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トランスフォーマー/リベンジ・・・・・評価額1600円
2009年06月21日 (日) | 編集 |
壮大なる大バカSF映画。
「トランスフォーマー/リベンジ」は、派手派手メカオタクのマイケル・ベイが、前作以上に好き放題の大暴れした作品だ。
この夏は先行して公開された「ターミネーター4」が、巨大ロボ型や蛇型ターミネーターを登場させるなど、微妙にこっちの世界観を取り込みにかかっていたが、いやはや現物は比べるのも馬鹿馬鹿しくなるくらいに対照的。
良くも悪くもジェームス・キャメロンという映画作家が創造した世界観を引きずり、お気楽PV専門のMcGでは完全に役者不足なテーマ性を内包するあちらと違い、こちらは元々が日本のタカラが生み出したロボット玩具を売るために作られた商業主義バリバリのアニメの実写リメイクという代物。
元から「愛」「友情」以上のテーマ性などに興味がなく、ただカッコいいロボたちと最新兵器のバトルを描きたいベイの嗜好にピタリとはまり、150分ひたすら見せ場の連続だ。
今回のロボットバトルは「合体」という新しいベクトルが加わり、巨大ロボット物としても正しい進化を成し遂げている。

「キューブ」を巡る戦いから2年。
ディセプティコンの残党と、オートボッツ&人類の連合軍の戦いは今も人知れず進行中。
大学生に進学する事になったサム(シャイア・ラブーフ)は、遠距離恋愛となるミカエラ(ミーガン・フォックス)との仲がどうなるのか心配。
さらにはガレージにいるバンブルビーにもしばしの別れを告げなければならず、悩みは尽きない。
そんなある日、サムはクローゼットにしまってあった服のポケットから、キューブの欠片を発見する。
小石ほどの欠片だったが、その力は凄まじく、サムの家の台所家電は一斉にトランスフォームし、大騒動となってしまう。
バンブルビーの力によって、何とか事なきを得る事が出来たが、このときキューブの破片からサムの脳にある重要な情報がインプットされる。
その事を知ったディセプティコンたちは、大学の寮に入ったサムから情報を引き出そうとするのだが・・・・。


日本版のタイトルは「トランスフォーマー/リベンジ」だが、原題は「TRANSFORMERS:Revenge of the Fallen」となっている。
ファーレン?そんな奴前回出てきたっけ?と思いつつ観に行ったら、何と今回ディセプティコンは新ボスキャラと共に大幅に戦力アップ。
前回ボスのメガトロンは中ボスに格下げされ、どうやら数千年前から地球を巡ってオプティマスたちと戦い続けているファーレンなるキャラが登場し、呼び集めたディセプティコン軍団で善玉オートボッツと人類へ総攻撃をかけて来る。
その数とバリエーションたるや、パチンコ球サイズから、7体の巨大ロボが合体した超大型四足ロボまで、一体何体出てきたのかわからないくらいだ。
オートボッツ軍団もバイク型が加わったり、新顔が増えているが、こっちは例によって車輪モノ括りがあるので、サイズも含めて迫力は圧倒的にディセプティコン。
代わりに人類の、というか米軍の兵器がまるで見本市の様に登場し、バトルシーンを盛り上げる。
そう、今回も男の子の大好きな、ロボットと車と兵器の三点セットで、要するに米軍と自動車、バイクメーカーの全面協力なのである。
登場するオートボッツたちが、先日破綻したGM車ばかりなのが微妙に時代の切なさを感じさせるが、映画製作者はチケットとロボット玩具を売りまくるために、軍は入隊者が増えると良いな~という思惑で、自動車メーカーは2時間オーバーのCMのつもりで、それぞれに手を組んでいるという正に商業主義の権化の様な映画である。

下手すりゃ印象がタイアップだけの映画に成りかねない作りで、実際相当に露骨なのだけど、どこまでも能天気なマイケル・ベイ節がこの映画を救っている。
今時360°スピンのキスシーンなどという、こっ恥ずかしい演出を堂々と出来るのは、ハリウッド広しと言えどもベイくらいのものだろうし、和製ロボットアニメから「マトリックス」まで様々な映画的記憶を臆面も無く嬉々として再現し、さらには兵器や車に対する子供っぽい憧れをここまでストレートに表現できるのはある意味凄い才能かもしれない。
とにかく描きたい要素をごった煮的にぶち込んだという展開は、キチンと全体図を描いてから計算されているというよりは、完全に行き当たりばったりで、もはや物語らしい物語も存在せず、世界を又にかけるバトルシーンを作り出すために強引に繋ぎ合わせている印象だ。
だが、何故かそんな荒っぽさが気にならない。
キャラクターや出来事を含め、前作よりもあらゆる要素が増えているのだが、展開がサクサク進み全体の8割くらいはアクションという作りなので、余計な事を考えている暇がないのだ。
この映画の場合、別にテーマなんてどうでも良く、ド派手なロボットバトルアクションを見せたいというコンセプトが明確なので、それ以外の要素は結局刺身のツマみたいなもの。
とりあえず皿に載っていてバランスをとってくれればそれで良いという、ある意味エンターテイメントとして非常に潔い作りだ。

演出的にも、今回はしっかりとした進化が見られる。
前作ではロボットたちの動きがあまりにも早すぎて、アクションシーンで何が起こっているのか良くわからない部分が多かったが、今回はスローモーションの使い方がより適切になった他、アングルも工夫されてキッチリ見せる努力がされており、ロボットバトルの魅力を高めている。
またユーモアの要素が増えているのも今回の特徴で、前回から引き続き登場のシモンズ捜査官やサムの両親は完全にコミックリリーフと化し、オートボッツ軍団にもチビのお笑い担当が登場するなど、アクションとギャグを映画の緩急につなげようという意図が見られ、これはそれなりに成功している。
相手が宇宙人だろうが何だろうが、とにかく最初は外交交渉だ!と言う大統領の国防顧問が出てきて、就任したばかりのオバマ大統領が早速茶化されているあたりは、さすがハリウッド。
そう言えば、ドリームワークスの幹部たちは、グーグルやアップル関係者と並び、昨年の大統領選のオバマ陣営への大口献金者のトップ10にズラズラ名前を連ねていたが、だからと言って映画の中では容赦なしという事か。

ただ、色々と工夫されているとは言え、この一本調子な内容で150分はさすがに長い。
アクションシーンの中には、削っても流れに影響無い部分もかなりあり、2時間程度に纏めてくれたらより魅力的な作品となったと思う。
あと、前作ではいちいち決めてくれていた、ロボットたちが登場する時の見得を切る描写が見られなくなっていたのは残念。
ちなみにロボット物に限らず、ヒーローたちが見得を切るアクションというのは、外国人監督にはなかなか難しい様で、嘗ての「パワーレンジャー」など日本製ヒーロー物の米国版にも日本人監督が起用されるケースが多かったのは、見得や決めポーズなどに独特の演出センス(と、それを理解しているスタントチーム)が要求されるからだという。
まあそう考えると、本作は日本型ロボット物からよりアメリカンな方向性を強めたとも言えるのだが。
いずれにしても、まだまだ続きそうなこのシリーズ、キャラもアクションもこれだけバリエーションをやりつくして、一体次はどんな手で来るのか?2012年に予定されている「3」の公開を期待して待ちたいと思う。

今回はどこまでもアメリカンな映画に合わせてアメリカンビールの「サミュエル・アダムス・ボストンラガー」をチョイス。
元々 米国で最も有名な地ビールと言われていたが、今やその知名度は十分メジャー。
とは言え限りなく水に近いバドなどとは一線を画す作りで、モルトの風味は強めでコクもある。
良くも悪くもハリウッド大作らしいマイケル・ベイの熱血少年映画のあとは、アメリカンバーガーにたっぷりのフレンチフライを添えて、アメリカンビールが飲みたくなる。

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