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ショートレビュー「生きてるだけで、愛。・・・・・評価額1700円」
2018年11月24日 (土) | 編集 |
心が触れ合うのは、一瞬。

これは映画女優・趣里を堪能するための作品だ。
本谷有希子の同名小説を、広告ジャンルやドキュメンタリーで知られ、これが初の長編劇映画となる関根光才が映画化。
主人公の寧子は鬱が招く過眠症のため、菅田将暉演じる週刊誌ライターの恋人・津奈木のアパートでずっとゴロゴロ。
ところがある時、別の意味で病んでる津奈木の元カノに強制され、レストランで緩いバイトを始める。
元カノは未練のある津奈木とよりを戻したいのだが、彼の性格的に寧子が依存しっぱなしだと別れられない。
ゆえに、「寝てばかりいないで働け!」というワケ。
まあ相当に強引な理屈だが、とりあえずは流されやすい寧子が外に出るキッカケとなり、閉塞した日常が少しずつ動き出す。

時に過激で、繊細。
またある時は幼く、次の瞬間には妖艶。
罅が入って今にも砕けそうな心に閉じこもりながら、いくつもの表情を見せる趣里が圧倒的に素晴らしい。
よく犬顔、猫顔とか言うが、この人は本当に前世が猫だったんじゃないかと思う。
大きな瞳は猫の目のように映し出す感情がコロコロ変わるし、何より水谷豊より、伊藤蘭よりも猫に似てるじゃないか。
今までも幾つものテレビドラマで印象的なキャラクターを演じてきたが、正直本作での表現力の豊かさには驚かされた。

そして受け身の役柄ながら、「ああこの役には彼しかいない」と思わせる菅田将暉もいい。
「津奈木=繋ぎ」と言う訳か。
寧子は「生きてるだけでほんと疲れる」と言う。
自らも心に鬱屈とした葛藤を抱えながら、危ういまでに繊細な彼女を、こちらの世界になんとか繋ぎとめているのが彼。

しかし、殻に閉じこもって、本当の心を隠しているつもりでも、実はすでに殻が砕け散ってしまっていることに気づく夜がやってくる。
鬱病の人は、躁鬱のループを繰り返す場合が多いと言うが、鬱状態が終わりを告げた寧子は、夜の街を全力疾走しながら、着衣を一枚一枚脱ぎ捨てて、追いかける津奈木がそれを拾い集めて追ってゆく。
ここは序盤の寧子と津奈木の強烈な出会いと対をなすミラーイメージであり、他人にはうかがい知れない二人の不思議な関係の本質を、極めて映像的に表現した名シーン。
女と男が一緒に暮らしていても、生きている世界は違うし、本当に分かり合えるのは一瞬。
でもだからこそ、二人が共に感情を爆発させ、命と心が共鳴し合う一夜は、劇的にエモーショナルだ。

主人公に寄り添った詩的な心象劇であり、プロットは非常にシンプルだが、全く目が離せない。
関根光才の演出は、さすが広告畑の人らしくセンスが抜群で、映像言語でこちらの心の深い部分を鷲掴みにしてガンガン揺さぶってくる。
その技術は老練さすら感じさせ、これがデビュー作とはとても思えないクオリティだ。
しかし、今年の日本映画賞レースの主演女優部門は大激戦になるな。

今回は私的主演女優賞として趣里さんに贈りたいオシャレな日本酒、新潟県の今代司酒造の「錦鯉 KOI」をチョイス。
この酒の最大の特徴は、威風堂々とした錦鯉を模した磁器のボトルデザイン。
もちろん中身も、北陸の酒らしい淡麗でキレのある上品なもの。
高いデザイン性と酒としての本質を両立させた、祝いのための酒だ。

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