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2015年12月07日 (月) | 編集 |
Everybody Loves スヌーピー!
いやあ素晴らしい。
大人が観ても面白い、最良のキッズムービーの一つだろう。
故チャールズ・シュルツと原作漫画、そして初期のセルアニメ版へのリスペクトが画面の隅々からにじみ出る。
私は米国に住んでいた十数年間、ずっと地元のSan Francisco Chronicle紙を購読していて、 掲載されていた「The Peanuts」を楽しみにしていた。
お話として面白かっただけでなく、ウィットに富んだ詩的な言葉の表現は、英語学習にも大いに役に立ったものだ。
それだけに1999年末の突然の引退宣言、そしてわずか二ヵ月後の死去の報にはとても驚き、悲しかったのを覚えている。
何をやってもダメだけど、正直で優しく、そして時に静かなる勇気を見せるチャーリー・ブラウンは、言わばアメリカ版ののび太だ。
ならばスヌーピーはドラえもんの役回りかと言えば、チャーリーの親友ではあるものの、多分にネコ的な性格もあって、自分の妄想に浸ってあんま役に立たない(笑
だからドラえもんと秘密道具に、ある程度までは引っ張ってもらえるのび太とは違って、チャーリーは葛藤に対して常に自分で考え、悩み、色々と決断しなければならないのだ。
「ドラえもん」が外交的な触れ合いによって内面の成長を描く漫画だとしたら、「The Peanuts」は非常に内的的で、思考し、哲学する事で成長する漫画なのである。
今回メインプロットを構成するのは、チャーリーの初恋。
向いの家に越してきた赤毛の女の子に一目惚れしてしまったチャーリーが、なんとか彼女に気持ちを伝えるべく悪戦苦闘。
自分に自信がない彼は、彼女がダンス好きと知るや、ダンスコンテストで優勝すべくスヌーピーから特訓を受けたり、彼女のためにトルストイの「戦争と平和」の感想文を徹夜で仕上げたりするのだけど、どうにも間が悪く上手くいかない。
ところがなぜか学校のテストで史上初の満点を取ってしまい、一躍時の人となる。
もちろんコレには裏があり、あとあとチャーリーは大きな決断を迫られるのだが、彼の切ない初恋物語と、スヌーピー改めフライング・エースが、愛しのフィフィを助け出すために、撃墜王レッド・バロンと対決するというスヌーピー作の妄想、もとい小説が平行する構成も面白かった。
チャーリーの親友ライナスや辛辣なルーシー、妹のサリーらお馴染みのキャラクターの個性もしっかり生かされている。
彼らの表現は、21世紀らしく3DCGとなったが、あえてキャラクターアニメーションのフレームレートを落とし、表情を手描きしてアナログ感を演出しているので、原作の雰囲気はバッチリ再現されている。
セル版に親しんだ大きいお友達たちにも、とくに違和感は無いだろう。
ほぼ同時期公開となった「リトルプリンス 星の王子さまと私」とは、多くのファンのいる歴史的な名作へのアプローチは間逆。
しかし両作共に赤い複葉機が物語のキーとなるのは、面白い偶然だ。
フライング・エースのエピソードがやたらとフィーチャーされているのは、本作のプロデュースと脚本も手がけたチャールズ・シュルツの息子さん、グレイグ・シュルツの趣味らしい。
元パイロットで、飛行教官の資格を持つほどの飛行機マニアというからなるほど。
まあ地上のチャーリーたちの話だけだと地味だが、この小説パートが立体作品として良い効果を生んでいた。
グレイグ以外にもチャールズの妻ジーン、孫のブライアンら、シュルツ ファミリーの多くが関わったという家族愛の結晶でもある本作、天国のチャールズも満足しているのではないだろうか。
これはテレビでもいいからシリーズ化してほしいなあ。
今回は、チャールズ・シュルツの終の住処、サンタローザにほど近いナパバレーから、「ファーニエンテ シェルドネ エステート ナパバレー」をチョイス。
アマチュアレーサーとしても知られる、故・ギル・ニッケルの情熱によって蘇ったナパを代表するシャルドネは、複雑なフルーツのアロマがスーッと広がる。
つけ合わせる料理を選ばない、非常にバランスの取れたワインだ。
ちなみにサンタローザにはナパバレーの玄関口でもある、チャールズ・M・シュルツ・ソノマ・カウンティ空港があり、ここの空港エンブレムはもちろんフライング・エース!
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いやあ素晴らしい。
大人が観ても面白い、最良のキッズムービーの一つだろう。
故チャールズ・シュルツと原作漫画、そして初期のセルアニメ版へのリスペクトが画面の隅々からにじみ出る。
私は米国に住んでいた十数年間、ずっと地元のSan Francisco Chronicle紙を購読していて、 掲載されていた「The Peanuts」を楽しみにしていた。
お話として面白かっただけでなく、ウィットに富んだ詩的な言葉の表現は、英語学習にも大いに役に立ったものだ。
それだけに1999年末の突然の引退宣言、そしてわずか二ヵ月後の死去の報にはとても驚き、悲しかったのを覚えている。
何をやってもダメだけど、正直で優しく、そして時に静かなる勇気を見せるチャーリー・ブラウンは、言わばアメリカ版ののび太だ。
ならばスヌーピーはドラえもんの役回りかと言えば、チャーリーの親友ではあるものの、多分にネコ的な性格もあって、自分の妄想に浸ってあんま役に立たない(笑
だからドラえもんと秘密道具に、ある程度までは引っ張ってもらえるのび太とは違って、チャーリーは葛藤に対して常に自分で考え、悩み、色々と決断しなければならないのだ。
「ドラえもん」が外交的な触れ合いによって内面の成長を描く漫画だとしたら、「The Peanuts」は非常に内的的で、思考し、哲学する事で成長する漫画なのである。
今回メインプロットを構成するのは、チャーリーの初恋。
向いの家に越してきた赤毛の女の子に一目惚れしてしまったチャーリーが、なんとか彼女に気持ちを伝えるべく悪戦苦闘。
自分に自信がない彼は、彼女がダンス好きと知るや、ダンスコンテストで優勝すべくスヌーピーから特訓を受けたり、彼女のためにトルストイの「戦争と平和」の感想文を徹夜で仕上げたりするのだけど、どうにも間が悪く上手くいかない。
ところがなぜか学校のテストで史上初の満点を取ってしまい、一躍時の人となる。
もちろんコレには裏があり、あとあとチャーリーは大きな決断を迫られるのだが、彼の切ない初恋物語と、スヌーピー改めフライング・エースが、愛しのフィフィを助け出すために、撃墜王レッド・バロンと対決するというスヌーピー作の妄想、もとい小説が平行する構成も面白かった。
チャーリーの親友ライナスや辛辣なルーシー、妹のサリーらお馴染みのキャラクターの個性もしっかり生かされている。
彼らの表現は、21世紀らしく3DCGとなったが、あえてキャラクターアニメーションのフレームレートを落とし、表情を手描きしてアナログ感を演出しているので、原作の雰囲気はバッチリ再現されている。
セル版に親しんだ大きいお友達たちにも、とくに違和感は無いだろう。
ほぼ同時期公開となった「リトルプリンス 星の王子さまと私」とは、多くのファンのいる歴史的な名作へのアプローチは間逆。
しかし両作共に赤い複葉機が物語のキーとなるのは、面白い偶然だ。
フライング・エースのエピソードがやたらとフィーチャーされているのは、本作のプロデュースと脚本も手がけたチャールズ・シュルツの息子さん、グレイグ・シュルツの趣味らしい。
元パイロットで、飛行教官の資格を持つほどの飛行機マニアというからなるほど。
まあ地上のチャーリーたちの話だけだと地味だが、この小説パートが立体作品として良い効果を生んでいた。
グレイグ以外にもチャールズの妻ジーン、孫のブライアンら、シュルツ ファミリーの多くが関わったという家族愛の結晶でもある本作、天国のチャールズも満足しているのではないだろうか。
これはテレビでもいいからシリーズ化してほしいなあ。
今回は、チャールズ・シュルツの終の住処、サンタローザにほど近いナパバレーから、「ファーニエンテ シェルドネ エステート ナパバレー」をチョイス。
アマチュアレーサーとしても知られる、故・ギル・ニッケルの情熱によって蘇ったナパを代表するシャルドネは、複雑なフルーツのアロマがスーッと広がる。
つけ合わせる料理を選ばない、非常にバランスの取れたワインだ。
ちなみにサンタローザにはナパバレーの玄関口でもある、チャールズ・M・シュルツ・ソノマ・カウンティ空港があり、ここの空港エンブレムはもちろんフライング・エース!

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