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ソルト・・・・・評価額1500円
2010年08月05日 (木) | 編集 |
本物の美しすぎる女スパイがアメリカのマスコミを席巻した今年、何とも微妙なタイミングで公開されたスパイアクション。
元々トム・クルーズ主演の「エドウィン・A・ソルト」として企画が進行していたが、彼が結局契約書にサインしなかった事で、主人公をアンジェリーナ・ジョリー演じる女スパイに変更し、タイトルもシンプルに「ソルト」と改められて完成した。
謎多き主人公が、国家から追われるのは「ボーン・アイデンティティ」、米ロの二重スパイの疑いをかけられるのは「追いつめられて」、冷戦期のスリーパースパイの設定は「テレフォン」と、過去のスパイ映画の名作をごちゃ混ぜにして、「007」的スパイスをふりかけたいう感じで、何だか構成も含めて凄くアメコミチック。
脚本を担当したのは「リベリオン」のカート・ウィマーだが、残念ながらGUN-KATAは出てこない。

CIAの敏腕エージェント、エヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、ロシアからの亡命者を名乗るオルロフ(ダニエル・オルブリフスキー)の尋問を担当する。
彼は副大統領の葬儀に出席するために、アメリカを訪問するロシア大統領が、旧KGBによって24年も前に送り込まれたスリーパースパイに狙われていると言う。
オルロフの告げたスパイの名はエヴリン・ソルト。
スパイが狙われる時は家族も狙われる。
二重スパイの嫌疑をかけられたソルトは、夫を守るためにCIAから脱出するが、既に夫はアパートから拉致されていた。
変装したソルトは副大統領の葬儀会場へ潜入するのだが・・・


99年の「ボーンコレクター」以来、アンジェリーナ・ジョリーとは11年ぶり二度目のコンビとなるフィリップ・ノイス監督は、嘗てジャック・ライアン・シリーズの「パトリオットゲーム」「今そこにある危機」を手がけた実績もあり、スパイアクション物の作り方を心得ている。
冒頭の北朝鮮のシークエンス、いきなり拷問によって綺麗な顔をボコボコにされたソルトが登場する意外性で掴みはOK。
そして舞台がアメリカへと移り、謎のロシア人がソルトをロシアのスパイだと告発すると、物語は一気呵成に動き出し、1時間40分という比較的コンパクトな上映時間を、アクション満載でテンポ良く見せ切る。
ぶっちゃけ、後から考えるとかなり突っ込みどころの多い話ではあるのだが、少なくもと観ている間はそれほど気にならない。

前作の「チェンジリング」ではしっかりと演技の出来ることを見せた(オスカー女優だし、当たり前だけど)アンジー姐さんだが、やはりこの人のシャープな容姿と抜群のスタイルはアクションが映える。
まあ最強スパイにしては華奢過ぎる気もするが、適度に漫画チックな作品のテイストが救っている。
トラックの屋根から屋根へと飛び移るスリリングなシークエンスから、屈強な大男たち皆殺しのガンファイトまで、アクションスターとしての見せ場には事欠かない。
また追跡を逃れるための、「スパイ大作戦」もどきの変装も面白い。
特に、ホワイトハウスへの潜入シーンで見せる男装姿はなかなかの見ものだ。

本作の作劇的な最大のポイントは、二重スパイ・ソルトの正体が観客にもなかなか掴めないことだ。
最初は劇中の彼女の台詞どおり、「誰かに嵌められた」事で濡れ衣を着せられたのかと思いきや、CIAから脱出した彼女は、オルロフの告発通りロシア大統領の暗殺を実行してしまうのだ。
それまで、典型的な巻き込まれ型サスペンスの主人公としてソルトを捉えていた観客は、突如として現れた彼女のダークサイドに戸惑うしかない。
ところが、ここから物語は更に二転三転と意外に展開してゆくのである。
この映画の興味は、アンジー姐さんのアクション以外、殆どこのソルトの正体を巡るサスペンスと、と言っても良いだろう。

ただし、前記したように突っ込みどころは満載である。
そもそも、オルロフがソルトの正体を告発する時点で矛盾している。
あれで彼女があっさり捕まったり殺されたりしたら、その時点で全ての計画はおしまいではないか。
そして今回、冷戦期並みに完全な悪の組織として描かれる旧KGBの世界制服計画も、よく考えるとかなり無茶苦茶。
イスラム圏を核攻撃してアメリカに復讐させるという人種偏見むき出しの作戦も、回りくどい上にあまりにも不確定要素が多すぎるし、あの本物の悪のボスキャラは、もしもソルトが来なかったら、ミサイルを発射してバンカーから出た後、どうやって誤魔化すつもりだったんだろう。
もっとも、彼女の正体をかなり終盤まで曖昧にしている事が功を奏し、作劇の矛盾はその時点では矛盾とはわからない様にはなっている。
後から考えればおかしなところだらけではあるものの、矢継ぎ早に変化するシチュエーションと演出の勢いで、観てる間はそこまで考える余裕が無いのだ。
この辺はまあ、ギリギリ許容範囲か。
カート・ウィマーの脚本は、良くも悪くも彼らしく、アメコミテイストのスーパーヒロイン物として本作を成立させている。

物語上の矛盾点には目を瞑るとしても、少々残念だったのは、ソルトの本心をギリギリまで曖昧にしたが故に、彼女を突き動かしているであろう夫への愛までもが嘘か真かわかりにくく、行動原理が最後まで不明瞭な事。
正直なところ、未だにどこまでが本物の彼女だったのかイマイチ確信が持てない。
また物語が一段落して、続編への前ふりとも言うべきエピローグはやや冗長に感じられ、ここはもう少しシンプルに落として欲しかったところだ。
どうやら作る気満々の続編では、当然ながらソルトの正体を巡るサスペンスはもう使えない。
次回作には新しいアイディアと共により緻密なプロットを期待したいところだ。

今回は、「ソルト」だけに塩を効果的に使ったカクテル「マルガリータ」をチョイス。
テキーラ 30ml 、ホワイトキュラソー15ml、ライムジュース15ml、塩 適量をシェイクし、塩でスノースタイルにしたカクテルグラスに注ぐ。
夏場の今なら大き目のラウンドグラスを使ってフローズンも美味しい。
このカクテル、要するにテキーラの原産国であるメキシコの、レモンをかじりつつ塩を舐め、テキーラをショットグラスでグイッと飲むという定番のスタイルを、一杯のグラスに纏めたものだ。
マルガリータの名の由来には諸説あるが、女性名詞で元々はギリシャ語の「真珠」に由来する。
美しいが、かなり塩辛い真珠、まさにアンジー姐さんの様ではないか。

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