2017年11月07日 (火) | 編集 |
決して“それ”を、恐れるな。
スティーヴン・キングの代表作の一つ、「IT -イット-」の二度目の映像化。
80年代の終わり、アメリカ片田舎の小さな町・デリーに、子供たちに恐怖を届ける謎のピエロ、ペニーワイズが現れる。
立ち向かうのは、“それ”の存在に気付いた七人の子供たち、“ルーザーズ・クラブ”の面々だ。
それぞれの内面の恐怖を乗り越え、ペニーワイズを倒して街と自分たちを守るため、夏休みの大冒険がはじまる。
監督は、ギレルモ・デル・トロに見出され、長編デビュー作の「MAMA」でクリーンヒットを放ったアンディ・ムスキエティ。
ちょっとビターでノスタルジックな思春期の情景と、ワクワクゾクゾクのホラー要素がバランス良く融合した快作だ。
※核心部分に触れています。
1988年、メイン州デリー。
子供たちの失踪事件が多発する中、大雨の日に幼いジョージー・デンブロウが忽然と姿を消し、二度と戻らなかった。
翌89年の夏、ジョージーの兄ビル(ジェイデン・リバハー)、ベン(ジェレミー・レイ・テイラー)、ベバリー(ソフィア・リリス)、スタンリー(ワイアット・オレフ)、マイク(チョーズン・ジェイコブス)、リッチー(フィン・ウルフハード)、エディ(ジャック・ディラン・グレイザー)の七人は、赤い風船と共にピエロが出てくる生々しい幻影を見る。
大人たちには姿の見えないピエロは、ペニーワイズと名乗り、子供たちを攫って食べると言う。
“ルーザーズ・クラブ”を結成し、ペニーワイズの正体を探り始めた子供たちは、デリーの街では過去に27年ごとに子供の大量失踪が相次いでいたことを突き止める。
ペニーワイズはただのまぼろしではなく、1年間だけ活動し腹を満たしたら次の27年間眠る悪魔だったのだ。
だが、こんなことを大人たちに話しても、一笑に付されるだけ。
七人は、ペニーワイズの住処を突き止め、自分たちだけで戦うことを決意するのだが・・・・
平凡な街で暮らす子供たちの前に、突然非日常の異物・異常が現れる。
それが善なる存在であれば友情を育み、悪であれば力を合わせて抗うことで、子供たちは成長してゆく。
これは70年代から80年代にかけて、アメリカの若者向けの映画・小説によく見られたパターンだ。
これを映画でやったのがスティーヴン・スピルバーグであり、小説のフィールドの代表格がスティーヴン・キングと言って良いと思う。
「E.T.」や「グーニーズ」、そして嘗てのスピルバーグ映画にオマージュを捧げた、J・J・エイブラムスの「SUPER8/スーパーエイト」などと本作の香りはごく近い。
キングが1982年に発表した中編集「恐怖の四季」に収録された「The Body」では、少年たちが夏休みの冒険として死体探しの旅にでる。
この作品が、「スタンド・バイ・ミー」として映画化された1986年に発表された「IT -イット-」は、「The Body」をグッと膨らませ、キング一流の恐怖要素とミックスしたようなリリカルな青春ホラーストーリーだ。
ベストセラーとなったこの小説が、TVのミニシリーズとして最初に映像化されたのが1990年。
ちょうど27年前である。
TV版ではペニーワイズが現れるのは30年ごと、しかし原作と映画では27年ごとなので、おそらく狙って企画しているのだろう。
旧作もなかなか良い出来だったが、今回の映画版は数段上をゆく素晴らしい仕上がりだ。
原作は1985年の、大人になった主人公たちの現在を起点に、子供時代の1958年との二つの時代を描く。
現在と過去は平行に語られてゆくのだが、基本的に原作の構造を踏襲していたTV版と異なり、本作は子供時代のみに絞った構造になっているのが大きな特徴で、この脚色によって強化された部分と、弱くなった部分両方がある。
出版から31年が経過し、物語は一世代分時代がずれて子供時代が80年代末の設定。
“ルーザーズ・クラブ”の七人は、それぞれに秘密のコンプレックスと葛藤を抱えている。
リーダー格のビルは、弟が消えた原因を作ったという贖罪の意識に苦しめられ、元々吃音気味だったのもひどくなっている。
肥満児のベンは、経済的に困窮した母と共に、親戚の家に居候しており、ビルたちに出会う前は友達がおらず、孤独を常とした生活を送っている。
父親と二人暮らしのベバリーは、男たらしという噂のせいで女子たちからは嫌われ、父親からは虐待を受けているが、誰にも相談できていない。
異常に息子を溺愛する母親と暮らすエディは、彼を常に手元に置きたい母親によって、喘息の持病を持っていると思い込まされていて、ユダヤのラビの息子であるスタンリーは、父親から落ちこぼれの烙印を押され、屠畜場で働くマイクは、実の両親を謎の火事で亡くしている。
そして最後にペニーワイズの幻想を見るリッチーは、何よりもピエロが苦手なのだ。
子供の恐怖を象徴するピエロ、ペニーワイズは、実在の殺人鬼ジョン・ウェイン・ゲイシーをモデルにしている。
アメリカの正義を象徴する、西部劇のスーパースターの名を付けられながら、この男は猟奇的な性衝動を抑えられず、少年たちを誘い出しては強姦して殺した。
犠牲者の数は実に33人に及び、チャリティー活動などでピエロに扮していたことから、キラー・クラウンの名で知られる様になる。
本当の表情が見えず、時に不気味に感じられるピエロは、この人物によって殺人者のイメージと結びつけられ、ピエロの姿で子供たちを誘い出す恐怖のアイコン、ペニーワイズとなったのである。
ペニーワイズは、子供たちが心の中で恐ろしいと思っているモノやシチュエーションを作り上げ、精神的に締め上げて殺す。
怪優ティム・カーリーが演じたTV版のペニーワイズは、普通に牙の生えたピエロだったが、今回は子供を喰う時に顎がエイリアンの様に変形し、よりおぞましいデザインに。
この異界の怪物に勝つために、子供たちは勇気を持って内面の恐怖を克服しなければならず、それが成長という青春映画の永遠のテーマと結びつく。
だが原作小説のユニークな点は、ペニーワイズとの対決によって一旦は葛藤を解消した子供たちが、大人になると新たな葛藤を抱えていて、それが絶妙に子供時代と結びついていることにある。
例えばビルは、いくつかのキングの小説の主人公と同じく作家になっていて、しかも子供時代を引きずってホラー小説を書いているのだ。
父親の虐待から脱したベバリーは、今度は夫からのドメスティックバイオレンスに悩まされている。
彼らは恐怖の呪縛から完全には逃れられてはおらず、葛藤を心の奥底で燻らせているからこそ、再びデリーに集わねばならないのだ。
この土地に蓄積された負の力によって、人々が宿命的に結び付けられるあたり、実にキング的なのだけど、二つの時代がリンクする面白さは、明確に時代を分割するという本作のスタイルによって無くなっている。
まあこのロジックは、文庫版で2000ページ近い大長編の小説なら無理なく成立するが、時間が限られる映像作品では表現が難しいのも事実。
187分もあるTV版でもあちこち端折った感があるのだから、劇映画化に当たって子供時代のみに割り切った作りは正解だろう。
構造がシンプルになった分、TV版と比べると少年少女たちの青春ストーリーとしてはより純化され、それぞれが子供の時点の葛藤をいかにして乗り越えるかが物語のキモとなった。
特に、病的な親の愛によって支配されているベバリーとエディの、精神的な独立の瞬間は子供目線ではとても痛快だ。
ホラー映画としての見せ場もグッと増加し、ペニーワイズが子供たちに見せる手を変え品を変えの恐怖の幻影は映像技術の進化と共に大幅にグレードアップ。
最近のハリウッドのホラー映画はJホラーの影響が強く、ジワジワと精神的にくる恐怖演出が流行りだが、本作はピエロらしく伝統的なビックリ系なのもいい。
腕を噛み千切ったりする描写があるものの、人体破壊描写はそれぐらいなので、ホラー耐性があまり無い人でも大丈夫だろう。
幽霊屋敷から地下迷宮へと続くクライマックスの戦いでは、「グーニーズ」的な冒険のワクワクと、正統派ホラーのゾクゾク、さらに紅一点のベバリーを巡る初恋のドキドキ感もミックスされ、ゴージャスに楽しい。
1988年から89年の子供時代を描く本作が「チャプターⅠ」なのだから、2年後の公開を目指し既にプリプロダクションがスタートしている「チャプターⅡ」は、2015年から16年のデリーを舞台とした大人編になるはず。
続投予定のアンディ・ムスキエティ監督は、大人になったベバリーの候補に「MAMA」で組んだジェシカ・チャステインを上げているそうだが、年齢的に今大人編を作るなら、TV版の子供時代を演じたキャストがピッタリなのではと思って、ちょっと彼らのその後を調べてビックリ。
主人公のビルを演じたジョナサン・ブランディスは、2003年に自殺していたのだ。
しかもその時の彼の年齢は27歳・・・。
スティーヴン・キングの創造した恐怖の街・デリーの呪いは、現実世界へも広がっているのだろうか。
今回は、子供たちが見せられる恐怖のイメージから「ナイトメア・オブ・レッド」を。
ドライ・ジン30ml、カンパリ30ml、パイナップル・ジュース30ml、オレンジ・ビターズ2dashを氷で満たしたグラスに注ぎ、ステアする。
カンパリとビターズの異なる苦みが、ドライ・ジンの清涼感とパイナップルの甘さを引き立てる。
仄かにピンクで、ちょい辛口のアペリティフは、“悪夢”というよりは明日の希望を感じさせる“吉夢”の様な気がするが。
ところで、友だちと観に来ていたらしき少年が、「チャプターⅡではあいつ増えてITSになんじゃね?」と言っていたが、増えないから!
そもそもITSはITの複数形じゃないからね ( ;´Д`)
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スティーヴン・キングの代表作の一つ、「IT -イット-」の二度目の映像化。
80年代の終わり、アメリカ片田舎の小さな町・デリーに、子供たちに恐怖を届ける謎のピエロ、ペニーワイズが現れる。
立ち向かうのは、“それ”の存在に気付いた七人の子供たち、“ルーザーズ・クラブ”の面々だ。
それぞれの内面の恐怖を乗り越え、ペニーワイズを倒して街と自分たちを守るため、夏休みの大冒険がはじまる。
監督は、ギレルモ・デル・トロに見出され、長編デビュー作の「MAMA」でクリーンヒットを放ったアンディ・ムスキエティ。
ちょっとビターでノスタルジックな思春期の情景と、ワクワクゾクゾクのホラー要素がバランス良く融合した快作だ。
※核心部分に触れています。
1988年、メイン州デリー。
子供たちの失踪事件が多発する中、大雨の日に幼いジョージー・デンブロウが忽然と姿を消し、二度と戻らなかった。
翌89年の夏、ジョージーの兄ビル(ジェイデン・リバハー)、ベン(ジェレミー・レイ・テイラー)、ベバリー(ソフィア・リリス)、スタンリー(ワイアット・オレフ)、マイク(チョーズン・ジェイコブス)、リッチー(フィン・ウルフハード)、エディ(ジャック・ディラン・グレイザー)の七人は、赤い風船と共にピエロが出てくる生々しい幻影を見る。
大人たちには姿の見えないピエロは、ペニーワイズと名乗り、子供たちを攫って食べると言う。
“ルーザーズ・クラブ”を結成し、ペニーワイズの正体を探り始めた子供たちは、デリーの街では過去に27年ごとに子供の大量失踪が相次いでいたことを突き止める。
ペニーワイズはただのまぼろしではなく、1年間だけ活動し腹を満たしたら次の27年間眠る悪魔だったのだ。
だが、こんなことを大人たちに話しても、一笑に付されるだけ。
七人は、ペニーワイズの住処を突き止め、自分たちだけで戦うことを決意するのだが・・・・
平凡な街で暮らす子供たちの前に、突然非日常の異物・異常が現れる。
それが善なる存在であれば友情を育み、悪であれば力を合わせて抗うことで、子供たちは成長してゆく。
これは70年代から80年代にかけて、アメリカの若者向けの映画・小説によく見られたパターンだ。
これを映画でやったのがスティーヴン・スピルバーグであり、小説のフィールドの代表格がスティーヴン・キングと言って良いと思う。
「E.T.」や「グーニーズ」、そして嘗てのスピルバーグ映画にオマージュを捧げた、J・J・エイブラムスの「SUPER8/スーパーエイト」などと本作の香りはごく近い。
キングが1982年に発表した中編集「恐怖の四季」に収録された「The Body」では、少年たちが夏休みの冒険として死体探しの旅にでる。
この作品が、「スタンド・バイ・ミー」として映画化された1986年に発表された「IT -イット-」は、「The Body」をグッと膨らませ、キング一流の恐怖要素とミックスしたようなリリカルな青春ホラーストーリーだ。
ベストセラーとなったこの小説が、TVのミニシリーズとして最初に映像化されたのが1990年。
ちょうど27年前である。
TV版ではペニーワイズが現れるのは30年ごと、しかし原作と映画では27年ごとなので、おそらく狙って企画しているのだろう。
旧作もなかなか良い出来だったが、今回の映画版は数段上をゆく素晴らしい仕上がりだ。
原作は1985年の、大人になった主人公たちの現在を起点に、子供時代の1958年との二つの時代を描く。
現在と過去は平行に語られてゆくのだが、基本的に原作の構造を踏襲していたTV版と異なり、本作は子供時代のみに絞った構造になっているのが大きな特徴で、この脚色によって強化された部分と、弱くなった部分両方がある。
出版から31年が経過し、物語は一世代分時代がずれて子供時代が80年代末の設定。
“ルーザーズ・クラブ”の七人は、それぞれに秘密のコンプレックスと葛藤を抱えている。
リーダー格のビルは、弟が消えた原因を作ったという贖罪の意識に苦しめられ、元々吃音気味だったのもひどくなっている。
肥満児のベンは、経済的に困窮した母と共に、親戚の家に居候しており、ビルたちに出会う前は友達がおらず、孤独を常とした生活を送っている。
父親と二人暮らしのベバリーは、男たらしという噂のせいで女子たちからは嫌われ、父親からは虐待を受けているが、誰にも相談できていない。
異常に息子を溺愛する母親と暮らすエディは、彼を常に手元に置きたい母親によって、喘息の持病を持っていると思い込まされていて、ユダヤのラビの息子であるスタンリーは、父親から落ちこぼれの烙印を押され、屠畜場で働くマイクは、実の両親を謎の火事で亡くしている。
そして最後にペニーワイズの幻想を見るリッチーは、何よりもピエロが苦手なのだ。
子供の恐怖を象徴するピエロ、ペニーワイズは、実在の殺人鬼ジョン・ウェイン・ゲイシーをモデルにしている。
アメリカの正義を象徴する、西部劇のスーパースターの名を付けられながら、この男は猟奇的な性衝動を抑えられず、少年たちを誘い出しては強姦して殺した。
犠牲者の数は実に33人に及び、チャリティー活動などでピエロに扮していたことから、キラー・クラウンの名で知られる様になる。
本当の表情が見えず、時に不気味に感じられるピエロは、この人物によって殺人者のイメージと結びつけられ、ピエロの姿で子供たちを誘い出す恐怖のアイコン、ペニーワイズとなったのである。
ペニーワイズは、子供たちが心の中で恐ろしいと思っているモノやシチュエーションを作り上げ、精神的に締め上げて殺す。
怪優ティム・カーリーが演じたTV版のペニーワイズは、普通に牙の生えたピエロだったが、今回は子供を喰う時に顎がエイリアンの様に変形し、よりおぞましいデザインに。
この異界の怪物に勝つために、子供たちは勇気を持って内面の恐怖を克服しなければならず、それが成長という青春映画の永遠のテーマと結びつく。
だが原作小説のユニークな点は、ペニーワイズとの対決によって一旦は葛藤を解消した子供たちが、大人になると新たな葛藤を抱えていて、それが絶妙に子供時代と結びついていることにある。
例えばビルは、いくつかのキングの小説の主人公と同じく作家になっていて、しかも子供時代を引きずってホラー小説を書いているのだ。
父親の虐待から脱したベバリーは、今度は夫からのドメスティックバイオレンスに悩まされている。
彼らは恐怖の呪縛から完全には逃れられてはおらず、葛藤を心の奥底で燻らせているからこそ、再びデリーに集わねばならないのだ。
この土地に蓄積された負の力によって、人々が宿命的に結び付けられるあたり、実にキング的なのだけど、二つの時代がリンクする面白さは、明確に時代を分割するという本作のスタイルによって無くなっている。
まあこのロジックは、文庫版で2000ページ近い大長編の小説なら無理なく成立するが、時間が限られる映像作品では表現が難しいのも事実。
187分もあるTV版でもあちこち端折った感があるのだから、劇映画化に当たって子供時代のみに割り切った作りは正解だろう。
構造がシンプルになった分、TV版と比べると少年少女たちの青春ストーリーとしてはより純化され、それぞれが子供の時点の葛藤をいかにして乗り越えるかが物語のキモとなった。
特に、病的な親の愛によって支配されているベバリーとエディの、精神的な独立の瞬間は子供目線ではとても痛快だ。
ホラー映画としての見せ場もグッと増加し、ペニーワイズが子供たちに見せる手を変え品を変えの恐怖の幻影は映像技術の進化と共に大幅にグレードアップ。
最近のハリウッドのホラー映画はJホラーの影響が強く、ジワジワと精神的にくる恐怖演出が流行りだが、本作はピエロらしく伝統的なビックリ系なのもいい。
腕を噛み千切ったりする描写があるものの、人体破壊描写はそれぐらいなので、ホラー耐性があまり無い人でも大丈夫だろう。
幽霊屋敷から地下迷宮へと続くクライマックスの戦いでは、「グーニーズ」的な冒険のワクワクと、正統派ホラーのゾクゾク、さらに紅一点のベバリーを巡る初恋のドキドキ感もミックスされ、ゴージャスに楽しい。
1988年から89年の子供時代を描く本作が「チャプターⅠ」なのだから、2年後の公開を目指し既にプリプロダクションがスタートしている「チャプターⅡ」は、2015年から16年のデリーを舞台とした大人編になるはず。
続投予定のアンディ・ムスキエティ監督は、大人になったベバリーの候補に「MAMA」で組んだジェシカ・チャステインを上げているそうだが、年齢的に今大人編を作るなら、TV版の子供時代を演じたキャストがピッタリなのではと思って、ちょっと彼らのその後を調べてビックリ。
主人公のビルを演じたジョナサン・ブランディスは、2003年に自殺していたのだ。
しかもその時の彼の年齢は27歳・・・。
スティーヴン・キングの創造した恐怖の街・デリーの呪いは、現実世界へも広がっているのだろうか。
今回は、子供たちが見せられる恐怖のイメージから「ナイトメア・オブ・レッド」を。
ドライ・ジン30ml、カンパリ30ml、パイナップル・ジュース30ml、オレンジ・ビターズ2dashを氷で満たしたグラスに注ぎ、ステアする。
カンパリとビターズの異なる苦みが、ドライ・ジンの清涼感とパイナップルの甘さを引き立てる。
仄かにピンクで、ちょい辛口のアペリティフは、“悪夢”というよりは明日の希望を感じさせる“吉夢”の様な気がするが。
ところで、友だちと観に来ていたらしき少年が、「チャプターⅡではあいつ増えてITSになんじゃね?」と言っていたが、増えないから!
そもそもITSはITの複数形じゃないからね ( ;´Д`)

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