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エクスペンダブルズ・・・・・評価額1500円
2010年10月21日 (木) | 編集 |
「ランボー/最後の戦場」で久々に気を吐いたシルベスター・スタローンが、80年代から現代までのアクションスターを勢ぞろいさせ、監督・脚本・主演を務めた良い意味でB級感漂う戦争スペクタクル。
小国の独裁者と、彼を背後から操る黒幕に挑むのは、スタローン率いる最強の傭兵軍団だ。
タイトルの「エクスペンダブルズ」とはそのチーム名であり、“消耗品”という意味である。
なるほど演技派と違って、つぶしの利かないアクション俳優は、世代ごとに面子が入れ替わる使い捨ての世界。
そんな自虐的なタイトルの元に結集したのは、厳しい競争に生き残ってきた、まさに銀河系のごときアクションの星たちだ。

凄腕傭兵軍団のエクスペンダブルズを率いるバーニー(シルベスター・スタローン)は、チャーチ(ブルース・ウィリス)と名乗る謎の男から、メキシコ湾の小国ヴィレーナを支配する独裁者、ガルザ将軍(デヴィッド・ザヤス)暗殺の依頼を受ける。
相棒のクリスマス(ジェイソン・スイテイサム)と共に偵察に赴いたバーニーは、案内役を買って出た将軍の娘サンドラ(ジゼル・イティエ)から、真の黒幕はモンロー(エリック・ロバーツ)というアメリカ人だと知らされる。
元CIAで組織を裏切ったモンローを、CIAが傭兵を使って始末させようとしているのだ。
自分たちは捨て駒にされる。陰謀の構図に気づいたバーニーらは島を脱出するが、サンドラが敵の手に落ちてしまう・・・・


スタローン、ミッキー・ローク、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、そしてシュワルツェネッガーにブルース・ウィリス。
まさにアクションスター版の「オール怪獣大進撃」である。
だが、この手のキャスティングは、バランスを間違えると誰が主役かアンサンブルかわからなくなり、空中分解してしまう危険をはらむ。
その辺はスタローンも心得ていて、キャストの中でも特A級のシュワ知事とウィリスは、ワンシーンのみのカメオ出演。
また「レスラー」での再ブレイク後は、演技者としての評価も高まっているミッキー・ロークは、すでに現役を引退したチームのマネージャーという役柄だ。
実際にアクションを担うエクスペンダブルズのリーダーはあくまでもスタローンで、彼の配下や敵にスターとしては世代も格も少し下のステイサムやリーにラングレン、あるいはNFLやプロレスなどスポーツ界出身の俳優を配している。
オールスターキャストだけど、アクションチームの主役はスタローンなんだと、はっきり主張する布陣だ。
スタローンがシュワルツェネッガーとガチで戦うような、怪獣プロレスみたいな展開を期待してきた人はがっかりだろうが、映画の作り方としては間違いではないだろう。

お話の方は、極論すれば火薬と銃器とナイフとバイク、そしてタトゥーだらけの筋肉が全てである。
権力にはおもねらないが、女と情には弱い傭兵軍団VS操り人形の独裁者と裏の黒幕という対立構図は単純明快だし、話の半分以上は誰かと誰かが戦っている。
何しろ、アメリカに戻ってまで、恋人を寝取った男と殴り合いの喧嘩している様な連中である(笑
まあ典型的マッチョ系ハリウッドアクションではあるが、いまどきの映画にしてはCGが極力目立たない事がミソと言えるだろう。
デジタル表現を最小限に抑えた画作りは、漫画チックながらも「マトリックス」以降の白戸三平の忍者漫画モドキのぶっ飛んだ描写は控えめで、80年代の無骨なアクション映画のテイストが漂う。
この種の映画が、青白いコンピューターギークの物ではなく、鍛えられた肉体の産物だった栄光の時代よもう一度、というスタローンの狙いは良くわかる。
二十一世紀のデジタルアクションは、もちろんそれはそれで面白いのだが、本物の火薬の爆発とマッチョな筋肉の存在感を改めて見せられると、そこにはやはりデジタルでは感じ得ない血沸き肉踊る戦いのカタルシスがあるのだ。
“消耗品”というタイトルや、劇中での自虐的な会話を含めて、作り手たちが自分たちの事を時代後れと自覚しているのも良い。
これは、己が肉体で勝負する生粋のアクションスターが生き難い時代への、スタローンという過去の巨星からのアンチテーゼなのである。

ただ、いくつか残念な点もある。
これは「ランボー/最後の戦場」でも同じだったから、たぶんスタローンの女性観なのだろうけど、ヒロインのサンドラは芯は強いものの、行動という点では全面的に男任せの類型的キャラクターで、今ひとつ生きていない。
特に物語の終盤にモンローが彼女を連れまわすのは、ヒーローが彼女を助けるという見せ場を作る以外に、何の意味があるのか良くわからない。
モンローにとっては、将軍を殺した時点で彼女の価値は無くなっているはずで、一人で逃げたほうがよほど楽ではないか。
基本的に話で見せる映画ではないとは言っても、このあたりの詰めの甘さはちょっともったいない。
あと、出演者がこの面子なら、やはり敵のボスキャラ級にも著名なアクションスターが欲しい。
エリック・ロバーツも悪くはないが、元々アクションの人ではないし、裏切り者のドルフ・ラングレンは途中で出番終了。
ヴァン・ダムあたりが出てくれたら良かったのに。

今回は、その出てないヴァン・ダムの故郷ベルギーから、その名も「ギロチン」というビールをチョイス。
アメリカン映画では男たちがビールをがぶ飲みしてるシーンが多いが、所謂典型的アメリカンビールは結構水っぽくて薄いものが多い。
だからこの映画みたいに平気で飲酒運転してたりするのだが、こちらベルギーの処刑装置はアルコール度数が普通のビールの倍近い9度もあるので、アメリカンビールの感覚で飲んでいるといつの間にか酔ってしまう。
アメリカンビールが、陽気なアメリカンマッチョの象徴だとしたら、この濃厚なコクと複雑な味わいは、渋いヨーロッパのマッチョマンだ。

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