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2017年07月15日 (土) | 編集 |
ナゼ奴を怒らせる⁉︎
妻の遺した愛犬“デイジー”の仇を打つため、ロシアン・マフィアを壊滅させた、キアヌ・リーブス演じる最強の殺し屋、ジョン・ウィックの復讐を描くシリーズ第二弾。
監督のチャド・スタエルスキ、脚本のデレク・コルスタッドをはじめ、主だったスタッフ、キャストは続投。
前作で盗まれたままだった、愛車ムスタング・マッハⅠの奪還シークエンスをプロローグに、スケールアップした「ジョン・ウィック チャプター2」は軽々と一作目を超えて来た。
適度に緩急はあるものの、銃で、ナイフで、素手で、ほぼ2時間ずっと戦い続ける、まさにノンストップ・バトル・アクションだ。
本シリーズの最大の特徴が、オリジナル脚本なのに、アメコミ映画よりも漫画っぽい世界観。
ここには「ハリー・ポッター」シリーズの魔法界の様に、表社会の裏側に殺し屋と犯罪者だけの世界があるのだ。
殺し屋たちの請負組織であり、同時にサンクチュアリでもある、ホテル・コンチネンタル・グループを中心に、世界の犯罪組織を取り仕切る12主席会だとか、ニューヨークのホームレスを束ねる謎の組織が裏社会を構成。
銃器ソムリエからおススメの武器を調達したり、オーダーメイドテーラーで防弾機能付きスーツを作ったり、犯罪者御用達の各種プロフェッショナルの、凝りに凝ったディティール描写も楽しい。
基本的に殺し屋が狙うのも犯罪者だけで、現実世界を舞台としていても、裏社社会の描写だけで成り立っているのは、嘗ての東映任侠映画にも通じる。
劇中のニューヨークなんて、全ての街角に殺し屋がいて、むしろ殺し屋しかいないのか?というくらいの異常な殺し屋人口密度だし。
この世界観を支え、登場人物の行動原理にもなっているのが各種の掟。
五年前に、ジョンが殺し屋業界を引退するために遂行した、実現不可能とされたミッション。
この時にカモッラの幹部サンティーノの助けを借りたため、ジョンは一度だけ「血の誓印」のメダルを持つサンティーノのどんな依頼も受けなければならない。
カモッラの代表として12主席の座にある姉を殺せ、という依頼を渋々受けたジョンは、ニューヨークからローマへ。
迷宮のような遺跡を使ったロケーション効果も高く、終盤の鏡の部屋のシークエンス(「燃えよドラゴン」への素晴らしいオマージュ)と共に、複合戦闘アクションの見せ場になっている。
まあ、前回に引き続き、悪役がわざわざジョンを怒らせて、自分からキケンに近づいて行くのはおかしいと言えばおかしいのだけど、本作の場合は「独自の行動原理の人たちの話だから」というエクスキューズで、なんとなく納得させられてしまう。
コンチネンタルの敷地内では殺しはご法度などの、裏社会独自の掟が本作ではキャラクターの枷として機能していて、物語のメリハリにもつながっている。
ジョン・ウィックのキャラクターも、確かにムチャクチャ強いのだけど、結構あちこちで刺されたり、撃たれたり、終始ボロボロなのもいい。
彼が”伝説の殺し屋”なのは、仕事の腕以上に打たれ強いからなのではないか(笑
相方の犬に対する責任をちゃんと果たし、スクラップ寸前の愛車を愛おしそうに乗って帰ってくるなど、妙に律儀でこだわり屋なところも可愛らしい。
しんみりすると亡き妻の動画をスマホで見ていたり、孤独でありながら孤独に抗う、ある意味すごく人間的で、ハード過ぎないハードボイルドなところも、このキャラクター独特の魅力だろう。
何十人殺ったのか分からないくらい、人が死にまくるのだけど、漫画チックな世界観とエキセントリックな登場人物、さらに暴力描写を変にリアルにしていないので、心置きなく痛快アクションを楽しめる。
印象的な敵キャラにあえてトドメを刺さないのは、次回以降の再登場の布石なのか。
他にも色々と伏線らしきものも張られ、 まだまだ続きそうな話なので、「チャプター3」にも期待。
犬、車、家と来て、次にジョンの怒りに火をつけるアイテムは何だろうか。
今回はジョン・ウィックの好きな、ブランデーをベースとするカクテル「スティンガー・ロイヤル」をチョイス。
「Stinger」とは動植物の牙や針、あるいは痛撃の意味。
ブランデー40mlとホワイト・ペパーミント(クレーム・ド・ミント・ホワイト)20ml、ペルノ2dashをシェイクし、氷を入れたグラスに注ぐ。
シンプルなカクテルのため、使うブランデー次第で大分味が変わる。
強いが、ミントの風味がフレッシュで飲みやすい。
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妻の遺した愛犬“デイジー”の仇を打つため、ロシアン・マフィアを壊滅させた、キアヌ・リーブス演じる最強の殺し屋、ジョン・ウィックの復讐を描くシリーズ第二弾。
監督のチャド・スタエルスキ、脚本のデレク・コルスタッドをはじめ、主だったスタッフ、キャストは続投。
前作で盗まれたままだった、愛車ムスタング・マッハⅠの奪還シークエンスをプロローグに、スケールアップした「ジョン・ウィック チャプター2」は軽々と一作目を超えて来た。
適度に緩急はあるものの、銃で、ナイフで、素手で、ほぼ2時間ずっと戦い続ける、まさにノンストップ・バトル・アクションだ。
本シリーズの最大の特徴が、オリジナル脚本なのに、アメコミ映画よりも漫画っぽい世界観。
ここには「ハリー・ポッター」シリーズの魔法界の様に、表社会の裏側に殺し屋と犯罪者だけの世界があるのだ。
殺し屋たちの請負組織であり、同時にサンクチュアリでもある、ホテル・コンチネンタル・グループを中心に、世界の犯罪組織を取り仕切る12主席会だとか、ニューヨークのホームレスを束ねる謎の組織が裏社会を構成。
銃器ソムリエからおススメの武器を調達したり、オーダーメイドテーラーで防弾機能付きスーツを作ったり、犯罪者御用達の各種プロフェッショナルの、凝りに凝ったディティール描写も楽しい。
基本的に殺し屋が狙うのも犯罪者だけで、現実世界を舞台としていても、裏社社会の描写だけで成り立っているのは、嘗ての東映任侠映画にも通じる。
劇中のニューヨークなんて、全ての街角に殺し屋がいて、むしろ殺し屋しかいないのか?というくらいの異常な殺し屋人口密度だし。
この世界観を支え、登場人物の行動原理にもなっているのが各種の掟。
五年前に、ジョンが殺し屋業界を引退するために遂行した、実現不可能とされたミッション。
この時にカモッラの幹部サンティーノの助けを借りたため、ジョンは一度だけ「血の誓印」のメダルを持つサンティーノのどんな依頼も受けなければならない。
カモッラの代表として12主席の座にある姉を殺せ、という依頼を渋々受けたジョンは、ニューヨークからローマへ。
迷宮のような遺跡を使ったロケーション効果も高く、終盤の鏡の部屋のシークエンス(「燃えよドラゴン」への素晴らしいオマージュ)と共に、複合戦闘アクションの見せ場になっている。
まあ、前回に引き続き、悪役がわざわざジョンを怒らせて、自分からキケンに近づいて行くのはおかしいと言えばおかしいのだけど、本作の場合は「独自の行動原理の人たちの話だから」というエクスキューズで、なんとなく納得させられてしまう。
コンチネンタルの敷地内では殺しはご法度などの、裏社会独自の掟が本作ではキャラクターの枷として機能していて、物語のメリハリにもつながっている。
ジョン・ウィックのキャラクターも、確かにムチャクチャ強いのだけど、結構あちこちで刺されたり、撃たれたり、終始ボロボロなのもいい。
彼が”伝説の殺し屋”なのは、仕事の腕以上に打たれ強いからなのではないか(笑
相方の犬に対する責任をちゃんと果たし、スクラップ寸前の愛車を愛おしそうに乗って帰ってくるなど、妙に律儀でこだわり屋なところも可愛らしい。
しんみりすると亡き妻の動画をスマホで見ていたり、孤独でありながら孤独に抗う、ある意味すごく人間的で、ハード過ぎないハードボイルドなところも、このキャラクター独特の魅力だろう。
何十人殺ったのか分からないくらい、人が死にまくるのだけど、漫画チックな世界観とエキセントリックな登場人物、さらに暴力描写を変にリアルにしていないので、心置きなく痛快アクションを楽しめる。
印象的な敵キャラにあえてトドメを刺さないのは、次回以降の再登場の布石なのか。
他にも色々と伏線らしきものも張られ、 まだまだ続きそうな話なので、「チャプター3」にも期待。
犬、車、家と来て、次にジョンの怒りに火をつけるアイテムは何だろうか。
今回はジョン・ウィックの好きな、ブランデーをベースとするカクテル「スティンガー・ロイヤル」をチョイス。
「Stinger」とは動植物の牙や針、あるいは痛撃の意味。
ブランデー40mlとホワイト・ペパーミント(クレーム・ド・ミント・ホワイト)20ml、ペルノ2dashをシェイクし、氷を入れたグラスに注ぐ。
シンプルなカクテルのため、使うブランデー次第で大分味が変わる。
強いが、ミントの風味がフレッシュで飲みやすい。

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この記事へのコメント
こんにちは。おお!今回はコンチネンタル・ホテルのバーで飲んだバーボンかと思っていたのですが!あれ、バーボンじゃなかったでしたっけ?(笑)
貴記事には随所にジョン・ウィックと彼を取り巻く世界観への愛が感じられて嬉しかったです。私もこのシリーズ大好きです。
貴記事には随所にジョン・ウィックと彼を取り巻く世界観への愛が感じられて嬉しかったです。私もこのシリーズ大好きです。
2017/08/04(金) 19:33:27 | URL | ここなつ #/qX1gsKM[ 編集]
>ここなつさん
確かブランデーだったと思うんですけど、もしかしたらバーボンだったかもw
このシリーズの魅力はやっぱこの凝りまくった世界観だと思うんですよね。
アメコミ化しても面白かもしれません。
てか誰か描いてみたらいいのに。
確かブランデーだったと思うんですけど、もしかしたらバーボンだったかもw
このシリーズの魅力はやっぱこの凝りまくった世界観だと思うんですよね。
アメコミ化しても面白かもしれません。
てか誰か描いてみたらいいのに。
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「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴスが復讐の鬼と化した伝説の元殺し屋を演じ、世界的大ヒットとなったクライム・アクションの続編。ロシアン・マフィアを返り討ちにした主人公ジョン・ウィックが、今度はイタリアン・マフィアを敵に回し、世界中の殺し屋と激闘を繰り広げるさまを、さらなるスケールアップしたアクションで描き出す。共演はコモン、ローレンス・フィッシュバーン、リッカルド・スカマルチョ、イアン...
2017/07/15(土) 17:48:01 | パピとママ映画のblog
狙われたなら...容赦なく殺し返す!?
もはや風格すら出てきたシリーズ2作目
『ジョン・ウィック:チャプター2』
~あらすじ~
リベンジから5日後、伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)はイタリアンマフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)から新たな殺人を依頼される。殺し屋稼業から足を洗い静かな生活を望むジョンは断るが、サンティーノによって思い出深い...
2017/07/15(土) 23:47:06 | シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ
前作が思いもよらない掘り出し物的に面白かったジョン・ウィック。
すっかりスリムになって、優雅にスマートに敵を次々なぎ倒していくキアヌは、本当に格好良かった!!
勿論今回も、冒頭から三つ組スーツで華麗にキメるその姿は実に世界一の殺し屋なんだけど・・・・ここまでいくと、最早バイオハザードになってるyo?
2017/07/20(木) 00:49:27 | ノルウェー暮らし・イン・原宿
今作も面白い。
2017/07/22(土) 13:13:50 | だらだら無気力ブログ!
ローマのご用達店紹介 公式サイト http://johnwick.jp 伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)よる壮絶な復讐劇から5日後。愛車を取り戻し、再び平穏な生活に戻ろうとしていた彼の
2017/07/24(月) 10:32:59 | 風に吹かれて
期待していなかった。何故なら前作「ジョン・ウィック」があまりに面白かったから。だが、本作もサイコーに面白かった!何も残らないという点では前作を凌ぐ。かも。その通り、褒めている。SURE!「続編」から加速度的につまらなくなる作品も多々ある中、よくやってくれた!と言いたい。冒頭こそ、前作の焼き直しというか、前作絡みのヒートの中、なんだよ、カーアクションだけかよ、そんなにマスタングにこだわるのかよ...
2017/08/03(木) 18:42:01 | ここなつ映画レビュー
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