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2021年09月05日 (日) | 編集 |
オヤジを超えて、世界を救う。
2年ぶりにスクリーンに帰ってきた、“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”の、新時代を告げるフェイズ4第二弾。
第一弾の「ブラック・ウィドウ」は、時系列的にはフェイズ3初期の話だから、実質的にはこの作品がフェイズ4の幕開けだ。
様々な慣例を打ち破ってきたMCUらしく、今回の主人公はシム・リウが演じる初のアジア系スーパーヒーロー、シャン・チー。
悪の軍団“テン・リングス"を率い、シャン・チーの前に立ちはだかる実の父シュウ・ウェンウーを名優トニー・レオン、母イン・リーをファラ・チャン、メンターとなるイン・ナンをミシェル・ヨーが演じる。
中国武侠映画の影響が色濃いが、他にも漫画やゲームなど様々なアジア発のサブカルチャーの要素がミックスされたユニークな世界観を持つ作品だ。
ブリー・ラーソンが主演した「ショート・ターム」を手がけ、高い評価を得た日系アメリカ人のデスティン・ダニエル・クレットンが監督と共同脚本を務める。
※核心部分に触れています。
アベンジャーズがサノスを倒し、50パーセントの命を取り戻した後の世界。
サンフランシスコのホテルで駐車場係をしているショーン(シム・リウ)は、友人のケイティ(オークワフィナ)とバスに乗っていたところを、武装した謎の男たちに襲われ、何とか撃退したものの母の形見の翡翠のペンダントを奪われてしまう。
同じペンダントを持つ妹のシャーリン(メンガー・チャン)が次に襲われると確信したショーンは、ケイティと共に彼女の住むマカオへ。
その機中で、ショーンは自分たちを狙っているのが、秘密組織“テン・リングス”を率いる実の父のウェンウー(トニー・レオン)だということ、そして自分の本名がシャン・チーで、幼い頃から暗殺者としての訓練を受けてきたことを告白。
マカオでシャーリンと再会したものの、テン・リングスの急襲を受け、兄妹とケイティは本部へ連行される。
実は兄妹の持つペンダントには、亡き母イン・リー(ファラ・チャン)の出生地である秘密境ター・ローへの地図が隠されていたのだ。
ウェンウーは、死んだはずの母がター・ローの洞窟に囚われているので、どんな犠牲をはらっても救出すると言うのだが・・・
冒頭、魔法によって隠されているという伝説のター・ローを探すウェンウーが、秘密境の守護者だったイン・リーと手合わせしながら恋に落ちる描写が、ミシェル・ヨーの代表作の一つ「グリーン・デスティニー」を彷彿とさせる、絵巻物の様に美しく優雅なワイヤーアクションで表現される。
ここで中華圏武侠映画への深いリスペクトを感じさせると、映画は今は世界化された様々なアジア的な要素を取り込んで来るのだ。
本作は言わば、「グリーン・デスティニー」ミーツ「ドラゴンボール」ミーツ「ポケモン」ミーツ「エヴァンゲリオン」ミーツ怪獣映画に東アジアの昔ばなし。
これら全てをごちゃ混ぜにした様な、カオスな世界観を持つ。
まさかアメコミ映画で、懐かしの“龍の子太郎”のビジュアルを見るとは思っていなかったよ。
全体の印象を端的に言えば、一昔前のツイ・ハークを思わせる極めてファンタジー色の強い武侠映画で、ぶっちゃけ観てる間これがマーベル作品なのも、ハリウッド映画なのもほとんど忘れてた。
しかし元々科学者も、魔法使いも、神さまさえも同じ世界にいる、何でもありのMCU。
最終的には、これ全部受け止められちゃうんだから凄い。
主人公のシャン・チーは、悪の秘密組織“テン・リングス”を率いるウェンウーによって最強の暗殺者として育てられた。
テン・リングスは組織の名であるのと同時に、ウェンウーに不老不死をもたらし、無敵の力を与える出処不明の10個のリングのこと。
このリングの正体に関しては今後の展開がありそうだが、おそらく日本人ならウェンウーに強烈な既視感を覚えるだろう。
何しろこの男、碇ゲンドウにそっくりなのである。
秘密組織のボスで、未成年の息子に無理やり大人の仕事をさせようとする。
冷酷非情だが、唯一の弱みは熱烈に愛しちゃってる妻の存在で、結婚していた時はまともだったのに、彼女を喪った後は人が変わってしまい再びダークサイドに。
亡き妻を我が手に取り戻すためなら、引き換えに世界そのものだって差し出しかねないのも丸かぶりである。
ウェンウーがシャン・チーに“最初の仕事”をさせようとするのが、碇シンジと同じ14歳というあたりも、もしかするとオマージュかもだ。
当然中国のシンジくん、もといシャン・チーも強引なこじらせオヤジに反発し、10年間も家出中。
名前をショーンに変えて、全米最大の中華コミュニティのあるサンフランシスコで暮らしている。
だがウェンウーが、イン・リーの故郷である秘密境ター・ローに封印された魔物に惑わされ、彼女が生きていると信じ込んでター・ローを攻めようとするに至って、ついに妹のシャーリンと共に、オヤジとの対決を決意する。
そう、これは中国版の碇ゲンドウと大人になったシンジくんの、テン・リングスという神性の継承を巡る親殺しの神話であり、ある種の貴種流離譚なのである。
ハリウッド映画の例に漏れず、MCUも家族の物語が多いが、本作は厳格な家長制度がベースになっているのがいかにも儒教圏の東アジア的。
一方で、まだ何者でもない中途半端な若者が、大いなる力の責任に目覚めると言う点では、アメコミ映画の王道だ。
シャン・チー役のシム・リウは、功夫のポーズも決まっていてカッコいい。
この役に抜擢された時はネットで誹謗中傷が酷かったらしいが、やはり実際の映像の持つ説得力は抜群。
坂の街サンフランシスコの地形を生かしたカーアクション&バスの中での見事な格闘戦から、マカオの高層ビルの足場を使った、高所恐怖症には失神もののアクロバットアクション。
ここまでは完全なマーシャルアーツ映画で、MCU色は限りなく薄い。
そして後半ガラッと世界観が変わり、竹林の迷路に隠されたター・ローで、スーパーサイヤ人と化した親子対決からの、よもやの大怪獣出現まで見せ場のオンパレード。
予告編ではほとんど見せていなかった、後半の世界観チェンジはスムーズとは言い難いが、ポケモンもどきの幻獣がたくさん住んでいるター・ローは舞台としては魅力的だ。
このファンタジーワールドで、オヤジに続いて大怪獣とかめはめ波で戦うという、普通の人間じゃ絶対無理というシチュエーションを乗り越えて、ついにマーベルのスーパーヒーロー、シャン・チーが誕生するのである。
スタント・コーディネーター兼第二班監督として、これらの素晴らしいアクションを手掛けたのは、非アジア人として最初にジャッキー・チェンのスタントチームのメンバーとなったブラッド・アレン。
残念なことに、彼は今年8月に48歳の若さで急逝し、本作と公開を控えている「キングズマン:ファースト・エージェント」が遺作となってしまった。
訳あり家族の複雑な相関関係が物語を動かしてゆくのもこの映画の魅力的な要素で、シャン・チーと友達以上になりそうな、オークワフィナとは陽性カップルのコンビネーション。
対して、日陰者として育てられたメンガー・チャン演じるシャーリンとは、コスチュームデザインからも太陽と月のような対照性を形作る。
MCUの出来る妹キャラといえば、本作と家族構成の似た「ブラックパンサー」のお兄ちゃん想いのシュリちゃんだが、こっちの妹はなかなか一筋縄ではいかなそうで、宣言通り帰ってくるのが楽しみだ。
そして、大ベテランの風格を見せつける、トニー・レオンとミシェル・ヨー。
最近はすっかりメンター役が板についたヨーはともかく、これほど激しく動きまくるレオンを観たのは久しぶりで、立ち姿からにじみ出るオーラは圧巻。
先日公開された「モータル・コンバット」では、脇役のはずの真田広之がスターパワーで完全に主役を喰ってしまっていた。
さすがに本作ではそんなバランスの悪さは無いが、アクションするトニー・レオンだけでも十分観る価値がある。
それにしても、小さな良作だった「ショート・ターム」で主演を努めたブリー・ラーソンがキャプテン・マーベルになり、デスティン・ダニエル・クレットン監督も本作でMCUに進出。
若い才能にはどんどんチャンスを与えるところが、今も昔もハリウッドの強味だ。
そして監督も役者の大半もアジア系で、台詞も半分くらいは中国語。
こんなエンタメ大作がハリウッドで作られるとは、MCUが始まったゼロ年代後半頃には想像もできなかった。
アメリカ人の字幕嫌悪も、だいぶ改善したということなのだろうか。
世界が凄い勢いで変化していることを、実感させられる映画でもある。
今回は、アジアンテイストなアメコミ映画ということで「ドラゴン・レディ」をチョイス。
ホワイト・ラム45ml、オレンジ・ジュース60ml、グレナデン・シロップ10ml、キュラソー適量をステアしてグラスに注ぎ、スライスしたオレンジを添える。
名前は辛口そうだが、実際には甘口で飲みやすいカクテル。
ドラゴン・レディとは、元々男を支配するような神秘的な魅力のあるアジア人女性を指す言葉で、まさに本作のイン姉妹やシャーリンにピッタリ。
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2年ぶりにスクリーンに帰ってきた、“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”の、新時代を告げるフェイズ4第二弾。
第一弾の「ブラック・ウィドウ」は、時系列的にはフェイズ3初期の話だから、実質的にはこの作品がフェイズ4の幕開けだ。
様々な慣例を打ち破ってきたMCUらしく、今回の主人公はシム・リウが演じる初のアジア系スーパーヒーロー、シャン・チー。
悪の軍団“テン・リングス"を率い、シャン・チーの前に立ちはだかる実の父シュウ・ウェンウーを名優トニー・レオン、母イン・リーをファラ・チャン、メンターとなるイン・ナンをミシェル・ヨーが演じる。
中国武侠映画の影響が色濃いが、他にも漫画やゲームなど様々なアジア発のサブカルチャーの要素がミックスされたユニークな世界観を持つ作品だ。
ブリー・ラーソンが主演した「ショート・ターム」を手がけ、高い評価を得た日系アメリカ人のデスティン・ダニエル・クレットンが監督と共同脚本を務める。
※核心部分に触れています。
アベンジャーズがサノスを倒し、50パーセントの命を取り戻した後の世界。
サンフランシスコのホテルで駐車場係をしているショーン(シム・リウ)は、友人のケイティ(オークワフィナ)とバスに乗っていたところを、武装した謎の男たちに襲われ、何とか撃退したものの母の形見の翡翠のペンダントを奪われてしまう。
同じペンダントを持つ妹のシャーリン(メンガー・チャン)が次に襲われると確信したショーンは、ケイティと共に彼女の住むマカオへ。
その機中で、ショーンは自分たちを狙っているのが、秘密組織“テン・リングス”を率いる実の父のウェンウー(トニー・レオン)だということ、そして自分の本名がシャン・チーで、幼い頃から暗殺者としての訓練を受けてきたことを告白。
マカオでシャーリンと再会したものの、テン・リングスの急襲を受け、兄妹とケイティは本部へ連行される。
実は兄妹の持つペンダントには、亡き母イン・リー(ファラ・チャン)の出生地である秘密境ター・ローへの地図が隠されていたのだ。
ウェンウーは、死んだはずの母がター・ローの洞窟に囚われているので、どんな犠牲をはらっても救出すると言うのだが・・・
冒頭、魔法によって隠されているという伝説のター・ローを探すウェンウーが、秘密境の守護者だったイン・リーと手合わせしながら恋に落ちる描写が、ミシェル・ヨーの代表作の一つ「グリーン・デスティニー」を彷彿とさせる、絵巻物の様に美しく優雅なワイヤーアクションで表現される。
ここで中華圏武侠映画への深いリスペクトを感じさせると、映画は今は世界化された様々なアジア的な要素を取り込んで来るのだ。
本作は言わば、「グリーン・デスティニー」ミーツ「ドラゴンボール」ミーツ「ポケモン」ミーツ「エヴァンゲリオン」ミーツ怪獣映画に東アジアの昔ばなし。
これら全てをごちゃ混ぜにした様な、カオスな世界観を持つ。
まさかアメコミ映画で、懐かしの“龍の子太郎”のビジュアルを見るとは思っていなかったよ。
全体の印象を端的に言えば、一昔前のツイ・ハークを思わせる極めてファンタジー色の強い武侠映画で、ぶっちゃけ観てる間これがマーベル作品なのも、ハリウッド映画なのもほとんど忘れてた。
しかし元々科学者も、魔法使いも、神さまさえも同じ世界にいる、何でもありのMCU。
最終的には、これ全部受け止められちゃうんだから凄い。
主人公のシャン・チーは、悪の秘密組織“テン・リングス”を率いるウェンウーによって最強の暗殺者として育てられた。
テン・リングスは組織の名であるのと同時に、ウェンウーに不老不死をもたらし、無敵の力を与える出処不明の10個のリングのこと。
このリングの正体に関しては今後の展開がありそうだが、おそらく日本人ならウェンウーに強烈な既視感を覚えるだろう。
何しろこの男、碇ゲンドウにそっくりなのである。
秘密組織のボスで、未成年の息子に無理やり大人の仕事をさせようとする。
冷酷非情だが、唯一の弱みは熱烈に愛しちゃってる妻の存在で、結婚していた時はまともだったのに、彼女を喪った後は人が変わってしまい再びダークサイドに。
亡き妻を我が手に取り戻すためなら、引き換えに世界そのものだって差し出しかねないのも丸かぶりである。
ウェンウーがシャン・チーに“最初の仕事”をさせようとするのが、碇シンジと同じ14歳というあたりも、もしかするとオマージュかもだ。
当然中国のシンジくん、もといシャン・チーも強引なこじらせオヤジに反発し、10年間も家出中。
名前をショーンに変えて、全米最大の中華コミュニティのあるサンフランシスコで暮らしている。
だがウェンウーが、イン・リーの故郷である秘密境ター・ローに封印された魔物に惑わされ、彼女が生きていると信じ込んでター・ローを攻めようとするに至って、ついに妹のシャーリンと共に、オヤジとの対決を決意する。
そう、これは中国版の碇ゲンドウと大人になったシンジくんの、テン・リングスという神性の継承を巡る親殺しの神話であり、ある種の貴種流離譚なのである。
ハリウッド映画の例に漏れず、MCUも家族の物語が多いが、本作は厳格な家長制度がベースになっているのがいかにも儒教圏の東アジア的。
一方で、まだ何者でもない中途半端な若者が、大いなる力の責任に目覚めると言う点では、アメコミ映画の王道だ。
シャン・チー役のシム・リウは、功夫のポーズも決まっていてカッコいい。
この役に抜擢された時はネットで誹謗中傷が酷かったらしいが、やはり実際の映像の持つ説得力は抜群。
坂の街サンフランシスコの地形を生かしたカーアクション&バスの中での見事な格闘戦から、マカオの高層ビルの足場を使った、高所恐怖症には失神もののアクロバットアクション。
ここまでは完全なマーシャルアーツ映画で、MCU色は限りなく薄い。
そして後半ガラッと世界観が変わり、竹林の迷路に隠されたター・ローで、スーパーサイヤ人と化した親子対決からの、よもやの大怪獣出現まで見せ場のオンパレード。
予告編ではほとんど見せていなかった、後半の世界観チェンジはスムーズとは言い難いが、ポケモンもどきの幻獣がたくさん住んでいるター・ローは舞台としては魅力的だ。
このファンタジーワールドで、オヤジに続いて大怪獣とかめはめ波で戦うという、普通の人間じゃ絶対無理というシチュエーションを乗り越えて、ついにマーベルのスーパーヒーロー、シャン・チーが誕生するのである。
スタント・コーディネーター兼第二班監督として、これらの素晴らしいアクションを手掛けたのは、非アジア人として最初にジャッキー・チェンのスタントチームのメンバーとなったブラッド・アレン。
残念なことに、彼は今年8月に48歳の若さで急逝し、本作と公開を控えている「キングズマン:ファースト・エージェント」が遺作となってしまった。
訳あり家族の複雑な相関関係が物語を動かしてゆくのもこの映画の魅力的な要素で、シャン・チーと友達以上になりそうな、オークワフィナとは陽性カップルのコンビネーション。
対して、日陰者として育てられたメンガー・チャン演じるシャーリンとは、コスチュームデザインからも太陽と月のような対照性を形作る。
MCUの出来る妹キャラといえば、本作と家族構成の似た「ブラックパンサー」のお兄ちゃん想いのシュリちゃんだが、こっちの妹はなかなか一筋縄ではいかなそうで、宣言通り帰ってくるのが楽しみだ。
そして、大ベテランの風格を見せつける、トニー・レオンとミシェル・ヨー。
最近はすっかりメンター役が板についたヨーはともかく、これほど激しく動きまくるレオンを観たのは久しぶりで、立ち姿からにじみ出るオーラは圧巻。
先日公開された「モータル・コンバット」では、脇役のはずの真田広之がスターパワーで完全に主役を喰ってしまっていた。
さすがに本作ではそんなバランスの悪さは無いが、アクションするトニー・レオンだけでも十分観る価値がある。
それにしても、小さな良作だった「ショート・ターム」で主演を努めたブリー・ラーソンがキャプテン・マーベルになり、デスティン・ダニエル・クレットン監督も本作でMCUに進出。
若い才能にはどんどんチャンスを与えるところが、今も昔もハリウッドの強味だ。
そして監督も役者の大半もアジア系で、台詞も半分くらいは中国語。
こんなエンタメ大作がハリウッドで作られるとは、MCUが始まったゼロ年代後半頃には想像もできなかった。
アメリカ人の字幕嫌悪も、だいぶ改善したということなのだろうか。
世界が凄い勢いで変化していることを、実感させられる映画でもある。
今回は、アジアンテイストなアメコミ映画ということで「ドラゴン・レディ」をチョイス。
ホワイト・ラム45ml、オレンジ・ジュース60ml、グレナデン・シロップ10ml、キュラソー適量をステアしてグラスに注ぎ、スライスしたオレンジを添える。
名前は辛口そうだが、実際には甘口で飲みやすいカクテル。
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