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2018年03月27日 (火) | 編集 |
”千の惑星”を巡る、アトラクションSF。
世界的な大コケの話題が先行してしまったが、全然悪くない。
というか個人的には、無味乾燥の作品が並ぶ、ゼロ年代以降のリュック・ベッソン監督作品では間違いなく一番好きだ。
原作はピエール・クリスタンとジャン=クロード・メジエールにより、1967年に誕生した歴史あるバンデシネ「Valérian and Laureline」で、メジエールは「フィフスエレメント」のコンセプトデザイナーとしても知られている。
だからだろう、両作のビジュアルコンセプトはかなり似通っており、この作品が作られる切っ掛けも、「フィフスエレメント」の制作中に、メジエールがベッソンに映画化を勧めたことだったという。
カラフルで魅惑的な異世界を駆け回る冒険譚は、まるで良くできた遊園地のアトラクションの様な、楽しいバーチャル宇宙旅行だ。
舞台は西暦2740年。
ディーン・デハーンとカーラ・デルヴィーニュ演じる、銀河の平和を守るエージェント、ヴァレリアンとローレリーヌが、数十年前に星間戦争で破壊された惑星パールの遺産を巡るミッションに参加し、危険な陰謀に巻き込まれることに。
彼らは、全宇宙から様々な種族が集まり、”千の惑星の都市"として知られる「アルファ宇宙ステーション」へと向かうのだが、その内部には謎の汚染エリアが急速に広まりつつある。
この危機を「10時間以内に救え」という命令を受けた二人は、汚染の原因を探るうちに、平和だった惑星パールが消滅した事件の裏に隠された、宇宙連邦軍内部の恐るべき秘密を知ってしまうのだ。
典型的な"世界観が全て"のSF映画で、主な舞台となる、千の惑星の文明がごちゃ混ぜになった、巨大な宇宙都市アルファの魅力で最後まで持たせる。
この宇宙都市、実は現在地球軌道上を飛んでいるISS”国際宇宙ステーション”が際限なく成長した未来の姿。
映画の冒頭4分で、ISSがいかにして宇宙都市アルファとなったのかを、デヴィッド・ボウイの名曲「スペース・オデッセイ」に乗せて描く。
”平和と友好のドッキング”の歴史は、1975年のアポロとソユーズのドッキングから始まる。
2020年代には、すでに現在のISSよりも大きく成長したステーションに、様々な国の宇宙船がやってくる。
さらに時代が進むと、今度は外宇宙からやってきたエイリアンたちの船が次々とドッキングし、数百年後にはあまりにも巨大に成長したアルファは地球軌道に止まれなくなり、太陽系外に向けて離脱、銀河中の文明を乗せたまま未知の宇宙を永遠に彷徨っているのである。
ちなみに、アルファの旅立ちを宣言するのはルトガー・ハウアー!
無数の種が様々なエリアに暮らし、全ての生態系を抱え込みながら、無限に自己増殖するカオスの宇宙都市。
このワクワクする世界観がこの映画のキモであり、アルファこそが実質的な主役である。
ぶっちゃけ、テーマ的な主人公となる惑星パールの生き残りたち、狂言回し的なヴァレリアンとローレリーヌを含めて、キャラクターの持つドラマ性は薄く、展開は行き当たりばったりだ。
いや、惑星パールの消滅から、因果応報的に続く現在のアルファの危機まで、かなり強引ながらプロットの整合性に関しては一応取れている。
ただベッソンのやりたいことが、ドラマチックに物語を盛り上げるというよりも、ドラマをダシにしてアルファが内包する面白いビジュアルをいっぱい見せたい!という方向に向いているのは明らかだ。
作劇的には、途中からヴァレリアンより、相方のローレリーヌの方が目立ってしまうし、冒険の途中に出会う魅惑的な不定形生物、バブルの扱いなど安易なご都合主義も目立つ。
まあ原作タイトルは「Valérian and Laureline」だから、どっちが主導でも良いのだろうけど。
ぶっちゃけ、ここには練り込まれた物語も深淵な哲学も無い。
しかし徹底的に世界観と現象の面白さに拘るのは、娯楽SFの見せ方として十分にありだと思う。
色んなタイプの宇宙人や、通り抜けフープみたいな箱とか、ドラえもんチックな未来道具も楽しい。
いい意味で、趣味性満載のプログラムピクチュアである。
今回は惑星パールのイメージで、「ブルーラグーン」をチョイス。
ウォッカ30ml、ブルーキュラソー10ml、レモンジュース20mlをシェイクし、氷を入れたグラスに注ぐ。
オレンジ、レモン、レッドチェリーでデコレーション。
海外では多めのレモネードを使うのが一般的で、ジンを使ったバリエーションもある。
オリジナルは1960年に、パリのハリーズ・ニューヨーク・バーの2代目オーナー・バーテンダー、アンディ・マッケホルンによって考案された、南国の海を思わせる美しいカクテル。
レモンジュースの酸味が、スッキリとした味わいを演出している。
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世界的な大コケの話題が先行してしまったが、全然悪くない。
というか個人的には、無味乾燥の作品が並ぶ、ゼロ年代以降のリュック・ベッソン監督作品では間違いなく一番好きだ。
原作はピエール・クリスタンとジャン=クロード・メジエールにより、1967年に誕生した歴史あるバンデシネ「Valérian and Laureline」で、メジエールは「フィフスエレメント」のコンセプトデザイナーとしても知られている。
だからだろう、両作のビジュアルコンセプトはかなり似通っており、この作品が作られる切っ掛けも、「フィフスエレメント」の制作中に、メジエールがベッソンに映画化を勧めたことだったという。
カラフルで魅惑的な異世界を駆け回る冒険譚は、まるで良くできた遊園地のアトラクションの様な、楽しいバーチャル宇宙旅行だ。
舞台は西暦2740年。
ディーン・デハーンとカーラ・デルヴィーニュ演じる、銀河の平和を守るエージェント、ヴァレリアンとローレリーヌが、数十年前に星間戦争で破壊された惑星パールの遺産を巡るミッションに参加し、危険な陰謀に巻き込まれることに。
彼らは、全宇宙から様々な種族が集まり、”千の惑星の都市"として知られる「アルファ宇宙ステーション」へと向かうのだが、その内部には謎の汚染エリアが急速に広まりつつある。
この危機を「10時間以内に救え」という命令を受けた二人は、汚染の原因を探るうちに、平和だった惑星パールが消滅した事件の裏に隠された、宇宙連邦軍内部の恐るべき秘密を知ってしまうのだ。
典型的な"世界観が全て"のSF映画で、主な舞台となる、千の惑星の文明がごちゃ混ぜになった、巨大な宇宙都市アルファの魅力で最後まで持たせる。
この宇宙都市、実は現在地球軌道上を飛んでいるISS”国際宇宙ステーション”が際限なく成長した未来の姿。
映画の冒頭4分で、ISSがいかにして宇宙都市アルファとなったのかを、デヴィッド・ボウイの名曲「スペース・オデッセイ」に乗せて描く。
”平和と友好のドッキング”の歴史は、1975年のアポロとソユーズのドッキングから始まる。
2020年代には、すでに現在のISSよりも大きく成長したステーションに、様々な国の宇宙船がやってくる。
さらに時代が進むと、今度は外宇宙からやってきたエイリアンたちの船が次々とドッキングし、数百年後にはあまりにも巨大に成長したアルファは地球軌道に止まれなくなり、太陽系外に向けて離脱、銀河中の文明を乗せたまま未知の宇宙を永遠に彷徨っているのである。
ちなみに、アルファの旅立ちを宣言するのはルトガー・ハウアー!
無数の種が様々なエリアに暮らし、全ての生態系を抱え込みながら、無限に自己増殖するカオスの宇宙都市。
このワクワクする世界観がこの映画のキモであり、アルファこそが実質的な主役である。
ぶっちゃけ、テーマ的な主人公となる惑星パールの生き残りたち、狂言回し的なヴァレリアンとローレリーヌを含めて、キャラクターの持つドラマ性は薄く、展開は行き当たりばったりだ。
いや、惑星パールの消滅から、因果応報的に続く現在のアルファの危機まで、かなり強引ながらプロットの整合性に関しては一応取れている。
ただベッソンのやりたいことが、ドラマチックに物語を盛り上げるというよりも、ドラマをダシにしてアルファが内包する面白いビジュアルをいっぱい見せたい!という方向に向いているのは明らかだ。
作劇的には、途中からヴァレリアンより、相方のローレリーヌの方が目立ってしまうし、冒険の途中に出会う魅惑的な不定形生物、バブルの扱いなど安易なご都合主義も目立つ。
まあ原作タイトルは「Valérian and Laureline」だから、どっちが主導でも良いのだろうけど。
ぶっちゃけ、ここには練り込まれた物語も深淵な哲学も無い。
しかし徹底的に世界観と現象の面白さに拘るのは、娯楽SFの見せ方として十分にありだと思う。
色んなタイプの宇宙人や、通り抜けフープみたいな箱とか、ドラえもんチックな未来道具も楽しい。
いい意味で、趣味性満載のプログラムピクチュアである。
今回は惑星パールのイメージで、「ブルーラグーン」をチョイス。
ウォッカ30ml、ブルーキュラソー10ml、レモンジュース20mlをシェイクし、氷を入れたグラスに注ぐ。
オレンジ、レモン、レッドチェリーでデコレーション。
海外では多めのレモネードを使うのが一般的で、ジンを使ったバリエーションもある。
オリジナルは1960年に、パリのハリーズ・ニューヨーク・バーの2代目オーナー・バーテンダー、アンディ・マッケホルンによって考案された、南国の海を思わせる美しいカクテル。
レモンジュースの酸味が、スッキリとした味わいを演出している。

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西暦2740年、銀河を守る連邦捜査官の男性ヴァレリアンと相棒の女性ローレリーヌは、あらゆる種族が共存する“アルファ宇宙ステーション”別名“千の惑星の都市”へ派遣される。 莫大なエネルギー源を生み出す生物“ミュール変換器”の最後の一匹を捕獲するミッションに成功するが、その後、宇宙連邦司令官フィリットが、謎の集団に拉致されてしまう…。 SFアドベンチャー。 ≪宇宙で、ブッ飛べ。≫
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https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201804050000/
☆ CD/オリジナル・サウンドトラック ヴァレリアン 千の惑星の救世主 (解説付) (輸入盤国内仕様)/アレクサンドル・デスプラ/RBCP-5521
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~あらすじ~
西暦2740年。宇宙の平和を守るため、銀河をパトロールしている連邦捜査官のヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)。アルファ宇宙ステーションに降り立った彼らは、長い時間をかけて規模を広げ、多種多彩な種族が共存している“千の惑星の都市”の繁栄を...
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ダッサダサ!
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