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ショートレビュー「メイズ・ランナー:最期の迷宮・・・・・評価額1550円」
2018年06月13日 (水) | 編集 |
友を救うか、世界を救うか。

謎の巨大迷路に挑む若者たちの冒険を描く、ジェイムズ・ダシュナー原作、ウェス・ボール監督のSF三部作の完結編。
主演のディラン・オブライエンの怪我で現場が一旦バラしになったらしく、一年遅れての完成。
おかげで2作目の記憶がちょっと怪しかったのだが、観てると直ぐに大筋は思い出してきた。
もともと割と雑なプロットだし、ぶっちゃけ細かいところは覚えてなくても問題ない。

第1作の「メイズ・ランナー」では、名前以外の記憶を失った若者たちが、朝になると入り口が開き、夜になると閉じられ、刻々とその構造を変化させる迷路の内側に閉じ込められている。
この世界に新たに送り込まれたトーマスは、仲間を率いて謎を解き、死の迷宮を突破する。
第2作「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」では、迷路がWCKDという組織の管理下にあり、世界に蔓延するフレアウィルスの抗体を持つ若者たちを被験者とした実験であったことが明かされる。
連行された施設から逃れたトーマスたちは、砂漠に住む反乱軍ライトアームと合流するも、WCKDに攻撃される。
そして最終章の第3作は、フレアウィルスをキュアする 血清の“原料”として連れ去られた仲間のミンホを追って、トーマスと決死隊がWCKDの本拠地“ラスト・シティ”に潜入。
まるで「進撃の巨人」に出てくるような、巨大な壁に守られた人類最後の都市が最後の舞台だ。

前作のラスト直後から始まるノンストップ活劇は、シリーズベストと言っていい。
ミンホが乗った列車を空と陸から追撃するという、「ワイルド・スピード」シリーズを思わせるダイナミックなアクションシークエンスで、まずは心を掴まれる。
しかし、巨大な迷路の謎解きが全てだった第1作、その解がさらなる世界観の謎を呼んだ第2作に対して、本作では既に全ての謎は解けていて、ナゾナゾの連続で興味を保つ手はもう使えない。
はたしてどう展開させるのかと思っていたが、本作の作り手はここまでじっくり描きこんで来たキャラクターたちの、本格的なドラマを見せてくれる。
主人公トーマスの最大の葛藤は、前作までは生き残ることだった。
仲間を率いて、ステージの謎を解き明かし、追いすがる敵を出し抜けばそれでいい。
しかし今回、彼は自らの意思で友を救うため死地に赴くのだ。

トーマスとWCKDに寝返った元カノのテレサが、愛憎相半ばしながらテーゼとアンチテーゼを体現。
たった一人も見捨てぬトーマスと、人類全体のためなら犠牲もやむなしとするWCKDは、マクロとミクロで視点を入れ替えれば、どちらも“正しいこと”をしようとしているだけ。
一体どちらが正しいのか、自分のなすべきことは何か、特別な宿命を背負ったヒーローのジレンマがトーマスの信念を揺さぶり、ドラマチックに苦悩する。
もっとも立場の違う利他的な善玉が右往左往しているだけでは盛り上がらないので、とことん外道な敵役は腐れ縁のジャンソンが担当。
ターミネーター並みのしつこさで、戦いをサスペンスフルに盛り上げる。

前半若干停滞する時間もあるし、ディテールの雑さは相変わらずだが、前作までの遺産も効果的に伏線化し、複数のエピソードが重層的に同時進行するクライマックスはスリリングで、人間ドラマとしても見応えがある。
大きな犠牲をはらった結果、導き出されるビターな結末も納得できるもの。
第1作の巨大迷路から第2作のトラップが待ち受ける砂漠、そして本作の未来都市と、トーマスたちが実際に“メイズ・ランナー”だったのは一本目だけだったが、手を替え品を替えて楽しませてくれた。
さすがに世界観のインパクトは薄れたが、活劇としてもドラマとしても、“有終の美”と言っても良いのではないか。
星を受け継ぎ、人類を救うものの物語だ。

今回はランナー繋がりでメイズ・ランナーならぬ「ロード・ランナー」をチョイス。
ウォッカ30ml、ディサローノ・アマレット15ml、ココナッツ・ミルク15mlをシェイクし、グラスに注ぎ、ナツメグを軽くふりかける。
ドライなウォッカを、ディサローノ・アマレットとココナッツ・ミルクが甘酸っぱくてまろやかな味わいに演出。
ナツメグの甘い香りが、文字通り良いスパイスになっている。

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