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2013年11月14日 (木) | 編集 |
次に殺られるのは誰だ?
いやあ楽しい。
なにこのステキにチープな80年代スラッシュホラー感覚(笑
両親の結婚記念日を祝うために、田舎の別荘に集まった総勢10人の大家族が、突如として現れたトラ、ヒツジ、キツネのアニマルマスクを被った謎の男たちに襲撃される。
次々と残酷に殺されてゆく家族。
はたしてアニマルマスクの正体は何者なのか、目的は何なのか、究極のサバイバルを生き残るのは誰か。
「V/H/S シンドローム」のアダム・ウィンガード監督と、アニマルマスクの一人として出演もしている脚本のサイモン・バレットは、ミスリードを取り混ぜつつ、物語を意外な方向へと導いてゆく。
如何にも今風な不条理ホラーの装いで始まり、前半はもしかしたら「キャビン」的なジャンル映画の解体へと向かうのかと思いきや、映画は一見まじめな装いで実はステキにくだらない大バカ映画という新しい着地点を見出すのである。
※以下、一部ネタバレです。
突然の殺戮にパニックになる家族の中で、次男が連れてきた恋人のエリンだけが妙に冷静。
いったい何故なのかと思っていたら、彼女はおもむろに語りだす。
「実は私、子供のころサバイバルキャンプで育ったの」
エリンは終末の到来を信じたイカレた父親に連れられて、どんな状況でも生きていける様にと、人里離れた土地でありとあらゆるサバイバル術を習得したスペシャリストだったのだ!
・・・って、なにそのご都合主義(笑
ともかく、エリンは家にあった日用品を駆使してトラップを仕掛け、猛然と反撃を開始。
相手にそんな恐ろしい女がいるとは知らない哀れなアニマルマスクたちを、次々と血祭に上げてゆくのである。
昔懐かしい80'sホラーにも、殺人鬼が襲った相手はサバゲーのチャンピオンだったという「悪魔のサバイバル」というZ級の珍品があったが、これは7、80年代のホラー映画の要素をごった煮的にぶち込んだネタ映画なのだ。
ジャンル的には微妙に違うけれど、作品の狙った所としては「ザ・フィースト」あたりが一番近いかもしれない。
もっとも、本作が秀逸なのは、逆説的だがマニア臭を主張し過ぎない事である。
ホラーヲタには、詰め込まれたあるあるネタへのノリ突込みで楽しめる様に作りながらも、表面的にはマニアックな要素はそれほど目立たず、一般の観客には普通のスラッシュホラーとして楽しめる様になっているのだ。
一家の長女の彼氏である自称芸術家の映画監督が真っ先に殺されたり、シニカルなギャグをスパイスにしながら、豊富な映画的記憶に裏打ちされたスプラッター劇はパワフルに展開し、終盤に意外な黒幕が現れ、エリンの仕掛けたあるトラップが、伏線として絶妙に回収されるオチまでノンストップ。
観終わった後は、良質なおバカ映画特有の爽快感が残る。
ゴアシーンも充実しており、コアなホラー映画好きにお勧めの一本だ。
この映画を肴に飲みたいのは、やはり水のように薄いアメリカンビール。
という事でもはや説明いらずで「バドワイザー」をチョイス。
本作はもちろん映画館で観て欲しいが、この種の映画はソフト化された時に家でみんなでワイワイ言いながら観るのも楽しい。
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いやあ楽しい。
なにこのステキにチープな80年代スラッシュホラー感覚(笑
両親の結婚記念日を祝うために、田舎の別荘に集まった総勢10人の大家族が、突如として現れたトラ、ヒツジ、キツネのアニマルマスクを被った謎の男たちに襲撃される。
次々と残酷に殺されてゆく家族。
はたしてアニマルマスクの正体は何者なのか、目的は何なのか、究極のサバイバルを生き残るのは誰か。
「V/H/S シンドローム」のアダム・ウィンガード監督と、アニマルマスクの一人として出演もしている脚本のサイモン・バレットは、ミスリードを取り混ぜつつ、物語を意外な方向へと導いてゆく。
如何にも今風な不条理ホラーの装いで始まり、前半はもしかしたら「キャビン」的なジャンル映画の解体へと向かうのかと思いきや、映画は一見まじめな装いで実はステキにくだらない大バカ映画という新しい着地点を見出すのである。
※以下、一部ネタバレです。
突然の殺戮にパニックになる家族の中で、次男が連れてきた恋人のエリンだけが妙に冷静。
いったい何故なのかと思っていたら、彼女はおもむろに語りだす。
「実は私、子供のころサバイバルキャンプで育ったの」
エリンは終末の到来を信じたイカレた父親に連れられて、どんな状況でも生きていける様にと、人里離れた土地でありとあらゆるサバイバル術を習得したスペシャリストだったのだ!
・・・って、なにそのご都合主義(笑
ともかく、エリンは家にあった日用品を駆使してトラップを仕掛け、猛然と反撃を開始。
相手にそんな恐ろしい女がいるとは知らない哀れなアニマルマスクたちを、次々と血祭に上げてゆくのである。
昔懐かしい80'sホラーにも、殺人鬼が襲った相手はサバゲーのチャンピオンだったという「悪魔のサバイバル」というZ級の珍品があったが、これは7、80年代のホラー映画の要素をごった煮的にぶち込んだネタ映画なのだ。
ジャンル的には微妙に違うけれど、作品の狙った所としては「ザ・フィースト」あたりが一番近いかもしれない。
もっとも、本作が秀逸なのは、逆説的だがマニア臭を主張し過ぎない事である。
ホラーヲタには、詰め込まれたあるあるネタへのノリ突込みで楽しめる様に作りながらも、表面的にはマニアックな要素はそれほど目立たず、一般の観客には普通のスラッシュホラーとして楽しめる様になっているのだ。
一家の長女の彼氏である自称芸術家の映画監督が真っ先に殺されたり、シニカルなギャグをスパイスにしながら、豊富な映画的記憶に裏打ちされたスプラッター劇はパワフルに展開し、終盤に意外な黒幕が現れ、エリンの仕掛けたあるトラップが、伏線として絶妙に回収されるオチまでノンストップ。
観終わった後は、良質なおバカ映画特有の爽快感が残る。
ゴアシーンも充実しており、コアなホラー映画好きにお勧めの一本だ。
この映画を肴に飲みたいのは、やはり水のように薄いアメリカンビール。
という事でもはや説明いらずで「バドワイザー」をチョイス。
本作はもちろん映画館で観て欲しいが、この種の映画はソフト化された時に家でみんなでワイワイ言いながら観るのも楽しい。

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2013年11月14日 (木) | 編集 |
ただ、普通でいたかっただけなのに。
スティーブン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督によるSFスリラーの金字塔「キャリー」の、37年ぶりの劇場用映画としてのリメイク。
今回、シシー・スペイセクとパイパー・ローリーの代表作となった悲劇の母娘を演じるのは、クロエ・グレース・モレッツとジュリアン・ムーアだ。
元々デ・パルマ版からしてそうなのだが、本作も原作の流れに極めて忠実。
更にオリジナルへのリスペクトを公言するキンバリー・ピアース監督は、ビジュアルイメージも含めてデ・パルマへのオマージュを捧げる。
旧作を知る観客としては、次に何が起こるかを知っているからこそ、逆に切なさがこみ上げてくるのだ。
ただ、基本オリジナルのモダナイズという作りではあるものの、異なる点も幾つかある。
何よりも決定的に違うのが、タイトルロールを演じるクロエちゃんが、どこからどう見ても美少女以外の何者でもないという事である。
失礼ながら、容姿端麗とは言いがたいシシー・スペイセクが演じたキャリーは、見るからにネクラでパッとせず、いじめられっこ設定に圧倒的な説得力があった。
思いもよらずプロムに誘われて、うれしそうに自分でドレスを縫う姿は、それまでの強烈なネガティブオーラゆえに観る者の心を強烈に揺さぶるのだ。
一方のこちらは、クラスの全女子の中で明らかにキャリーが一番カワイイじゃないか(笑
いくらブス芝居をしても素材の良さは隠しようがなく、こんな娘がスクールカースト最下層というのはちょっと無理があった。
もっとも、そのあたりはピアース監督も心得ていて、本作ではキャリーへの心情的な寄り添い方のベクトルが少々異なっているのだ。
リメイク版の作劇上の最大の特徴は、キャリーの超能力に対するスタンスである。
最後に観たのはだいぶ前なので記憶がおぼろだが、オリジナルではキャリー自身も忌むべき力と認識していたはずの超能力を、本作ではむしろ積極的に調べ上げ、自らの力として習得してしまう。
ゆえに本作におけるキャリーの能力は、オリジナルにおける思春期のコンプレックスによって顕在化し、制御不能となった感情の大暴走とは意味づけが違うのだ。
むしろ先日公開された「クロニクル」の、現状の不条理に対する攻撃性、怒りのメタファーとしての超能力の方が近いかもしれない。
いわば力を手にした能動的マイノリティによる、マジョリティの抑圧に対するテロリズムと位置づければ分かりやすいだろう。
例えばプロムのパートナーとしてキャリーを誘うトミーや、親切な先生の位置づけなど、オリジナルとの微妙な差異も、そもそものキャリーのキャラクター変化の結果と思えばしっくり来るのである。
もちろん、この37年間の映像技術の進化は凄まじく、怒りと破壊の化身と化したキャリーが引き起こす、阿鼻叫喚のクライマックスのスペクタクル描写は迫力満点だ。
比較的低予算だったオリジナルでは手を出す事が出来なかった終盤のある部分も、今回はバッチリ描かれる。
本作をデ・パルマ版と比較して、作家性を前面に出した全く新しいイメージを期待するなら、やや拍子抜けだろう。
しかし、旧作を忠実にトレースした上である程度の現代的な改変を加え、最新の視覚効果でデコレーションしたバージョンとして観ればよく出来ている。
そもそも、デ・パルマ版を全く知らない世代も増えている現在、こういう方向性も十分アリだろうと思う。
今回は、大人っぽくなったクロエちゃんのイメージで、ピンクがかった赤色が印象的な「ルビーカシス」をチョイス。
氷を入れたタンブラーに、クレーム・ド・カシス30ml、ドライ・ベルモット20ml、適量のトニックウォーターを加えてステアする。
クレーム・ド・カシスの甘酸っぱさとドライ・ベルモットの香草の清涼感が、バランスしながら引き立てあい、とても飲みやすくスッキリとした味わいだ。
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スティーブン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督によるSFスリラーの金字塔「キャリー」の、37年ぶりの劇場用映画としてのリメイク。
今回、シシー・スペイセクとパイパー・ローリーの代表作となった悲劇の母娘を演じるのは、クロエ・グレース・モレッツとジュリアン・ムーアだ。
元々デ・パルマ版からしてそうなのだが、本作も原作の流れに極めて忠実。
更にオリジナルへのリスペクトを公言するキンバリー・ピアース監督は、ビジュアルイメージも含めてデ・パルマへのオマージュを捧げる。
旧作を知る観客としては、次に何が起こるかを知っているからこそ、逆に切なさがこみ上げてくるのだ。
ただ、基本オリジナルのモダナイズという作りではあるものの、異なる点も幾つかある。
何よりも決定的に違うのが、タイトルロールを演じるクロエちゃんが、どこからどう見ても美少女以外の何者でもないという事である。
失礼ながら、容姿端麗とは言いがたいシシー・スペイセクが演じたキャリーは、見るからにネクラでパッとせず、いじめられっこ設定に圧倒的な説得力があった。
思いもよらずプロムに誘われて、うれしそうに自分でドレスを縫う姿は、それまでの強烈なネガティブオーラゆえに観る者の心を強烈に揺さぶるのだ。
一方のこちらは、クラスの全女子の中で明らかにキャリーが一番カワイイじゃないか(笑
いくらブス芝居をしても素材の良さは隠しようがなく、こんな娘がスクールカースト最下層というのはちょっと無理があった。
もっとも、そのあたりはピアース監督も心得ていて、本作ではキャリーへの心情的な寄り添い方のベクトルが少々異なっているのだ。
リメイク版の作劇上の最大の特徴は、キャリーの超能力に対するスタンスである。
最後に観たのはだいぶ前なので記憶がおぼろだが、オリジナルではキャリー自身も忌むべき力と認識していたはずの超能力を、本作ではむしろ積極的に調べ上げ、自らの力として習得してしまう。
ゆえに本作におけるキャリーの能力は、オリジナルにおける思春期のコンプレックスによって顕在化し、制御不能となった感情の大暴走とは意味づけが違うのだ。
むしろ先日公開された「クロニクル」の、現状の不条理に対する攻撃性、怒りのメタファーとしての超能力の方が近いかもしれない。
いわば力を手にした能動的マイノリティによる、マジョリティの抑圧に対するテロリズムと位置づければ分かりやすいだろう。
例えばプロムのパートナーとしてキャリーを誘うトミーや、親切な先生の位置づけなど、オリジナルとの微妙な差異も、そもそものキャリーのキャラクター変化の結果と思えばしっくり来るのである。
もちろん、この37年間の映像技術の進化は凄まじく、怒りと破壊の化身と化したキャリーが引き起こす、阿鼻叫喚のクライマックスのスペクタクル描写は迫力満点だ。
比較的低予算だったオリジナルでは手を出す事が出来なかった終盤のある部分も、今回はバッチリ描かれる。
本作をデ・パルマ版と比較して、作家性を前面に出した全く新しいイメージを期待するなら、やや拍子抜けだろう。
しかし、旧作を忠実にトレースした上である程度の現代的な改変を加え、最新の視覚効果でデコレーションしたバージョンとして観ればよく出来ている。
そもそも、デ・パルマ版を全く知らない世代も増えている現在、こういう方向性も十分アリだろうと思う。
今回は、大人っぽくなったクロエちゃんのイメージで、ピンクがかった赤色が印象的な「ルビーカシス」をチョイス。
氷を入れたタンブラーに、クレーム・ド・カシス30ml、ドライ・ベルモット20ml、適量のトニックウォーターを加えてステアする。
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