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パッセンジャーズ・・・・・評価額1150円
2009年03月08日 (日) | 編集 |
ディズニーのお姫様女優からスタートして、最近では演技者として成長著しいアン・ハサウェイ主演のミステリー。
飛行機事故で、九死に一生を得た5人の「パッセンジャーズ(乗客)」を担当する事になった心理セラピスト。
しかし、彼らの記憶は食い違い、やがて一人、また一人と消えてゆく。
一体事故の裏にはどんな恐るべき秘密が隠されているのか、という設定を聞くとなかなか面白そうなのだが、実際の作品は何だか構成がおかしいぞ。

セラピストのクレア(アン・ハサウェイ)は、飛行機事故で生き残った5人のカウンセリングを担当する事に。
グループセラピーを開始すると、事故原因に関する彼らの記憶が食い違っている事がわかる。
航空会社の公式発表はパイロットの過失だったが、生き残った乗客の中には墜落直前に爆発を見たという者がいるのだ。
真実を明らかにしようとするクレアだったが、やがて患者たちが失踪し始める。
クレアは事故原因を隠蔽しようとする、航空会社の陰謀を疑うのだが・・・・


とにかく物語がなかなか前に進まない。
冒頭でいきなり飛行機事故が起こり、セラピストのクレアが呼ばれ、生き残った乗客たちとのグループセラピーを行う。
このセラピーを通じて浮かび上がってくる、事故原因の謎を巡るミステリと、生き残った5人の中で唯一グループセラピーを受けようとしない、エリックという青年との微妙なラブロマンスが平行に描かれる。
しかし、どちらも思わせぶりな状況描写だけが多くて、物語的な展開は恐ろしくスローテンポ。
ぶっちゃけ、上映が始まって一時間近く、何も起こらないのだ。

ロニー・クリステンセンの脚本は、まず何よりも重要なオチが結末にあって、そこに向かって謎を散りばめた物語が収束してゆくという手法をとっている。
それ自体は別に悪くないのだが、物語の大半を謎解きのヒントを配置してゆく事だけに費やし、登場人物の感情の流れがまったく停滞したままになってしまっている。
それゆえに、実質的に中身のない恋愛の駆け引きと、ゆるいセラピーの描写しかない前半は酷く退屈だ。
まあ後半、といっても全体の2/3が経過したあたりから、ようやく物語が動き出すと、それなりに面白くはなるのだが、肝心のオチはそれほど奇想天外なものでは無く、いざ謎解きが始まると直ぐに先が読めてしまう。
映画好きの人なら、観た後、或いは観ながら、同じようなオチの映画を、少なくとも3~4本は思い出すだろう。

聞くところによると、心理療法の世界には、患者に心理ドラマを演じさせる事で、自然に自分自身と向き合い心を解放させる、心理劇療法という物があるという。
おそらく本作のアイディアはそのあたりから来ているのだろうけど、残念ながらクリステンセンの脚本はアイディアを上手く物語りに昇華させられておらず、どんでん返しに繋げるために強引に当てはめたという無理やり感の強い物になってしまっており、実際オチが判明した後に思い返すと辻褄が合わない事ばかりだ。
この手のオチ命の映画は、謎の風呂敷を広げながら適度にヒントを置きつつ、ギリギリまで先を読ませずに、なおかつ適度に物語を進行させて観客を飽きさせないという、非常に高度な業物の脚本が必要なはずなのだが、正直なところこの作品の脚本はかなり弱い。
ロドリゴ・ガルシアの演出も、平坦な物語を盛り上げる取っ掛かりを見出せずに、どこか手持ち無沙汰な印象だ。
クライマックスの謎解きがまだ途中の段階で、完全ネタばれの描写を入れてしまうなど、演出意図も理解に苦しむ部分が多い。

そんな訳で、かなりユルユルな出来になってしまった「パッセンジャーズ」の救いは、主演のアン・ハサウェイのキュートさくらい。
今回は眼鏡っ娘萌えなシーンも一瞬あったり、相変わらずカワイイのだけど、役者としては掴みどころの無い役で、やりにくかっただろう。
初のオスカー候補になった「レイチェルの結婚」を楽しみに待ちたいと思う。

さて、今回はアン・ハサウェイの出世作にちなんでカクテル「プリンセス」をチョイス。
杏の蒸留酒であるアプリコット・ブランデーをグラスに注ぎ、ブランデーに対して1:3の比率で表面に生クリームを浮かせたシンプルな物。
個人的にはこれにレモンジュースを少し加えたものが好きだ。

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