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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス・・・・・評価額1700円
2017年05月13日 (土) | 編集 |
アイ・アム・ユア・ファーザー!

マーベル・ユニバースの”ローリングストーンズ”こと、銀河のはみ出し者集団「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の活躍を描くシリーズ第二弾。
「アベンジャーズ」に代表される、主に地球を舞台とした正統派スーパーヒーローものとは毛色の違った、一癖も二癖もあるアンチヒーローたちによるお笑いスペースオペラは、大ヒットした前作に勝るとも劣らないパワフルな快作だ。
ガーディアンズのメンバー他、主要なキャスト、ジェームズ・ガン監督以下スタッフもほぼ続投。
新たなキャラクターも登場して、ドラマとしてぐっと深化した。
マニアックなディティールはそのままに、世界観も広がり、シリーズとしての魅力はますます増していっている。
※核心部分に触れています。

スター・ロードことピーター・クィル(クリス・プラッド)と仲間たちは、ソヴリン人に雇われて、彼らの高価な電池を宇宙怪獣から守る任務に成功。
対価として、囚われていたガモーラ(ゾーイ・サルダナ)の妹ネビュラ(カレン・ギラン)の身柄を引き取る。
しかし、ロケット(ブラッドリー・クーパー)がどさくさに紛れて電池を盗み出したことがバレ、ソヴリンの艦隊に追い回されることに。
絶体絶命に陥った時、彼らの前に謎の宇宙船が現れて危機から救う。
宇宙船の主は、エゴ(カート・ラッセル)。
実は彼こそがクィルの実の父で、何十年も行方不明の息子を探していたという。
エゴの招待を受けたクィル、ガモーラ、ドラックス(ディヴ・バウティスタ)はエゴの星へと向かい、ロケット、ネビュラ、ベイビー・グルート(ヴィン・ディーゼル)は船の修理をしながら待つことに。
しかし、ソヴリンの依頼を受けたヨンドゥ(マイケル・ルーカー)たちの襲撃を受けて捕虜になってしまう。
一方、すっかりエゴを信頼する様になったクィルだが、彼の星には恐るべき秘密があった・・・


一作目の印象から、コレは4DX案件だと確信していたのだが、まさにドンピシャ。
ライド感覚でムッチャ楽しかった。
前回で世界観とキャラクターの紹介は終わっているので、最初から飛ばしまくる。
全てが金ピカの惑星ソヴリンで、宇宙タコ怪獣から貴重な”電池”を守るバトルシークエンスから始まって、あとはアクションと小ネタのギャグのつるべ打ちに、何度も腹抱えて笑った。
適度な緩急はもたせてあるが、完全に流れが止まる部分が全くなく、4DXもほぼ動きっぱなし。
過去のSFで見たようなシークエンスも沢山あるのだけど、微妙なハズしを仕掛けてくるので、未見性も高い。
例えば電池を盗まれたソヴリンの宇宙船が大挙として追いかけてきて、宇宙空間で入り乱れての戦闘となる、というシチュエーション自体は、前作でも散々やっていたことだ。
だが、実はソヴリンの船は全てがドローンで、でっかいゲーセンみたいなところでみんなが操縦している。
”ゲームっぽい”ビジュアルを、実際にゲームにしてしまってギャグに昇華し、ついでにソヴリン人の尊大かつ間抜けなキャラクーを、ステロタイプ的に描写しているのである。

物語的には、父性を巡る葛藤を軸にキャラクターを掘り下げ、ドラマチックに展開する。
前作で描かれたように、クィルの母親は彼が8歳の時に亡くなった地球人だが、父親は謎の宇宙人ということになっていた。
今回、カート・ラッセル演じるエゴがクィルの前に姿を現し、父親の名乗りを上げる。
彼は自我を意識した時には宇宙空間を漂っていた、つまり親を持たずに忽然と出現した”α”であり、神的な存在である。
星間物質を集めて、やがて自らが意志を持つ惑星となり、他の生命を探すために、人の形をしたアバターを作って、いろいろな星を渡り歩き、地球で出会ったのがクィルの母。
自分と母を捨てたことから、初めは疑念を抱いていたクィルも、次第にエゴの力に魅せられ、ガモーラの忠告も聞かず、カメハメ波でキャッチボールして「お前は神の子だ」とおだてられると、すっかり籠絡されてしまう。

だがSFの世界で、突然現れて「私がお前の父だ」とか言うのはろくな奴じゃないのはお約束。
しかも分かりやすく、名前が”エゴ”である(笑
彼の本当の目的は、自分自身の種を銀河中の惑星に植え、宇宙全体を自分と同化してしまうこと。
各惑星の生物と子供を作り、手伝わせようとするも、クィル以外は自分の力を受け継げなかったので、皆殺し。
計画の邪魔になるクィルの母を病気にして殺し、息子の回収をヨンドゥに依頼するも、裏切られてしまって今に至るというワケ。
エゴとクィル親子だけでなく、本作ではプロットのあちこちに家族の確執と絆が組み込まれている。
ガモーラと妹のネビュラは、冷酷な養父サノスによって暗殺者として育てられ、姉との勝負に負けるたびに体の一部を機械にされていった妹は、ガモーラへの愛憎と、サノスへの強烈な復讐心に突き動かされている。

一方で、ガーディアンズのドラックスは、嘗て最愛の家族を殺された父親であり、ロケットは赤ちゃんに戻ってしまったグルートを子育て中。
実の家族との確執が、ガーディアンズという新しい”ファミリー”との絆を際立たせる仕組みだ。
けれども、本作で一番美味しいのは、クィルの育ての父だったヨンドゥだろう。
クィルをエゴに届けなかったのは、「子供なら自分たちが入れない、狭いとこに忍び込んで盗みを働けるから」と嘯きつつも、実は自分の子供を回収しては殺しているエゴから守る為だったことが示唆される。
ヨンドゥとエゴが対照的な父親像として機能し、最後までドラマを盛り上げるのだ。
このシリーズの特徴の一つが、クィルの母が好きだったという設定の7〜80年代のヒットソングの数々で、第一作では「Awesome Mix Vol. 1」、今回は「Awesome Mix Vol. 2」というカセットテープが出てくる。
ところが、テープはウォークマンごとエゴに壊されてしまったので、次はどうするんだろうと思ったら、育ての父から息子への意外な形のプレゼントとして復活。
まさか、登場した時には間抜けな小悪党という感じだった、ヨンドゥに泣かされるとは思ってもみなかったよ。
ある意味これは、マイケル・ルーカーとカート・ラッセルの映画だ。

ファミリーを巡る物語を軸に物語を深化させつつ、スペースオペラらしいド派手な見せ場の数々、若い人には「デビッド・ハッセルホフって誰だよ?」と突っ込まれるだろう、オヤジ世代のマニアックなギャグも満載し、笑いとスリルでお腹いっぱい。
エンドクレジットを挟んで5回もあるオマケも含め、満足度は非常に高い。
すでにアナウンスされている第三弾がどういう展開になるのか、アベンジャーズ・チームとの融合の可能性も含めて今から楽しみだ。
しかし、ヴィン・ディーゼルにプラスしてカート・ラッセルまで参戦し、ガーディアンズのメンバーに「ファミリーは見捨てない」とか言わせちゃうし、お笑い要素の強い宇宙版「ワイルド・スピード」の趣も出てきた。
次回でスタローンが絡んでくると、「エクスペンタブルズ」要素も入ってくるのだろうか。
内容とは関係ないが、ヴィン・ディーゼルが、可愛い過ぎるベビーグルートの声の演技してるところを想像すると、それだけで吹きそうになる。
是非レコーディング風景をメイキングに入れてほしい。

今回は、”魚雷”の名を持つ刺激的なビールを。
1979年に設立された地ビール銘柄、シエラネバダ・ブリューイングが2009年より醸造している「トルピード エクストラIPA」をチョイス。
名前の通り攻撃的なホップ感は、一度飲んだら忘れられない。
口当たりは軽やかでクリーミー、フレーバーは複雑だがキャラクターがはっきりしていて切れ味がいい。
宇宙の彼方で活躍するガーディアンズも、地球に立ち寄った時には飲みたくなるだろう。

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