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2010年12月14日 (火) | 編集 |
これは“ロビン・フッド:ザ・ビギニング”だ。
リドリー・スコット監督とラッセル・クロウの五度目のコンビ作は、永遠のヒーロー“ロビン・フッド”の大胆な再解釈。
「L.Aコンフィデンシャル」の脚本家、ブライアン・ヘルゲランドは、過去100年の間に登場した映像作品だけで100本を超えるという大人気キャラクターに、21世紀らしい新しい息吹を与える事に成功している。
リドリー・スコット拘りの、超リアルな中世の合戦シーンも迫力で、なかなかに楽しめる一本である。
獅子心王リチャードの十字軍遠征に従軍した射手のロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)は、戦死した騎士ロバート・ロクスリーに託されて、亡き王の王冠をロンドンへ届ける事になる。
リチャードが死んだ事により、不肖の弟ジョン王(オスカー・アイザック)が即位するが、彼の側近のゴドフリー(マーク・ストロング)はフランス王フィリップ二世と通じ、イングランド侵攻の機会を狙っていた。
ロビンは、ロクスリーの形見の剣を渡すために、ノッティンガムの屋敷に、ロバートの父ウォルター(マックス・フォン・シドー)と未亡人のマリアン(ケイト・ブランシェット)を訪ねる。
ウォルターは、幼少の頃のロビンを知っており、領地を守るために、彼にロバートの身代わりとしてこの地に留まる様に提案し、ロビンもそれを受け入れる。
一方、密かに少数のフランス軍部隊を迎え入れたゴドフリーは、ジョン王の名の下に諸侯の領地を焼き討ちする事で、内戦状態を作り出す作戦を進めていた・・・・
先日、電車の中で耳にした会話。
「今度さ、『ロビン・フッド』観に行こうよ」
「なんだっけ、それ?」
「ほら、弓の達人の映画」
「あ~、あの頭にリンゴのせて射抜いた人ね」
「そう、そう」
いや・・・・それ、ウィリアム・テルだから・・・全然違う人ですから!
日本ではイマイチ曖昧なイメージのロビン・フッドは、中世イングランドで活躍したと伝えられる伝説上の義賊。
アレキサンドル・デュマやハワード・パイルによる小説をはじめ、映画やアニメなどでも御馴染みのキャラクターで、古くはダグラス・フェアバンクスからケビン・コスナーまで多くのスターがロビンを演じてきた。
個人的には、リチャード・レスター監督、ショーン・コネリーとオードリー・ヘプバーン主演で、伝説の後日談を描いた異色作、「ロビンとマリアン」が印象に残っている。
細かな設定やキャラクターの性格などは各作品異なるものの、一般にロビン・フッドのイメージというと、ノッティンガムのシャーウッドの森深くに住み、強欲な代官と戦いながら、人々を助けたヒーローという物だろう。
ところが、この映画の主人公は、従来のロビン・フッド像とは大幅に異なる。
何しろ、トレードマークの緑の衣装すら封印されているのである。
ブライアン・ヘルゲランドが紡ぎだしたのは、言わば我々の良く知るロビン・フッドの誕生秘話。
ロビン伝説と実在のジョン王を巡る当時の社会状況を巧みに組み合わせて、一人の弓の達人が如何にして大衆のヒーローとなったのかをドラマチックに描いてみせる。
本作のロビンは、自らの出自を知らず孤児として育ち、アイデンティティーを喪失した男として登場する。
親も知らず、故郷も知らず、使える主君も持たず、戦場へ出るのも金のため。
だが、だからこそ、彼は自由な男でもあるのだ。
従軍した戦場で騎士ロクスリーに剣を託され、形見として届けた相手がマリアンだったという設定になっており、更に父親を知るウォルター卿に出会ったことで、自らが何者であるのかを始めて知る事になる。
彼の父は、優れた石工であったと同時に思想家で、自由の尊さを説き、ウォルターを含む多くの貴族や民衆の支持を得たがために、王によって幼いロビンの目前で処刑されたのだという。
要するに、本作のロビンは、王権を脅かした大衆のカリスマの血を引く、唯一の男なのである。
一方で、バカ殿ならぬバカ王として歴史に名を残すジョン王だが、世界史の授業で習った“マグナ・カルタ”の制定と廃止で覚えている人も多いのではないだろうか。
これは、フランスとの戦争での敗北などの度重なる失政で、あまりにも不人気となった王が、退位を迫る諸侯に対して、自らの権力を制限し、諸侯や教会へ一定の自由と権限を委譲する事を約束した法律だが、ローマ教皇の介入もあり、僅か二ヶ月で撤回されてしまった。
映画では、史実と時系列がかなり異なっているが、このマグナ・カルタをモチーフにしたと思われる自由憲章を、ロビンの父親が想起した事になっている。
フランスの脅威が迫る中、父の残した理想の実現を王に約束させる事で、ロビンはイングランドを救う救世主となるのである。
だが戦いに勝つと、現実の歴史と同じように、王は公約を守ること無く、逆にロビンの人気を恐れ、反逆者の烙印を押す。
こうして、反権力の義賊、ロビン・フッドが誕生したという訳だ。
絶対君主であり独裁者の王と、対照的に現代的な自由人のロビン。
この対比によって、12世紀のイングランドを舞台とした歴史ドラマは、現在の世界における独裁と自由の葛藤の比喩として読み解けるのである。
自由憲章の履行を王に迫った事で、追われる身となるロビン・フッドを、先にノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏やミャンマーのアウンサンスーチー氏ら、各国の自由の闘士に擬えることは容易だが、公約によって人々の支持を受けたにも関わらず、いざ勝利した途端にそれを反故にするジョン王の姿が、どうもどこぞの国の政治家に被って見えるのは何とも切ない。
まあ結局、そういう輩がどうなるかは、映画には描かれないジョン王の末路が示しているのだけど。
タイトルロールを演じるラッセル・クロウが、相変わらず格好良い。
過去のロビン・フッドは、スマートで軽妙なキャラクターとして描かれる事が多く、どちらかと言うと端正な二枚目のイメージだが、このジャガイモ顔のおっさんは、ワイルドで男気溢れる新ロビン像にマッチしている。
史劇スペクタクルの傑作「グラディエーター」以来、リドリー・スコットと組んだ作品は既に五本。
デ・ニーロとスコセッシ、黒澤と三船といった映画史の名コンビと肩を並べつつあると言って良いのではないかと思う。
「ワールド・オブ・ライズ」ではブクブクのメタボ腹だったが、ちゃんとそれらしい体を作っているのも流石だ。
脇を締める俳優達も、ケイト・ブランシェットのマリアンは庶民の生活感と貴族の高貴さを同時に感じさせ、盲目の老騎士を演じたマックス・フォン・シドーは貫禄たっぷり、頭を剃り上げたマーク・ストロングの悪役っぷりもなかなかに渋い。
個人的には、ハチミツ神父ことタック修道士を演じたマーク・アディが結構ツボだった。
ビジュアル的にも見応えは十分だ。
徹底的に作りこまれた中世の生活描写や、「LOTR」以来のCGでとにかく兵士や船の数をウジャウジャと増やして見せる描写とは一線を画する、生身の肉体の迫力を感じさせる合戦シーンの作り込みは見事。
フランス軍の上陸をイングランド軍が迎え撃つクライマックスは、地上でのチャンバラだけでなく、甲冑の重みで溺れ死ぬ兵士や、海中に降り注ぐ矢の雨などの戦場のディテールが圧倒的にリアルで、正に「プライベート・ライアン」のオマハビーチのシーンの中世版だ。
剣にウォーハンマーに弓にと、次々に武器を持ち替えてのロビンの戦いも見所たっぷりで、時間的にはそれほど長いものではないが、十分にお腹一杯になる。
しかしながら、良く出来ている分、残念に感じるところもある。
この映画、前半と後半のバランスがあまり宜しくなく、後になればなるほどに、もうちょっと描き込んで欲しかった所が目立つのである。
前半、ノッティンガムの村でロビンとロクスリーの家族が徐々に打ち解けて行くシークエンスや、ゴドフリーが陰謀をめぐらせてゆくあたりまでは、物語のテンポも良く、人間ドラマとしても十分面白い。
だが、いざ戦いが迫ると、いくら父の名声が残っていたとしても、ロビンがイングランド軍の中であっという間にカリスマ化してゆくのは無理があるし、そもそも殆ど記憶をなくしていたロビンが、直ぐに自由の闘士としてのアイデンティティを取り戻すのも少々性急だ。
また勝気な性格には描かれているものの、マリアンが森に暮らす孤児の少年達を引き連れて、騎士の姿でクライマックスに加勢に来るのも唐突感は否めない。
孤児たちにしても、もう少しロビンやマリアンとの絡みがあっての行動にしたほうが、御馴染みの伝説に回帰するラストにスムーズに繋がるだろう。
プラス30分くらいは十分に持つ物語だと思うので、後半のエピソードをもう少し増やして、キャラの内面的な変化と周りへの影響を詳細に描写すれば、更に優れた作品に仕上がった様に思える。
今回はミードで決まり。
世界中で作られているが、国産の菊水酒造「はちみつのお酒」をチョイス。
ミードは元々熊などに壊された蜂の巣に雨水が溜まり、自然発酵して偶然に出来た酒と考えられており、人類が飲んだ最古の酒である可能性が高い。
こちらはクローバーの蜜を使った低アルコールであっさりした味わいのお酒だ。
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リドリー・スコット監督とラッセル・クロウの五度目のコンビ作は、永遠のヒーロー“ロビン・フッド”の大胆な再解釈。
「L.Aコンフィデンシャル」の脚本家、ブライアン・ヘルゲランドは、過去100年の間に登場した映像作品だけで100本を超えるという大人気キャラクターに、21世紀らしい新しい息吹を与える事に成功している。
リドリー・スコット拘りの、超リアルな中世の合戦シーンも迫力で、なかなかに楽しめる一本である。
獅子心王リチャードの十字軍遠征に従軍した射手のロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)は、戦死した騎士ロバート・ロクスリーに託されて、亡き王の王冠をロンドンへ届ける事になる。
リチャードが死んだ事により、不肖の弟ジョン王(オスカー・アイザック)が即位するが、彼の側近のゴドフリー(マーク・ストロング)はフランス王フィリップ二世と通じ、イングランド侵攻の機会を狙っていた。
ロビンは、ロクスリーの形見の剣を渡すために、ノッティンガムの屋敷に、ロバートの父ウォルター(マックス・フォン・シドー)と未亡人のマリアン(ケイト・ブランシェット)を訪ねる。
ウォルターは、幼少の頃のロビンを知っており、領地を守るために、彼にロバートの身代わりとしてこの地に留まる様に提案し、ロビンもそれを受け入れる。
一方、密かに少数のフランス軍部隊を迎え入れたゴドフリーは、ジョン王の名の下に諸侯の領地を焼き討ちする事で、内戦状態を作り出す作戦を進めていた・・・・
先日、電車の中で耳にした会話。
「今度さ、『ロビン・フッド』観に行こうよ」
「なんだっけ、それ?」
「ほら、弓の達人の映画」
「あ~、あの頭にリンゴのせて射抜いた人ね」
「そう、そう」
いや・・・・それ、ウィリアム・テルだから・・・全然違う人ですから!
日本ではイマイチ曖昧なイメージのロビン・フッドは、中世イングランドで活躍したと伝えられる伝説上の義賊。
アレキサンドル・デュマやハワード・パイルによる小説をはじめ、映画やアニメなどでも御馴染みのキャラクターで、古くはダグラス・フェアバンクスからケビン・コスナーまで多くのスターがロビンを演じてきた。
個人的には、リチャード・レスター監督、ショーン・コネリーとオードリー・ヘプバーン主演で、伝説の後日談を描いた異色作、「ロビンとマリアン」が印象に残っている。
細かな設定やキャラクターの性格などは各作品異なるものの、一般にロビン・フッドのイメージというと、ノッティンガムのシャーウッドの森深くに住み、強欲な代官と戦いながら、人々を助けたヒーローという物だろう。
ところが、この映画の主人公は、従来のロビン・フッド像とは大幅に異なる。
何しろ、トレードマークの緑の衣装すら封印されているのである。
ブライアン・ヘルゲランドが紡ぎだしたのは、言わば我々の良く知るロビン・フッドの誕生秘話。
ロビン伝説と実在のジョン王を巡る当時の社会状況を巧みに組み合わせて、一人の弓の達人が如何にして大衆のヒーローとなったのかをドラマチックに描いてみせる。
本作のロビンは、自らの出自を知らず孤児として育ち、アイデンティティーを喪失した男として登場する。
親も知らず、故郷も知らず、使える主君も持たず、戦場へ出るのも金のため。
だが、だからこそ、彼は自由な男でもあるのだ。
従軍した戦場で騎士ロクスリーに剣を託され、形見として届けた相手がマリアンだったという設定になっており、更に父親を知るウォルター卿に出会ったことで、自らが何者であるのかを始めて知る事になる。
彼の父は、優れた石工であったと同時に思想家で、自由の尊さを説き、ウォルターを含む多くの貴族や民衆の支持を得たがために、王によって幼いロビンの目前で処刑されたのだという。
要するに、本作のロビンは、王権を脅かした大衆のカリスマの血を引く、唯一の男なのである。
一方で、バカ殿ならぬバカ王として歴史に名を残すジョン王だが、世界史の授業で習った“マグナ・カルタ”の制定と廃止で覚えている人も多いのではないだろうか。
これは、フランスとの戦争での敗北などの度重なる失政で、あまりにも不人気となった王が、退位を迫る諸侯に対して、自らの権力を制限し、諸侯や教会へ一定の自由と権限を委譲する事を約束した法律だが、ローマ教皇の介入もあり、僅か二ヶ月で撤回されてしまった。
映画では、史実と時系列がかなり異なっているが、このマグナ・カルタをモチーフにしたと思われる自由憲章を、ロビンの父親が想起した事になっている。
フランスの脅威が迫る中、父の残した理想の実現を王に約束させる事で、ロビンはイングランドを救う救世主となるのである。
だが戦いに勝つと、現実の歴史と同じように、王は公約を守ること無く、逆にロビンの人気を恐れ、反逆者の烙印を押す。
こうして、反権力の義賊、ロビン・フッドが誕生したという訳だ。
絶対君主であり独裁者の王と、対照的に現代的な自由人のロビン。
この対比によって、12世紀のイングランドを舞台とした歴史ドラマは、現在の世界における独裁と自由の葛藤の比喩として読み解けるのである。
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まあ結局、そういう輩がどうなるかは、映画には描かれないジョン王の末路が示しているのだけど。
タイトルロールを演じるラッセル・クロウが、相変わらず格好良い。
過去のロビン・フッドは、スマートで軽妙なキャラクターとして描かれる事が多く、どちらかと言うと端正な二枚目のイメージだが、このジャガイモ顔のおっさんは、ワイルドで男気溢れる新ロビン像にマッチしている。
史劇スペクタクルの傑作「グラディエーター」以来、リドリー・スコットと組んだ作品は既に五本。
デ・ニーロとスコセッシ、黒澤と三船といった映画史の名コンビと肩を並べつつあると言って良いのではないかと思う。
「ワールド・オブ・ライズ」ではブクブクのメタボ腹だったが、ちゃんとそれらしい体を作っているのも流石だ。
脇を締める俳優達も、ケイト・ブランシェットのマリアンは庶民の生活感と貴族の高貴さを同時に感じさせ、盲目の老騎士を演じたマックス・フォン・シドーは貫禄たっぷり、頭を剃り上げたマーク・ストロングの悪役っぷりもなかなかに渋い。
個人的には、ハチミツ神父ことタック修道士を演じたマーク・アディが結構ツボだった。
ビジュアル的にも見応えは十分だ。
徹底的に作りこまれた中世の生活描写や、「LOTR」以来のCGでとにかく兵士や船の数をウジャウジャと増やして見せる描写とは一線を画する、生身の肉体の迫力を感じさせる合戦シーンの作り込みは見事。
フランス軍の上陸をイングランド軍が迎え撃つクライマックスは、地上でのチャンバラだけでなく、甲冑の重みで溺れ死ぬ兵士や、海中に降り注ぐ矢の雨などの戦場のディテールが圧倒的にリアルで、正に「プライベート・ライアン」のオマハビーチのシーンの中世版だ。
剣にウォーハンマーに弓にと、次々に武器を持ち替えてのロビンの戦いも見所たっぷりで、時間的にはそれほど長いものではないが、十分にお腹一杯になる。
しかしながら、良く出来ている分、残念に感じるところもある。
この映画、前半と後半のバランスがあまり宜しくなく、後になればなるほどに、もうちょっと描き込んで欲しかった所が目立つのである。
前半、ノッティンガムの村でロビンとロクスリーの家族が徐々に打ち解けて行くシークエンスや、ゴドフリーが陰謀をめぐらせてゆくあたりまでは、物語のテンポも良く、人間ドラマとしても十分面白い。
だが、いざ戦いが迫ると、いくら父の名声が残っていたとしても、ロビンがイングランド軍の中であっという間にカリスマ化してゆくのは無理があるし、そもそも殆ど記憶をなくしていたロビンが、直ぐに自由の闘士としてのアイデンティティを取り戻すのも少々性急だ。
また勝気な性格には描かれているものの、マリアンが森に暮らす孤児の少年達を引き連れて、騎士の姿でクライマックスに加勢に来るのも唐突感は否めない。
孤児たちにしても、もう少しロビンやマリアンとの絡みがあっての行動にしたほうが、御馴染みの伝説に回帰するラストにスムーズに繋がるだろう。
プラス30分くらいは十分に持つ物語だと思うので、後半のエピソードをもう少し増やして、キャラの内面的な変化と周りへの影響を詳細に描写すれば、更に優れた作品に仕上がった様に思える。
今回はミードで決まり。
世界中で作られているが、国産の菊水酒造「はちみつのお酒」をチョイス。
ミードは元々熊などに壊された蜂の巣に雨水が溜まり、自然発酵して偶然に出来た酒と考えられており、人類が飲んだ最古の酒である可能性が高い。
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