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ショートレビュー「海底47m・・・・・評価額1650円」
2017年08月16日 (水) | 編集 |
限りなく遠い47メートル。

サメ映画、というか海洋スリラーの新たな快作だ。
仲のいいリサとケイトの姉妹は、メキシコでのバカンス中に知り合った地元の男たちに誘われて、巨大なサメを間近で観察できるケージダイブ挑戦する。
ところが、姉妹がケージに入って水中に降りた時に、ワイヤーを支えるクレーンが折れ、姉妹はケージごと47メートルの海底に落下してしまう。

シンプルだが、これはまことに秀逸なアイデアだ。
たった47メートルだが、パニックに陥って急浮上すれば減圧症を起こしてしまうために、ゆっくりと時間をかけて浮上しなければならない。
しかし海底と船との間には、撒き餌を狙って集まってきたサメの群れがいるのだ。
スキューバのボンベが持つ時間は、せいぜい30分から1時間程度。
水深が深いところで脱出のために活動すれば、エアーの消費はさらに加速する。
彼女たちには、単に人食いザメの襲撃だけでなく、刻々と減ってゆくエアー、潜水病の恐怖、さらには素性をよく知らない船上の男たちに、自分たちが見捨てられるのではないかという疑心暗鬼など、複合的な危機が一気に襲ってくるのだ。
まずはこの絶望的な状況から、いかにして脱出するかという興味で観客の心を掴み、その後ほぼリアルタイムで進行する物語は、時間的余裕が失われてゆく中、ますますマズイ状況に彼女たちを追い込んでゆく。
発端のアイディアこそ単純だが、これは非常によく考えられたプロットである。

全編危機また危機の連続だが、実は人間ドラマとしてもなかなかの仕上がりだ。
二人の姉妹の対照的なキャラクター造形がキモである。
好奇心旺盛でアクティブなケイトに対して、リサは臆病で地味なキャラクターで、バカンス直前に失恋した傷心の身。
本来ならば、ケージダイブなどやりそうもない人物なのだが、自分を「つまらない女」と言った元カレを見返したくて、スキューバの経験もないのに危険に足を踏み入れてしまうのだ。
だから映画の前半部分はリサに比重が置かれていて、極限状態の中で最初は何もできなかった彼女が、徐々に物語の主導権を握ってゆく展開はオーソドックス。

ところがヨハネス・ロバーツ監督は、ここから実にトリッキーな罠を仕掛けてくるのである。
映画も佳境にに差し掛かった頃、ある緊急事態が起こり、物語の主役は突然リサからケイトに入れ替わるのだ。
だがそこまでの流れで、観客にはこの物語の主役はリサだという印象が刷り込まれている。
なぜなら姉妹のうち、より大きな葛藤に直面しているのはリサであり、ケイトは自分の人生に大きな問題は抱えておらず、映画はリサの成長物語であることを強く示唆していたからだ。
ここからの展開はネタバレになるので自粛するが、そこまでの海底版「ゼロ・グラビティ」的な展開を大きく裏切ってくる。
実際のところ「ゼロ・グラビティ」のあるシーンを思わせる描写もあり、おそらくはあの映画をうまくベンチマークしながら、筋立てを構築していったと思われる。
必要最小限のキャラクター設定を、こんな風に生かしきるとはお見事だ。

「海底47m」は完全に一本道のプロットながら、90分間手を替え品を替えたスリルで盛り上げ、伏線をキッチリと回収するオチのつけ方まで、最後まで意外性のある展開で飽きさせない。
この夏、納涼を求めるのならピカイチの作品ではないか。
ずいぶん地味に公開されているが、全く注目されていなかったにもかかわらず、全米5週連続トップ10入りは伊達じゃない。
コレは見逃すと損をする!

今回は、海つながりで涼しげなカクテル「ディープ・ブルー」をチョイス。
ウォッカ30ml、ブルー・キュラソー10ml、シャンパン又はスパークリングワイン20mlを氷を入れたグラスに注ぎ、軽くステア。
最後にマラスキーノチェリーを沈める。
南国の海を思わせる水色が美しい、夏向けのさっぱりとしたカクテルだ。

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メキシコで休暇を過ごしている姉妹リサとケイトは、現地で知り合った男友達から、檻の中からサメを鑑賞する“シャーク・ケージ・ダイビング”に誘われる。 水深5mの海へ降り、初めて間近で見るサメの迫力に大興奮の二人だったが、突然ワイヤーが切れ、檻が水深47mの海底まで落下してしまう。 そこは無線も届かない海の底。 助けを呼ぶ声は誰にも届かない…! パニック・スリラー。
2017/08/16(水) 14:44:08 | 象のロケット
海って怖い。
2017/08/20(日) 01:09:11 | だらだら無気力ブログ!
映画『海底47m』ってタイトル、最初は「うぷぷ。しょぼっ!」と思ってしまうのです
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2017/08/24(木) 23:43:50 | 或る日の出来事
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