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2017年03月28日 (火) | 編集 |
怪獣vs狂人!
いや~、呆れるほど面白かった。
ギャレス・エドワーズ版「GODZILLA ゴジラ」と世界観を共有する、レジェンダリー・ピクチャーズの怪獣シリーズの最新作。
1933年のオリジナルから数えて、正規作としては東宝版を含めて8作目の「キングコング」である。
南太平洋に浮かぶ謎の島、髑髏島(Skull Island)を舞台に、侵入者である調査隊と島の守護神キングコングとの戦いが描かれるが、シリーズのビギニングという位置付けのため、過去の作品と違ってニューヨークには行かず、基本的にこの島だけで完結するのが特徴だ。
脚本は、「GODZILLA ゴジラ」から続投のマックス・ボレンスタインと「ナイトクローラー」のダン・ギルロイ、「ジュラシック・ワールド」のデレク・コノリー。
監督は、ラスプーチンみたいな顎髭がコングよりインパクト大、32歳の俊英ジョーダン・ヴォート=ロバーツが務める。
作品の間口が非常に広く、普通の観客にも十分楽しめ、マニアを満足させる未見性とオマージュのバランスも絶妙な、傑作エンターテイメントだ。
※核心部分に触れています。
ベトナム戦争末期の1973年。
アメリカ政府の特務研究機関モナークのビル・ランダ(ジョン・グッドマン)は、南太平洋にあって、常に嵐に取り囲まれている謎の島・髑髏島の調査を計画。
ジャングルのスペシャリストである元SASの軍人ジェームズ・コンラッド(トム・ヒドルストン)を案内役として雇い、米軍のプレストン・パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)率いる軍のヘリコプター部隊と共に島への上陸に成功する。
しかし、地質調査のために爆弾を爆発させたところ、彼らの前に突如として巨大な類人猿”コング”が姿を現し、あっと言う間にヘリコプター部隊を全滅させてしまう。
散り散りになって生き残った人間たちは、二つのグループに分かれて迎えのヘリが来る島の北部を目指す。
だがこの島にいるのは、コングだけではなかった。
巨大な生物たちが支配する島で、人々は一人また一人と命を落として行く。
そんな時、コンラッドが指揮するグループは、高い塀に囲まれた原住民の村で、第二次世界大戦中にこの島に墜落した米軍パイロット、ハンク・マーロウ(ジョン・C・ライリー)と出会うのだが・・・
この映画のプロモーション中、なぜか「地獄の黙示録」のキービジュアルそっくりなポスターが発表されて話題を呼んだ。
ポスターが作られた理由は、映画を観ると一目瞭然。
これは、オリジナル「キングコング」の基本プロットと「地獄の黙示録」のディテールを巧みにミックスし、怪獣映画+秘境探検映画+戦争映画を一本で全てやった作品なのである。
トム・ヒドルストンが演じるジェームズ・コンラッドの役名は、「地獄の黙示録」の原作「闇の奥」の作者ジョセフ・コンラッドからの引用だろうし、ジャングルの奥で彼らを待っているマーロウは、「闇の奥」の主人公の名前だ。
そして、マーロン・ブランドが演じたカーツ大佐の役に当たるのが、コングへの復讐心から次第に狂気を帯びてゆくサミュエル・L・ジャクソンのパッカード大佐。
本作は基本的には、コングとパッカードという、全くサイズの違う二人の”怪物”による死力を尽くしたvsもの。
怪獣と人間が、思いっきりガン飛ばし合う映画は初めて観たよ(笑
ベトナムでの戦役で多くの部下を死なせた贖罪意識ゆえ、最初からちょっと壊れ気味のパッカード指揮下のヘリコプター部隊が、髑髏島を取り巻く嵐に突入するシーンは「天空の城 ラピュタ」を思わせる。
嵐を抜けた部隊のBGMに、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」代わりにブラック・サバスの「パラノイド」をかけるセンスが最高だ。
しかし侵入者たちは、すぐにこの島がただの孤島ではないことを身を持って知るのである。
突如として現れる、コングのスケール感の描写が素晴らしい。
本作のコングは、ゴジラと戦うために45メートルまでスケールアップした東宝版を除けば、過去最大の31.6メートル。
ショットによってかなり縮尺を変えていると思うが、カメラワークが巧みで怪獣と間近で対峙するリアリティが感じられ、本当にとんでもなく巨大で恐ろしく見えるのだ。
パッカードにとって部隊を壊滅させ部下を殺したコングは、ベトコンへの恨みも積み重なって絶対に倒すべき敵となるのだが、最初に自分の行為が相手を怒らせた事実は彼の中から綺麗さっぱり忘れられている。
コングという未知の存在との遭遇と戦いを通して、"敵"とは自らが求めて初めて存在するもので、憎しみという燃料によって戦争の狂気は増幅してゆくというテーマが、ベトナム戦争末期という時代性と相まって浮き彫りになるという訳だ。
島の世界観は、過去の作品で描かれた髑髏島に、「もののけ姫」をミックスした感じ。
この島では動物たちは巨大で、力なき原住民たちは彼らを神と崇め畏怖の念を抱きながらひっそりと生きている。
コングの天敵である、髑髏の様な頭を持ち、後ろ足が無く前肢のみで這い回る巨大トカゲのスカル・クローラーに、馬鹿でかい水牛型のスケル・バッファロー、大木ほどもある大ナナフシに、明らかに東宝の「キングコング対ゴジラ」オマージュの大ダコ風水性怪獣、さらに竹林に擬態する巨大蜘蛛は、クモンガかと思ったら何と六本木ヒルズの蜘蛛のオブジェ、ママンからの発想だとか。
蜘蛛が脚で兵士を串刺しにするのは、モロにルッジェロ・デオダードの「食人族」だったが、イーライ・ロス以外にもハリウッドにこの映画の信奉者はいるんだな(笑
まあ、このあたりのオマージュや引用はまだ分かるのだが、意外だったのは松本零士の「戦場漫画シリーズ」的エピソード。
太平洋戦争中に島に墜落したマーロウには、最初は命を奪い合う敵であり、後に共に島からの脱出を目指したグンペイ・イカリという日本人のバディがいた。
同じ島に敵味方の兵士が降り立ち、のちに和解するのはジョン・ブアマンの「太平洋の地獄」っぽいが、壊れた飛行機の部品をニコイチしてイカダを作って脱出というアイディアの元ネタは、おそらく同じ設定の「戦場漫画シリーズ」のエピソード「雷撃艇13号」あたりだと思う。
なかなか渋いところだが、この映画の作り手のマニアックさなら十分あり得るだろう。
もっとも、新たな要素は多く導入されているものの、本作はあくまでも長い歴史を持つ「キングコング」の一作である。
全体的には、1933年のオリジナルを強く意識した作りで、ニューヨークには行かないものの、ヘリとの空中戦はあるし、コングは一度は"鎖"に囚われ、美女には弱いというお約束も踏襲されていて、キャラクターイメージはしっかりと守られている。
全編見せ場の連続で、怪獣も沢山出てきてお腹一杯、全く飽きる暇がないのだけど、一方で決して長尺という訳でもないのに、結構な数の登場人物をさばき切り、人間ドラマも見応えがある。
メインキャストから端役に至るまで、無駄なキャラが一人もいないのは見事だ。
唯一不満があるとすると、キャラクターが誰一人として変化しないこと。
この物語は、敵への憎しみから狂気に支配されてゆくパッカードと、憎しみから脱却して敵との友情を築いたマーロウが表裏の関係となっている。
二人の体現するテーゼとアンチテーゼのぶつかり合いはあるものの、彼らはすでに完成されたキャラクターで、個の中の葛藤による心情の変化はない。
話を進行させる役回りであるコンラッドの中に僅かでもこれがあると、物語の厚みが違ったはずで、現状ではパッカードとマーロウに全部持ってかれてしまって、印象が薄いのが勿体無い。
とはいえ、ビジュアルだけの超大作にとどまらず、これだけテーマ性があり完成度の高いドラマを構築したのは十分称賛に値する。
しかし、本作で一番胸が熱くなったのは、尿意に耐えてやたらと長いエンドクレジットを乗り切った後である!
なんとなく最後にマーベル的なオマケがあるのは知っていたものの、予想を遥かに上回るインパクトに、劇場ではオタクな観客たちから思わず驚嘆の声と拍手が起こっていたし、私もあの瞬間脳内に変な汁が出た(笑
いや〜、2019年がもの凄く楽しみだ。
その後の2020年には既に「Godzilla vs. Kong」が一足先にアナウンスされてる訳だけど、両者の体格差はどうするんだろう。
仮に2020年が舞台だとすると、本作から47年経っているから、コングがその分成長してデカくなったとしても、100メートル越えのゴジラとは勝負にならない気がするのだけど。
まさか増殖するのだろうか?
増殖と言えば、本作の最大の謎が突然増殖するヘリコプターだ。
調査隊を乗せた貨物船アテナ号には前部甲板に5機、後部甲板とその奥の格納庫に3機が確認出来るのだが、上空に来るとなぜか13〜14機に増えてる。
しかも物語の終わりには更に3機が迎えに来るので、あの小さな貨物船に海自のいずも型ヘリ空母の搭載機数を超える17機が隠れていたことになる。
レジェンダリーの怪獣映画は「パシフィック・リム」でも、たった8機のチヌークで2000トンもあるイェーガーを空輸しちゃってたし、ヘリの扱いがやたら雑だ(笑
今回はもちろん、家に帰ってテレビでメジャーリーグを見ながら飲みたい「バドワイザー」をチョイス。
1876年に発売されてから、実に140年の歴史を誇るアメリカン・ビールの代表格。
本作ではパッカードとマーロウがこれを飲んでいる。
水みたいに薄いのが、カラッとした気候でのスポーツ観戦にはぴったりで、知らぬ間にピッチャー1つくらい簡単に空けられてしまう。
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いや~、呆れるほど面白かった。
ギャレス・エドワーズ版「GODZILLA ゴジラ」と世界観を共有する、レジェンダリー・ピクチャーズの怪獣シリーズの最新作。
1933年のオリジナルから数えて、正規作としては東宝版を含めて8作目の「キングコング」である。
南太平洋に浮かぶ謎の島、髑髏島(Skull Island)を舞台に、侵入者である調査隊と島の守護神キングコングとの戦いが描かれるが、シリーズのビギニングという位置付けのため、過去の作品と違ってニューヨークには行かず、基本的にこの島だけで完結するのが特徴だ。
脚本は、「GODZILLA ゴジラ」から続投のマックス・ボレンスタインと「ナイトクローラー」のダン・ギルロイ、「ジュラシック・ワールド」のデレク・コノリー。
監督は、ラスプーチンみたいな顎髭がコングよりインパクト大、32歳の俊英ジョーダン・ヴォート=ロバーツが務める。
作品の間口が非常に広く、普通の観客にも十分楽しめ、マニアを満足させる未見性とオマージュのバランスも絶妙な、傑作エンターテイメントだ。
※核心部分に触れています。
ベトナム戦争末期の1973年。
アメリカ政府の特務研究機関モナークのビル・ランダ(ジョン・グッドマン)は、南太平洋にあって、常に嵐に取り囲まれている謎の島・髑髏島の調査を計画。
ジャングルのスペシャリストである元SASの軍人ジェームズ・コンラッド(トム・ヒドルストン)を案内役として雇い、米軍のプレストン・パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)率いる軍のヘリコプター部隊と共に島への上陸に成功する。
しかし、地質調査のために爆弾を爆発させたところ、彼らの前に突如として巨大な類人猿”コング”が姿を現し、あっと言う間にヘリコプター部隊を全滅させてしまう。
散り散りになって生き残った人間たちは、二つのグループに分かれて迎えのヘリが来る島の北部を目指す。
だがこの島にいるのは、コングだけではなかった。
巨大な生物たちが支配する島で、人々は一人また一人と命を落として行く。
そんな時、コンラッドが指揮するグループは、高い塀に囲まれた原住民の村で、第二次世界大戦中にこの島に墜落した米軍パイロット、ハンク・マーロウ(ジョン・C・ライリー)と出会うのだが・・・
この映画のプロモーション中、なぜか「地獄の黙示録」のキービジュアルそっくりなポスターが発表されて話題を呼んだ。
ポスターが作られた理由は、映画を観ると一目瞭然。
これは、オリジナル「キングコング」の基本プロットと「地獄の黙示録」のディテールを巧みにミックスし、怪獣映画+秘境探検映画+戦争映画を一本で全てやった作品なのである。
トム・ヒドルストンが演じるジェームズ・コンラッドの役名は、「地獄の黙示録」の原作「闇の奥」の作者ジョセフ・コンラッドからの引用だろうし、ジャングルの奥で彼らを待っているマーロウは、「闇の奥」の主人公の名前だ。
そして、マーロン・ブランドが演じたカーツ大佐の役に当たるのが、コングへの復讐心から次第に狂気を帯びてゆくサミュエル・L・ジャクソンのパッカード大佐。
本作は基本的には、コングとパッカードという、全くサイズの違う二人の”怪物”による死力を尽くしたvsもの。
怪獣と人間が、思いっきりガン飛ばし合う映画は初めて観たよ(笑
ベトナムでの戦役で多くの部下を死なせた贖罪意識ゆえ、最初からちょっと壊れ気味のパッカード指揮下のヘリコプター部隊が、髑髏島を取り巻く嵐に突入するシーンは「天空の城 ラピュタ」を思わせる。
嵐を抜けた部隊のBGMに、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」代わりにブラック・サバスの「パラノイド」をかけるセンスが最高だ。
しかし侵入者たちは、すぐにこの島がただの孤島ではないことを身を持って知るのである。
突如として現れる、コングのスケール感の描写が素晴らしい。
本作のコングは、ゴジラと戦うために45メートルまでスケールアップした東宝版を除けば、過去最大の31.6メートル。
ショットによってかなり縮尺を変えていると思うが、カメラワークが巧みで怪獣と間近で対峙するリアリティが感じられ、本当にとんでもなく巨大で恐ろしく見えるのだ。
パッカードにとって部隊を壊滅させ部下を殺したコングは、ベトコンへの恨みも積み重なって絶対に倒すべき敵となるのだが、最初に自分の行為が相手を怒らせた事実は彼の中から綺麗さっぱり忘れられている。
コングという未知の存在との遭遇と戦いを通して、"敵"とは自らが求めて初めて存在するもので、憎しみという燃料によって戦争の狂気は増幅してゆくというテーマが、ベトナム戦争末期という時代性と相まって浮き彫りになるという訳だ。
島の世界観は、過去の作品で描かれた髑髏島に、「もののけ姫」をミックスした感じ。
この島では動物たちは巨大で、力なき原住民たちは彼らを神と崇め畏怖の念を抱きながらひっそりと生きている。
コングの天敵である、髑髏の様な頭を持ち、後ろ足が無く前肢のみで這い回る巨大トカゲのスカル・クローラーに、馬鹿でかい水牛型のスケル・バッファロー、大木ほどもある大ナナフシに、明らかに東宝の「キングコング対ゴジラ」オマージュの大ダコ風水性怪獣、さらに竹林に擬態する巨大蜘蛛は、クモンガかと思ったら何と六本木ヒルズの蜘蛛のオブジェ、ママンからの発想だとか。
蜘蛛が脚で兵士を串刺しにするのは、モロにルッジェロ・デオダードの「食人族」だったが、イーライ・ロス以外にもハリウッドにこの映画の信奉者はいるんだな(笑
まあ、このあたりのオマージュや引用はまだ分かるのだが、意外だったのは松本零士の「戦場漫画シリーズ」的エピソード。
太平洋戦争中に島に墜落したマーロウには、最初は命を奪い合う敵であり、後に共に島からの脱出を目指したグンペイ・イカリという日本人のバディがいた。
同じ島に敵味方の兵士が降り立ち、のちに和解するのはジョン・ブアマンの「太平洋の地獄」っぽいが、壊れた飛行機の部品をニコイチしてイカダを作って脱出というアイディアの元ネタは、おそらく同じ設定の「戦場漫画シリーズ」のエピソード「雷撃艇13号」あたりだと思う。
なかなか渋いところだが、この映画の作り手のマニアックさなら十分あり得るだろう。
もっとも、新たな要素は多く導入されているものの、本作はあくまでも長い歴史を持つ「キングコング」の一作である。
全体的には、1933年のオリジナルを強く意識した作りで、ニューヨークには行かないものの、ヘリとの空中戦はあるし、コングは一度は"鎖"に囚われ、美女には弱いというお約束も踏襲されていて、キャラクターイメージはしっかりと守られている。
全編見せ場の連続で、怪獣も沢山出てきてお腹一杯、全く飽きる暇がないのだけど、一方で決して長尺という訳でもないのに、結構な数の登場人物をさばき切り、人間ドラマも見応えがある。
メインキャストから端役に至るまで、無駄なキャラが一人もいないのは見事だ。
唯一不満があるとすると、キャラクターが誰一人として変化しないこと。
この物語は、敵への憎しみから狂気に支配されてゆくパッカードと、憎しみから脱却して敵との友情を築いたマーロウが表裏の関係となっている。
二人の体現するテーゼとアンチテーゼのぶつかり合いはあるものの、彼らはすでに完成されたキャラクターで、個の中の葛藤による心情の変化はない。
話を進行させる役回りであるコンラッドの中に僅かでもこれがあると、物語の厚みが違ったはずで、現状ではパッカードとマーロウに全部持ってかれてしまって、印象が薄いのが勿体無い。
とはいえ、ビジュアルだけの超大作にとどまらず、これだけテーマ性があり完成度の高いドラマを構築したのは十分称賛に値する。
しかし、本作で一番胸が熱くなったのは、尿意に耐えてやたらと長いエンドクレジットを乗り切った後である!
なんとなく最後にマーベル的なオマケがあるのは知っていたものの、予想を遥かに上回るインパクトに、劇場ではオタクな観客たちから思わず驚嘆の声と拍手が起こっていたし、私もあの瞬間脳内に変な汁が出た(笑
いや〜、2019年がもの凄く楽しみだ。
その後の2020年には既に「Godzilla vs. Kong」が一足先にアナウンスされてる訳だけど、両者の体格差はどうするんだろう。
仮に2020年が舞台だとすると、本作から47年経っているから、コングがその分成長してデカくなったとしても、100メートル越えのゴジラとは勝負にならない気がするのだけど。
まさか増殖するのだろうか?
増殖と言えば、本作の最大の謎が突然増殖するヘリコプターだ。
調査隊を乗せた貨物船アテナ号には前部甲板に5機、後部甲板とその奥の格納庫に3機が確認出来るのだが、上空に来るとなぜか13〜14機に増えてる。
しかも物語の終わりには更に3機が迎えに来るので、あの小さな貨物船に海自のいずも型ヘリ空母の搭載機数を超える17機が隠れていたことになる。
レジェンダリーの怪獣映画は「パシフィック・リム」でも、たった8機のチヌークで2000トンもあるイェーガーを空輸しちゃってたし、ヘリの扱いがやたら雑だ(笑
今回はもちろん、家に帰ってテレビでメジャーリーグを見ながら飲みたい「バドワイザー」をチョイス。
1876年に発売されてから、実に140年の歴史を誇るアメリカン・ビールの代表格。
本作ではパッカードとマーロウがこれを飲んでいる。
水みたいに薄いのが、カラッとした気候でのスポーツ観戦にはぴったりで、知らぬ間にピッチャー1つくらい簡単に空けられてしまう。

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この記事へのコメント
「地獄の黙示録」くらい観ておかないとダメですね(笑)
反省しました。
長ったらしい無意味なイベントのあとだったので早く終わらないかと・・・最後まで観て良かったです。
反省しました。
長ったらしい無意味なイベントのあとだったので早く終わらないかと・・・最後まで観て良かったです。
ノラネコさん☆
本当に面白かったですよね!すっかりB級子供向き怪獣映画と思っていたので、すっかり騙されて楽しめちゃいました。
目が合わないほどの大きさのガンの飛ばし合い見事でした♪
やっぱり最後に拍手起きましたよね~~
次回作も頑張ってほしいです☆
本当に面白かったですよね!すっかりB級子供向き怪獣映画と思っていたので、すっかり騙されて楽しめちゃいました。
目が合わないほどの大きさのガンの飛ばし合い見事でした♪
やっぱり最後に拍手起きましたよね~~
次回作も頑張ってほしいです☆
>まっつぁんこさん
この映画の場合「地獄の黙示録」は見といた方が楽しめるでしょうねえ。
まあ知らなくても支障はありませんが。
試写の時のプロモーションはどうでもいいことが多いですよね。
ヒットに繋がるならまだしも。
> ノルウェーまだ~むさん
「B級子供向き怪獣映画」はこの映画にはすごい褒め言葉だと思います。
まさにそういうプログラムピクチャの最高のヤツを作りたかったのが伝わってきます。
ラストは私も思わす拍手しちゃうくらいに胸熱でした。
この映画の場合「地獄の黙示録」は見といた方が楽しめるでしょうねえ。
まあ知らなくても支障はありませんが。
試写の時のプロモーションはどうでもいいことが多いですよね。
ヒットに繋がるならまだしも。
> ノルウェーまだ~むさん
「B級子供向き怪獣映画」はこの映画にはすごい褒め言葉だと思います。
まさにそういうプログラムピクチャの最高のヤツを作りたかったのが伝わってきます。
ラストは私も思わす拍手しちゃうくらいに胸熱でした。
ノラネコさんこんばんわ♪
怪獣映画は自分も大好物なので、今回のコングは自分もかなりツボにハマってしまいました^^
オリジナルやピーター・ジャクソン版の時にも見られた、人間の女性と心通わせるラブロマンス的なものなどはありませんでしたが、代わりに軍人さん(パッカード)と見つめ合う(ガン飛ばし)程に触れ合う(対決する)描写が見応えありで、スカイ・クローラーとの戦いも迫力ありましたけど、巨神に対してひるまず挑む大佐もコングに負けず劣らずな威圧があったと思いました。
とても強烈なキャラクターでしたので、出来れば後々のシリーズ作まで憎きコングを追いかけても欲しかったですね大佐はw
怪獣映画は自分も大好物なので、今回のコングは自分もかなりツボにハマってしまいました^^
オリジナルやピーター・ジャクソン版の時にも見られた、人間の女性と心通わせるラブロマンス的なものなどはありませんでしたが、代わりに軍人さん(パッカード)と見つめ合う(ガン飛ばし)程に触れ合う(対決する)描写が見応えありで、スカイ・クローラーとの戦いも迫力ありましたけど、巨神に対してひるまず挑む大佐もコングに負けず劣らずな威圧があったと思いました。
とても強烈なキャラクターでしたので、出来れば後々のシリーズ作まで憎きコングを追いかけても欲しかったですね大佐はw
>メビウスさん
とりあえず、怪獣映画のフォーマットの中で戦争映画も冒険映画もやっちゃった全部入りなんで、非常に密度が濃かったですね。
強烈なキャラのパッカード大佐は今後のシリーズにも出てきてほしかったから、プチっと潰されてしまって残念w
とりあえず、怪獣映画のフォーマットの中で戦争映画も冒険映画もやっちゃった全部入りなんで、非常に密度が濃かったですね。
強烈なキャラのパッカード大佐は今後のシリーズにも出てきてほしかったから、プチっと潰されてしまって残念w
ノラネコさんが「突然増殖するヘリコプターが最大の謎」って言ってくれて腹を抱えて爆笑して、余計にこの映画が好きになりました。
モンスターバースの展開、とっても楽しみです。いっそDCも合流しちゃえ。
モンスターバースの展開、とっても楽しみです。いっそDCも合流しちゃえ。
2017/12/14(木) 11:45:51 | URL | tanukibayashi #-[ 編集]
>tanukibayashiさん
いやもう上空で集まった時「???」となりましたよ。
こいつらどこから出てきたんだとw
突っ込みどころはともかく、次回作は大いに楽しみです。
いやもう上空で集まった時「???」となりましたよ。
こいつらどこから出てきたんだとw
突っ込みどころはともかく、次回作は大いに楽しみです。
2017/12/14(木) 20:28:28 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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『キングコング 髑髏島の巨神』 を鑑賞しました。
これは驚きだ
【ストーリー】
コンラッド(トム・ヒドルストン)率いる調査遠征隊が、未知の生物を探すべく、神話上の存在とされてきた謎の島に潜入する。しかし、その島は人間が足を踏み入れるべきではない“髑髏島”だった。島には骸骨が散乱しており、さらに岩壁には巨大な手の形をした血の跡を目撃する。そして彼らの前に、神なる存在であるキングコングが出...
2017/03/28(火) 23:26:26 | 気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-
評価:★★★☆【3.5点】(10)
食指がまったく動かず、ハードル下げまくったのが功を奏した。
2017/03/28(火) 23:37:58 | 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~
『キングコング:髑髏島の巨神』Kong: Skull Island 監督 : ジョーダン・ヴォート=ロバーツ出演 : トム・ヒドルストンサミュエル・L・ジャクソンジョン・グッドマンブリー・ラーソンジン
2017/03/29(水) 02:59:52 | 映画雑記・COLOR of CINEMA
キングコング:髑髏島の巨神@ユナイテッドシネマ豊洲
2017/03/29(水) 09:34:14 | あーうぃ だにぇっと
1933年に製作された特撮映画の古典「キング・コング」を筆頭に、これまでにも数々の映画で描かれてきたモンスターの王者キングコングの起源を、コングの故郷である髑髏(どくろ)島を舞台に描いたアドベンチャーアクション大作。
あらすじ:神話の中だけの存在とされてき...
2017/03/29(水) 12:04:04 | パピとママ映画のblog
ポスターからして子供向け怪獣映画と思うでしょう?
ところがどっこい。
男の子の好きな怪獣や恐竜もいっぱい、アーミー好きにも大満足、バトル映画としてもパニック恐怖映画としても完璧でありながら、大人だから判るメタファーを用意した実は真面目に反戦映画でもある。
この予想をいい意味で裏切った面白さと見応えが凄い!!!
2017/03/29(水) 13:19:56 | ノルウェー暮らし・イン・原宿
格闘中。
コング格闘中。
2017/03/29(水) 14:07:37 | Akira's VOICE
【出演】
トム・ヒドルストン
ブリー・ラーソン
サミュエル・L・ジャクソン
【ストーリー】
コンラッド率いる調査遠征隊が、未知の生物を探すべく、神話上の存在とされてきた謎の島に潜入する。しかし、その島は人間が足を踏み入れるべきではない“髑髏島”だった。...
2017/03/29(水) 21:14:37 | 西京極 紫の館
2017年・アメリカ/レジェンダリー・ピクチャーズ=テンセント・ピクチャーズ配給:ワーナー・ブラザース映画 原題:Kong: Skull Island 監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
2017/03/30(木) 00:20:21 | お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法
B級色が否めないが、とっても楽しい!
2017/03/30(木) 07:54:15 | 或る日の出来事
未知の生物を求め、学者やカメラマン、軍人からなる調査遠征隊が、太平洋の孤島“スカル・アイランド(髑髏島)”に潜入する。 島の至るところに骸骨が散らばり、岩壁には血塗られた巨大な手跡が残っていた。 大音響を轟かせ、島を破壊せんばかりの勢いで調査を始めた調査隊の前に、巨大なる王コングが姿を現わす。 島にはさらに、凶暴でデカい怪獣たちが潜んでいた…。冒険アクション。 ≪この島、怪獣だらけ!≫
2017/03/30(木) 16:18:22 | 象のロケット
豊橋ミケ(以下猫) 謝罪から始めたのは前にもあったけど、タイトルが謝罪にゃのは初めてじゃにゃいかにゃ?。
それにしても小夜ちゃん、「応募してないんだけど……」じゃ観に行くのやめよっかにゃ~みたいにゃ事いってたけど結局観に行ったんだにゃ。
九条小夜子(以下九) う、うん。
猫 思い出したかにゃ?
九 2週間経つか経たないかだからね。そりゃ忘れないよ。それに日本じゃキ...
2017/03/31(金) 04:05:35 | 小夜ミケのネタころがし
日本刀のトムヒ ♪ 公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong ベトナム戦争終結直後、南太平洋上に発見された未知の孤島へ、米国政府特務機関“モナーク”によっ
2017/03/31(金) 13:49:33 | 風に吹かれて
『キングコング 髑髏島の巨神』は、現代のVFX技術で作った「怪獣プロレス」映画。
2017/04/02(日) 00:01:28 | 大江戸時夫の東京温度
【監督】ジョーダン・ボート=ロバーツ
【出演】トム・ヒドルストン/ブリー・ラーソン/サミュエル・L・ジャクソン/ジョン・グッドマン/ジョン・C・ライリー/他
【公開日】2017年3月25日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
未知の生命体の存在を確認しようと学者やカメラマン、軍人からなる調査隊が太平洋の孤島『スカル・アイランド(髑髏島)』にやって来る。そこに突如現れた島の...
2017/04/05(水) 19:17:08 | シネマをぶった斬りっ!!
アメリカの元祖怪獣映画といっていいキングコングの何度目かのリメイク。舞台をベトナム戦争直後にもっていったおかげで、怪獣映画としては十分楽しめます。エンディングロール後に重要な映像があるのでお見逃しなく 作品情報 2017年アメリカ映画 監督:ジョーダン…
2017/04/07(金) 06:40:02 | 映画好きパパの鑑賞日記
1970年代の東南アジアを舞台に、未開の島へ行った調査団の運命を描いたアドベンチャーです。 予告編を観て、キングコングってこんなに大きかった!?と気になっていました。 異世界の強敵だけではなく、人間の狂気とも闘わなくてはならないキングコングって大変だなと思いながらも、 スクリーンから伝わってくるコングのパワーに圧倒されるような作品でした。
2017/04/09(日) 21:59:43 | とりあえず、コメントです
観てて楽しくて面白かったなぁ。
2017/04/18(火) 22:25:38 | だらだら無気力ブログ!
アメリカ版ゴジラを作った会社が、伝統の怪獣キングコングを大規模でリアルな映像で映画化した作品だ。物語は単純なのだけど、出て来る怪獣たちの迫力で全く飽きることがない。ベトナム戦争が終わった直後という設定もなかなか考えられているのだ。南太平洋のどこかの島とい
2017/04/25(火) 23:08:48 | とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
KONG: SKULL ISLAND
2017年
アメリカ
118分
アドベンチャー/アクション/ファンタジー
PG12
劇場公開(2017/03/25)
監督:
ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
出演:
トム・ヒドルストン:ジェームズ・コンラッド
サミュエル・L・ジャクソン:プレストン・パッ...
2017/07/24(月) 21:13:27 | 銀幕大帝α
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