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2018年05月29日 (火) | 編集 |
いつか、飛ぶ日のために。
シアーシャ・ローナン演じるラジカルな女子高生、自称“レディ・バード”のこじらせ気味の青春を描く、愛すべき佳作。
これはグレタ・ガーウィグ監督の、女優・脚本家としての代表作、「フランシス・ハ」の前日譚の様な作品だ。
サクラメント出身ニューヨーク在住、あのちょっと痛いキャラクターの、ちょうど10年前の話と考えるとしっくりくる。
子離れできない母との確執、報われない二つの恋、女友達との難しい関係。
ガーウィグは、嘗ての自分が抱いていたのであろう青春の葛藤に対して、未来から優しく寄り添い、レディ・バードの小さな成長を見届ける。
タイトル・ロールのシアーシャ・ローナンの達者っぷりはもはや言うまでもないが、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジスや、「君の名前で僕を呼んで」でオスカーにノミネートされたティモシー・シャラメ、本作で脚光を浴びたビーニー・スタインフェルドなど、旬な若い俳優たちの瑞々しい演技も見どころだ。
2002年、カリフォルニア州サクラメント。
カソリック系の高校に通うクリスティン・マクファーソン(シアーシャ・ローナン)は、“レディ・バード”を名乗り、周囲にもそう呼ばせている。
退屈なサクラメントから出たい彼女は、ニューヨークの大学への進学を希望しているが、母のマリオン(ローリー・メトカーフ)は経済的理由から地元にとどまることを主張、進路を巡って二人の関係はギクシャクしている。
親友のジュリー(ビーニー・フェルドスタイン)と演劇クラスのオーディションを受けに行ったレディ・バードは、そこでダニー(ルーカス・ヘッジス)という青年と出会い付き合うことに。
しかしある時、彼女はダニーがトイレで男とキスしているところを目撃してしまい、別れを決断。
カフェでバイトをすることになったレディ・バードは、そこでイケてるミュージシャンのカイル(ティモシー・シャラメ)と知り合い急接近。
新しい交友関係も出来て、いつの間にか演劇クラスから足が遠のいていた彼女を、ある日ダニーが訪ねてくるのだが・・・
大人になって、ふと過去を振り返ると、思い出すのはちょっと恥ずかしい失敗の連続だ。
これはそんな青臭くて愛おしい、青春の記憶としてのグレタ・ガーウィグの一連の私小説的自分語りに連なる作品。
私生活のパートナーでもある、ノア・バームバック監督と組んだ「フランシス・ハ」の彼女は、ニューヨークでバレエダンサーをしているが、20代後半に差し掛かっても芽が出ず、ダンサーとしては限界を感じている。
理想と現実の間で抗うフランシスは、ドタバタ走ってはずっこける。
同じく、バームバック監督とのコンビ作「ミストレス・アメリカ」では、イケてない女子大生トレイシーが、ガーウィグ演じる猪突猛進型の三十路女ブルックと出会い、世界が変わってゆく話だが、やっぱり彼女は失敗しまくるのだ。
ガーウィグ自身が主演した二作では、ヤングとアダルトとの間で葛藤する、等身大の大人の女性をリアリティたっぷりに、しかし生々し過ぎずユーモラスにカリカチュアして表現していたが、本作ではシアーシャ・ローナンという若き分身を得て、カメラの裏側に自分のポジションを据えた。
時代設定の2002年は9.11の同時多発テロの翌年で、遠く離れたサクラメントの平凡な日常にあっても、そこはかとなくその影響が漂っていた頃。
主人公のレディ・バードことクリスティンは、早く何者かになりたい渇望を抱えた高校生だ。
彼女は登場して早々、進路を巡って母親と口論して車から飛び降り怪我をする。
過去にガーウィグが演じてきたキャラクター同様、頭で考えるよりも先に体が動きだし、結果的にいろいろとやらかすのである。
思いっきり背伸びしている彼女にとって、保守的なカソリック系の高校に行っていることも、過保護な親の庇護のもとに暮らしていることも、クリスティンと言う平凡な名前も気に入らない。
自分を特別な存在にしたくて、レディ・バードを名乗り、髪を赤く染め、クリエイティブなクラスを履修する。
そしてもどかしい高校時代の終わりと共に、閉塞した故郷を抜け出し、誰も自分を知らない遠くの街で、自立した存在になりたいのだ。
物語の軸となるのは、レディ・バードと母親との関係。
母のマリオンは、ぶつかりつつも内心娘のことが大好きで、家の経済的な事情もあって、卒業後も近くにいて欲しいと思っているのだけど、思春期真っ只中のレディ・バードにはそんな親心も疎ましく思える。
「フランシス・ハ」にも、夢破れてサクラメントへ里帰りするシークエンスがあったが、本名すら封印するレディ・バードにとって、故郷は自分を縛る母親そのものなのだ。
ちなみに、サクラメントはカリフォルニアの州都だが、サンフランシスコやロサンゼルスといった華やかな大都会と違って、特に名所や特徴があるわけでもなく、規模も一回り小さく、ぶっちゃけかなり地味な地方都市。
このパッとしない街で、レディ・バードは親に反発しつつ、ダニー、次いでカイルとイマイチ割り切れない恋をして、同性の二人の友人ジュリーとジェナとの間で悩む。
特別な存在を目指しているものの、実際にやっていることはごく普通。
いわば青春映画あるある満載の、ごくシンプルな物語なのだが、軽妙な語り口の中に誰もが納得するリアリティがある。
レディ・バードの数々のイタタな失敗は、脛に傷を持つすべての大人にとって、自分の傷をえぐられる様。
決して大爆笑する様な作品ではないのに、絶妙な台詞回しによるクスクスが止まらず、スクリーンから目が離せない。
映画監督、グレタ・ガーウィグのテリングのセンスが抜群に良いのだ。
前面に出る訳ではないが、ちょっと面白いのが劇中劇との象徴的な二重性。
アメリカの学校では、選択カリキュラムに演劇クラスを取り入れているところが多い。
大会で勝ち抜くことを目指す日本の学校の演劇部とはまた違った、あくまでも授業の一環としての演劇なのだが、多くの場合、履修を希望する生徒はオーディションを受け、それぞれの特質に合った役割で参加する。
本作でダニー役を演じているルーカス・ヘッジスも、中学の演劇クラスの公演でスカウトされたのが俳優になった切っ掛けだそう。
劇中で、レディ・バードたちが上演するのが「メリリー・ウィー・ロール・アロング」だ。
「カンパニー」「スウィーニー・トッド」などで知られるミュージカルの巨匠、スティーヴン・ソンドハイムが1981年に発表した作品で、日本でも5年前に宮本亜門演出で上演されている。
物語の主人公はハリウッドで人も羨む成功を手にしたプロデューサーだが、彼自身は自分の人生の何もかもにうんざりしている。
彼は「なぜ(今)ここにいる?」を考えながら、現在を起点に嘗て同じ夢を共有していた友人たちとの、今に至る20年を思い返してゆく。
ピュアだった若者たちの栄光と挫折、それぞれの分かれ道。
その判断は正しかったのか、失敗だったのか、主人公の自問はやがて観客自身の過去への問いと重なってゆくのである。
この感覚は、レディ・バードの中に過去の自分を見つめる作者のガーウィグ、そして彼女のいくつもの失敗を、いつしか自分の青春期の経験に重ね合わせている観客の心理に通じる。
青春の痛さは、国や社会、ジェンダーの違いがあったとしても、確実に普遍的な共感を呼ぶ部分があって、レディ・バードのハイスクール・ライフは誰の心の中にもある、“あの頃の自分”へのモヤモヤした想いを刺激する。
最初から最後まで、とことんやらかして終わるレディ・バードの物語に、彼女同様に青春真っ只中のティーンエイジャーはもちろん、青春なんてウン十年前よ?というおっさん・おばさん世代も、ちょい親目線で自分のことの様に一喜一憂し、等しく心を鷲掴みにされるだろう。
ところで、レディ・バードの赤毛設定は、マイク・ミルズ監督の半自伝的作品「20センチュリー・ウーマン」でガーウィグが演じた、ニューヨーク帰りのパンクなフォトグラファー、アビーのキャラクターが影響しているのかもしれない。
本作が「フランシス・ハ」の延長線上にあるのは間違いないが、アビーもまたレディ・バードの10年後の姿と考えても違和感がない。
ニューヨークに旅立ったレディ・バードは、フランシスになるのか、アビーになるのか、映画が終わっても、物語の余白にジワジワと余韻が広がる。
これは、どこにでもいる一人の少女が、ズッコケつつも大人への階段を一歩だけ上り、今までとは違った人生の景色を見られる様になるまでを描く、リリカルで味わい深い優れた青春映画だ。
今回は、レディ・バード憧れの地「ニューヨーク」をチョイス。
ライまたはバーボンウィスキー45ml、ライムジュース15ml、グレナデン・シロップ1/2tsp、砂糖1tspをシェイクしてグラスに注ぎ、オレンジピールを絞りかけて完成。
ウィスキーの濃厚さをライムが軽くしてくれて、甘酸っぱくてほろ苦い。
やらかしても、やらかしても、しっかりと歩み続ける大人のためのカクテルだ。
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シアーシャ・ローナン演じるラジカルな女子高生、自称“レディ・バード”のこじらせ気味の青春を描く、愛すべき佳作。
これはグレタ・ガーウィグ監督の、女優・脚本家としての代表作、「フランシス・ハ」の前日譚の様な作品だ。
サクラメント出身ニューヨーク在住、あのちょっと痛いキャラクターの、ちょうど10年前の話と考えるとしっくりくる。
子離れできない母との確執、報われない二つの恋、女友達との難しい関係。
ガーウィグは、嘗ての自分が抱いていたのであろう青春の葛藤に対して、未来から優しく寄り添い、レディ・バードの小さな成長を見届ける。
タイトル・ロールのシアーシャ・ローナンの達者っぷりはもはや言うまでもないが、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジスや、「君の名前で僕を呼んで」でオスカーにノミネートされたティモシー・シャラメ、本作で脚光を浴びたビーニー・スタインフェルドなど、旬な若い俳優たちの瑞々しい演技も見どころだ。
2002年、カリフォルニア州サクラメント。
カソリック系の高校に通うクリスティン・マクファーソン(シアーシャ・ローナン)は、“レディ・バード”を名乗り、周囲にもそう呼ばせている。
退屈なサクラメントから出たい彼女は、ニューヨークの大学への進学を希望しているが、母のマリオン(ローリー・メトカーフ)は経済的理由から地元にとどまることを主張、進路を巡って二人の関係はギクシャクしている。
親友のジュリー(ビーニー・フェルドスタイン)と演劇クラスのオーディションを受けに行ったレディ・バードは、そこでダニー(ルーカス・ヘッジス)という青年と出会い付き合うことに。
しかしある時、彼女はダニーがトイレで男とキスしているところを目撃してしまい、別れを決断。
カフェでバイトをすることになったレディ・バードは、そこでイケてるミュージシャンのカイル(ティモシー・シャラメ)と知り合い急接近。
新しい交友関係も出来て、いつの間にか演劇クラスから足が遠のいていた彼女を、ある日ダニーが訪ねてくるのだが・・・
大人になって、ふと過去を振り返ると、思い出すのはちょっと恥ずかしい失敗の連続だ。
これはそんな青臭くて愛おしい、青春の記憶としてのグレタ・ガーウィグの一連の私小説的自分語りに連なる作品。
私生活のパートナーでもある、ノア・バームバック監督と組んだ「フランシス・ハ」の彼女は、ニューヨークでバレエダンサーをしているが、20代後半に差し掛かっても芽が出ず、ダンサーとしては限界を感じている。
理想と現実の間で抗うフランシスは、ドタバタ走ってはずっこける。
同じく、バームバック監督とのコンビ作「ミストレス・アメリカ」では、イケてない女子大生トレイシーが、ガーウィグ演じる猪突猛進型の三十路女ブルックと出会い、世界が変わってゆく話だが、やっぱり彼女は失敗しまくるのだ。
ガーウィグ自身が主演した二作では、ヤングとアダルトとの間で葛藤する、等身大の大人の女性をリアリティたっぷりに、しかし生々し過ぎずユーモラスにカリカチュアして表現していたが、本作ではシアーシャ・ローナンという若き分身を得て、カメラの裏側に自分のポジションを据えた。
時代設定の2002年は9.11の同時多発テロの翌年で、遠く離れたサクラメントの平凡な日常にあっても、そこはかとなくその影響が漂っていた頃。
主人公のレディ・バードことクリスティンは、早く何者かになりたい渇望を抱えた高校生だ。
彼女は登場して早々、進路を巡って母親と口論して車から飛び降り怪我をする。
過去にガーウィグが演じてきたキャラクター同様、頭で考えるよりも先に体が動きだし、結果的にいろいろとやらかすのである。
思いっきり背伸びしている彼女にとって、保守的なカソリック系の高校に行っていることも、過保護な親の庇護のもとに暮らしていることも、クリスティンと言う平凡な名前も気に入らない。
自分を特別な存在にしたくて、レディ・バードを名乗り、髪を赤く染め、クリエイティブなクラスを履修する。
そしてもどかしい高校時代の終わりと共に、閉塞した故郷を抜け出し、誰も自分を知らない遠くの街で、自立した存在になりたいのだ。
物語の軸となるのは、レディ・バードと母親との関係。
母のマリオンは、ぶつかりつつも内心娘のことが大好きで、家の経済的な事情もあって、卒業後も近くにいて欲しいと思っているのだけど、思春期真っ只中のレディ・バードにはそんな親心も疎ましく思える。
「フランシス・ハ」にも、夢破れてサクラメントへ里帰りするシークエンスがあったが、本名すら封印するレディ・バードにとって、故郷は自分を縛る母親そのものなのだ。
ちなみに、サクラメントはカリフォルニアの州都だが、サンフランシスコやロサンゼルスといった華やかな大都会と違って、特に名所や特徴があるわけでもなく、規模も一回り小さく、ぶっちゃけかなり地味な地方都市。
このパッとしない街で、レディ・バードは親に反発しつつ、ダニー、次いでカイルとイマイチ割り切れない恋をして、同性の二人の友人ジュリーとジェナとの間で悩む。
特別な存在を目指しているものの、実際にやっていることはごく普通。
いわば青春映画あるある満載の、ごくシンプルな物語なのだが、軽妙な語り口の中に誰もが納得するリアリティがある。
レディ・バードの数々のイタタな失敗は、脛に傷を持つすべての大人にとって、自分の傷をえぐられる様。
決して大爆笑する様な作品ではないのに、絶妙な台詞回しによるクスクスが止まらず、スクリーンから目が離せない。
映画監督、グレタ・ガーウィグのテリングのセンスが抜群に良いのだ。
前面に出る訳ではないが、ちょっと面白いのが劇中劇との象徴的な二重性。
アメリカの学校では、選択カリキュラムに演劇クラスを取り入れているところが多い。
大会で勝ち抜くことを目指す日本の学校の演劇部とはまた違った、あくまでも授業の一環としての演劇なのだが、多くの場合、履修を希望する生徒はオーディションを受け、それぞれの特質に合った役割で参加する。
本作でダニー役を演じているルーカス・ヘッジスも、中学の演劇クラスの公演でスカウトされたのが俳優になった切っ掛けだそう。
劇中で、レディ・バードたちが上演するのが「メリリー・ウィー・ロール・アロング」だ。
「カンパニー」「スウィーニー・トッド」などで知られるミュージカルの巨匠、スティーヴン・ソンドハイムが1981年に発表した作品で、日本でも5年前に宮本亜門演出で上演されている。
物語の主人公はハリウッドで人も羨む成功を手にしたプロデューサーだが、彼自身は自分の人生の何もかもにうんざりしている。
彼は「なぜ(今)ここにいる?」を考えながら、現在を起点に嘗て同じ夢を共有していた友人たちとの、今に至る20年を思い返してゆく。
ピュアだった若者たちの栄光と挫折、それぞれの分かれ道。
その判断は正しかったのか、失敗だったのか、主人公の自問はやがて観客自身の過去への問いと重なってゆくのである。
この感覚は、レディ・バードの中に過去の自分を見つめる作者のガーウィグ、そして彼女のいくつもの失敗を、いつしか自分の青春期の経験に重ね合わせている観客の心理に通じる。
青春の痛さは、国や社会、ジェンダーの違いがあったとしても、確実に普遍的な共感を呼ぶ部分があって、レディ・バードのハイスクール・ライフは誰の心の中にもある、“あの頃の自分”へのモヤモヤした想いを刺激する。
最初から最後まで、とことんやらかして終わるレディ・バードの物語に、彼女同様に青春真っ只中のティーンエイジャーはもちろん、青春なんてウン十年前よ?というおっさん・おばさん世代も、ちょい親目線で自分のことの様に一喜一憂し、等しく心を鷲掴みにされるだろう。
ところで、レディ・バードの赤毛設定は、マイク・ミルズ監督の半自伝的作品「20センチュリー・ウーマン」でガーウィグが演じた、ニューヨーク帰りのパンクなフォトグラファー、アビーのキャラクターが影響しているのかもしれない。
本作が「フランシス・ハ」の延長線上にあるのは間違いないが、アビーもまたレディ・バードの10年後の姿と考えても違和感がない。
ニューヨークに旅立ったレディ・バードは、フランシスになるのか、アビーになるのか、映画が終わっても、物語の余白にジワジワと余韻が広がる。
これは、どこにでもいる一人の少女が、ズッコケつつも大人への階段を一歩だけ上り、今までとは違った人生の景色を見られる様になるまでを描く、リリカルで味わい深い優れた青春映画だ。
今回は、レディ・バード憧れの地「ニューヨーク」をチョイス。
ライまたはバーボンウィスキー45ml、ライムジュース15ml、グレナデン・シロップ1/2tsp、砂糖1tspをシェイクしてグラスに注ぎ、オレンジピールを絞りかけて完成。
ウィスキーの濃厚さをライムが軽くしてくれて、甘酸っぱくてほろ苦い。
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