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2015年12月03日 (木) | 編集 |
宿敵、復活。
前作「スカイフォール」でビギニング三部作を卒業したボンドは、いい意味で20世紀のお祭り映画だった頃の味わいを取り戻したのではないか。
いかにも今風にダーク&ハードだった前作までとは対照的に、適度に荒唐無稽で女たらしのボンド像は、青臭さが上手く抜けた。
面白いのは、今年公開されたもう一つのスパイもののビッグタイトル、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」とかなり内容が被っている事だ。
敵が世界の裏側でテロや犯罪を引き起こすシンジケートであること、彼らの存在に気付いたのが主人公とその仲間だけで、暴走を理由にセクションごと解散になること、敵に深く関わる女性を主人公が救い出すことなど、物語の基本設定がよく似ている。
もっとも、プッチーニの「トゥーランドット」を換骨奪胎し、フェミニズムを隠し味に21世紀らしいフレッシュな物語を構築したあちらに比べると、こちらの作りは保守本流。
お話し的には前作までの遺産を上手く使い、なかなか凝ったプロットを構築しているものの、ぶっちゃけストーリーの重み、テーマの深みは、これはシェイクスピアかギリシャ悲劇か?という重厚な物語だった前作には及ばない。
だが「スカイフォール」は、ゴッドマザーのMを中心にしたMI6という疑似家族内部の葛藤を描いた作品なので、話のスケールは案外小さい。
今回もボンド自身の過去がキーになり、内輪ネタ的要素は残るものの、ドラマ的なシリアスさはだいぶ弱まり、逆に世界を股にかけるアクションアドベンチャーとしては、むしろこっちの方が楽しめる。
前作でも「ゴールドフィンガー」への熱いオマージュを捧げていたサム・メンデス監督は、この路線を更に加速させる。
どんな状況でも、高そうなスーツやドレスを何着も持ち歩くのはお約束。
「ゴールドフィンガー」リスペクトは相変わらずだが、雪山のシークエンスは本作同様にボンドが“真実の愛”を見つける「女王陛下の007」、列車内の殺し屋との格闘はもちろんコネリー版ボンドの最高傑作「ロシアより愛を込めて」だし、クレーターの中の秘密基地の元ネタは「二度死ぬ」の阿蘇火口か。
そして長年観続けてるファンとして嬉しいのは、やはりタイトルにもなっている宿敵スペクターとボスキャラのブロフェルドの復活だ。
権利関係の訴訟でノンクレジットだった、ロジャー・ムーア時代の「ユア・アイズ・オンリー」以来実に34年ぶり。
演じるクリストフ・ヴァルツがずーっとブロフェルド役を否定してたので、てっきりスペクターの組織名だけの登場にとどまるのかと思っていた。
ところがちゃんとペルシャ猫抱いてるし、終盤にあの傷がついたところでオールドファン歓喜。
どうせならスキンヘッドにもして欲しかったところだが、そこまでやっちゃうと今の観客はオリジナルシリーズのブロフェルドより「オースチン・パワーズ」のドクター・イーブルの方を思い浮かべちゃうだろうから、仕方がない気がする(笑
しかし時代のトレンドに合わせて、シリアスさを突き詰めれば「こんな暗いのはボンドじゃない」と言われるし、逆に原点回帰すれば「オマージュ過剰で能天気」と言われる。
長い歴史を持つがゆえの多種多様なファンの要求に応えなきゃいけないのだから、人気シリーズの作り手は色々大変だ。
ダニエル・グレイグはもうボンド役は卒業したいそうだが、契約はまだ残っているらしく、監督のサム・メンデスが続投するかも含めて「ボンド25」がどうなるかは流動的。
個人的にはこのコンビでもう一本くらい観てみたい気がする。
まあそうすると、オリジナルシリーズのボンドの妻・トレイシーと同様に、レア・セドゥはブロフェルドの毒牙にかかるのだろうが。
今回はヴェスパー・マティーニに代わって劇中に登場する新レシピ、オリジナルシリーズでも知られるウォッカベースの「スペクター・マティーニ」をチョイス。
ベルヴェデール・ウォッカ60ml、ドライ・ベルモット10ml、オリーブの漬け汁1tsp、グリーンオリーブを用意。
オリーブをミキシンググラスの底に置いて優しく潰し、残りの材料を注ぎ入れたら、氷と共に強くシェイク。
ダブルストレインしてキンキンに冷やしたグラスに注ぐ。
通常のウォッカ・マティーニのレシピよりウォッカの比率が高く、漬け汁のほのかな塩味がアクセントになりぐっと辛口で大人のイメージ。
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前作「スカイフォール」でビギニング三部作を卒業したボンドは、いい意味で20世紀のお祭り映画だった頃の味わいを取り戻したのではないか。
いかにも今風にダーク&ハードだった前作までとは対照的に、適度に荒唐無稽で女たらしのボンド像は、青臭さが上手く抜けた。
面白いのは、今年公開されたもう一つのスパイもののビッグタイトル、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」とかなり内容が被っている事だ。
敵が世界の裏側でテロや犯罪を引き起こすシンジケートであること、彼らの存在に気付いたのが主人公とその仲間だけで、暴走を理由にセクションごと解散になること、敵に深く関わる女性を主人公が救い出すことなど、物語の基本設定がよく似ている。
もっとも、プッチーニの「トゥーランドット」を換骨奪胎し、フェミニズムを隠し味に21世紀らしいフレッシュな物語を構築したあちらに比べると、こちらの作りは保守本流。
お話し的には前作までの遺産を上手く使い、なかなか凝ったプロットを構築しているものの、ぶっちゃけストーリーの重み、テーマの深みは、これはシェイクスピアかギリシャ悲劇か?という重厚な物語だった前作には及ばない。
だが「スカイフォール」は、ゴッドマザーのMを中心にしたMI6という疑似家族内部の葛藤を描いた作品なので、話のスケールは案外小さい。
今回もボンド自身の過去がキーになり、内輪ネタ的要素は残るものの、ドラマ的なシリアスさはだいぶ弱まり、逆に世界を股にかけるアクションアドベンチャーとしては、むしろこっちの方が楽しめる。
前作でも「ゴールドフィンガー」への熱いオマージュを捧げていたサム・メンデス監督は、この路線を更に加速させる。
どんな状況でも、高そうなスーツやドレスを何着も持ち歩くのはお約束。
「ゴールドフィンガー」リスペクトは相変わらずだが、雪山のシークエンスは本作同様にボンドが“真実の愛”を見つける「女王陛下の007」、列車内の殺し屋との格闘はもちろんコネリー版ボンドの最高傑作「ロシアより愛を込めて」だし、クレーターの中の秘密基地の元ネタは「二度死ぬ」の阿蘇火口か。
そして長年観続けてるファンとして嬉しいのは、やはりタイトルにもなっている宿敵スペクターとボスキャラのブロフェルドの復活だ。
権利関係の訴訟でノンクレジットだった、ロジャー・ムーア時代の「ユア・アイズ・オンリー」以来実に34年ぶり。
演じるクリストフ・ヴァルツがずーっとブロフェルド役を否定してたので、てっきりスペクターの組織名だけの登場にとどまるのかと思っていた。
ところがちゃんとペルシャ猫抱いてるし、終盤にあの傷がついたところでオールドファン歓喜。
どうせならスキンヘッドにもして欲しかったところだが、そこまでやっちゃうと今の観客はオリジナルシリーズのブロフェルドより「オースチン・パワーズ」のドクター・イーブルの方を思い浮かべちゃうだろうから、仕方がない気がする(笑
しかし時代のトレンドに合わせて、シリアスさを突き詰めれば「こんな暗いのはボンドじゃない」と言われるし、逆に原点回帰すれば「オマージュ過剰で能天気」と言われる。
長い歴史を持つがゆえの多種多様なファンの要求に応えなきゃいけないのだから、人気シリーズの作り手は色々大変だ。
ダニエル・グレイグはもうボンド役は卒業したいそうだが、契約はまだ残っているらしく、監督のサム・メンデスが続投するかも含めて「ボンド25」がどうなるかは流動的。
個人的にはこのコンビでもう一本くらい観てみたい気がする。
まあそうすると、オリジナルシリーズのボンドの妻・トレイシーと同様に、レア・セドゥはブロフェルドの毒牙にかかるのだろうが。
今回はヴェスパー・マティーニに代わって劇中に登場する新レシピ、オリジナルシリーズでも知られるウォッカベースの「スペクター・マティーニ」をチョイス。
ベルヴェデール・ウォッカ60ml、ドライ・ベルモット10ml、オリーブの漬け汁1tsp、グリーンオリーブを用意。
オリーブをミキシンググラスの底に置いて優しく潰し、残りの材料を注ぎ入れたら、氷と共に強くシェイク。
ダブルストレインしてキンキンに冷やしたグラスに注ぐ。
通常のウォッカ・マティーニのレシピよりウォッカの比率が高く、漬け汁のほのかな塩味がアクセントになりぐっと辛口で大人のイメージ。

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