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2019年08月11日 (日) | 編集 |
ノブレス・オブリージュの目覚め。
アフリカの大地に生まれたライオンの子が、運命と戦いながら遂に王となるまでを描き、アニメーション映画史上、空前の大ヒット作となった「ライオン・キング」の四半世紀ぶりとなるリメイク。
この時代のディズニー作品としては珍しい、完全オリジナルのストーリーは今見ても全く古びていないが、一連の実写リメイクと一緒にするのは間違いだ。
ディズニーの宣伝部に言わせると、これは「超実写版」なのだそうだが、本作で「実写」の映像が使われているのは、サバンナに昇る朝日をとらえたファーストショットのみ。
あとは全編コンピュータによって作り出された、3DCGアニメーション映画である。
ジョン・ファヴロー監督は、同じく3DCGによってディズニーの名作アニメーションを蘇られせた「ジャングル・ブック」に続いて、素晴らしくフォトジェニックでスペクタクルな快作を作り上げた。
大ヒット中の「トイ・ストーリー4」や「天気の子」を含め、結構クセの強い作品が揃った今年の夏休み映画興行の中にあって、まさに万人が楽しめるファミリームービーの決定版だ。
サバンナの王国「プライド・ランド」の王ムファサ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)に息子が生まれる。
シンバ(ドナルド・グローヴァー)と名付けられた未来の王はスクスクと育ち、イタズラ盛りの年齢に。
しかし、王位を狙う叔父のスカー(キウェテル・イジョフォー)の陰謀により、ムファサは殺されシンバは自分のせいで父が死んだと思い込み、自ら王国を後にする。
ミーアキャットのティモン(ビリー・アイクナー)とイボイノシシのプンバァ(セス・ローゲン)に拾われたシンバは、故郷を離れたジャングルで新たな仲間たちと共に成長してゆく。
そんなある日、プンヴァが雌ライオンに襲われ、シンバが間に入って助けたところ、彼女は幼馴染のナラ(ビヨンセ・ノウルズ)で、スカーの統治によって荒廃したプライド・ランドから助けを求めに来たと言う。
再び王となる運命と出会ったシンバは、自分の犯した過去の「罪」と向き合い、スカーと対決する決意を固める・・・
「ライオン・キング」というと、オリジナルの公開当時から手塚治虫の「ジャングル大帝」からのパクリ疑惑が囁かれているが、私はこの二作がそれほど似ているとは思わない。
確かにどちらの主人公もライオンで、世代を超えた魂の継承の物語であり、「ライオン・キング」には「ジャングル大帝」からのインスパイアと思しきディティールは多々あるので、ディズニーのオフィシャルな見解である、「存在を知らなかった」というのは無理があるだろう。
しかし決定的に異なっているのは、「ライオン・キング」が神話的な構造を持つ貴種流離譚であると同時に、シェイクスピア的な宮廷劇であり、基本的にはシンバの内面の葛藤の物語であるのに対し、「ジャングル大帝」は動物たちと、アフリカの開発を進める人間たちの軋轢が生み出す物語だということだ。
これはむしろ、(著作権的には現在ではアウトながら)手塚治虫自身もしばしば自作に登場させている「ターザン」に近い。
二本は、物語の話型もテーマも全く違う、似て非なる作品なのである。
人間と関わるうちに、どんどん動物の人間化が進行した「ジャングル大帝」とは異なり、本作では人間などこの世界に存在しないかのごとく、動物たちだけの物語となっており、彼らの生態もより現実に近い。
そもそもライオンはジャングルではなくサバンナの生き物だし、基本単独で行動するネコ科では珍しく、一頭の雄を中心にしたプライドと呼ばれる群れを形成する。
そのテリトリーはおおよそ250平方キロメートル(山手線の内側の面積の4倍!)におよぶと言われ、これが本作でムファサが支配する「プライド・ランド」の王国だ。
プライドの雄はボスを含めて2、3頭、雌は多くの場合10頭から15頭で、狩をするのは雌の仕事だが、獲物はまず雄が食う。
若い雄が群れから離れると、単独行動する場合もあり、生態系でのライバルはハイエナと、本作のライオンの生態描写はかなり現実に近いものになっているのが分かる。
この辺りのディテールは、オリジナルから受け継がれた部分もあれば、本作で強化された部分もあるが、ディズニーの手描きアニメーションのリメイク作品群の中では、一番オリジナルに忠実なのではないか。
懐かしのディズニーロゴから、名曲「Circle Of Life」で幕をあける冒頭シークエンスは、カメラワークや編集まで踏襲されており、オリジナルを強く意識した描写は全編に見られる。
とは言え、表現手法が違うのだから、作品としての印象はかなり異なる。
手描きアニメーションならではのキャラクターの豊かな表情や、ディフォルメされたギャグなどのオリジナルの要素は、動物たちが非常に写実的になったことで失われた。
だが、これまでのディズニー/ピクサーのCGアニメーション作品とは、明確に一線を画するフォトリアリスティックな映像が作り出す美しい世界と、圧倒的なキャラクターの実在感が、失った要素を補って余りある。
本当に動物が喋って演技している様な感覚は、「超実写版」と言いたくなるのも分からないではないし、サバンナからジャングルまで、その場の匂いや湿度まで感じられそうな、ネイチャー・ドキュメンタリー顔負けのリアリティは特筆に値する。
他のリメイク作と異なるのは、主人公の心情がほとんど掘り下げられていないことだが、これは元々ノブレス・オブリージュとハクナマタタ(なんとでもなる)の精神をめぐる、自己の内面での葛藤の話で、オリジナルの時点で十分に描かれていたから問題はない。
全体を通しても、丸ごと足し引きされた部分は殆ど無いが、それでもいくつかの重要な改変が加えられている。
特に印象的なエピソードは二つ。
一つ目は、シンバが去った後、スカーの統治下での雌ライオンたちの暮らしを描く部分。
ムファサの妃だったサラビは、スカーから再婚を迫られていて、雌たちはスカーのセクハラ・パワハラと配下のハイエナたちによって抑圧されている。
オリジナルでは、ナラが遠く離れたジャングルまで単独で来た動機が曖昧だったが、本作ではスカーの横暴に耐えかねて仲間に黙って故郷を脱出し、助けになる存在を求めて当て所なく旅をしていたことが明らかになる。
自らの未来のために行動するキャラクターは、いかにも21世紀的なディズニーヒロイン像。
もう一点は、ヒヒの呪術師ラフィキが、死んだと思われていたシンバが生きていることを知るエピソード。
オリジナルでは、シンバのいるジャングルからサバンナまで漂って来たタンポポの綿毛の様な花の種を、偶然ラフィキが捕まえて、占いによってシンバが生きていることを確信するのだが、ぐっとリアルになった世界観ではちょっと無理のある描写。
本作では、抜け落ちたシンバのたてがみの一部が鳥の巣の材料になり、そこから落ちて木に引っかかってキリンに食べられフンとなり、今度はフンコロガシに転がされ、フンが壊れるとアリに木の葉と間違えられて運ばれて、遂にラフィキの目に留まる。
真の王の生存を伝える命のリレーは、シンバとラフィキの間にある特別な絆を感じさせつつ、大型哺乳類から極小の昆虫まで、アフリカの豊かな生態系、まさに「Circle Of Life」を可視化した秀逸な改変だった。
全体的に、オリジナルよりも擬人化要素が減らされているので、今回のラフィキは魔法使いみたいな杖は持ってないんだと思っていたら、意外なところで出してくるのも、オリジナルのファンとしては最高にアガる。
88分から119分と30分以上伸びた尺は、その多くがアクション描写の拡充に費やされていて、特にクライマックスのシンバvsスカーの巨大な雄ライオン同士の決闘は、まるで怪獣映画を観ている様など迫力。
燃え盛る炎を背景とした、奥行感のある絵画的な美しさは圧巻だ。
おそらくファヴローには、「ジャングル・ブック」の成功体験によって、本作をどう作るべきか道筋が見えたのだろう。
実写を超えるほどにフォトリアリスティックなビジュアルは、物語にフィクションを超えた説得力をもたらす。
写実的なCGアニメーションというアプローチは、過去にもいくつか例があるが必ずしも成功したとは言えず、この種のCG技術は実写のVFXでこそ生きるという“常識”があった。
しかし人間の俳優が登場せず、実質CGキャラクターだけで成立させた本作は、CGアニメーションの歴史に確実に新しい可能性を切り開いたと言えるだろう。
単に名作映画の成功したリメイクというだけでなく、映像技術の歴史の点でもエポックな作品である。
本作ではそれほど色は濃くなかったが、オリジナルのシンバのたてがみは燃えるような赤。
なので今回は「レッド・ライオン」をチョイス。
ドライ・ジン20ml、オレンジ・キュラソー20ml、オレンジ・ジュース10ml、レモン・ジュース10mlをシェイクし、グラスに注ぐ。
色は赤というか黄色だが、柑橘系の香りがふわりと広がり、オレンジの甘さとジンの清涼感が絶妙にバランスする洗練された味わい。
1933年にロンドンで開催されたカクテル・コンペティションの受賞作。
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アフリカの大地に生まれたライオンの子が、運命と戦いながら遂に王となるまでを描き、アニメーション映画史上、空前の大ヒット作となった「ライオン・キング」の四半世紀ぶりとなるリメイク。
この時代のディズニー作品としては珍しい、完全オリジナルのストーリーは今見ても全く古びていないが、一連の実写リメイクと一緒にするのは間違いだ。
ディズニーの宣伝部に言わせると、これは「超実写版」なのだそうだが、本作で「実写」の映像が使われているのは、サバンナに昇る朝日をとらえたファーストショットのみ。
あとは全編コンピュータによって作り出された、3DCGアニメーション映画である。
ジョン・ファヴロー監督は、同じく3DCGによってディズニーの名作アニメーションを蘇られせた「ジャングル・ブック」に続いて、素晴らしくフォトジェニックでスペクタクルな快作を作り上げた。
大ヒット中の「トイ・ストーリー4」や「天気の子」を含め、結構クセの強い作品が揃った今年の夏休み映画興行の中にあって、まさに万人が楽しめるファミリームービーの決定版だ。
サバンナの王国「プライド・ランド」の王ムファサ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)に息子が生まれる。
シンバ(ドナルド・グローヴァー)と名付けられた未来の王はスクスクと育ち、イタズラ盛りの年齢に。
しかし、王位を狙う叔父のスカー(キウェテル・イジョフォー)の陰謀により、ムファサは殺されシンバは自分のせいで父が死んだと思い込み、自ら王国を後にする。
ミーアキャットのティモン(ビリー・アイクナー)とイボイノシシのプンバァ(セス・ローゲン)に拾われたシンバは、故郷を離れたジャングルで新たな仲間たちと共に成長してゆく。
そんなある日、プンヴァが雌ライオンに襲われ、シンバが間に入って助けたところ、彼女は幼馴染のナラ(ビヨンセ・ノウルズ)で、スカーの統治によって荒廃したプライド・ランドから助けを求めに来たと言う。
再び王となる運命と出会ったシンバは、自分の犯した過去の「罪」と向き合い、スカーと対決する決意を固める・・・
「ライオン・キング」というと、オリジナルの公開当時から手塚治虫の「ジャングル大帝」からのパクリ疑惑が囁かれているが、私はこの二作がそれほど似ているとは思わない。
確かにどちらの主人公もライオンで、世代を超えた魂の継承の物語であり、「ライオン・キング」には「ジャングル大帝」からのインスパイアと思しきディティールは多々あるので、ディズニーのオフィシャルな見解である、「存在を知らなかった」というのは無理があるだろう。
しかし決定的に異なっているのは、「ライオン・キング」が神話的な構造を持つ貴種流離譚であると同時に、シェイクスピア的な宮廷劇であり、基本的にはシンバの内面の葛藤の物語であるのに対し、「ジャングル大帝」は動物たちと、アフリカの開発を進める人間たちの軋轢が生み出す物語だということだ。
これはむしろ、(著作権的には現在ではアウトながら)手塚治虫自身もしばしば自作に登場させている「ターザン」に近い。
二本は、物語の話型もテーマも全く違う、似て非なる作品なのである。
人間と関わるうちに、どんどん動物の人間化が進行した「ジャングル大帝」とは異なり、本作では人間などこの世界に存在しないかのごとく、動物たちだけの物語となっており、彼らの生態もより現実に近い。
そもそもライオンはジャングルではなくサバンナの生き物だし、基本単独で行動するネコ科では珍しく、一頭の雄を中心にしたプライドと呼ばれる群れを形成する。
そのテリトリーはおおよそ250平方キロメートル(山手線の内側の面積の4倍!)におよぶと言われ、これが本作でムファサが支配する「プライド・ランド」の王国だ。
プライドの雄はボスを含めて2、3頭、雌は多くの場合10頭から15頭で、狩をするのは雌の仕事だが、獲物はまず雄が食う。
若い雄が群れから離れると、単独行動する場合もあり、生態系でのライバルはハイエナと、本作のライオンの生態描写はかなり現実に近いものになっているのが分かる。
この辺りのディテールは、オリジナルから受け継がれた部分もあれば、本作で強化された部分もあるが、ディズニーの手描きアニメーションのリメイク作品群の中では、一番オリジナルに忠実なのではないか。
懐かしのディズニーロゴから、名曲「Circle Of Life」で幕をあける冒頭シークエンスは、カメラワークや編集まで踏襲されており、オリジナルを強く意識した描写は全編に見られる。
とは言え、表現手法が違うのだから、作品としての印象はかなり異なる。
手描きアニメーションならではのキャラクターの豊かな表情や、ディフォルメされたギャグなどのオリジナルの要素は、動物たちが非常に写実的になったことで失われた。
だが、これまでのディズニー/ピクサーのCGアニメーション作品とは、明確に一線を画するフォトリアリスティックな映像が作り出す美しい世界と、圧倒的なキャラクターの実在感が、失った要素を補って余りある。
本当に動物が喋って演技している様な感覚は、「超実写版」と言いたくなるのも分からないではないし、サバンナからジャングルまで、その場の匂いや湿度まで感じられそうな、ネイチャー・ドキュメンタリー顔負けのリアリティは特筆に値する。
他のリメイク作と異なるのは、主人公の心情がほとんど掘り下げられていないことだが、これは元々ノブレス・オブリージュとハクナマタタ(なんとでもなる)の精神をめぐる、自己の内面での葛藤の話で、オリジナルの時点で十分に描かれていたから問題はない。
全体を通しても、丸ごと足し引きされた部分は殆ど無いが、それでもいくつかの重要な改変が加えられている。
特に印象的なエピソードは二つ。
一つ目は、シンバが去った後、スカーの統治下での雌ライオンたちの暮らしを描く部分。
ムファサの妃だったサラビは、スカーから再婚を迫られていて、雌たちはスカーのセクハラ・パワハラと配下のハイエナたちによって抑圧されている。
オリジナルでは、ナラが遠く離れたジャングルまで単独で来た動機が曖昧だったが、本作ではスカーの横暴に耐えかねて仲間に黙って故郷を脱出し、助けになる存在を求めて当て所なく旅をしていたことが明らかになる。
自らの未来のために行動するキャラクターは、いかにも21世紀的なディズニーヒロイン像。
もう一点は、ヒヒの呪術師ラフィキが、死んだと思われていたシンバが生きていることを知るエピソード。
オリジナルでは、シンバのいるジャングルからサバンナまで漂って来たタンポポの綿毛の様な花の種を、偶然ラフィキが捕まえて、占いによってシンバが生きていることを確信するのだが、ぐっとリアルになった世界観ではちょっと無理のある描写。
本作では、抜け落ちたシンバのたてがみの一部が鳥の巣の材料になり、そこから落ちて木に引っかかってキリンに食べられフンとなり、今度はフンコロガシに転がされ、フンが壊れるとアリに木の葉と間違えられて運ばれて、遂にラフィキの目に留まる。
真の王の生存を伝える命のリレーは、シンバとラフィキの間にある特別な絆を感じさせつつ、大型哺乳類から極小の昆虫まで、アフリカの豊かな生態系、まさに「Circle Of Life」を可視化した秀逸な改変だった。
全体的に、オリジナルよりも擬人化要素が減らされているので、今回のラフィキは魔法使いみたいな杖は持ってないんだと思っていたら、意外なところで出してくるのも、オリジナルのファンとしては最高にアガる。
88分から119分と30分以上伸びた尺は、その多くがアクション描写の拡充に費やされていて、特にクライマックスのシンバvsスカーの巨大な雄ライオン同士の決闘は、まるで怪獣映画を観ている様など迫力。
燃え盛る炎を背景とした、奥行感のある絵画的な美しさは圧巻だ。
おそらくファヴローには、「ジャングル・ブック」の成功体験によって、本作をどう作るべきか道筋が見えたのだろう。
実写を超えるほどにフォトリアリスティックなビジュアルは、物語にフィクションを超えた説得力をもたらす。
写実的なCGアニメーションというアプローチは、過去にもいくつか例があるが必ずしも成功したとは言えず、この種のCG技術は実写のVFXでこそ生きるという“常識”があった。
しかし人間の俳優が登場せず、実質CGキャラクターだけで成立させた本作は、CGアニメーションの歴史に確実に新しい可能性を切り開いたと言えるだろう。
単に名作映画の成功したリメイクというだけでなく、映像技術の歴史の点でもエポックな作品である。
本作ではそれほど色は濃くなかったが、オリジナルのシンバのたてがみは燃えるような赤。
なので今回は「レッド・ライオン」をチョイス。
ドライ・ジン20ml、オレンジ・キュラソー20ml、オレンジ・ジュース10ml、レモン・ジュース10mlをシェイクし、グラスに注ぐ。
色は赤というか黄色だが、柑橘系の香りがふわりと広がり、オレンジの甘さとジンの清涼感が絶妙にバランスする洗練された味わい。
1933年にロンドンで開催されたカクテル・コンペティションの受賞作。

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