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ショートレビュー「アナベル 死霊人形の誕生・・・・・評価額1600円」
2017年10月19日 (木) | 編集 |
彼女の中にいるのは誰?

実在の心霊研究家、ウォーレン夫妻を描くオカルトホラー、「死霊館」のオープニングに登場した最恐の呪いの人形・アナベルをフィーチャーしたスピンオフ第2弾。

今回はアナベル人形がなぜ誕生したのかを描くビギニングで、孤児院となった田舎の家を舞台に、事故死した少女の形見の人形が人々を恐怖に陥れる。
監督はジェームズ・ワン作品の撮影監督として知られるジョン・R・レオネッティから、闇の中だけで実体を持つオバケというワンアイデアを生かし切った、「ライト/オフ」で脚光を浴びたデヴィッド・F・サンドバーグに交代。
ぶっちゃけ、いまいちパッとしなかった前作より遥かにセンスの良い快作に仕上がった。
※核心部分に触れています。

物語の始まりは1945年の昔。
人形師のサミュエルが、見覚えのある禍々しい人形を丹念に制作している。
シリアルナンバーから、100体が作られたらしいその人形の最初の一体を、彼は最愛の一人娘・アナベルに与えるのである。
まあ例によって、こんなに不気味な造形の人形が引く手数多の大人気という設定は納得しかねるが、そこは映画。
もっとも古い写真で見ると、ミッキーマウスやマクドナルドのドナルドの着ぐるみなんかも、昔のは相当にコワイので、カワイイの基準が現在とは異なっている可能性はある。
というかそういうことにしておこう。

ところが、それから間も無くアナベルは事故死してしまい、映画は一気に12年後に。
サミュエル夫妻は田舎の広大な自宅を、修道女のステファニーに孤児院として解放。
引っ越して来た10代の少女たちの中の、ポリオと闘病中のジャニスが、封印されたアナベル人形を見つけてしまった(見つけさせられた)ことから恐怖劇場の幕が開く。
実はアナベルの死後間も無く、家に入り込んだ霊体の存在に気づいたサミュエル夫妻は、アナベルの幽霊と思い込み、形見の人形の中に入ることを許可する。
しかし実際にはそれはアナベルを装う邪悪な悪魔であり、様々な超常現象の挙句に妻が人形に襲われるに至って、夫妻は教会の力を借りて人形を封印していたのだ。

この基本コンセプトは、懐かしの「ペットセメタリー」に近い。

愛しい人の幽霊を召喚したつもりだったけど、なんか違うのが来ちゃったというやつだ。
私も愛猫に「死んだら幽霊になって戻ってくるんだよ」と言い聞かせているので、このパターンで来られたら簡単に騙されそう。

この悪魔は狡猾なだけでなく、とにかく大胆で暴力的なのが特徴。
人形そのものは突然現れて驚かせる程度なのだが、取り憑いている悪魔が実体化して暴れ回り、人をぶん投げるは骨を折るはやりたい放題。
さらにジャニスの肉体を、無理やり奪おうとするのである。

ヤクザな悪魔に襲われるのが、か弱いシスターと少女たちなので、余計に勝てなそうで絶望感が募る。

中途半端に実体を持ってて、叩かれて痛がったりするのは悪魔的にはどうなのという気もするが、グラント・ウッドのアメリカンゴシックを思わせるロケーションも、ムーディで効果的。

人形、悪魔本体、憑依されたジャニスと、恐怖の対象が三つもあるのに、きちっと役割分担してとっ散らかった印象にならない作劇・演出の手腕はなかなかだ。
サンドバーグの恐怖演出は、「ライト/オフ」を思わせる光と闇の対比を生かしたものから、Jホラーテイストまで引き出しを総動員。
作劇的に面白いのは、物語の前半はジャニスを主人公に彼女の視点で進み、中盤から親友のリンダに入れ替わること。
視点と主人公の入れ替わりはオリジナルの「死霊館」シリーズの特徴でもあるので、おそらく意識しているのだろう。
オバケ屋敷からの脱出ものとして十分に盛り上げると、最後にはきっちりと前作に繋げる。
オカルトカテゴリでは、かなり出来の良い作品だ。

因みに、「死霊館」シリーズは一応実話の触れ込みだが、本作は完全フィクション。
ウォーレン夫妻のオカルト博物館に保管されているホンモノのアナベル人形は、アメリカの絵本「ラガディ・アン」のキャラクター人形(ラストにチラリと出てくる)で、本作の不気味この上ない人形とは全く異なる。
だがこの絵本は、作者のジョニー・グルエルが、幼くして病死した娘のために、彼女がラガティ・アンと呼んで大切にしていた人形を主人公として語った物語で、本作のサミュエルとアナベルの設定にインスパイアを与えているのかも知れない。

今回は悪魔に対抗する天使「エンジェル・フェイス」をチョイス。
ドライ・ジン30ml、アプリコット・ブランデー15ml、カルバドス15mlをシェイクして、グラスに注ぐ。
スッキリしていて飲みやすいカクテルだが、アルコール度数は相当に高いので、うっかりすると天使の前に悪魔に出会ってしまう。

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ホラーシリーズ『死霊館』に登場する人形アナベルに迫るスピンオフの第2弾。手にした者を怪現象に引きずり込むアナベルの生まれた経緯が明らかになる。メガホンを取るのは『ライト/オフ』などのデヴィッド・F・サンドバーグ。『バッド・ウェイヴ』などのステファニー・シグマン、『ヴェンジェンス』などのタリタ・ベイトマン、『ウィジャビギニング ~呪い襲い殺す~』などのルル・ウィルソンらが出演する。 あら...
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