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ミラクル7号・・・・・評価額1400円
2008年03月10日 (月) | 編集 |
「カンフーハッスル」以来3年ぶりとなる、香港の爆笑王チャウ・シンチー(周星馳)待望の新作。
今回の「ミラクル7号」は今までの過激なギャグ路線から少し外れて、シンチー自身が大いにリスペクトすると語る、スピルバーグのあの名作へのオマージュが詰まったSFファンタジー。
とは言っても、やっぱり笑いはたっぷりなのだけど。

ティ(チャウ・シンチー)とディッキー(シュー・チャオ)の親子は超貧乏な父子家庭。
人生に大切なものはお金じゃないと語るティは、工事現場で働きながら一人息子のディッキーを名門小学校へ通わせている。
ある日、いつものようにゴミ捨て場に生活に使える物が無いかと探しに来たティは、緑色の不思議なボールを拾って、ディッキーのおもちゃにと与える。
ところが、それはただのボールではなかった。
その晩ディッキーが遊んでいると、突然ボールが奇妙に変形しだして・・・・


シンチー映画といえば、彼自身が演じるヘタレの男が、どん底に突き落とされながら一念発起し、最後には痛快な大逆転で幕というのがパターンだが、今回は少々毛色が違う。
シンチー演じるティは、今までの作品の流れを汲むヘタレ男なのだが、今回の主人公は彼ではなくて、その息子のディッキーなのだ。
映画の本筋は息子のディッキーと地球に取り残されたエイリアン(のペット)CJ7の物語で、彼らにティを含む周りの人間たちが絡む構造になっている。
そう、これはシンチー流の「E.T」の解釈であり、彼にとって始めてのファミリー映画
原題にもなっている「CJ7(長江七號)」というエイリアンの奇妙な名前は、劇中で金持ちの子供が自慢している犬型のトイロボットの名前がCJ1で、それに対抗してディッキーが名付けたもの。

CJ7の飼い主(?)となったディッキー少年は、きっとコイツはエイリアンのスーパーパワーを持っていて、自分を助けてくれるだろうと勝手に妄想するのだが、実際にはCJ7は少年の妄想の様には全く使えないどころか、彼に責められてウンコ攻撃を繰り出す始末。
このあたりの妄想と現実のギャップ、ディッキーの周りにいるエキセントリックな大人たちや同級生が笑いどころになる。
もっともCJ7は、元ネタとなった「E.T」から受け継いだたった一つのスーパーパワーを持っていて、それが物語のクライマックスに大きく影響してゆくのだけど。

面白いのは、ネタそのものは「E.T」ながら、全体の雰囲気がやはり何となくアジア
どちらかと言うとスピルバーグよりは、藤子・F・不二雄の漫画みたいで、特に他力本願なディッキーとCJ7の関係なんかは「ドラえもん」を思わせる。
余談だが、このディッキー役のシュー・チャオは、本当は女の子なのだそうだ。
ものの見事に小汚い小僧になりきっていたから、全然判らなかった・・・・

タイトルロールのCJ7のデザインは、写真だけ見るとアメリカの安いテレビアニメのキャラクターみたいで、あんまりイケテない感じだったのだが、実際に映画で見るとこいつが健気で可愛く思えてくる。
フサフサの顔が思いのほか表情豊かで、観ているとだんだんと欲しくなってくるから、まあキャラクターとしては成功と言っても良いだろう。

「ミラクル7号」はチャウ・シンチーが新ジャンルに挑戦した意欲作だが、彼本来のパワフルなギャグ描写と、ファミリー物のSFファンタジーの融合は微妙な印象だ。
巨体同級生男女のギャグや神経質な先生のギャグなど、得意のコメディ描写にかなり長い時間をとっているのだが、それがCJ7との話に絡んで来ないので、ちょっと二つの世界が乖離して存在しているようなアンバランスさを覚える。
「食神」や「カンフーハッスル」で見られた破天荒なパワーはあまり感じられず、その意味でシンチー映画のファンにはやや不満が残るかもしれないが、反面残酷描写やお下品すぎる描写も無いので、親子で安心して楽しめるファミリー映画としてはまずまずの出来ばえにはなっていると思う。
まあゴキブリ潰しゲームはちょっと微妙だけど・・・・
ぶっ飛んだギャグ炸裂は、この後に控える「カンフーハッスル2」に御期待という所か。

今回はキュートなCJ7のイメージから、カクテルの「グリーンカルピス」をチョイス。
グラスにサントリーのメロンリキュール、ミドリとカルピスを1:1の割合で注ぎ、適量のソーダで割る。
カルピスの仄かな酸味がメロンリキュールとうまくマッチし、甘酸っぱいメロンソーダの様な、デザート感覚のカクテル。
ジュースみたいだが、映画と違ってお子様には勿論まだ早い。

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