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2011年08月02日 (火) | 編集 |
今度はスパイ映画!
ピクサー・アニメーションスタジオの最新作は、2006年のヒット作「カーズ」の続編だ。
前作は、擬人化された車たちによる、失われたアメリカン・スピリットの再生を描いた物語だったが、今度は打って変わって、世界を転戦するレースを背景に、巨大な陰謀を巡るお笑いスパイアクションが繰り広げられる。
天才レーサー、ライトニング・マックイーンと錆だらけのレッカー車、メーターの冒険の舞台は、サイケデリックなトーキョーを皮切りに、何処かモナコっぽいイタリアのポルト・コルサを経て、全てのスパイたちの故郷、ロンドンへと帰還する。
危機に陥った彼らの友情は、果たして陰謀の黒幕を暴いて世界を救えるのか?
ピストンカップで四度目の優勝を飾ったライトニング・マックイーン(オーウェン・ウィルソン)が、ラジエーター・スプリングスに帰郷する。
だが休暇もつかの間、世界の三都市で開催されるワールド・グランプリ・レースに参戦する事になる。
マックイーンは、初めてチームの一員となったレッカー車のメーター(ラリー・ザ・ケーブル・ガイ)と共に、第一戦の舞台となるトーキョーにやって来る。
だが、このレースの裏には、バイオ燃料と石油の利権を巡る巨大な陰謀が隠されていた。
秘密裏に黒幕を追うイギリスのスパイ、フィン・マックミサイル(マイケル・ケイン)は、ひょんな事からメーターをアメリカのスパイと勘違いしてしまい、いつの間にかマックイーンとメーターは、世界の運命がかかる戦に巻き込まれてゆく・・・
今年は「007」へのオマージュがブームなのかしらん?
先日も「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」が、60年代ムードたっぷりのスパイアクションを見せてくれたが、ジョン・ラセターは個性的な車たちを使って、見事なまでに007テイストを再現している。
米国公開時に、ピクサー作品にしては批評家ウケがあまり良くなかった事が話題になったが、思うにここ数年“感動系の良い話”が続いていたが故にイメージが固定化してしまい、観る側の先入観も大きかったのではないかと思う。
本作のアクションとギャグとパロディ満載で、外連味が強く迷いの無いピュアな娯楽作という作風は、むしろライバルのドリームワークス・アニメーションに近いかもしれないが、ラセター一流のマニアックなディテールも相変わらず楽しく、個人的には大いに楽しんだ。
もっとも本作の場合、物語よりもひたすら動きの面白さで魅せるカートゥーンへの回帰が進んだ結果、テーマ性はやや希薄だ。
一応、作品のコアとなるのは、メーターとマックイーンの友情物語である。
普段からトップレーサーとしてセレブな生活をしているマックイーンと、ラジエータースプリングスから出たことのないメーター。
初めてマックイーンのチームに加わったメーターだが、田舎者で天然な彼は都会で場違いな行動を繰り返し、周りから顰蹙を買ってしまう。
マックイーンに諭され、住む世界が違う事を悟ったメーターは、落ち込んで一人帰路に着こうとするのだが、ひょんな事からスパイ合戦に巻き込まれてしまうのだ。
そしてレースの出場者たちが狙われている事を知り、マックイーンを救うために、なんちゃってスパイとして奮闘するのである。
つまり、今回のメインテーマは友情の再生という事になるが、確かにまあ前作ほどの深みは無い。
その分、趣味人のラセターが悪ノリして作り上げた超マニアックな世界観と、3D効果を最大限追求したアクションが最大の見所だ。
ネオン電飾が光り輝くトーキョーのナイトレース、地中海の海風が画面から吹いてくる様なイタリアの架空の街ポルト・コルサ、そしてクライマックスとなるロンドンと、3戦分あるレースシークエンスは、過去にアニメーションで描かれた最も迫力あるカーアクションである。
現実のレース中継さながらのカメラワーク、レンズごとの被写界深度(ピントの合う範囲)の違いを生かして立体感を強調する演出など、さすがデジタル映像を知り尽くしたチームによる、圧巻の仕上がり。
文字通り陸海空を股に掛けるスパイ戦のビジュアルも素晴らしく、この作品は是非立体版で観賞する事をお勧めしたい。
前作でも凄まじかった車への拘りは、ラセターのエンスー心にターボでも付いたのか、更に加速がかかっている。
レースに出場するキャラクターは、例えばイタリア代表はF-1のフェラーリを模したフォーミュラーカーだったり、フランス代表はWRC(世界ラリー選手権)のシトロエンと、各国で人気のモータースポーツカテゴリをイメージして車種をチョイス。
前作ではキング・ペティやシューマッハら本物のレーシングドライバーが登場していたが、今回もジェフ・ゴードンやルイス・ハミルトンといったトップドライバーらが、本人をイメージした車として登場する。
因みに、日本代表のシュウ・トドロキは、トヨタのル・マン・プロトタイプっぽいのだけど、トドロキを名乗るなら8輪フォーミュラーにしてもらいたかった・・・と思うのは、たぶん40歳以上のスーパーカーブーム世代だけだろう(笑
彼らのレースを妨害するのが、マッドサイエンティストのプロフェッサーZ率いる悪の軍団。
日本語字幕では“故障”と“胡椒”を引っ掛けて“コショー”と意訳されているが、原語ではポンコツ車を指す英語のスラングである“レモン(lemon)”と呼ばれており、彼らの集会にはレモンが山積みになっていたりする。
なぜレモンという言葉が、この様な意味を持つようになったかは、諸説があるものの、元々は“品質の悪い物を誤魔化す”という意味の英国のスラングで、100年以上前には既に使われていた様である。
このレモン・カーに名を連ねるのがAMCペーサー、グレムリン、そしてキング・オブ・レモンとして悪名高き旧・ユーゴスラビア産のユーゴだったりする。
欧米ではこの設定で大笑いできるのだが、残念なのはこの辺りの車種が売られていなかった日本ではニュアンスが伝わりにくい事だろう。
彼らを率いるプロフェッサーZのモデルは、第二次大戦後にドイツで流行ったバブルカー(1、2人乗りのミニカー)のツェンダップ・ヤヌス。
ツェンダップ社は、マッドサイエンティストの本場、ナチス時代のドイツ軍のサイドカーメーカーとしてミリタリー方面で有名だったりするので、キャスティング(?)一つとってもなかなかに芸が細かい。
そしてレモンたちを裏で操る黒幕を探すのが、イギリスのスパイ、フィン・マックミサイルと助手のホリー・シフトウェル。
マックミサイルの元ネタはもちろんジェームス・ボンドであるのだけど、車のデザインはボンドカーとして知られるアストン・マーチンDB5その物ではなく、むしろBMW507に良く似ている。
実際には、ピアレスGTなど幾つかの同時代のスポーツカーを掛け合わせて“最もエレガントなブリティッシュ・スポーツ”をイメージしてデザインされた様だ。
また英国情報部の東京事務所で働くシフトウェルは、一応ジャガーXJR-15がモデルらしいが、あんまり似てない。
二段重ねのヘッドライトなどはコンセプトカーにありがちだが、この辺りはスパイらしく、正体不明という訳か。
まあ、そんな細部に目を凝らさなくても、大切な友のために、なんちゃってスパイのメーターが、遂には本職以上の活躍をし、謎の黒幕を暴き出すクライマックスは、偽者が努力の末に何時しか本物となる、「ギャラクシー・クエスト」や「サボテン・ブラザーズ」の系譜に連なるハリウッド映画の王道だ。
車に絡めたネタから映画に絡めた観光地ネタまで、ディテールの情報量は圧倒的で、前作に引き続きマニアほど楽しめる作品になっているのは間違いないだろうが、本筋を追うだけでも十分に面白い。
この作品の場合、とりあえず映画館ではファミリーで観て大笑いして、マニアなお父さんはブルーレイを買って、深夜に細部をチェックして仕込まれたネタを探すという、ヲタクな観賞スタイルが正しいのだと思う。
ピクサー作品で何時も楽しみなエンドクレジットは、マックイーンとメーターの世界一周旅行。
因みに最後にアメリカに帰って来た時、サンフランシスコの東にピクサーのスタジオが描きこまれているのがチラリと写る。
同時上映の短編「Hawaiian Vacation」は、「トイ・ストーリー3」の後日談。
御馴染みの面々が、バービーとケンにリゾート気分を楽しませるために、子供部屋に“ハワイ”を作り上げる物語。
どうやら皆、ボニーの家で幸せに暮らしている様で良かった。
先日ウッディ役のトム・ハンクスが「トイ・ストーリー4」のプロジェクトに言及した事で、2015年公開の噂が広まっているが、オリジナルに拘ってきたピクサーのラインナップが続編ばかりになって来ているのは気になるところ。
アニメーションは、キャラクタービジネスの側面も強く、続編やスピンオフという形で人気を維持する必要があるのも確かで、「カーズ2」もその流れにそって作られた作品だろう。
ピクサーは、バンクバーに主に短編を担うサテライトスタジオも開設したし、ディズニーグループの中核ブランドとして否が応でも、“大きな独立プロ”から脱却しつつあるのは間違いない。
その未来がどこへ向うのか、まずは来年公開の久々のオリジナルにしてピクサーブランドとしては初のフェアリーテイル、「メリダとおそろしの森」を楽しみに待とう。
本家ディズニーのフェアリーテイルと如何に差別化しているのか、興味深い企画である。
前回はアメリカンモータースポーツのお供、「バドワイザー」を合わせたが、今回は日本からワールド・グランプリが始まるという事で、亜熱帯の日本の夏に飲みたい「アサヒスーパードライ」をチョイス。
本格ビール党からは、邪道だのモドキだの揶揄されるスーパードライだが、ビールはとてもお国柄の出やすい酒で、私はこれは高温多湿な日本の夏が生んだ、世界的にもユニークな一本だと思う。
現実の日本では、以前お台場GPなどが企画されたものの、市街地レースはいまだ実現してないが、もしも東京でナイトレースが開催されたら、観戦しながら飲むにはこれが一番だろう。
クローズドサーキットとはまた違った迫力があるので、是非何処かで開催して欲しいものだ。
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ピクサー・アニメーションスタジオの最新作は、2006年のヒット作「カーズ」の続編だ。
前作は、擬人化された車たちによる、失われたアメリカン・スピリットの再生を描いた物語だったが、今度は打って変わって、世界を転戦するレースを背景に、巨大な陰謀を巡るお笑いスパイアクションが繰り広げられる。
天才レーサー、ライトニング・マックイーンと錆だらけのレッカー車、メーターの冒険の舞台は、サイケデリックなトーキョーを皮切りに、何処かモナコっぽいイタリアのポルト・コルサを経て、全てのスパイたちの故郷、ロンドンへと帰還する。
危機に陥った彼らの友情は、果たして陰謀の黒幕を暴いて世界を救えるのか?
ピストンカップで四度目の優勝を飾ったライトニング・マックイーン(オーウェン・ウィルソン)が、ラジエーター・スプリングスに帰郷する。
だが休暇もつかの間、世界の三都市で開催されるワールド・グランプリ・レースに参戦する事になる。
マックイーンは、初めてチームの一員となったレッカー車のメーター(ラリー・ザ・ケーブル・ガイ)と共に、第一戦の舞台となるトーキョーにやって来る。
だが、このレースの裏には、バイオ燃料と石油の利権を巡る巨大な陰謀が隠されていた。
秘密裏に黒幕を追うイギリスのスパイ、フィン・マックミサイル(マイケル・ケイン)は、ひょんな事からメーターをアメリカのスパイと勘違いしてしまい、いつの間にかマックイーンとメーターは、世界の運命がかかる戦に巻き込まれてゆく・・・
今年は「007」へのオマージュがブームなのかしらん?
先日も「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」が、60年代ムードたっぷりのスパイアクションを見せてくれたが、ジョン・ラセターは個性的な車たちを使って、見事なまでに007テイストを再現している。
米国公開時に、ピクサー作品にしては批評家ウケがあまり良くなかった事が話題になったが、思うにここ数年“感動系の良い話”が続いていたが故にイメージが固定化してしまい、観る側の先入観も大きかったのではないかと思う。
本作のアクションとギャグとパロディ満載で、外連味が強く迷いの無いピュアな娯楽作という作風は、むしろライバルのドリームワークス・アニメーションに近いかもしれないが、ラセター一流のマニアックなディテールも相変わらず楽しく、個人的には大いに楽しんだ。
もっとも本作の場合、物語よりもひたすら動きの面白さで魅せるカートゥーンへの回帰が進んだ結果、テーマ性はやや希薄だ。
一応、作品のコアとなるのは、メーターとマックイーンの友情物語である。
普段からトップレーサーとしてセレブな生活をしているマックイーンと、ラジエータースプリングスから出たことのないメーター。
初めてマックイーンのチームに加わったメーターだが、田舎者で天然な彼は都会で場違いな行動を繰り返し、周りから顰蹙を買ってしまう。
マックイーンに諭され、住む世界が違う事を悟ったメーターは、落ち込んで一人帰路に着こうとするのだが、ひょんな事からスパイ合戦に巻き込まれてしまうのだ。
そしてレースの出場者たちが狙われている事を知り、マックイーンを救うために、なんちゃってスパイとして奮闘するのである。
つまり、今回のメインテーマは友情の再生という事になるが、確かにまあ前作ほどの深みは無い。
その分、趣味人のラセターが悪ノリして作り上げた超マニアックな世界観と、3D効果を最大限追求したアクションが最大の見所だ。
ネオン電飾が光り輝くトーキョーのナイトレース、地中海の海風が画面から吹いてくる様なイタリアの架空の街ポルト・コルサ、そしてクライマックスとなるロンドンと、3戦分あるレースシークエンスは、過去にアニメーションで描かれた最も迫力あるカーアクションである。
現実のレース中継さながらのカメラワーク、レンズごとの被写界深度(ピントの合う範囲)の違いを生かして立体感を強調する演出など、さすがデジタル映像を知り尽くしたチームによる、圧巻の仕上がり。
文字通り陸海空を股に掛けるスパイ戦のビジュアルも素晴らしく、この作品は是非立体版で観賞する事をお勧めしたい。
前作でも凄まじかった車への拘りは、ラセターのエンスー心にターボでも付いたのか、更に加速がかかっている。
レースに出場するキャラクターは、例えばイタリア代表はF-1のフェラーリを模したフォーミュラーカーだったり、フランス代表はWRC(世界ラリー選手権)のシトロエンと、各国で人気のモータースポーツカテゴリをイメージして車種をチョイス。
前作ではキング・ペティやシューマッハら本物のレーシングドライバーが登場していたが、今回もジェフ・ゴードンやルイス・ハミルトンといったトップドライバーらが、本人をイメージした車として登場する。
因みに、日本代表のシュウ・トドロキは、トヨタのル・マン・プロトタイプっぽいのだけど、トドロキを名乗るなら8輪フォーミュラーにしてもらいたかった・・・と思うのは、たぶん40歳以上のスーパーカーブーム世代だけだろう(笑
彼らのレースを妨害するのが、マッドサイエンティストのプロフェッサーZ率いる悪の軍団。
日本語字幕では“故障”と“胡椒”を引っ掛けて“コショー”と意訳されているが、原語ではポンコツ車を指す英語のスラングである“レモン(lemon)”と呼ばれており、彼らの集会にはレモンが山積みになっていたりする。
なぜレモンという言葉が、この様な意味を持つようになったかは、諸説があるものの、元々は“品質の悪い物を誤魔化す”という意味の英国のスラングで、100年以上前には既に使われていた様である。
このレモン・カーに名を連ねるのがAMCペーサー、グレムリン、そしてキング・オブ・レモンとして悪名高き旧・ユーゴスラビア産のユーゴだったりする。
欧米ではこの設定で大笑いできるのだが、残念なのはこの辺りの車種が売られていなかった日本ではニュアンスが伝わりにくい事だろう。
彼らを率いるプロフェッサーZのモデルは、第二次大戦後にドイツで流行ったバブルカー(1、2人乗りのミニカー)のツェンダップ・ヤヌス。
ツェンダップ社は、マッドサイエンティストの本場、ナチス時代のドイツ軍のサイドカーメーカーとしてミリタリー方面で有名だったりするので、キャスティング(?)一つとってもなかなかに芸が細かい。
そしてレモンたちを裏で操る黒幕を探すのが、イギリスのスパイ、フィン・マックミサイルと助手のホリー・シフトウェル。
マックミサイルの元ネタはもちろんジェームス・ボンドであるのだけど、車のデザインはボンドカーとして知られるアストン・マーチンDB5その物ではなく、むしろBMW507に良く似ている。
実際には、ピアレスGTなど幾つかの同時代のスポーツカーを掛け合わせて“最もエレガントなブリティッシュ・スポーツ”をイメージしてデザインされた様だ。
また英国情報部の東京事務所で働くシフトウェルは、一応ジャガーXJR-15がモデルらしいが、あんまり似てない。
二段重ねのヘッドライトなどはコンセプトカーにありがちだが、この辺りはスパイらしく、正体不明という訳か。
まあ、そんな細部に目を凝らさなくても、大切な友のために、なんちゃってスパイのメーターが、遂には本職以上の活躍をし、謎の黒幕を暴き出すクライマックスは、偽者が努力の末に何時しか本物となる、「ギャラクシー・クエスト」や「サボテン・ブラザーズ」の系譜に連なるハリウッド映画の王道だ。
車に絡めたネタから映画に絡めた観光地ネタまで、ディテールの情報量は圧倒的で、前作に引き続きマニアほど楽しめる作品になっているのは間違いないだろうが、本筋を追うだけでも十分に面白い。
この作品の場合、とりあえず映画館ではファミリーで観て大笑いして、マニアなお父さんはブルーレイを買って、深夜に細部をチェックして仕込まれたネタを探すという、ヲタクな観賞スタイルが正しいのだと思う。
ピクサー作品で何時も楽しみなエンドクレジットは、マックイーンとメーターの世界一周旅行。
因みに最後にアメリカに帰って来た時、サンフランシスコの東にピクサーのスタジオが描きこまれているのがチラリと写る。
同時上映の短編「Hawaiian Vacation」は、「トイ・ストーリー3」の後日談。
御馴染みの面々が、バービーとケンにリゾート気分を楽しませるために、子供部屋に“ハワイ”を作り上げる物語。
どうやら皆、ボニーの家で幸せに暮らしている様で良かった。
先日ウッディ役のトム・ハンクスが「トイ・ストーリー4」のプロジェクトに言及した事で、2015年公開の噂が広まっているが、オリジナルに拘ってきたピクサーのラインナップが続編ばかりになって来ているのは気になるところ。
アニメーションは、キャラクタービジネスの側面も強く、続編やスピンオフという形で人気を維持する必要があるのも確かで、「カーズ2」もその流れにそって作られた作品だろう。
ピクサーは、バンクバーに主に短編を担うサテライトスタジオも開設したし、ディズニーグループの中核ブランドとして否が応でも、“大きな独立プロ”から脱却しつつあるのは間違いない。
その未来がどこへ向うのか、まずは来年公開の久々のオリジナルにしてピクサーブランドとしては初のフェアリーテイル、「メリダとおそろしの森」を楽しみに待とう。
本家ディズニーのフェアリーテイルと如何に差別化しているのか、興味深い企画である。
前回はアメリカンモータースポーツのお供、「バドワイザー」を合わせたが、今回は日本からワールド・グランプリが始まるという事で、亜熱帯の日本の夏に飲みたい「アサヒスーパードライ」をチョイス。
本格ビール党からは、邪道だのモドキだの揶揄されるスーパードライだが、ビールはとてもお国柄の出やすい酒で、私はこれは高温多湿な日本の夏が生んだ、世界的にもユニークな一本だと思う。
現実の日本では、以前お台場GPなどが企画されたものの、市街地レースはいまだ実現してないが、もしも東京でナイトレースが開催されたら、観戦しながら飲むにはこれが一番だろう。
クローズドサーキットとはまた違った迫力があるので、是非何処かで開催して欲しいものだ。

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