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ワイルド・スピード MEGA MAX・・・・・評価額1600円
2011年09月24日 (土) | 編集 |
2001年にスタートした、過激な公道爆走映画「ワイルド・スピード」の第5作。
シリーズ中唯一、ポール・ウォーカーが登場せず、スピンオフ的な作品だった「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」から登板したジャスティン・リン監督が三度目のメガホンをとり、ウォーカーやヴィン・ディーゼルら主要キャストも続投。
マット・シュルツ演じるヴィンスや、タイリース・ギブソンのローマンら、第一作、二作から懐かしのキャラクターも結集する。
南米、リオの迷路の様な市街地を舞台に、彼らが狙うのは闇黒街のボスの持つ現金一億ドルが隠された巨大金庫だ。
売り物のカーバトルもさすがの迫力で、シリーズの集大成にしてベストと言える、パワフルなアクション巨編となっている。
※一部ネタバレあり。

三度逃亡者となったブライアン(ポール・ウォーカー)は、恋人のミア(ジョーダナ・ブリュースター)と共に、リオに暮らすヴィンス(マット・シュルツ)の元に流れてくる。
ヴィンスに持ちかけられた列車からクルマを強奪するヤマで、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)に再会するブライアンだったが、実は獲物のクルマにはリオを牛耳る闇社会の帝王、レイエス(ホアキン・デ・アルメイダ)の隠し資金の情報が隠されていた。
捜査官殺しの罪を着せられたブライアンとドミニクは、嘗ての仲間を呼び集め、一億ドルというレイエスの金を丸ごと奪い取る計画を立てる。
同じ頃、リオの空港には二人の逮捕を命じられたホブス(ドゥエイン・ジョンソン)率いる特殊部隊が到着していた・・・


単にクルマと筋肉だけのバカ映画ではない
凝った作劇にユニークなキャラクター、工夫を凝らしたアクションとなかなかによく出来ている。
長い逃亡生活に嫌気のさしたブライアンは、いい加減に人生を変えたいと思っているが、世界最強国家のアメリカから追われる身としては、自由を買うにも金が要る。
やむなく手を出した仕事が失敗したところへ恋人のミアの妊娠が発覚し、いよいよ足を洗わなければならない状況になったブライアンが、犯罪者としての最後の仕事に選んだのは、貧しいものを喰い物にする最悪の犯罪者から金を根こそぎ奪い取る大仕事という訳だ。
ミアのアニキでもあるドミニクは、昔馴染みの“チーム”を呼び集め、無頼漢たちがそれぞれのささやかな夢を賭けて巨悪に挑む物語は、わかりやすくも娯楽映画の王道だ。

景気付けの一発目のアクションは、砂漠の真ん中を走る列車から、押収されたワケアリのフォードGT40を強奪するというもの。
走る列車から一体どうやって・・・と思っていたら、オフロード仕様のトラックを列車と併走させ、貨物列車の側面を切り裂いて無理やり引っ張り出すという荒業だ。
まるで西部劇の列車強盗を思わせるシチュエーションだが、クルマを盗み出すギミック的な面白さだけではなく、強盗団の仲間割れに迫り来る鉄橋と、一つのシークエンスに幾つもの危機が重層的に織り込まれ、全く気を抜けない。
この作りは以降も同様で、リオのスラムをクルマではなく肉体を使って走り抜ける追跡劇、護送車を襲う殺し屋達との戦争映画さながらの銃撃戦、そして奪った巨大金庫を二台の車で引きずり回すクライマックスまで、アクションシーンは幾つもの仕掛けが複合して構成されており、作り手の「オラ!今までに観た事のない物を味わわせてやるぜ!」という熱い心意気を感じさせる。

重層的なのは物語の構造も同じだ。
基本となるのは、ブライアンとドミニクvsリオの闇黒街に君臨するレイエスなのだが、ここにアメリカから派遣されている元ロック様ことドゥエイン・ジョンソン演じるホブスの捜査チームが割って入り、三つ巴の戦いとなるのである。
ドゥエイン・ジョンソンとヴェン・ディーゼルという、共にスキンヘッドの巨漢同士の、壁をぶち破りながらの殴り合いのシーンなどは殆ど「ターミネーター」だ(笑
最初ブライアンたちは、レイエスからもホブスからも狙われており、レイエスとホブスは基本無関係という変則的な構図である。
ブライアンとドミニクは、レイエスの金庫を奪う計画を練りながら、ホブスの捜査から逃れる工作も同時に進めている。
ところが、この関係がある事件を切っ掛けにして変化し、ホブスとブライアンたちが対レイエスで共同戦線を張る様になる。
三つ巴の物語が、複雑に絡み合いながら徐々に形を変えるプロセスは手際よく、プロットもよく考えられている。

勿論、シリーズのもう一つの主役でもあるクルマ関連も相変わらず充実していて、300万円台のスバル・インプレッサSTIから8000万円オーバーのケーニッグセグCCXまで、まるでストリートパフォーマンスカーの見本市の様だ。
元々この映画自体、90年代に西海岸のアジア系を中心とした若者の間で、ヴェイルサイド系などの派手なエアロを纏った日本製スポーツカーが大流行した事から生まれた作品である。
それまでハリウッド映画のカーアクションは伝統的に欧米車が中心だったが、やたらと日本車が目立つのがシリーズの特徴。
何しろ主人公のブライアンの愛車は、米国では売られていなかった初代ハコスカGT-R(勿論右ハンドル!)なのである。
映画の最後には現行のニッサンGT-Rに買いかえられちゃってるみたいだが、彼はシリーズを通してGT-R使いとして描かれており、70年式のマッスル・カー、ダッチ・チャージャーを愛用するドミニクとは好対照。
もっとも最高の見せ場はアメ車が持っていってしまうのもお約束で、クライマックでビッグパワーに物を言わせ巨大金庫を引きずり回すのは、最新式のダッチ・チャージャー・ポリス仕様である。
それまでカーアクションが控えめな分、ブライアンとドミニクが水を得た魚の様にリオの市街を爆走するこのシークエンスは、本当に観た事も無い様なアイディアが満載されている。
いくらなんでもあんなにガンガンぶつかって、ワイヤーが切れない訳はないとか、余計な突っ込みはしてはいけない。
まるでルパン三世の様な痛快なネタ晴らしまで、正に緩急自在のアクションのフルコース。
お腹一杯のザ・クライマックスだ。

ところで、今回はエンドクレジットの途中にサプライズがあるので、さっさと退席しないように。
今回一番残念だったのは、やはりミッシェル姐さん演じるレティが居なかった事だろうが、2013年公開がアナウンスされている「The Fast and the Furious 6」では、もしかして?
一体どういう風に理由付けするのか、今から楽しみである。

今回は、映画同様にスカッと爽やかに、ブラジルのビール「ノヴァスキン」をチョイス。
他の熱帯のビール同様に、ブラジルのビールは全体に軽くて薄め。
酔っ払うという目的なら蒸留酒のピンガをベースにしたカイピリーニャなどがある分、こちらは精々ほろ酔い程度で、とにかく水分をとって喉の渇きを癒いたい時用なのだろう。
熱血のアクション映画の後に、頭を冷やすのにもちょうどピッタリだ。

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