FC2ブログ
酒を呑んで映画を観る時間が一番幸せ・・・と思うので、酒と映画をテーマに日記を書いていきます。 映画の評価額は幾らまでなら納得して出せるかで、レイトショー価格1200円から+-が基準で、1800円が満点です。
■ お知らせ
※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係な物や当方が不適切と判断したTB・コメントも削除いたします。
■TITLE INDEX
タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
■ ツイッターアカウント
noraneko285でつぶやいてます。ブログで書いてない映画の話なども。
■ FILMARKSアカウント
noraneko285ツイッターでつぶやいた全作品をアーカイブしています。
ナンバー23・・・・・評価額900円
2007年11月23日 (金) | 編集 |
本来人間は、法則性を好む動物である。
それは統計学に基づいた場合もあれば、何気ない日常の中のジンクスである場合もある。
方位をやたらと気にする人もいるし、血液型や名前の画数が気になって仕方がない人もいる。
「ナンバー23」はそのタイトル通り、数字の23に取り憑かれてゆく男を巡るサスペンス。

動物管理局に勤めるウォルター(ジム・キャリー)は、妻と息子と共に幸せな生活を送っている。
彼は、2月3日の誕生日に、妻が古書店で偶然見つけた「ナンバー23」という本を贈られる。
それは、23という数字に支配された主人公と殺人事件を巡るミステリ小説だったが、読み進めてゆくうちに、ウォルターは小説の主人公が自分自身に酷似している事に気付く。
一体この本の著者は何者なのか。
やがて、ウォルターは本に描かれている事は現実で、小説の主人公と同じように、自分の人生は23という数字に支配されているという強迫観念に苛まれるようになる・・・


論評に困る映画というのがたまにある。
作り手が、描いている対象を絶対視して、過剰なまでの情熱と愛情でもって、自分の世界にどっぷりつかって描いてしまっている場合だ。
たいていの場合、本人にはものすごく大切な物でも、他人にとってはどうでもよい物なので、観ている方としては作り手が熱くなればなるほどどんどん白けてくる。
本作の主演ジム・キャリーは、実生活でも数字の23の神秘性に取り憑かれているマニアなのだそうだ。
なるほどね、確かにキャリーは自分の人生に無数の23を見つけて驚く男を熱演しているが、それは彼が23マニアになった姿その物なのだろう。
ただ、それが他人にとっても説得力を持つかどうかは全く別の話だ。

そう、ぶっちゃけこの映画に描かれる23の神秘性というのは、私には単なるこじつけにしか思えず、なんで主人公がこんなに23に引かれていくのかがさっぱり理解できなかった。
映画の中ではウォルターの身近な事例から始まって、果ては天地創造の日やマヤ暦の終末予言の日が23日とか、23という数字がいかに謎めいているかが強調されるのだが、よくよく考えれば、人間の生活なんて無数の数字に囲まれている訳で、その中のごく一部を抜き出してきて、しかも足したり引いたり割ったりしていったら、そりゃいくつかは23にもなるだろう。
でもそれは同じくらいの確率で17にもなれば36にもなるんじゃないだろうか。
例えば私の住所は4から始まる。誕生日も4から始まる。家の電話番号を全部足したら40で、これも4から。
おお、携帯電話の番号を全部足したら31、3と1を足したら4ではないか。
だから私の人生は4に支配されている!・・・・なんて主張したらアホかと言われて終わりだろう。

実際、この映画で主人公のウォルターが23にのめり込めばのめり込むほど、単に数字フェチの頭のネジが緩い人にしか見えず、物語の盛り上がりとは対照的に、観ている方はどんどん引いてゆくしかない。
逆に言えば、23という数字の魔力を、説得力をもって観客に提示できれば、これはかなり興味深い作品になったかもしれない。
この作品がミステリ仕立ての作劇なのも、本来は物語の流の中で、数字の魔力にリアリティを与えるためだったのだろうが、残念ながら作り手自身が23という数字に陶酔してしまっているのか、せっかくの凝った作劇はあまり生かされず、機能不全のまま終わってしまう。
脚本の新人、ファーンリー・フィリップスは数字に取り憑かれる主人公を客観視することが出来ず、ミステリとの絡みも中途半端なままだ。
監督のジョエル・シューマッカーは、クールな映像を武器に、「セント・エルモス・ファイアー」や「フォーリングダウン」など、多くの秀作、問題作を生み出してきたベテランだが、彼をもってしても、このつかみ所の無い物語を一級の娯楽映画として成立させる事は出来ていない。

たぶん、この映画はキャリーと同じようにある種の数字に限りないこだわりを持つ数字フェチの人にとっては、我が意を得たりという至福の映画なのだろう。
ただ、おそらくは圧倒的多数であろう、それ以外の観客にとっては、どうでもいい事へのこだわりを延々と見せられる退屈な映画に過ぎない。
まあ一風変わった作品であることは間違いなく、この手の不思議話が好きな人なら、一応話題のネタに観ておいても良いかもしれない。

今回は、数字の映画にちなんで数字の名前を持つ酒を。
スコットランドのウィスキー、「シンジケート 58/6」をチョイス。
これはもちろん58/6の神秘性なんてものに由来する訳ではなくて、1958年にエジンバラの6人の仲間が自分たちのオリジナルウィスキーを作るシンジケートを結成したというところから名付けられている。
18種類のシングルモルトと2種類のシングルグレーンを使用しており、味も香りも複雑ながら、飲みやすく、非常に完成度が高い。
映画は残念ながら看板倒れの出来だったが、こちらのお酒は喉も脳も潤してくれる。

ランキングバナー 
記事が気に入ったらクリックしてね
人気ブログ検索 <br />- ブログフリーク
こちらもクリック!

も一回お願い!






スポンサーサイト