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シャザム!・・・・・評価額1600円
2019年04月29日 (月) | 編集 |
スーパーヒーローは厨二病。

これは実に楽しい映画だ。
年老いた最強魔法使いから、「シャザム!」と唱えるとスーパーヒーローへ変身する能力を受け継いだ男子中学生が、調子に乗って仲間と人気YouTuberに。
しかし、彼を付け狙う狙うスーパーヴィランがいて・・・という話。
変身すると体は大人でも、中身は14歳の子供。
このギャップが生み出す笑いが、たまらなく可笑しい。
同じアメコミ映画でも「アベンジャーズ/エンドゲーム」が重厚長大の極致だとすれば、こちらはいい意味で軽薄短小のお気軽さ。
でも実は物語の方も相当に良くできていて、大人の鑑賞にもしっかりと耐える。
監督は、闇の中だけで具現化するオバケを描いたホラー映画、「ライト/オフ」で注目を浴びたデヴィッド・F・サンドバーグ。
DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)的には、今までいなかった、お笑い担当のスーパーヒーローの誕生だ。
※核心部分に触れています。

幼い頃に母親と生き別れになり、孤児として育った14歳のビリー・バットソン(アッシャー・エンジェル)は、新たな里親の元でグループホームに入居する。
そこでは足が不自由でヒーローオタクのフレディ(ジャック・ディラン・グレイザー)、大学進学に悩むメアリー(グレイス・フルトン)、誰にでもハグするダーラ(フェイス・ハーマン)、ゲームの達人ユージーン(イアン・チェン)、全く喋らないペドロ(ジョパン・アルマンド)といったワケありの子供達が暮らしていた。
ある日、フレディを庇っていじめっ子に殴りかかったビリーは、地下鉄に逃げ込む。
すると突然他の乗客が消え、ビリーは謎めいた地下の神殿に召喚されると、年老いた魔術師シャザム(ジャイモン・フンスー)から、自分の能力を受け継ぐスーパーヒーローになれと迫られる。
ビリーが呪文を唱えると魔術師は消え、後には大人の姿のスーパーヒーロー、シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)となったビリーが残される。
焦ったビリーは、フレディに助けを求め、偶然「シャザム!」と唱えることで元の姿に戻れることを発見。
調子に乗った二人は、能力をイタズラに使い、それをYouTubeにアップすることを思いつく。
一躍街の人気者となるシャザムだったが、憎しみのこもった目で彼らを見つめている男がいた・・・


「シャザム!(S.H.A.Z.A.M.)」という変身呪文は、Solomon(ソロモン)の知恵、Hercules(ヘラクレス)の剛力、Atlas(アトラス)のスタミナ、Zeus(ゼウス)の万能、Achilles(アキレス)の勇気、Mercury(マーキュリー)の神速の頭文字を並べたもの。
なるほど、これらの能力を全部発揮できれば、そりゃスーパーマン並みの凄いヒーローになるだろう。
しかし、呪文を唱えて変身しても、肉体だけは大人になるのだけど、中身は幼い頃に消えたママへの思いをこじらせた厨二のまま。
ノリで強盗をやっつけて調子に乗ると、フレディと連んで放電能力を使ってATMをぶっ壊したり、能力をYouTubeにアップして目立ちまくり、やりたい放題。

ちょっと面白いのは、このキャラクターがもともと「キャプテン・マーベル」という名だったと言うこと。
原作は、フォーセット・コミックという会社から、当時大人気だったスーパーマンの二匹目のドジョウを狙い、1940年に出版されるも、その後人気の低迷で50年代には一時表舞台から消える。
その後72年に版権のみがDCに移ったのだが、その時はすでにマーベル・コミックからキャプテン・マーベルが商標登録されていたので、「シャザム」に改名されたという数奇な歴史を持つ。
ちなみにマーベル・コミックの設立は、フォーセット・コミックと同じ1939年で、マーベル版のキャプテン・マーベルの初登場は、1967年だ。

このキャラクターの特徴は、やはりスーパーヒーローと中の人が子供だと言うことだろう。
子供のヒーローというと、日本では藤子不二雄のパーマンあたりが思い浮かぶが、基本的には子供は子供のまま。
MCUのスパイディや、DCEUのフラッシュも若いが、流石に中学生ではない。
しかしシャザムの場合は、なぜか変身すると激ダサのコスチュームに身を包んだ、ザッカリー・リーヴァイが演じるおっさんのルックスになってしまうのである。
「ぶっ飛んだ格好をしているおっさんが、物凄く子供っぽいことをする」というのが本作の面白さを作り出す核心だ。
しかし、それだけならただのおバカ映画で終わってしまう。
本作の場合は、実は一人で生き別れの母親を探し続けているビリーの複雑な感情を軸に、足の不自由なフレディ、大学進学を諦めようとしているメアリーら、れぞれに大小の葛藤を抱えた子供たちの成長を、物語の推進力としているのである。

マーク・ストロング演じるヴィラン、Dr.サデウスの方は、「Mr.インクレディブル」のシンドロームを思わせる設定で、全体を“ファミリー”の話にしているあたりも共通点が見える。
彼は少年時代に、一度は魔術師シャザムにスーパーヒーロー候補として選ばれながら、神殿に幽閉されている“七つの大罪”の魔物たちに誘惑され、不合格となったことから逆恨み。
以来、大人になっても秘密の神殿の場所を探し続け、“七つの大罪”を解き放って、自らに憑依させることで、魔術師に匹敵する力を得る。
魔術師シャザムの方は、彼を止めるためにも、新しい継承者が必要だったという訳。
まあビリーも能力を得た後、結構悪いことやってるので、あんまり品行方正とは言えないが、もっと心の奥底の部分での“正さ”を重視したということだろう。

作劇的に上手いのは、ビリーを里親を転々としてる孤児、サデウスを親に見放された息子に設定し、孤独の鏡像としてること。
ビリーは母親とは逸れただけで、何らかの事情があって母親は自分を見つけられないのだと思っているのだが、物語の中盤に経済的理由によって捨てられたことが明らかになる。
一方、Dr.サデウスは子供の頃から出来の良い兄と比較され、厳格な父親からは出来損ないとして疎まれて育ってきた。
二人は年齢こそ違えど、共に親に見放され、愛を知らずに育った孤独な子なのである。
違いは、今のビリーには同じ孤独を共有し、お互いに必要としている血の繋がらない“家族”がいること。
この構造から、ビリーとサデウスの選択の違いがテーマを導き出す。

基本コメディとは言っても、そこはDCEU。
プチ「マン・オブ・スティール」的クライマックスは、結構派手だしスペクタクルだ。
サデウスに憑依している魔物はそれぞれ分離して戦えるので、実質7対1。
数的不利を覆すシャザムの秘策は、途中で簡単に読めるけど、物語の帰結する結果として納得できる展開なので、むしろ「待ってました!」と言うワクワク感がある。
根無し草の少年が、本当の家族、本当の居場所を見つけるドラマとしても見事な幕切れ。
作品カラーからも独立色が強く、始めからヒーローが実在する世界観以外に、DCEUを思わせる部分は無かったのだが、オチを見ると次回はガッツリ絡んできそう。

おとなこどもが主人公ということで、甘めの飲みやすいカクテル「マルティーニ・ロッソ トニック」をチョイス。
氷を入れたグラスに、マルティーニ・ロッソ60mlと適量のトニック・ウォーターを注ぎ、軽くステアしてオレンジのスライスを添えて完成。
イタリアを代表するベルモットの赤、マルティーニ・ロッソの果実感とハーブの香りが特徴。
甘めでアルコール度数も低く、強いお酒が苦手な人も楽しめる。

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