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ショートレビュー「宮本から君へ・・・・・評価額1700円」
2019年10月10日 (木) | 編集 |
絶対、君と結婚したから!

非常に暑苦しい映画だ(笑
令和の世にあって、池松壮亮演じる全身から昭和臭を漂わせる熱血青年宮本が、大好きな彼女を守るため、幸せになるために闘う。
新井英樹の漫画は「ザ・ワールド・イズ・マイン」と映画化された「愛しのアイリーン」くらいしか読んだことがなく、本作の原作も未読だが、連載されていたのはバブル崩壊直前の1990年から崩壊後の1994年だとか。
なるほど、このジェットコースターのような起伏の激しいドラマ展開も、原作者の作家性と共に先の見えない時代の空気を反映したものと考えると納得だ。
原作の前半部分は昨年放送されたTVドラマで描かれているので、松山ケンイチの先輩とのエピソードなど、映画だけ見ると意味づけがよく分からない部分もある。
しかし基本的には宮本と蒼井優演じる靖子との関係が物語のぶっとい軸となり、瑣末の部分はほとんど影響しないので、原作もTVも知らなくても問題ないだろう。

仕事にも恋にも熱い男、宮本は「この女は俺が守る!」と大見得を切って付き合い始めた靖子を、泥酔して眠り込んでいた間に、得意先の部長の息子でマッチョなラガーマンの拓馬にレイプされてしまう。
当初はその事実すら知らなかった宮本は、靖子に見限られて別れを告げられるも、男としてケジメをつけ、再び靖子に受け入れてもらうために、自分の三倍くらいの容積のある拓馬に復讐を誓うのだ。
どこからどう見ても勝てそうにない。
しかし、どうしても闘わなければならない
真利子哲也の前作「ディストラクション・ベイビーズ」で描かれたような一方的な暴力ではなく、「HiGH&LOW」シリーズのような格好良さ優先の殺陣でも無く、泥臭くホンキの「男の喧嘩」を久しぶりに映画で見た気がする。
階段の踊り場を使った迫力の格闘シーンは、これまたどことなく昭和っぽくて、ちょっと懐かしの「ビーバップ・ハイスクール」を思い出したぞ。

ここにあるのは全て生々しい本音の世界
人間誰しもピュアな部分もあるし、打算的でダークな面もある。
本作はそれを綺麗なオブラートに包んだりせず、登場人物たちがダイレクトにぶつけ合う。
まるでスクリーンというリングの中で、登場人物が男も女も2時間ずっと打ち合う、ボクシングの試合みたいな映画だ。
歯抜けの宮本を熱演する池松壮亮も見事なハマり役だが、本作のMVPはやはり蒼井優だろう。
これは彼女のための映画と言ってもいい。
全編絶叫芝居なんだけど、あの凄みを出せる人は同世代では他には思いつかない。
結婚しちゃったから、これだけガッツリした濡れ場は最初で最後かもしれないな。
バイオレンスもエロスも、R15が納得の濃密さだ。
真利子哲也と「あゝ、荒野」の港岳彦の脚色は、宮本の決意の物語としてバランスよくまとまっているが、宮本に輪をかけて暑苦しいオヤジたちの描き方とか、今の世には拒絶反応示す人もいそう。
そういう意味では、万人向けではないかも知れないが、私はこの登場人物の生命力が煮えたぎる世界がとても好きだ。
ぶっちゃけ宮本と友達になりたいかといわれると、微妙な気もするが(笑
しかしあれだけのことやって、クビにならない会社も凄いな。

今回は、火山のように熱い男の話なので、浅間山と白根山という二つの火山に挟まれた、浅間酒造の「秘幻 純米吟醸」をチョイス。
端麗で喉越し爽やかな飲みやすい酒だ。
米の旨味充分、まろやかで非常にバランスが良く、ほのかな余韻が後を引く。
知らず知らずの間に、飲み進めてしまうので、宮本のように泥酔しないよう注意。
 
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