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ショートレビュー「トゥモローランド・・・・・評価額1550円」
2015年06月10日 (水) | 編集 |
未来は、アタマの中にある。

たまに予告やポスターを見ても、どんな映画なのかさっぱり分からない作品があるが、本作もその一つだろう。
とりあえずピンバッチが異世界への扉なのは分かったが、どういう内容の、何に関する映画なのかは全く伝わってこなかった。
本国での興業がイマイチなのも、その辺りが影響しているのだろうけど、実際に本編を鑑賞したらさすがブラッド・バード、かなり面白いじゃないの!
※核心に触れています。

ホンモノの“トゥモローランド”といえば、ディズニーランドにあるSFチックなエリアだが、本作ではディズニーをはじめ、エジソンとかニコラ・テスラとか、歴史上の天才たちのネットワークが、密かに作り上げた理想都市の名ということになっている。
元々ディズニーはCIAの協力者であったり、軍との繋がりが強かったり、何かとウワサのある人物で、ディズニーランドにもイッツア・スモール・ワールドから地下都市へ通じる秘密の入り口があるとか、入場者と退出者の数が一致しないとか、色々な伝説があった。
つまりこれは、ディズニーにまつわる幾つかの都市伝説を組み合わせて、まんま一本の映画に仕立て上げちゃった作品なのだ。
「アナと雪の女王」「ウォルト・ディズニーの約束」にも見られた、自らの歴史そのものをネタとして利用する、ある意味フリーダムな企画性が凄い(笑

異次元空間に作られたトゥモローランドは、密かに世界中から大きな夢を持つ人々が集められ、創作や研究に勤しんで、未来の地球への“種”を生み出している場所。
要するに、「マイティ・ソー」のアスガルドを、地球人自身が作った様なものか。
しかしある時点から、人類の思考が極端にネガティブ化して、未来予測システムが人類の確実な滅亡を予知したことで、トゥモローランドは地球との関係を断とうとするのだ。
プロットは少々ややこしく、前半はブリット・ロバートソン演じる17歳の少女ケイシーの視点で進むのだが、途中から主役がジョージ・クルーニーに入れ替わってしまう。
実は彼こそが、60年代にトゥモローランドに招かれ、未来予測システムを作ってしまった張本人。
そしてラッフィー・キャシディちゃん演じる、知と芸術の女神アテナの名を持つ謎めいた美少女との、初恋のトラウマを今も引きずる葛藤の塊。
だから最終的に彼の物語に成るのは必然なのだが、プロットはもうちょっと整理できた気がする。

まあ、あっちこっちに脱線はするものの、結局言いたいことはシンプルだ。
未来を作るのは人間の想像力。
人々が未来に恐怖や絶望ではなく、夢と希望を見るならば、トゥモローランドの理想は実現するということである。
メディアが恐怖の消費を仕向けている、というのはハリウッドの自戒の念か、それとも長年夢と希望の王国であり続けたディズニー流のアメリカ批評か。
夢見るおっさんとしてちょい嬉しいのは、トゥモローランドに行く資格は人種も性別も年齢も関係無いということ。
だから、本国公開時に散見された「エリート主義の映画」という批判はちょっと違うと思う。
私も異世界のトゥモローランドに招かれて、宇宙船乗りたいものだけど、とりあえずはディズニーランドで童心に戻ってこよう。

今回はディズニーの巨大テーマパークの集合体、ディズニーワールドのある「フロリダ」の名を持つカクテルを。
フロリダというカクテルは、日本ではノンアルコールが一般的だが、こちらはしっかりお酒のレシピである。
ドライジン15ml、オレンジジュース45ml、キルシュワッサー1tsp、ホワイトキュラソー1tsp、レモンジュース1tspをシェイクして、氷を入れたグラスに注ぎ、オレンジスライスを添えて完成。
オレンジ色が鮮やかな、フルーティーで夏向きの一杯。
ほろ酔い気分で夢を広げたい。
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ショートレビュー「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス・・・・・評価額1600円」
2015年06月10日 (水) | 編集 |
マネシカケスの決意。

近未来の独裁国家“パネム”で、図らずも革命のシンボルとなってしまった主人公、カットニスを描くSF冒険譚の第三作。
前作までの“ハンガー・ゲーム”ステージは終了し、物語はいよいよ政府軍と反乱軍の戦争を描くファイナルステージに突入する。
正確にはそのパート1なのだけどね・・・。
邦題に、前後編である事を示す表記が一切無いのは、いかがなものか。

閉ざされた闘技場でのサバイバルがメインだった前2作とは、全く様相が異なる。
反乱軍に救出されたカットニスは、嘗て政府に反旗を翻したために滅ぼされたはずの第13地区に運ばれる。
彼らは密かに地下要塞を建設し、反攻の機会を待っていたのだ。
首都キャピトルに君臨する独裁者、スノー大統領を倒すには、全国の反乱勢力が一つにまとまる事が必須。
そのために、救世主ジャンヌ・ダルクに仕立て上げられるのが、大衆に大人気のカットニスなのである。
彼女を象徴する架空の鳥、マネシカケスは、一羽のさえずりを他の鳥たちが次々に真似することで、無限に広がってゆくという特徴を持つ。
同じ様に、カットニスの呼びかけによって、革命の炎が国中に伝播されるというワケ。

本作はいわば、国の支配を賭けた最終決戦に向けて、戦争の主導権を握るための、政府と反乱軍双方の情報戦の映画だ。
反乱軍が革命のシンボルとしてカットニスを立てれば、政府は捕虜にした相方のピーターを利用して、国民の支持を得るために熾烈な宣伝合戦を繰り広げる。
少年少女の殺し合いを娯楽として提供するという“ハンガー・ゲーム”のコンセプトは、テレビが絶大な影響を持つ、現実のアメリカのカリカチュアだったが、今回の展開はむしろ中東のISISとのSNSを使った宣伝合戦のよう。
お互いに、「正義は我にあり」と情報操作しまくって、ネット社会を味方につけようとするのと同じである。

そんな大きなうねりに巻き込まれたカットニスは、キャピトルに囚われたピーターを救うために、広告塔として否が応でも革命の先頭に立たざるを得ない。
敵味方双方からのあの手この手のプレッシャーに、彼女は次第に精神的に追い込まれてゆく。
今回は肉体的にはそれほど痛くないが、心が切り裂かれる映画なのだ。
なぜか世界の中で日本でだけ支持率が低いシリーズだけど、相変わらずよく出来た人間ドラマで、故フィリップ・シーモア・ホフマンからジュリアン・ムーアまで、いつの間にか脇役の俳優陣の充実は凄いことになっている。
前後編ゆえに、物語的にはちょうど半分でバスッと切られ、完全に途中で終わっているので、本来ならばまとめて評価すべき作品だろう。
ゲームの局面はもはや最後の佳境、役者はそろい、葛藤は極限までに高まっている。
シリーズ完結編となる「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」の全世界同時公開は11月20日。
クライマックスの大爆発を期待したい。

カットニスは元々生きるために猟をしていて、弓の名手になったという設定なので、今回はハンターつながりで「イエーガー・トニック」をチョイス。
ドイツのリキュールイエーガー・マイスター45mlを氷を入れたタンブラーに注ぎ、適量のトニックウォーターで割り、スライスレモンを添えて完成。
イエーガー・マイスターの甘めで強い香草の風味を、適度に抑えて飲みやすくしてくれる。
香草は食欲を刺激するので、アペリティフとして最適だ。
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