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ジャスティス・リーグ・・・・・評価額1550円
2017年11月28日 (火) | 編集 |
拗らせちゃっても、世界は救える。

DCコミックを代表する二大ヒーローが激突した、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」から1年。
2007年に企画がスタートして以来、全世界のアメコミファンが首を長くして待っていたドリームチームが遂に出陣する。
これはDCコミックのスーパーヒーローチーム、「ジャスティス・リーグ」の結成と、彼らの最初の戦いを描くアクション超大作だ。
今年の5月に、追加撮影中のザック・スナイダー監督が愛娘の急逝を理由に降板し、急きょ「アベンジャーズ」のジョス・ウェドン監督が代役を務める波乱があった。
結果的にかなりウェドンのカラーが強くなり、良くも悪くも二人の作家のハイブリッドを感じさせる作品に仕上がっている。
※核心部分に触れています。

クリプトンの怪物を倒すため、スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は我が身を犠牲にして死んだ。
バットマンことブルース・ウェイン(ベン・アフレック)は、スーパーマン亡き後の地球を守るため、特殊能力を持った超人たちでチームを結成することを決意。
その頃、超常の力を秘め、アマゾン、アトランティス、人間界に分割して封印された“マザーボックス”が起動し、その力に召喚された邪悪な侵略者、ステッペンウルフが地球に到来。
アマゾン、アトランティスのマザーボックスは奪われ、残るは人間界の一つのみ。
バットマンの元には、ワンダーウーマン(ガル・ガドット)、超速の男フラッシュ(エズラ・ミラー)、アトランティスの王アクアマン(ジェイソン・モモア)、機械の体を持つサイボーグ(レイ・フィッシャー)が結集したが、強大な力を持つステッペンウルフと戦うために、バットマンは人間界に残されたマザーボックスを使い、スーパーマンを復活させようとする。
しかし、死の世界から目覚めたスーパーマンは、以前とはどこか違っていた・・・・


DC版「アベンジャーズ」というより、印象としてはむしろオリジナルの「パワーレンジャー」に近い。
2008年の「アイアンマン」以来、一貫したベースのコンセプトのもとに一連の作品が作られているマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と異なり、良く言えば作家性重視、悪く言えばやりたいことが一作毎にぶれるDC・エクステンデッド・ユニバース(DCEU)だが、本作は今までで一番間口を広げて、低年齢層まで取り込もうとしている。
ストーリーも単純で、端的に言えば地球を狙う悪の宇宙人をチームで撃退する、それだけだ。

ジョス・ウェドンが手掛けた「アベンジャーズ」第1作の上映時間が144分だったのに対し、本作は120分。
しかも主要キャラクターが単体作品で登場済みだった「アベンジャーズ」と異なり、こちらはアクアマンとフラッシュが初出ということを考えると、いかにシンプルな作りなのかが分かるだろう。
実際サブプロットの類はステッペンウルフの襲撃が何度か描かれる他は殆ど存在せず、上映が始まってからの1時間はほぼチーム集め。
それからの30分はスーパーマンをいかに復活させるか、そして心を失って蘇った彼をチームにどう迎え入れるか。
最後の30分が超人大集合のバトルシークエンスという、教科書通りの分かりやすい展開だ。

この単純な話を持たせるのは、やはりキャラクターの力
DCヒーローの特徴なのかも知れないが、「ジャスティス・リーグ」に集った6人全員が、そろいもそろってコミュ障気味なのが可笑しい。
「レゴバットマン ザ・ムービー」でもいじられていた、孤独大好きバットマンは言わずもがなだが、その根暗男に「100年も心を閉ざしていた女に言われたくない」と突っ込まれたワンダーウーマンは、初恋の人スティーブ・トレバーの喪失の傷がいまだ癒えず。
フラッシュは友達がおらず、機械の体を嫌悪するサイボーグは人目を避けて暮らし、アクアマンは家族との関係に問題を抱えている模様。
スーパーマンに至っては、心がリセットされちゃった上に、バットマンとは前回の因縁がある。
まあそれぞれの描写は僅かなのだけど、拗らせ気味の彼らの心の傷がヒーローに限った特殊なものではなく、誰もが共感できる葛藤であるのは大きい。
ちょっとずつ欠点を抱えた超人たちが、力をあわせて一つの目標に向かう時、1+1のイコールは2でなく、何倍にもなり得るというのはこの種の物語の王道だ。

6人の中でも一番若いフラッシュが、MCUのスパイディ的なコミックリリーフで、かなり美味しいポジション。
ただ、バットマンとの“金持ち+ギーク”の組み合わせは、ちょっとアイアンマンとスパイディの師弟コンビに印象が似すぎている気もするが。

準娯楽映画としてはなかなか楽しめる本作だが、残念なポイントも多い。
映像至上主義者を自認するザック・スナイダーは、ストーリーとキャラクター、特に台詞への拘りが弱く、その分毎回圧倒的にエモーショナルなビジュアルで魅せる。
「バットマンvsスーパーマン」は、二大ヒーローがなぜそんなに憎み合って、戦うことになるのかよく分からず、悪役のレックス・ルーサーも結局何がやりたいのか意味不明という、シナリオの根本が破綻した映画なのだが、スナイダー一流のパワフルでアーティスティックな映像の力で、強引にねじ伏せてしまった。
対照的に、本作の代打を引き受けたジョス・ウェドンは、突出したビジュアルイメージよりも、キャラクターの掛け合いとシチュエーションへのリアクションで紡いでゆく印象が強い。
この異なる個性の演出家のコラボレーションの結果はというと、驚くほどスナイダーっぽくないのである。
本作も途中降板したとは言え、大半のシーンは撮り終わっていたはずなので、スナイダー色は十分残っているだろうと予想していたので、これは驚きだ。
おそらく、ウェドンによる追加撮影部分よりも、編集と音楽を含めた仕上げの影響が大きいと思う。
スナイダーは典型的な切れない、もとい切らない人で、「バットマンvsスーパーマン」の上映時間は152分、アルティメット・エディションに至っては183分もある。
遥かに要素の多い本作を、もしスナイダーが仕上げていた場合、少なくとも同じくらいか、それ以上の長さになっていただろう。
第三者が仕上げたことによって、スナイダーの意図した繋がりとしての映像の力は失われ、短い分サクサク観られるものの、限りなく普通の映画、もっと言えば露骨にMCUを意識した作品になってしまった。
しかも元から拘りの弱い筋立てはほぼそのままだから、無限のパワーを秘めた三つのマザーボックとステッペンウルフの関係などのディテール部分は、「バットマンvsスーパーマン」の様な根本の破綻してはいないものの、説明不足でかなり雑なのが目立つ。

もう一つ、今回はDCEUの大きな欠点が明確になった。

それはスーパーマンが、あまりにも強大過ぎること。

DCEU以前の作品を含めても、スーパーマンに直接的な脅威を与えられるのは、基本クリプトン人かクリプトンに由来する物だけで、むしろルーサーの様な頭脳系の地球人の方が良い勝負をしていた。
今回のステッペンウルフは力で押すタイプだけに、スーパーマンが参戦した瞬間負けは決まった様なもので、ぶっちゃけショボく感じてしまった。

最後の6対1の対決とかは正直イジメに見えてしまい、そんなところも昔イジメ批判があったパワーレンジャーを思わせるところ。
今後のシリーズでは、いかにしてスーパーマンに枷を嵌めるかがポイントとなってくるだろう。

まあいろいろ問題は多く、追いかけるMCUの背中は依然遠いものの、間口の広いお祭り映画としてはまずまず楽しめる。

とりあえず、例のあの人とあの人が登場するらしい次回作に期待。

いつの日かスナイダー版も観られると良いのだけど、米国で興行的に微妙らしく、お金出なさそう。

基本陽性でコスチュームも原色が目立つMCUのヒーローたちに対し、DCEUはダークなカラー。
という訳で、今回はベルギーのダークビール「ロシュフォール10」をチョイス。
世界に11あるトラピスト修道会の醸造所の一つ、サン・レミ修道院で作られる、トラピストビールの代表格。
果実を思わせる甘味と渋みが交錯する、濃厚なフルボディの味わいだ。
ロシュフォールは10の他に8と6もあり、10はもっともアルコール度が高い。
肉料理などにも合うが、何気にこの種のビールはチョコレート系などの濃いめのスイーツとの相性が良いのである。

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コメント
この記事へのコメント
枷はめ
マイメモで確認すると、『スーパーマン・リターンズ』に「全てを助けると地球人は何もしなくなる」といった場面があったので、もしかすると、次回以降は仲間を成長させるため身を引く策をとるかな~などと予想してみます。
フラッシュに花を持たせるみたいな・・・
2017/11/29(水) 23:13:31 | URL | kossy #-[ 編集]
こんにちは
>kossyさん
なるほど、先生化して一歩引く。
そうすると、やっぱりルーサーとかが引っ張り出そうとするのでしょうね。
何れにしても、ルーサーが何らかの形でスーパーマンを封じるのだろうなと言う気がします。
2017/12/02(土) 15:22:44 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10) 11月23日(木・祝) 109シネマズHAT神戸 シアター9にて 13:05の回を鑑賞。 2D:字幕版。
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2017/12/01(金) 20:33:45 | 象のロケット
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2017/12/05(火) 15:51:52 | 風に吹かれて
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