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ワイルド・スピード ICE BREAK・・・・・評価額1650円
2017年05月04日 (木) | 編集 |
“ファミリー”は、壊れない。

2021年に公開予定の第十作をもって、一応の完結がアナウンスされている、「ワイルド・スピード」シリーズ最終三部作の第一部
そして、ヴィン・ディーゼルと共にシリーズの看板であった、ポール・ウォーカー亡きあとの、最初の一本でもある。
レティと結婚したばかりのドムが、突然最愛のファミリーを裏切り、謎めいた女と共に失踪。
ホブスやレティは、ことの真相を探り、ドムを取り戻すために世界を駆ける。
監督は前作のジェームズ・ワンから、80年代のギャングスタ・ラップの勃興を描いた傑作、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のF・ゲイリー・グレイへとバトンタッチ。
2001年の第一作からはや16年目の第八作、もうすっかりシリーズのカラーは出来上がっているので、手堅い作りで十分楽しい。
ウォーカーの抜けた穴は、新にファミリーに合流する意外なキャラクターが補い、敵キャラがシャーリーズ・セロンとなったことで、華やかさにもこと欠かない。

ドム(ヴィン・ディーゼル)とレティ(ミッシェル・ロドリゲス)は、キューバでバカンスを楽しみ、リラックスした日々を過ごしていた。
ある日、サイファーと名乗る女(シャーリーズ・セロン)が、ドムにある写真を見せ、「自分の部下になって働いてほしい」と要求する。
その後、ドムとファミリーは、ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と共に、電気回路を破壊する電磁パルス砲を、武器商人から奪還するミッションを遂行。
無事に成功したものの、ドムが突如としてファミリーを裏切り、一人で電磁パルス砲を持って姿を消す。
ドムが世界最強のハッカー、サイファーの仕事をしていることを突き止めたミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)は、服役していたデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)とファミリーを組ませ、情報収集システム「ゴッド・アイ」を使ってドムを探す。
しかし、逆にドムとサイファーの襲撃を受けて、「ゴッド・アイ」を持ち去られてしまう。
サイファーの次の計画は、ニューヨーク滞在中のロシアの国防相から、核ミサイルの発射コードを奪うこと。
ドムとファミリーは、ニューヨークのストリートで再び対峙するのだが・・・・



冒頭、ドムとレティがキューバへハネムーン中、ドムの従弟のトラブルに巻き込まれてストリートレースに出場するのだけど、過去半世紀以上の断交から、アメリカとキューバの国交が劇的に回復したのが2015年の7月20日。
その僅か数か月後には、キューバに大規模なロケ隊を送り込んでいるのだから、さすがハリウッドは仕事が早い。
アメリカによる経済制裁が長年続いていたキューバでは、今も革命前に輸入された沢山のアメ車が、時には魔改造を施されながらも大切に乗り続けられている、4~50年代の希少なアメ車の天国なのだ。
国交回復後はアメリカから大挙としてバイヤーが入っている様で、実情を即プロットに盛り込む時代の捉え方は相変わらず鋭い。
しかも、この明らかに急ごしらえの部分が、後から伏線としても機能するのだから畏れ入る。

今回は、ドムが突如としてファミリーと袂を分かち、シャーリーズ・セロン演じる悪のハッカー、サイファーと組むのだけど、ワケありなのは最初から分かっているので、テーマ的には今までと変わらない。
幼少期に父を失ったトラウマから、誰よりもファミリーの絆を大切にしてきたドムが、ファミリーを裏切る理由もまた、ファミリーしかないのである。
本作の基本構造は、ある人物を人質にとられたドムと、ドムを奪還しようとするファミリー、サイファーを捕らえるためにはドムと組まれると困るミスター・ノーバディ、悪の計画遂行のためにドムを利用するサイファーと、ドムを中心にした四つ巴の構図
このうちサイファー以外の三者の利害は共通しているので、「ゴッド・アイ」を手に入れ、全世界の情報網を握るサイファーの鉄壁の計画をいかにして崩し、ドムを自由にするのかが物語の帰結するポイントとなる。

一時的とは言え、最強の男を敵に回すことになったファミリーとホブスは、前作で敵だったジェイソン・ステイサム演じるショウと手を組む。
今では準ファミリーでシリーズの中核メンバーのホブスも、「MEGA MAX」で登場した時はドムを捕まえることに命を懸けていた訳で、嘗ての敵を次々と取り込んでゆくのはいかにも少年漫画的。
そもそも、第一作の段階ではドムとブライアンの二人も敵同士だったのだから、「殴り合った相手と友になる」展開は、もはやお約束なのだ。
このシリーズは、一応一話完結ではあるものの、「007」などと比べると、どの話も前作あるいは前々作から受け継いでいる要素が多いのが特徴で、全体像を理解するためには一作目から観るしかない。
ショウとファミリーの関係や、物語のキーになる情報収集システム「ゴッド・アイ」の件も含めて、今回も出来れば前々作の「EURO MISSION」、少なくとも前作の「SKY MISSION」は観ておくのが無難。
単体で観て、分からないところはスルーしても問題ないようにはなっているが、やはり知っているのと知らないのとでは面白さに差が出てくる。

お腹いっぱいテンコ盛りのアクションシークエンスは、ほとんどサイファーがらみのハッキングから起こるのだが、ハリウッド映画にありがちなハッカー万能論もここに極まれり。
サイバー空間から世界征服を目指す、このコネリー時代のスペクターのモダンな継承者は、殆どあらゆるものをハッキングで遠隔操作していしまうのだ。
無数の自動車はドライバーの意図とは関係なく暴走し、はては原子力潜水艦までもが勝手に動き出す。
まあ真っ直ぐ暴走させるくらいは出来る車種も多かろうが、自動運転車じゃあるまいし、ドライバーが乗っている様に走らせるのは、現実にはまだ無理だろう。
通信機能すらなさそうな、古いミニバンとかイエローキャブも暴走していたし。
原子力潜水艦なんて、遠隔操作でドローンみたいに操縦して、戦闘まで出来ちゃったら、そもそも乗員などはじめから要らないじゃないか(笑
まあぶっちゃけムチャクチャなのだが、突っ込みどころ満載の設定が許せてしまうのも、このシリーズの持ち味。

設定の強引さに目を瞑れば、無数のクルマの群れが「ワールド・ウォーZ」のゾンビ軍団の様に街を蹂躙し、立体駐車上から雨の様に降り注ぐという映像の迫力と未見性は文句なし。
戦車、巨人機アントノフときて、遂に潜水艦相手となったクライマックスの氷上バトルは、なんか脳みそから変な汁が出そうなくらいに楽しい。
英国特殊部隊出身のショウ兄弟が、ジェットパックを背負って、サイファーの秘密基地である輸送機に潜入するシークエンスは、本家「007」へのオマージュか。
しかし毎度のことながら、よくこんなアクションのアイディアを考えつくものだ。
魚雷を手で方向転換とか、お前らはホントに人間なのか(笑

元々このシリーズは、90年代に西海岸のアジア系の若者たちの間で、派手なエアロを纏った日本製スポーツカーが流行したことが企画の原点にあり、第三作以来監督もアジア系が務めてきた。
今回、アフリカ系のF・ゲイリー・グレイが監督すると聞いて、前作の「ストレイト・アウタ・コンプトン」の印象が強かったものだから、最初ちょっと意外な人生の気がしたが、実はこの人リメイク版「ミニミニ大作戦(The Italian Job)」のメガホンを取っているのだ。
思い出してみると、裏切り者に奪われた1トンの金塊を、当時発売されたばかりのミニ・クーパーで奪還する、という設定自体が「MEGA MAX」の元ネタっぽい。
しかも、裏切り者への復讐に燃えるヒロインをシャーリーズ・セロン、最速の逃走スペシャリストをジェイソン・ステイサムが演じていたのだ。
この映画はそこそこヒットしたので、続編として「The Brazilian Job」が企画されるも、皮肉なことに出演者たちが全員ビッグになってしまったことでバジェットが肥大化し、何度も企画に手をいれているうちに自然消滅してしまった。
つまり、F・ゲイリー・グレイにとっては、本作は幻となった「The Brazilian Job」の主要キャストが参加した仇討合戦。
そして、見事に結果を出したと言って良いのではないか。
ファミリー最大の危機を描く本作のラストで、ドムの最後のセリフに思わず胸アツ。
この調子であと二本、有終の美を飾って欲しい。

前回はコロナだったので、今回はベルギービールの「デュベル」をチョイス。
当初、第一次世界大戦の戦勝を記念して「ビクトリー・エール」と名付けられていたそう。
ところが、発売前の試飲会で飲んだ靴屋ヴァン・デ・ワウワーが「このビールはまさに悪魔だ」と言ったことから、悪魔を意味する「Duvel」に銘柄が変更されたとか。
きめ細かな泡立ちと、スッキリとしたスムーズなのど越しが特徴。
適度な苦味としっかりしたホップの香りは、まさに魔力として作用する。

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