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スパイダーウィックの謎・・・・・評価額1550円
2008年04月19日 (土) | 編集 |
「不思議の国のアリス」+「グレムリンズ」+「ジュマンジ」
一昔前だったら、「スティーブン・スピルバーグ製作総指揮」の冠が付きそうな、アンブリン・エンターテイメント的なご近所冒険ファンタジー
基本的に一軒の屋敷とその周辺の話なので、壮大なスケール感は無いが、物語の仕掛けがなかなか良く出来ていて飽きさせない。

少年ジャレッド(フレディ・ハイモア)は、双子の兄弟サイモン(ハイモアの二役)、姉のマロリー(サラ・ボルジャー)と共に、鬱蒼とした森の中にある屋敷へとやって来た。
彼らの両親が離婚したので三人は母親と暮らすことを選択し、NYからこの親戚にあたるスパイダーウィック家の古い邸宅に引っ越してきたのだ。
ある日ジャレッドは、屋根裏の隠し部屋で、封印された古い本を発見する。
その書には、嘗ての屋敷の主人であり数十年前に行方不明となった大叔父アーサー・スパイダーウィックの“決して読んではならない”という警告のメモがついていた。
しかし、ジャレッドは好奇心を抑えきれず、封印をといて本を開いてしまう。
その瞬間、屋敷とその周り一帯は本当の姿を現し始める・・・・


またまたフレディ・ハイモアだ!
ハリウッドと言う所は、多彩な題材と豊かな才能の宝庫のはずなのだが、何で子役だけは判で押したようなキャスティングばかりなのだろう。
ここ数年、SFではキャメロン・ブライト、ファンタジーならフレディ・ハイモアを何度みたことか。
もちろんこれはキャスティングする側の問題なのだけど、将来のある子役をステロタイプに押し込めて消費してしまうのはいかがなものかと思う。
もっともハイモアの演技そのものは、性格の異なる双子をしっかり演じ分けていたり、相変わらず達者なのだけど。

彼が演じるのは、ちょっとはみ出し者の香りのするジャレッドと生真面目なサイモン。
映画はこのジャレッドが封印された本を開いてしまう事でドラマの幕が開く。
そこには様々な妖精たちの秘密がびっしりと書かれており、屋敷の妖精ブラウニーのシンブルタッグは恐ろしい事がおこると警告する。
その日から、ジャレッドと兄弟たちにとっては、屋敷とその周りの森は良い者、邪悪な者とわず、妖精たちの跋扈する不思議の世界となってしまう。
そして本を狙うゴブリンたちとの争奪戦が始まるのだ。

この映画の妖精たちは、フェアリーテイルという言葉から想像するヒラヒラ儚げなイメージとはちょっと違う。
勿論そういう妖精も出てはくるが、多くは異形でおどろおどろしい姿をしており、イメージ的には和風の「妖怪」に近い。
彼らクリーチャー関係はフィル・ティペットのスタジオが担当しており、どことなくスターウォーズの旧三部作のパペット風なのが面白い。

マーク・ウォーターズの演出は、まるで80年代のアンブリン製ファンタジーの様に、子供と妖精に愛情を注ぎ、しっかりとキャラクターとして命を吹き込んでいる。
屋敷に押し寄せるゴブリンたちとのバトルは「グレムリンズ」を思わせるが、屋敷の構造やご近所の地形を上手く生かしてなかなかに楽しく、手に汗握らせる。
チョイグロ目のキャラクター造形も含めて、ゴブリンの描写は小さな子供には結構怖いかもしれないが、微妙なホラーテイストがこの作品のいい感じの隠し味になっていると思う。

原作はトニー・ディテルリッジとホリー・ブラックによる児童文学なのだが、あらすじを読むと、映画は五巻ある原作を一本に纏めている様だ。
原作の文量は未読なのでわからないが、ダイジェスト感はあまり感じない。
どちらかというと比較的低年齢向けに書かれた物語の様なので、原作自体がコンパクトなものなのかもしれない。
それでも、物語の構造は決して単純ではなく、子供たちと邪悪なマルガラス率いるゴブリンたちとの本争奪戦を縦軸に、消えたアーサー・スパイダーウィックと彼の愛娘であり、ジャレッドたちを屋敷に迎え入れたルシンダ叔母さんのエピソードを横軸に持って来て絡ませるなど構成も凝っていて、児童文学の脚色としてはかなり成功している部類ではないかと思う。

そんな脚本を書いたのは誰?と思っていたら、なんとジョン・セイルズの名前があるではないか。
最近ではあまり名前を聞かなくなっていたが、ジョー・ダンテと組んだ「ピラニア」「ハウリング」、そして「E.T」が当初SFホラーとして企画されていた時の脚本家として知られ、監督としてもインディーズを中心に多くの秀作を残している人物だ。
「シャーロットの贈り物」カーリー・カートパトリック、「エルフ」のデビット・ベレンバウムとの共同脚本だが、なるほどこの作品のテイストにどこか懐かしさを感じる訳がわかった。

「スパイダーウィックの謎」は、よく出来たファミリー映画で、ゴールデンウィークに家族で観に行くのにちょうど良い作品だと思う。
「グレムリンズ」や「グーニーズ」といった80年代のスピルバーグ印の作品の様な、身近な冒険ファンタジーのワクワクする楽しさをメインに、適度にふりかけられたライトなホラーテイスト、秀逸なビジュアルイメージが作品をデコレーションし、なかなかに満足度は高い。
超大作のような派手さは無いが、しっかりと映画の夢がつまった楽しいおもちゃ箱だ。

今回は、南オーストラリアから蜘蛛の名を持つワインを。
「ダーレンベルグ・マネースパイダー」の2004をチョイス。
しっかりとしたボディを持つ辛口の白。
熟成にオーク樽を使わないのがここの特徴で、葡萄本来の香りが楽しめる。
ちなみにマネースパイダーとは所謂「銭クモ」の事で、イギリスではこの蜘蛛を繁栄の象徴として大切にした歴史がある。
ある意味縁起物の名前なのである。

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