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ヤッターマン・・・・・評価額1400円
2009年03月13日 (金) | 編集 |
う~む、ここまで徹底的にアニメのノリのまんま作ってくるとは・・・三池崇史恐るべし。
考え様によっては、相当勇気のある一本と言える。
1977年に、タツノコ・プロの「タイムボカン・シリーズ」第二弾として放送された「ヤッターマン」は、良く言えば破天荒でパワフル、悪く言えば徹底的にお下品でくだらない作品で、小学生には目の毒なお色気シーンも含めて、当時のPTAからは目の敵にされたアニメだった。
これを実写映画化した本作は、キャラクターから物語の構成、ビジュアル、さらにはお約束のギャグにいたるまで、驚くほど忠実にアニメ版を再現しているのだが、果たしてそれが映画として幸福かどうかというのは、観る人によって評価がわかれそうだ。

高田玩具店の一人息子、ガンちゃん(櫻井翔)とガールフレンドのアイちゃん(福田沙紀)は、ヤッターマン1号&2号に変身し、ガンちゃんの開発した巨大犬型ロボのヤッターワンを操って、ドロンボー一味から街の平和を守っている。
ある日、海江田博士(阿部サダヲ)の一人娘、翔子(岡本杏理)を保護するのだが、彼女は四つの破片が揃うとスーパーパワーを得る事が出来るドクロストーンの一部を持っていた。
博士は残りのドクロストーンを探しに行ったまま行方不明となったという。
その頃、泥棒の神と名乗るドクロベエはドロンボー一味のドロンジョ(深田恭子)らに、四つのドクロストーンを集めるよう命じるのだが・・・・


何故に第一弾の「タイム・ボカン」をすっ飛ばして、二本目の「ヤッターマン」を映画化したのかは、シリーズのキャラクター造形や世界観、お約束的なギャグがこの作品でほぼ完成したからという事と、多分「タイム・ボカン」の方が確実にお金が掛かるからだろう。
もっとも本作も、よくまあこんなアホな内容にこれだけの手間暇を掛けたなあと驚かされるくらいに、ビジュアルは凝りに凝っている。
実際、私もアニメの世界観を、これほどまでに忠実に実写で再現できるとは思っていなかった。
昨年公開された、同じくタツノコのアニメの実写リメイク、「スピードレーサー」と同様に、こちらもビジュアルイメージとしては実写とアニメの中間あたりを狙っている様だが、良い意味でチープなCGの質感もまたアニメっぽさを醸し出し、やたら壮大な美術や衣装を含めて世界観の構築は出色の出来栄えと言って良い。

アニメの実写化で、常にネックとなるキャラクターも合格点。
一番不安だった深田恭子のドロンジョさまは、アニメに比べるとやや若すぎる感はあるものの、セクシー衣装にツンデレキャラも可笑しくて、決して悪くない。
そう言えば彼女の最後の台詞も、アニメ版と同じだった。
ドロンボー一味のデブ&ヤセコンビ、トンズラーとボヤッキーもまるで絵がそのまま立体化したかの様な嵌り具合だ。
本来主役であるはずのヤッターマンたちが、やや影の薄い扱いなのが気になるが、これはアニメ版からしてそうだったから、狙い通りなのかもしれない。
ドクロストーンの鍵を握る海江田博士を演じる阿部サダヲの悪ノリ演技も、映画の作りには合っていると思うし、アニメ版でドロンボー一味を演じた、小原乃梨子、たてかべ和也らがカメオ出演で実写キャラとの競演を果していたり、街のあちこちにタツノコキャラが散りばめられてる遊び心も、こういう作品だと鼻につかない。
唐突にはじまる妙なミュージカルや、細かなギャグまで、リアルタイムでアニメ版に慣れ親しんだ世代は、本筋以外のオマケ的な部分でも結構楽しめるだろう。

三池崇史は、オリジナルのファンの「これが実写になったら・・・」という願望を適えるという点では、ベストの仕事をているのではないか。
アニメのイメージを壊さない忠実な実写化という点では、本作は過去に日本で作られた実写リメイク作品の中でもダントツによく出来ていると思う。
ただ・・・それが一本の映画として凄く面白いかというと、それはまた別の話だ。
ビジュアルやキャラクター同様に、この作品の場合物語の展開までもがテレビアニメ版を踏襲している。
上映時間のうち、最初の30分がキャラと世界観の紹介を兼ねた第一話、次の30分が毎週お馴染みのエピソード、最後の50分がいきなり拡大版最終回という構成で、良くも悪くもテレビ版の脚本を三つ合体させた様な作りになっていて、映画としての纏まりを決定的に欠いている。
30分番組なら、まずまず面白く観られたとしても、それをいくつか繋ぎ合わせた物が、2時間近く持つかというと、正直なところ微妙だ。
もっとも、本作の場合そんな作劇上の問題点は百も承知で、あえてテレビのテイストをそのまま残しているフシがある。
作品の狙いは、あくまでもテレビアニメの実写での忠実な再現で、要するにある種のコスプレショーであり、一般的な映画作りのセオリーとは、プライオリティが置かれている部分が異なるのだ。

故に、この作品は単体での評価が難しい。
コアターゲットとして狙っているのは、オリジナルをリアルタイムで観たアラフォー世代、そして現在放送中のリメイク版アニメシリーズを観ているその子供たちで、いずれにしてもアニメ版を知らない人は最初から考慮されていないと言っていい。
多分、オリジナルのアニメが好きな人は、最高とは言わないまでも、まずまず楽しい時間を過ごす事の出来る作品だろう。
反面オリジナルをまったく知らずに観に行く人にとっては、大金を掛けたおバカ映画に過ぎず、アニメ版を踏襲した妙なノリについて行けないと、寒すぎて引いてしまうのではないか。
個人的には、懐かしさもあって結構楽しかったのだけど、正直人に薦められるかと言われると、相手によるとしか言い様の無い作品なのである。
まあ映像は派手でよく出来ているし、どうしょうもなくくだらないギャグも、感覚が作品世界に馴染むとそれなりに笑えるから、誰が観ても退屈してしまうほどつまらなくは無いと思うのだけど。

さて、今回は事実上の主役であるドロンジョさまイメージのお酒を。
ドロンジョという名前は、元々オリジナルのボイスキャストである 小原乃梨子が吹き替えを担当していたフランスの女優、ミレーヌ・ドモンジョからとられているという。
という訳で、ドモンジョの出身地であるプロヴァンスのワイン、「グラン・ドメーヌ・スメール ロゼ 2007」をチョイス。
本来ドロンジョさまに似合うのは赤だと思うが、深キョンだともうちょっと軽いイメージでロゼ。
スッキリとしたやや辛口で、爽やかな果実香りを楽しめる。
しかし、続編は本気で期待して良いのかね・・・(笑

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