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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生・・・・・評価額1550円
2016年03月29日 (火) | 編集 |
神 vs 人間。

2007年に公開された「アイ・アム・レジェンド」の、廃墟と化した2012年のニューヨークの街角には「バットマンvsスーパーマン」の巨大な看板が見える。
要するに「まさかこんなのは出来ないよね」というジョークなわけだが、ハリウッドはこんな冗談の様な企画を本当に作ってしまうのだから凄い。
もっとも、バットマンとスーパーマンという二大ヒーローの対決は、映画ではないものの過去にも描かれており、フランク・ミラーの伝説的グラフィック・ノベル「バットマン:ダークナイト・リターンズ」は、本作にも多大な影響を与えている。
物語的には、スーパーマンのリブートとなった「マン・オブ・スティール」からの直接の続編で、監督もザック・スナイダーが続投。
脚本チームには前作のデヴィッド・S・ゴイヤーに、「アルゴ」でオスカーを受賞したクリス・テリオが加わった。
歴史的な超大作は、果たしてウルトラスーパーな仕上がりになったのだろうか?
※核心部分に触れています。

スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)とゾッド将軍(マイケル・シャノンの戦いから2年。
その力を良きことに使おうとするスーパーマンは、世界中で多くの人を救ってきたが、一部の人々からは人類を滅ぼしうる脅威として敵視され続けている。
一方、幼い頃に両親を殺されたトラウマから、ゴッサムシティの犯罪者を一掃することを目指すバットマン(ベン・アフレック)は、ある事件をきっかけにスーパーマンの正義に疑念を抱く。
やがてスーパーマンを倒さなければならないという思いにとりつかれた彼は、大富豪のレックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)が密輸したクリプトナイトを手に入れ、スーパーマンに戦いを挑もうとするが、全ては狡猾なルーサーの陰謀だったのだ・・・・



「マン・オブ・スティール」の大破壊から始まる物語。
スーパーマンとゾット将軍、二人の超人の激突によって、巻き添えをくったメトロポリスは瓦礫の山と化す。
この戦いをバットマン、即ち地上の人間の視点で捉えた冒頭のシークエンスが秀逸だ。
9.11のWTC倒壊を思わせる、ウェイン・エンタープライズ・ビルの崩落。
自分たちの力ではどうにもならないものが、同じ世界に存在していることに対する畏怖の念を感じさせる。
しかし、このまま人類がスーパーマン排斥に動くのかと思いきや、どうもそうではない。

本筋の物語は、「マン・オブ・スティール」の2年後から始まる。
どうやら人類は、侵略者ゾット将軍を倒した救世主として、スーパーマンを一応は受け入れたらしく、事件の犠牲者の慰霊碑の真ん中に巨大な像まで建てているくらいなのだ。
だが、あまりに強大な力の存在を脅威と考える人々もいて、その一人が自社ビルをぶっ壊されたバットマンというわけ。
一方で、闇に紛れて非合法に犯罪者を狩り立てるバットマンの存在は、崇高なる正義を体現するスーパーマンにとっては忌むべきもの・・・・ではあるのだろうが、バットマンは最初のうちは別の事件を追っていて、いつの間にか打倒スーパーマンにのめりこんでいるし、スーパーマンにとって何の特殊能力も持たず、市民社会の脅威でもないバットマンなど、そもそも取るに足らない存在であるはず。
本作の大きな問題は、タイトルロールの二人がお互いを嫌いあう程度ならともかく、なぜ存在を消し去りたいとまで考えるのかが全く描けていないことだ。

行動の動機が不明瞭なのは、彼ら二人だけではない。
本作のヴィランであるレックス・ルーサーは、いったい何がやりたかったのだろう。
スーパーマンに罪を着せてバットマンと戦わせ、よしんば目障りなヒーローを二人葬り去ったとしても、クリプトンのテクノロジーで作っちゃったアレを、自分で制御できるわけもなく。
主要登場人物の誰一人として、行動の理由付けが十分に描けていないのだから、中盤以降物語は整合性を失って行き当たりばったり。
冒頭の大破壊で提示されたはずのテーマも、いつの間にかどこかへ吹っ飛んでしまう。

もっとも、ストーリーからテリングに目を移せば、こちらはなかなかだ。
最大の売りである二大ヒーローの対決は、普通ならどう考えても神に等しい力を持つスーパーマンがバットマンを秒殺して終わりなのだけど、それなりに説得力のあるものになっていた。
ただし、二人の戦いの決着は腰砕けだ。
あれほどスーパーマンを憎んで、周到に用意してきたバットマンの心変わりの理由が、まさかの「スーパーマンくんとぼくのママの名前がおんなじだったから」ってどこのマザコンだよ(苦笑
まあこの二人は、どちらも親を早くに亡くして(スーパーマンの場合は養父母がいるが)、どこかいびつに大人になってしまったキャラクターで、それゆえに「親を愛するスーパーマン=自分と同じ正義を持つ」という事なんだろうけど、描写として唐突過ぎて全く説得力が無い。

そんな分かりやすい欠点だらけでも、本作がつまらないかというと、全然そんなことは無いのだから困る。
あちこち突っ込みながらも、二大ヒーローの対決には心躍ったし、クライマックスのクリプトンの怪物vsヒーローズの大バトルは大いに盛り上がる。
いい意味で大味というか、ダークな色彩が薄れマーベル化してるので、アメコミお祭り映画としてはむしろ気楽に観られて楽しいのだ。

ただ、クライマックスのシークエンスで一番美味しいのは、バットマンでもスーパーマンでもなく、ゲスト出演的なワンダーウーマンである。
「ワイルド・スピード」シリーズのジゼル役で知られるガル・ガドッドのワンダーウーマンは、抜群のスタイルもあって、派手な衣装が映える!

ハンス・ジマーもそのビジュアルに惚れたのか、渾身の劇盤で盛り上げ、彼女が颯爽と登場するシーンはあまりのカッコ良さに鳥肌が立ったよ。
ある意味で本作は、筋立ての呪縛から自由なワンダーウーマンの出現によって、なんとか救われたと言えるかもしれない。

ダメな脚本からは、どう足掻いても名作は生まれない。
このセオリー通り、本作は正直なところ褒められた出来ではないが、「映画はビジュアル」を信条とするザック・スナイダーは、圧倒的な熱量を持つテリング、映像演出によって少なくとも本作をエンターテインメントとして鑑賞に足るものとしている。
ノーラン版バットマンを引きずり、重厚なテーマを打ち出した「マン・オブ・スティール」の続編と捉えると、なんだかグダグダなまま終わってしまった様に思うが、DC版スーパーヒーロー大集合映画「ジャスティス・リーグ」の序章、お祭り映画の一本目として観れば、まずまず楽しめるのではないだろうか。
ところで、ベン・アフレックのバットマンは、前評判よりはるかに良かった。
口半開きじゃなかったし。

今回は、ユニークなビールを数多くプロデュースしているカリフォルニアのブリュワリー、ベア・リパブリックからバットマンのイメージで黒ビール「ビッグ・ベア ブラック・スタウト」をチョイス。
コーヒーの様なビターな渋みと、このブリュワリーの特徴でもある柑橘系の甘い香りが絶妙にブレンド。
ヨーロッパや日本の黒ビールとはまた違った、アメリカンビールらしい飲みやすさがある。

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