している。
「アンダーワールド」シリーズでも随所に感じられたが、レン・ワイズマンの演出は古典的なアクション映画からの映画的記憶を感じさせる。
「マトリックス」から「300 スリーハンドレッド」に連なる、デジタル映像の特徴を極限まで強調するスタイルとは対照的に、デジタルをあくまでも黒子として活用し、主役はあくまでもアクションの仕掛けにある。
建物の構造をうまく使ったロジカルなアクションの連続はなかなかの物だし、前半と後半に二回ある、空vs陸のチェイスも空間演出が上手くてスリリングだ。
「ダイ・ハード4.0」は全体としての印象は、第三作に第一作の構造を取り込んだという感じで、新鮮さは無いが良く出来た「ダイ・ハード」ムービーであると思う。
まあ二十年も引っ張った、ある意味で手垢にまみれたシリーズの再生という困難な仕事、結果的にはシリーズのファンにもまずまず受け入れられる仕上がりになっているのではないだろうか。
老舗の料理屋に入ったら、さすがに最初に食べた時の様な新鮮さはないが、技はしっかりと継承されていて十分に美味しかったという感じだ。

今回はハリウッド映画の中のハリウッド映画という事で、マクレーンにもっとも似合いそうなお酒をチョイス。
バド、ミラーと共にアメリカを代表するビール、「クアーズ」のライトを。
ブルース・ウィリスってビール以外の酒があんまり想像できない。
野球帽かぶってスタジアムでライトビールをがぶ飲みしているのが、これほど似合う人もいないだろう。
その普通のオッサン臭さがもっと出たら良かったんだけど。

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