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ショートレビュー「アントマン&ワスプ・・・・・評価額1650円」
2018年09月09日 (日) | 編集 |
ちっちゃくたって、愛は救える。

身長わずか1.5センチ、マーベル・シネマッティック・ユニバース(MCU)最小の虫愛づるヒーロー、アントマンの単体シリーズ第二弾。
まあ今回はタイトル通り相方ワスプも大活躍で、単体とは言い難いのだけど。
監督のペイトン・リードを始め、続投の主要スタッフ・キャストは息のあったチームワークを見せ、安定の面白さだ。
主人公のサイズだけじゃなく、相変わらず話のスケールもいい意味でちっちゃい。
前作はひょんなことからアントマンスーツの開発者、ハンク・ピム博士に選ばれてアントマンになったダメ父さんスコット・ラングと、離れて暮らす幼い娘との親子関係の再生の話だった。
今回はワスプことホープ・ヴァン・ダインの母親でピム博士の妻、30年前に量子世界へ消えた初代ワスプ、ジャネット・ヴァン・ダインのレスキューミッションだ。

時系列的には「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の直前で、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の結果、罪に問われたスコットは司法取引に応じ、自宅軟禁状態にある。
そんな時、ジャネットが量子世界で今も生きているかも知れないことが分かり、レスキューミッションが開始されるのだが、スコットは自宅から出られないので、いかにしてFBIの目を欺むくのかが第一の見もの。
さらにピム博士の研究を狙いゴーストという壁をすり抜ける謎の存在が現れ、やはり博士の量子テクノロジーを狙う武器商人たちと、三つ巴の争奪戦になる。
だからこの映画では、誰もが自分の目的のために動いてはいるものの、別に世界を滅ぼそうとしていたり、明確な目的を持って恐ろしいことをしようとしている訳ではないので、基本アントマンとワスプはレスキューミッションの妨害に抗っているだけ。
ゴーストはアントマンたちと対立はするが、それは止むに止まれぬ事情によるもので、いわゆるヴィランとは違うし、FBIもアントマンを自宅から出さないという自分たちの仕事を頑張るのみ。
敵と言えるのは武器商人たちくらいだが、弱すぎるのでぶっちゃけお笑い要員以上のものではない。

ただ二作目となり表現がこなれた分、アクションシークエンスのスピード感と爽快感はサクッと前作を超えてきた。
坂の街サンフランシスコの地形を生かしたカーチェイスは、大きくなったり小さくなったりの変幻自在のリズムが絶妙でむっちゃ楽しい。
「シビル・ウォー」でもあった巨大化は、前作のクライマックスの極小化と対をなす形になっていて、思わずニヤリ。
妻を探すため量子世界へと赴いたピム博士と愛しのジャネットとの再会劇は、演じるマイケル・ダグラスとミッシェル・ファイファーのデジタル処理された若き日の姿と、老いた現在とのギャップも相まって歳月の流れを感じさせ、グッとくるものがある。
マイケル・ペーニャの自白剤のくだりとかも爆笑モノ。

あえてこの映画に一番近いマーベル作品を上げるとすれば、MCUの作品よりもむしろディズニーブランドでアニメーション映画化された「ベイマックス」だろう。
「ベイマックス」ではキャラハン博士の開発した物質転送装置が強引な実験の結果暴走し、パイロットを務めた博士の愛娘が異次元世界で行方不明になってしまう。
怒りに燃えるキャラハン博士はダークサイドに落ち、実験を強行させた関係者に復讐しようとするが、主人公ヒロとベイマックスたちの活躍で阻止され、博士の愛娘も異次元世界から救出される。
同じような超常の世界からの救出劇であるだけでなく、「ベイマックス」の舞台はサンフランシスコに東京をプラスした架空都市サンフランソウキョウであり、本作とは設定も舞台も被っているので、一定のインスパイアを受けているのは間違いないと思う。

世界を救うヒーローはMCUだけでも沢山いるが、中にはスーパーパワーで自分の一番大切な人を救うことに手一杯な癒し系・お笑い系の奴らがいてもいい。
どんどん巨大化し、シリアス度を高めてゆくMCUで、ある意味フェイズ1の頃の初期作品を思わせるこの陽性なミニマム感は貴重。
前作では幼女だったスコットの愛娘・キャシー役の子が随分大きくなって、早くも三代目ワスプに立候補してたりいろいろ微笑ましい。
本作ではあまり他のMCU作品との絡みはないが、指パッチンの余波は意外な形で現れ、スコットは絶体絶命の危機に落ちるのだが、あの状態からいったいどうやって脱出するんだろう???

今回も前作でも合わせたイヌのラベルが目印の「ラグニタス デイタイムIPA」をチョイス。
サンフランシスコ近郊で、ワインで有名なソノマ地区のクラフトビール。
IPAのホップ感はしっかりあるが、比較的アルコール度数は低めですっきり爽やかなテイスト。
カリフォルニアオレンジを思わせる、フルーティな香りが華やかだ。
「デイ・タイム」の名の通り、ランチにいただきたいライトな味わいだ。

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