2011年12月14日 (水) | 編集 |
まったり女子高ライフ・・・♪( ´▽`)
「映画 けいおん!」は、とある高校の軽音楽部でガールズバンドを組む、4人の女子高生の日常を描いた、かきふらい原作のテレビアニメーションのザ・ムービーだ。
3年間の締め括りとなる本作では、間もなく高校生活を終えようとしている主人公たちのロンドンへの卒業旅行と、いつも世話になっている後輩に何かプレゼントを贈ろうとするエピソードを中心に、物語が構成されている。
監督、脚本は、山田尚子と吉田玲子のコンビがテレビシリーズから続投。
いかにも京都アニメーションらしい丁寧な作りは、シリーズのビギナーにとっても好感が持てる。
卒業を間近に控えた軽音部の平沢唯(豊崎愛生)、秋山澪(日笠陽子)、田井中律(佐藤聡美)、琴吹紬(寿美菜子)は、卒業旅行を計画。
くじ引きの結果、全てのバンドの聖地、憧れのロンドンへ行くことになる。
後輩の中野梓(竹達彩奈)も誘って、5人で渡英した一行は、いきなり間違ったホテルに連れて行かれたり、何故か現地のSUSHIバーでライブをやる羽目になったり、珍道中を繰り広げる。
そして旅の途中で、唯たち卒業生は軽音部を受け継ぐ梓に、先輩としてなにか感謝の気持ちを残そうと考えるのだが・・・
テレビシリーズはたまに何度か観た程度、原作は読んだ事がなく、映画を観てからネット配信で1巻だけ読んだ。
熱烈なファンが多いというこのシリーズで、おそらく私の様な観客は最初っから対象外だと思うのだが、さすがにこれだけ騒がれるとファンならずとも観たくなるのが人情というもの。
正直、最初の10分くらいは、「えーと、この人誰だっけ?」とちょっと混乱したが、登場人物は基本的に軽音部のメンバーとその関係者のみで、人間関係もシンプルなので、仮に原作を全く知らなかったとしても、作品世界から弾き出される事はないだろう。
まあ物語的にも、ぶっちゃけ大した事は起こらない。
卒業を控えた高校3年生の4人が、後輩の梓を巻き込んで皆でロンドン旅行をし、梓に贈るプレゼントに頭を悩ませる、簡単に言えばそれだけの話だ。
旅行の準備編、旅行前編、旅行後編、卒業編と綺麗に四等分出来る全体構成は、まるで30分番組を四本繋げた様で、お世辞にも映画的とは言い難い。
実のところ、途中でやや中ダレを感じたし、ロンドンのジャパン・フェスティバルでのライブの後に更に卒業ライブと、緩いクライマックスが二度ある様な作りは、もっとうまく纏めて、モリモリに盛り上げれば良いのになあと感じざるをえなかった。
劇映画のセオリー通りに脚本を作れば、この内容ならたぶんあと30分は刈り込めるだろう。
もっとも、ユーモラスに描写される彼女たちの日常を眺めていると、何だかフワフワとしたムードに浸って楽しむなら、これはこれで良い様な気がしてくる。
原作漫画、そして週イチのテレビシリーズから本作を愛でている人にとっては、映画としては緩過ぎるこのテンポこそ、実は「けいおん!」を「けいおん!」たらしめているキモの要素なのではないだろうか。
実際、テレビシリーズの熱烈ファンを自認する知人に言わせると、この映画版は正にファンにとっての理想型なのだそうな。
なるほど、一見さんにはちょっと疑問を抱かれても、昔から贔屓にして貰っているお客さんのための作られた映画版。
映画の一つの在り方として、否定する事はできないだろう。
同じ意味で、高校生のガールズバンドにしては歌も演奏も上手すぎるとか、そんなに都合良くライブの依頼が入るワケないとか、顧問の先生行動力あり過ぎとか、御都合主義な展開に細かいツッコミをするのも野暮というもの(笑
「映画 けいおん!」は、万人向きの作品ではないかも知れない。
だが、テレビシリーズからのファンほどには入り込めなくとも、まさに箸が転んでもおかしい年頃の女子高生たちの青春は、なんだか凄く楽しそうに見える。
制作会社の本拠地である京都の現実の風景をベースに、綿密に作り込まれた日常の描写は非常に丁寧。
微妙に手持ち風のカメラワークで現実感を醸し出したり、演出もなかなかに工夫されており、アニメーションとしてのクオリティは、大人の観賞に耐えうるものだ。
例えこれが妄想的に理想化された女子高ライフだとしても、私の様に殺伐とした男子高ライフしか知らないおっさんからすれば、“もしも生まれ変わったら一度は女子高生をやってみてぇなあ”と思わされたのは、間違いないのである。
たぶん、もうそれこそ作り手としては、してやったりの反応なのではないだろうか。
さて、今回はバンドの話だけに、喉を大切にしたい人にお勧めの一本。
京都アニメーションに因んで、京都のハクレイ酒造が作る「生姜のスパークリング」をチョイス。
アルコール度も低く、お酒というよりも甘い生姜ジュースに醸造用アルコールを加えて、ほろ酔い出来るようにした物と考えた方が良い。
体を温めて寝付きを良くするナイトキャップにピッタリだ。
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「映画 けいおん!」は、とある高校の軽音楽部でガールズバンドを組む、4人の女子高生の日常を描いた、かきふらい原作のテレビアニメーションのザ・ムービーだ。
3年間の締め括りとなる本作では、間もなく高校生活を終えようとしている主人公たちのロンドンへの卒業旅行と、いつも世話になっている後輩に何かプレゼントを贈ろうとするエピソードを中心に、物語が構成されている。
監督、脚本は、山田尚子と吉田玲子のコンビがテレビシリーズから続投。
いかにも京都アニメーションらしい丁寧な作りは、シリーズのビギナーにとっても好感が持てる。
卒業を間近に控えた軽音部の平沢唯(豊崎愛生)、秋山澪(日笠陽子)、田井中律(佐藤聡美)、琴吹紬(寿美菜子)は、卒業旅行を計画。
くじ引きの結果、全てのバンドの聖地、憧れのロンドンへ行くことになる。
後輩の中野梓(竹達彩奈)も誘って、5人で渡英した一行は、いきなり間違ったホテルに連れて行かれたり、何故か現地のSUSHIバーでライブをやる羽目になったり、珍道中を繰り広げる。
そして旅の途中で、唯たち卒業生は軽音部を受け継ぐ梓に、先輩としてなにか感謝の気持ちを残そうと考えるのだが・・・
テレビシリーズはたまに何度か観た程度、原作は読んだ事がなく、映画を観てからネット配信で1巻だけ読んだ。
熱烈なファンが多いというこのシリーズで、おそらく私の様な観客は最初っから対象外だと思うのだが、さすがにこれだけ騒がれるとファンならずとも観たくなるのが人情というもの。
正直、最初の10分くらいは、「えーと、この人誰だっけ?」とちょっと混乱したが、登場人物は基本的に軽音部のメンバーとその関係者のみで、人間関係もシンプルなので、仮に原作を全く知らなかったとしても、作品世界から弾き出される事はないだろう。
まあ物語的にも、ぶっちゃけ大した事は起こらない。
卒業を控えた高校3年生の4人が、後輩の梓を巻き込んで皆でロンドン旅行をし、梓に贈るプレゼントに頭を悩ませる、簡単に言えばそれだけの話だ。
旅行の準備編、旅行前編、旅行後編、卒業編と綺麗に四等分出来る全体構成は、まるで30分番組を四本繋げた様で、お世辞にも映画的とは言い難い。
実のところ、途中でやや中ダレを感じたし、ロンドンのジャパン・フェスティバルでのライブの後に更に卒業ライブと、緩いクライマックスが二度ある様な作りは、もっとうまく纏めて、モリモリに盛り上げれば良いのになあと感じざるをえなかった。
劇映画のセオリー通りに脚本を作れば、この内容ならたぶんあと30分は刈り込めるだろう。
もっとも、ユーモラスに描写される彼女たちの日常を眺めていると、何だかフワフワとしたムードに浸って楽しむなら、これはこれで良い様な気がしてくる。
原作漫画、そして週イチのテレビシリーズから本作を愛でている人にとっては、映画としては緩過ぎるこのテンポこそ、実は「けいおん!」を「けいおん!」たらしめているキモの要素なのではないだろうか。
実際、テレビシリーズの熱烈ファンを自認する知人に言わせると、この映画版は正にファンにとっての理想型なのだそうな。
なるほど、一見さんにはちょっと疑問を抱かれても、昔から贔屓にして貰っているお客さんのための作られた映画版。
映画の一つの在り方として、否定する事はできないだろう。
同じ意味で、高校生のガールズバンドにしては歌も演奏も上手すぎるとか、そんなに都合良くライブの依頼が入るワケないとか、顧問の先生行動力あり過ぎとか、御都合主義な展開に細かいツッコミをするのも野暮というもの(笑
「映画 けいおん!」は、万人向きの作品ではないかも知れない。
だが、テレビシリーズからのファンほどには入り込めなくとも、まさに箸が転んでもおかしい年頃の女子高生たちの青春は、なんだか凄く楽しそうに見える。
制作会社の本拠地である京都の現実の風景をベースに、綿密に作り込まれた日常の描写は非常に丁寧。
微妙に手持ち風のカメラワークで現実感を醸し出したり、演出もなかなかに工夫されており、アニメーションとしてのクオリティは、大人の観賞に耐えうるものだ。
例えこれが妄想的に理想化された女子高ライフだとしても、私の様に殺伐とした男子高ライフしか知らないおっさんからすれば、“もしも生まれ変わったら一度は女子高生をやってみてぇなあ”と思わされたのは、間違いないのである。
たぶん、もうそれこそ作り手としては、してやったりの反応なのではないだろうか。
さて、今回はバンドの話だけに、喉を大切にしたい人にお勧めの一本。
京都アニメーションに因んで、京都のハクレイ酒造が作る「生姜のスパークリング」をチョイス。
アルコール度も低く、お酒というよりも甘い生姜ジュースに醸造用アルコールを加えて、ほろ酔い出来るようにした物と考えた方が良い。
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