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2006年11月04日 (土) | 編集 |
1959年のある日。
カンザス州の小さな町で、裕福な農家の一家四人が何者かによって惨殺されるという事件が起こる。
この事件を報じる新聞記事に、ふと目を止めた作家が一人。
彼の名は、トルーマン・カポーティ。
映画ファンには「ティファニーで朝食を」の原作者として知られ、脚本家としても活躍した現代文学の巨匠である。
カポーティは、この後執拗に事件を追い、膨大な資料を元に、1966年に一編の作品を発表する。
文学史上の金字塔、「冷血」である。
これは、一人の作家がテーマと出会い、自己の崩壊と引き換えに偉大な創作を生み出すまでを描いた物語だ。
トルーマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は人気作家だ。
原作を書いた映画は大ヒットし、連夜のパーティではいつも主役。
そんな彼が小さな新聞記事に目を止めたのは1959年の事。
カンザス州ホルカムで一家四人が惨殺された凄惨な事件の記事だった。
興味を引かれたカポーティは、幼馴染で作家の卵のネル・ハーパー・リー(キャサリン・キーナー)と共に現地で取材を始める。
やがて犯人として、ペリー・スミス(クリストフ・コリンズJr)とディック・ヒコック(マーク・ペレグリーノ)の二人が逮捕される。
カポーティは二人の犯人へのインタビューを開始し、独自の取材資料とあわせて、「冷血」の執筆を開始する。
裁判の結果二人には死刑の判決が下るが、二人のうちペリー・スミスに強く惹かれたカポーティは、彼らの控訴審のため弁護士を雇い、時間を引き延ばして事件の核心を聞き出そうとするのだが・・・
カポーティを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンは、本作でオスカーを受賞した。
私は生前のカポーティの動画を、出演した映画「名探偵登場」くらいでしか見たことが無いので、実際どの程度似ているのかは判らないが、ホフマンが非常にユニークなキャラクターを造形しているのは確かだ。
独特の立ち振る舞い、不思議な喋り方、ビジュアル面だけ見ても一度観たら忘れられないキャラクターだと思う。
ベネット・ミラーの演出も、徹底的にカポーティのキャラクターをフィーチャーする。
二時間の間、殆ど出ずっぱりである。
もっとも、それ以外に撮りようが無かったのかも知れない。
何しろ物語はもの凄くシンプルだ。
殺人犯に惹かれたカポーティが、葛藤を抱えながら彼から真実を聞きだし、本にする。
それだけの物語である。
物語のスタイルは、ある種の対話劇と言える。
過去の作品で言えば、代表的なのはやはり「羊たちの沈黙」だろうか。
最近では「白バラの祈り」もこの類だ。
二人の主人公の対話を中心に物語が構成され、両者の精神的な対峙がドラマを生む。
この作品で言えば、普段は享楽主義者にも見えるカポーティが作家の冷酷な目で、ペリー・スミスの内面を自身の創作物の中に奪い取ろうとする。
逮捕後、拒食症になっていたスミスに、カポーティはまるで自分の子供に対する様にベビーフードを与え、足繁く刑務所に通い、話し相手になる。
なぜ彼はそこまで彼に惹かれたのか?貴重な取材源だったからか?
カポーティは言う。
「スミスと自分は同じ家で育って、彼は裏口から、自分は表玄関から出て行った様なもの」
幼少期の複雑な家庭事情という共通点以上に、カポーティはスミスの中に自分を見たのだろう。
ゆえにカポーティは、スミスから離れなれなくなり、時には嘘を並べてまで彼の口から真実を聞き出そうとする。
だがそれは同時に、自分の半身を裏切る様な、耐え難い精神的苦痛を伴うものだった。
故に、物語の執筆に必要な話を聞きだした後、度重なる死刑の延期に動揺し、一度は逃げ出す。
最初、カポーティにとって、スミスは単なる取材対象に過ぎなかったのかもしれないが、いつの間にか、彼はスミスの中に目にしたくないもう一人の自分を見るのだ。
私にとって「冷血」は、カレッジのクラスでこれに関するレポートを書かなくてはならなくなって、死ぬ思いで原語で読んだ思い出の本だ。(だって、ぶあついんだもの・・・)
その頃はカポーティなんて知らなかったが、後年「ティファニーで朝食を」などの以前の彼の本を読み、「冷血」とのタッチの差にずい分驚いた記憶がある。
なぜ「冷血」が特異な作品だったのか、この作品を観てようやく判った。
カポーティにとって、この作品とこれ以前の「創作」は本質的に異なった体験だったのだろう。
「カポーティ」はとても丁寧に作られている。
しかし、この作品は対話劇の代表として前記した2作品ほどには、心に迫ってこない。
対話劇は、拮抗する存在感をもつ二人が対峙してこそ、スリリングな緊張が持続する。
カポーティは文句無しだが、ペリー・スミスが弱い。
事実を元にしているから、ある程度は仕方がないのかもしれないが、作家が切望し、彼の心を支配した「冷血」の闇が今ひとつ見えないのだ。
同時に、映画からは幼少期の不幸な境遇という共通項以外に、カポーティがスミスに肩入れする理由も映画からは明確には伝わってこない。
スミスの内面描写が不十分で、カポーティが彼の中にもう一人の自分を見出す実感が掴めないためだ。
一人の奇異な作家の評伝としては、なかなか良く出来ているものの、ホフマンの見事な役作りにばかり目が行ってしまい、キャラクターの内面を抉り取るまでは出来ていないと思う。
ベネット・ミラーの演出も、これが実質的に長編デビュー作とは思えない完成度の高さを見せるが、ここはむしろ冒険が必要だった気がする。
さて今回の付け合せは難しい。
晩年のカポーティは酒びたりの生活だったらしく、この映画にもお酒を飲む印象的なシーンがいくつか出てくる。
今回は映画があっさり味だったので、濃いテイストでコクのある強い酒をグイッとやりたい。
ケンタッキーバーボンの逸品、オールド・グランダッドの「114」を。
創業200年を超える歴史ある蒸留所で、オールド・グランダッドとは創業者のベーシル・ヘイデンを指す。
アルコール度数57度。
ヘヴィで、まろやかな本物のバーボンだ。
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カポーティ本人の出演作
映像化された「冷血」
ホフマンが悪役を好演
カンザス州の小さな町で、裕福な農家の一家四人が何者かによって惨殺されるという事件が起こる。
この事件を報じる新聞記事に、ふと目を止めた作家が一人。
彼の名は、トルーマン・カポーティ。
映画ファンには「ティファニーで朝食を」の原作者として知られ、脚本家としても活躍した現代文学の巨匠である。
カポーティは、この後執拗に事件を追い、膨大な資料を元に、1966年に一編の作品を発表する。
文学史上の金字塔、「冷血」である。
これは、一人の作家がテーマと出会い、自己の崩壊と引き換えに偉大な創作を生み出すまでを描いた物語だ。
トルーマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は人気作家だ。
原作を書いた映画は大ヒットし、連夜のパーティではいつも主役。
そんな彼が小さな新聞記事に目を止めたのは1959年の事。
カンザス州ホルカムで一家四人が惨殺された凄惨な事件の記事だった。
興味を引かれたカポーティは、幼馴染で作家の卵のネル・ハーパー・リー(キャサリン・キーナー)と共に現地で取材を始める。
やがて犯人として、ペリー・スミス(クリストフ・コリンズJr)とディック・ヒコック(マーク・ペレグリーノ)の二人が逮捕される。
カポーティは二人の犯人へのインタビューを開始し、独自の取材資料とあわせて、「冷血」の執筆を開始する。
裁判の結果二人には死刑の判決が下るが、二人のうちペリー・スミスに強く惹かれたカポーティは、彼らの控訴審のため弁護士を雇い、時間を引き延ばして事件の核心を聞き出そうとするのだが・・・
カポーティを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンは、本作でオスカーを受賞した。
私は生前のカポーティの動画を、出演した映画「名探偵登場」くらいでしか見たことが無いので、実際どの程度似ているのかは判らないが、ホフマンが非常にユニークなキャラクターを造形しているのは確かだ。
独特の立ち振る舞い、不思議な喋り方、ビジュアル面だけ見ても一度観たら忘れられないキャラクターだと思う。
ベネット・ミラーの演出も、徹底的にカポーティのキャラクターをフィーチャーする。
二時間の間、殆ど出ずっぱりである。
もっとも、それ以外に撮りようが無かったのかも知れない。
何しろ物語はもの凄くシンプルだ。
殺人犯に惹かれたカポーティが、葛藤を抱えながら彼から真実を聞きだし、本にする。
それだけの物語である。
物語のスタイルは、ある種の対話劇と言える。
過去の作品で言えば、代表的なのはやはり「羊たちの沈黙」だろうか。
最近では「白バラの祈り」もこの類だ。
二人の主人公の対話を中心に物語が構成され、両者の精神的な対峙がドラマを生む。
この作品で言えば、普段は享楽主義者にも見えるカポーティが作家の冷酷な目で、ペリー・スミスの内面を自身の創作物の中に奪い取ろうとする。
逮捕後、拒食症になっていたスミスに、カポーティはまるで自分の子供に対する様にベビーフードを与え、足繁く刑務所に通い、話し相手になる。
なぜ彼はそこまで彼に惹かれたのか?貴重な取材源だったからか?
カポーティは言う。
「スミスと自分は同じ家で育って、彼は裏口から、自分は表玄関から出て行った様なもの」
幼少期の複雑な家庭事情という共通点以上に、カポーティはスミスの中に自分を見たのだろう。
ゆえにカポーティは、スミスから離れなれなくなり、時には嘘を並べてまで彼の口から真実を聞き出そうとする。
だがそれは同時に、自分の半身を裏切る様な、耐え難い精神的苦痛を伴うものだった。
故に、物語の執筆に必要な話を聞きだした後、度重なる死刑の延期に動揺し、一度は逃げ出す。
最初、カポーティにとって、スミスは単なる取材対象に過ぎなかったのかもしれないが、いつの間にか、彼はスミスの中に目にしたくないもう一人の自分を見るのだ。
私にとって「冷血」は、カレッジのクラスでこれに関するレポートを書かなくてはならなくなって、死ぬ思いで原語で読んだ思い出の本だ。(だって、ぶあついんだもの・・・)
その頃はカポーティなんて知らなかったが、後年「ティファニーで朝食を」などの以前の彼の本を読み、「冷血」とのタッチの差にずい分驚いた記憶がある。
なぜ「冷血」が特異な作品だったのか、この作品を観てようやく判った。
カポーティにとって、この作品とこれ以前の「創作」は本質的に異なった体験だったのだろう。
「カポーティ」はとても丁寧に作られている。
しかし、この作品は対話劇の代表として前記した2作品ほどには、心に迫ってこない。
対話劇は、拮抗する存在感をもつ二人が対峙してこそ、スリリングな緊張が持続する。
カポーティは文句無しだが、ペリー・スミスが弱い。
事実を元にしているから、ある程度は仕方がないのかもしれないが、作家が切望し、彼の心を支配した「冷血」の闇が今ひとつ見えないのだ。
同時に、映画からは幼少期の不幸な境遇という共通項以外に、カポーティがスミスに肩入れする理由も映画からは明確には伝わってこない。
スミスの内面描写が不十分で、カポーティが彼の中にもう一人の自分を見出す実感が掴めないためだ。
一人の奇異な作家の評伝としては、なかなか良く出来ているものの、ホフマンの見事な役作りにばかり目が行ってしまい、キャラクターの内面を抉り取るまでは出来ていないと思う。
ベネット・ミラーの演出も、これが実質的に長編デビュー作とは思えない完成度の高さを見せるが、ここはむしろ冒険が必要だった気がする。
さて今回の付け合せは難しい。
晩年のカポーティは酒びたりの生活だったらしく、この映画にもお酒を飲む印象的なシーンがいくつか出てくる。
今回は映画があっさり味だったので、濃いテイストでコクのある強い酒をグイッとやりたい。
ケンタッキーバーボンの逸品、オールド・グランダッドの「114」を。
創業200年を超える歴史ある蒸留所で、オールド・グランダッドとは創業者のベーシル・ヘイデンを指す。
アルコール度数57度。
ヘヴィで、まろやかな本物のバーボンだ。

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カポーティ本人の出演作
映像化された「冷血」
ホフマンが悪役を好演
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この記事へのコメント
ノラネコさん☆
おはようございます
シーモアホフマンのなりきりっぷりはスゴかったですね。やっぱり主演男優賞獲っただけあります。
話ももうちょっとサスペンスが効いているのかと
期待していたのですけど、ちょっと違ったテイストで。。。正直、ちょっと眠くなっちゃいました(泣
いただいたコメントのお返事は夜お返ししますね☆
おはようございます
シーモアホフマンのなりきりっぷりはスゴかったですね。やっぱり主演男優賞獲っただけあります。
話ももうちょっとサスペンスが効いているのかと
期待していたのですけど、ちょっと違ったテイストで。。。正直、ちょっと眠くなっちゃいました(泣
いただいたコメントのお返事は夜お返ししますね☆
>migさん
そう、私もどちらかというと、二人の精神的な対峙から、内部の「冷血」が浮かび上がってくるようなスリリングな物を期待してたんですが、少々拍子抜けでした。
これはこれで見応えはありましたけど。
そう、私もどちらかというと、二人の精神的な対峙から、内部の「冷血」が浮かび上がってくるようなスリリングな物を期待してたんですが、少々拍子抜けでした。
これはこれで見応えはありましたけど。
こんばんは。
そうですね、いまひとつだなと思ったのはノラネコさんの仰るとおりカポーティのみ一人歩きしてる感じだったことかしら。
ホフマンはすごかったと思いますが。
私は結構気に入りましたけど、作品としてはいまひとつと思っていらっしゃる方は多いですものね・・・
そうですね、いまひとつだなと思ったのはノラネコさんの仰るとおりカポーティのみ一人歩きしてる感じだったことかしら。
ホフマンはすごかったと思いますが。
私は結構気に入りましたけど、作品としてはいまひとつと思っていらっしゃる方は多いですものね・・・
ノラネコさん、冬バージョンになりましたね♪
私はカポーティ自身が裏口から出た人間だとも思いいます。
スミスが「冷血」だとは思わず(書き方が足りなかったからかな?)むしろカポーティのほうが冷血なんじゃないかって。
「冷血」というものはスミスに対する以上にどこかでは自分を指していたのかなぁとも思います。
でも良く解らんです(苦笑
私はカポーティ自身が裏口から出た人間だとも思いいます。
スミスが「冷血」だとは思わず(書き方が足りなかったからかな?)むしろカポーティのほうが冷血なんじゃないかって。
「冷血」というものはスミスに対する以上にどこかでは自分を指していたのかなぁとも思います。
でも良く解らんです(苦笑
こんばんわ!
うわ!テンプレが変わっている!可愛い♪
最近、めっきりノラネコさんと作品がカブらず、寂しく思っておりました・・・(泣)。お久しぶりです。
≫一人の奇異な作家の評伝としては、なかなか良く出来ているものの、ホフマンの見事な役作りにばかり目が行ってしまい、キャラクターの内面を抉り取るまでは出来ていないと思う。
うん。たしかにそうですね。私はこのカポーティのあまりの存在感と、作品全体に漂う異常なムードにことごとくやられてしまいましたが、一方で眠気を誘われた方も結構いらっしゃるようです。・・・ちょっと単調でしたね。
おっしゃるようにスミスの方にももう少し重点を置けば、物語にもっと厚みと奥行きが出たかも・・・。
うわ!テンプレが変わっている!可愛い♪
最近、めっきりノラネコさんと作品がカブらず、寂しく思っておりました・・・(泣)。お久しぶりです。
≫一人の奇異な作家の評伝としては、なかなか良く出来ているものの、ホフマンの見事な役作りにばかり目が行ってしまい、キャラクターの内面を抉り取るまでは出来ていないと思う。
うん。たしかにそうですね。私はこのカポーティのあまりの存在感と、作品全体に漂う異常なムードにことごとくやられてしまいましたが、一方で眠気を誘われた方も結構いらっしゃるようです。・・・ちょっと単調でしたね。
おっしゃるようにスミスの方にももう少し重点を置けば、物語にもっと厚みと奥行きが出たかも・・・。
こんにちは。
ベリー・スミスが弱い。
まさにこれにつきますね。
対話劇なのに、
ホフマンの一人芝居を見せられている感じでした。
ベリー・スミスが弱い。
まさにこれにつきますね。
対話劇なのに、
ホフマンの一人芝居を見せられている感じでした。
↑皆さんのコメントをみて、
「冷血」読んで、映画「カポーティ」だったせいか、スミスとカポーティのバランスが丁度よかった、と思い至りました。
ってことは映画単品だったら・・・??
「冷血」読んで、映画「カポーティ」だったせいか、スミスとカポーティのバランスが丁度よかった、と思い至りました。
ってことは映画単品だったら・・・??
>charlotteさん
芝居は凄いですよ。
夢に出てきましたもん、あの人(笑
まあ人物評伝としては間違った作りじゃないですけど、ちょっと期待した物とはずれてたかな。
>なななさん
そうかもしれないですね。
カポーティはスミスの冷血を描いてるうちに、彼という鏡を通して自分を見てしまったのでしょうね。
>睦月さん
一生懸命カポーティの描写で彼を描こうとしてるんですけど、スミスとの会話を効果的に使えば、もっとスリリングでテンポ良くなったと思うんですよ。
ノンフィクションだけに難しい部分もあったでしょうが、ちょっと単調だったかな。
芝居は凄いですよ。
夢に出てきましたもん、あの人(笑
まあ人物評伝としては間違った作りじゃないですけど、ちょっと期待した物とはずれてたかな。
>なななさん
そうかもしれないですね。
カポーティはスミスの冷血を描いてるうちに、彼という鏡を通して自分を見てしまったのでしょうね。
>睦月さん
一生懸命カポーティの描写で彼を描こうとしてるんですけど、スミスとの会話を効果的に使えば、もっとスリリングでテンポ良くなったと思うんですよ。
ノンフィクションだけに難しい部分もあったでしょうが、ちょっと単調だったかな。
>えいさん
ホフマンの存在感が圧倒的過ぎて、他のキャラクターのことを殆ど覚えてないんですよ。
どうもこちらが期待した物と、監督が描きたかった物が違ったのかもしれませんが・・・
>駒吉さん
本の内容とセットだったらバランスよかったかもしれないですね。
でも、それならば映画の中で、彼の書いた「冷血」を何らかの形で表現したほうが良かったですね。
ホフマンの存在感が圧倒的過ぎて、他のキャラクターのことを殆ど覚えてないんですよ。
どうもこちらが期待した物と、監督が描きたかった物が違ったのかもしれませんが・・・
>駒吉さん
本の内容とセットだったらバランスよかったかもしれないですね。
でも、それならば映画の中で、彼の書いた「冷血」を何らかの形で表現したほうが良かったですね。
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この作品で2005年度のオスカー主演男優賞を取った、フィリップ・シーモア・ホフマン。名前が長いので、略してF・S・Hとしておこう。受賞するとは思ってなかったのか、だいぶ経ってからの公開。この種の映画は、受賞でもしなかったら劇場未公開になってたかもね。
2006/11/04(土) 03:40:47 | ひらりん的映画ブログ
作家トルーマン・カポーティが、カンザスで起こった一家四人惨殺事件を題材に、犯罪ノ
2006/11/04(土) 04:23:31 | 「USAのんびり亭」映画情報
『ティファニーで朝食を』の著者で有名なトルーマン・カポーティ。ある死刑囚と出会い、現代文学最高の傑作と讃えられる『冷血』を書いた。。。フィリップ・シーモア・ホフマンの、魂乗り移ったような見た目のソックリ具合とそのなりきった演技が絶賛され話題先行!実際ワタ
2006/11/04(土) 10:23:57 | 我想一個人映画美的女人blog
京都シネマにて鑑賞。オードリー・へップバン主演の映画「ティファニーで朝食を」で有名な人気作家、トールマン・カポーティが、ある死刑囚と出会い、現代文学最高の傑作「冷血」を書いたこの映画「カポーティ」はその執筆する経過や体験などの苦悩を綴った物語である。そし
2006/11/04(土) 11:57:39 | 銅版画制作の日々
作家トルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説の名作「冷血」を書き上げるまでを描いた作品です。
2006/11/04(土) 14:50:33 | 水曜日のシネマ日記
カポーティ上映時間 1時間52分監督 ベネット・ミラー出演 フィリップ・シーモア・ホフマン キャサリン・キーナー クリフトン・コリンズ・Jr クリス・クーパー 評価 6点(10点満点)会場 恵比寿ガーデンシネマ 前回見に行こうと思ったら、夜まで満席で...
2006/11/04(土) 16:27:18 | メルブロ
{/hiyo_en2/}銀座のティファニー。この前でハンバーガーでもどう?{/kaeru_en4/}待て、待て。ニューヨークなら「ティファニーで朝食を」ってのもいいかもしれないけど、ここは東京だぜ。{/hiyo_en2/}そうね。ニューヨークならロマンチックかもしれないけど、東京じゃあねえ
2006/11/04(土) 18:43:55 | 【映画がはねたら、都バスに乗って】
ノンフィクション作品を如何に文学として高めて行けるかどうかは、まさに、作者の手腕でしか為しえない一大事業である。冷血という小説はその存在は知っていたが、残念ながら読んだことも、又、映画化された同名作品を観たこともない。ただ概していえば、例えば「恋に落ちた
2006/11/04(土) 20:00:20 | 利用価値のない日々の雑学
言わずと知れた「冷血」の作者、トルーマン・カポーティ実際の彼は知る由もないのだけど、フィリップ・シーモア・ホフマンが徹底的に研究したとあっては、スクリーン上にいたのはまさにカポーティ、その人であったのだろう。予告編で何度も聞いてきた高い声。独特の身振り。
2006/11/04(土) 22:10:54 | シャーロットの涙
「何よりも君の死を恐れ、誰よりも君の死を望む」まさにこのキャッチコピーにつきる・・・トルーマン・カポーティ。残念なことに、この「冷血」という作品を読んでいないので、カポーティに対する衝撃や異常さは感じきれなかったように思う。「冷血」・・・かなり残....
2006/11/05(日) 00:09:40 | future world
まずはともあれ、予告編でも充分伝わってきたフィリップ・シーモア・ホフマンのカポーティへの成りきりぶりは、ある程度予想していた言え、やはり驚嘆もの。独特の甲高く特徴のある話し方、ゲイならではの身のこなしとファッションセンス(特に衣装は抜群でした)、さらには
2006/11/05(日) 02:25:52 | 俺の明日はどっちだ
寝不足にはキツイ。隣のおじちゃんのいびきがうるさかったし!とにかく頑張って鑑賞の映画でした。どうにもストーリーに入り込めなくて頑張ってどうにかちゃんと見ようと思っていたんだけどどうしても眠気を振り切れなくって・・・ホントに淡々と進むので原作や興味がないと
2006/11/05(日) 15:38:13 | 映画を観たよ
カポーティ@シャンテシネ「彼には生きていてもらいたい 彼の話をきくまでは」全く自分本位で計算高くて性悪な奴~、本当の「冷血」は誰なんだ。好奇心と名声欲から始めた執筆で相手の懐に入り込み、吐き出させるだけ出させたら、もうさっさと終わりにしろという態度
2006/11/06(月) 16:09:23 | 駒吉の日記
”Capote”原作=ジェラルド・クラーク。脚本=ダン・ファターマン。監督=ベネット・ミラー。ノンフィクション・ノヴェルの傑作『冷血』(In Cold Blood)創作過程5年間のカポーティの執念から苦悩に至る、心理の揺らぎが描かれている。フィリップ・シーモア・ホフマンが、
2006/11/06(月) 18:50:06 | ようこそ劇場へ! Welcome to the Theatre!
【映画的カリスマ指数】★★★★☆ ノンフィクションに人生を侵食された小説家
2006/11/06(月) 21:16:44 | カリスマ映画論
「カポーティ」公式サイト映画の日、2本目はコレ。2006年アカデミー賞主演男優賞受賞(フィリップ・シーモア・ホフマン)作品。1959年11月15日。カンザス州ホルカムでクラッター家の家族4人が、惨殺死体で発見される。事件に目をつけた作家トルーマン・カポーティ(フィ
2006/11/10(金) 20:27:07 | きららのきらきら生活
小説のタイトルが「冷血」と決まりながらも、それを言えずにいるカポーティ。そして衝撃の施行現場を目の当たりにする事になる。「冷血」、それは作品のタイトルでありながら、カポーティ自身を比喩しているのではないか、そう思うぐらい恐ろしく冷血な映画だった。評...
2006/11/11(土) 00:15:26 | 八ちゃんの日常空間
『ティファニーで朝食を』、『遠い部屋、遠い声』の作家トルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説『冷血』を書き上げるまでの数年間を描いた本作。脇役として面白い存在感をこれまでにも放っていた、フィリップ・シーモア・ホフマンが、初主演、アカデミー賞主演男優
2006/11/14(火) 19:28:32 | レザボアCATs
はっと気がつくとこの映画の感想はアップしていないことに気がついた。「カポーティ」作家は、どんなエンターテイメントを書こうとも、どんなノンフィクションを書こうとも、本質的にいつも「自分」を書いているのである。そのことを描いた作品である。カポーティはネイテ..
2006/12/26(火) 22:46:38 | 再出発日記
7点 (10点満点。5点で普通。6点以上なら満足って感じです。)うん、凄い!本当に凄かったです。何が凄かったって、やっぱりフィリップ・シーモア・ホフマンでしょ。ぶっちゃけてしまえば、ワタクシ的には大して興味(『ティファニーで朝食を』は大好きな映画ですけど。)
2007/02/18(日) 05:06:37 | ぶっちゃけ…独り言?
監督 ベネット・ミラー 主演 フィリップ・シーモア・ホフマン 2005年 アメリカ映画 114分 ドラマ 採点★★★★ 非常に単純な生き物なので、誰かが自分の事を好きでいてくれているってだけで勇気やら自信やらなにやらかにやらモロモロが倍増する私。その反面、いったん誰か
2007/04/03(火) 15:03:34 | Subterranean サブタレイニアン
監督:ベネット・ミラー出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズ・Jr、クリス・クーパー評価:78点公式サイト(ネタバレあります)作家トルーマン・カポーティが、『冷血』を完成させるまでを描いた作品。カ....
2007/04/07(土) 19:02:14 | デコ親父はいつも減量中
さるおです。 『CAPOTE/カポーティ』を観たよ。 監督はまだ『The Cruise』しか撮っていないベネット・ミラー(Bennett Miller)、脚本はジェラルド・クラーク(Gerald Clarke)、ということで、"初めて"尽くし。しかし勇気ある作品に仕上がったなぁと、すごいと思いま
2007/04/22(日) 03:59:35 | さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー
カポーティ コレクターズ・エディションフィリップ・シーモア・ホフマン (2007/03/16)ソニー・ピクチャーズエンタテインメント この商品の詳細を見る監督:ベネット・ミラー CAST:フィリップ・シーモア・ホフマン、
2007/07/15(日) 15:36:47 | Sweet* Days**
WOWOWで鑑賞―【story】農家の一家4人が惨殺された事件に目をつけたカポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、この事件を題材に雑誌の記事を書くことを思いつく。ザ・ニューヨーカーの編集者ウィリアム・ショーン(ボブ・バラバン)に話を持ちかけたカポーティは...
2007/12/23(日) 16:57:24 | ★YUKAの気ままな有閑日記★
原題:Capote
「ティファニーで朝食を」の作家が、ノンフィクション小説の新たな地平を築き上げるべく野心を持って取り組んだ問題作「冷血」・・ハードでシビアな物語・・・
トルーマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が目に留めた小さな新聞記...
2007/12/26(水) 01:51:34 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~
【CAPOTE】2006/09/30年公開製作国:アメリカ
監督:ベネット・ミラー原作:ジェラルド・クラーク出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズ・Jr、クリス・クーパー、ブルース・グリーンウッド
2008/01/22(火) 12:59:31 | 映画鑑賞★日記・・・
今回紹介する映画は、一家惨殺事件をノンフィクション小説として描いた、
「冷血」が出来るまでを描いた作品の『カポーティ』です。
カポーティ:ストーリー
農家の一家4人が惨殺された事件に目をつけたカポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、この事件を題...
2008/04/02(水) 00:29:51 | 映画、札幌グルメ情報はジフルブログ
『何よりも君の死を恐れ、 誰よりも君の死を望む。』
コチラの「カポーティ」は、演技派俳優として知られるフィリップ・シーモア・ホフマンが、初めて製作総指揮と主演を務め、アカデミー賞をはじめとする主要映画賞の主演男優賞を受賞した映画なんですが、9/30に公...
2008/04/18(金) 22:25:49 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
『カポーティ』を観ました一家4人惨殺事件の詳細を本にすることで新たな成功を目論むカポーティと彼の取材に協力する犯人との屈折した関係が生々しく綴りながら、トルーマン・カポーティの傑作『冷血』の完成までの道のりを描き出した伝記ドラマです>>『カポーティ』関連...
2008/04/22(火) 22:51:22 | おきらく楽天 映画生活
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